2022-01-13

QED進学塾の中2生(T)(R)~高校受験の戦い方(連載記事その1)

QED進学塾の中2生のTちゃんとRくんは、およそ1か月半後に新高校受験生になります。
今日から塾長は、QED日誌に『高校受験の戦い方』と題した記事を連載します。
受験戦線は長丁場の戦いです。
TちゃんとRくんがこの連載記事を読んで、これからの戦いの進め方の道しるべとしてくれることを塾長は望みます。

「埼玉県方式」という言葉があります。
まずは、それについて説明しましょう。

1.私立高校の併願推薦の合格内定を確保する。
2.1.を保険として、1.よりも偏差値の高い公立高校(第1志望校)を受験する。
3.見事公立に合格→公立高校に進学。
4.残念ながら公立に不合格→私立高校に進学。

以上が「埼玉県方式」の概略です。

さて、この「埼玉県方式」について、以下に具体例を交えながらもう少し詳しく見て行くこととしましょう。

埼玉県に在住の高校受験生の多くは、公立高校を第1志望校としています。
話を分かりやすくするために、仮にTちゃんの第1志望校の偏差値が52であったとしましょう。
Tちゃんは、(あまり考えたくないですが)公立高校の受験に失敗したときの保険として、埼玉県内にある私立U高校のSコース(以下USと略す)の併願推薦の合格内定を取りたいと思いました。

USの併願合格の基準点はこうでした。
7月以降の北辰テストの5科または3科(※クロスあり)の上位2回の平均偏差値が50以上であること。
ただし、小数点以下は四捨五入とする。

Tちゃんの、2022年の7月の北辰テストの偏差値は、5科よりも3科のほうが高く、3科で49でした。
(未来のことなのであくまでも仮定です。)
Tちゃんの、2022年の9月の北辰テストの偏差値は、3科よりも5科のほうが高く、5科で50でした。
(Tちゃんの学力がもっと高いことを塾長は知っていますが、あくまでも仮定です。)

「クロスあり」なので、上記の2回の平均偏差値は49.5、これを四捨五入すると50となります。

ここで、一旦「クロス」の説明をします。
もし「クロスなし」だったら、「3科と3科」あるいは「5科と5科」の平均を取るしかありません。
しかし、「クロスあり」であれば、上記の「3科と3科」「5科と5科」の平均でも、「3科と5科」「5科と3科」の平均でも、生徒の偏差値が最も高くなる組み合わせを自由に選べます。

というわけで、Tちゃんは「3科と5科」のクロスと四捨五入の繰り上げによって「偏差値50」の条件を見事にクリアして、USの併願合格の基準を満たし、晴れて内定を手にすることができました。

つづく

この「合格内定」は、かなりの長文になります。
よって、塾長はこれをQED日誌の連載記事として、10回程度に分割して記述します。
短期集中連載を予定しています。

0 件のコメント:

コメントを投稿