2023-12-31

QED進学塾の2023年~本日は大みそか

QED進学塾の2023年が終わります。
残り1時間を切りました。
本日は大みそかです。
関係者の皆様がたには大変お世話になりました。
また来年もどうぞよろしくお願いいたします。
今年一番の大イベントは、何と言っても新教室へのお引越しでしょう。
決して自ら望んだ移転ではなかったものの、新教室が塾生たちに大好評で、結果的にはよかったのだと思います。
新教室移転から早くも半年が経過しましたが、特に収納関係を中心に着々と教室の整備が進んでいます。
来年も塾生たちがより良い環境で勉強できるよう、ハードとソフトの両面で万全の準備をしたいものです。
本当に1年間ありがとうございました。

2023-12-16

QED進学塾の小学5年生(Y)~英語の4技能

QED進学塾の小学5年生のYくんは、アルファベット+フォニックスのカードを毎日学習しています。
その甲斐あって、Yくんは少しずつですが英字が読めるようになってきました。

文部科学省発表の英語の4技能に関する資料
https://www.mext.go.jp/content/20191224-mxt_daigakuc02-000003411_6.pdf

4技能とは、
1.聞く。
2.話す。
3.読む。
4.書く。
の4つを指す言葉です。

言語学習のステップは、まだ赤ちゃんのときは1.だけ、そして成長に伴って2.→3.→4.へと進行して行きます。
つまり、だんだんと技能の範囲が広がって行くのです。
そして、最終段階は4技能を相互に結びつけながらスムーズに言語を学んで行ける体勢が整うわけです。

いよいよYくんは、今週からその段階に入ります。
ノートにアルファベット26文字×2(大文字と小文字)+フォニックスを全て書くテストを、毎日自宅で実施します。
テストで間違ったところを決して消してはいけません。
消さずにテスト直し(やり直し)をするのです。
ノートには、日付けを毎日記入します。
つまり、1つの日付けに対して、その日のテストと直しの2つがノートに書き出されるわけです。
登塾のたびにYくんは、日々の努力の詰まったノートを塾長に見せます。
このときに、Yくんは塾長と一緒におさらいをします。
その記憶の新しいまま、直ぐに小テストを実施します。
小テストの内容は、Yくんが毎日自宅てテストしているものと完全に同一です。
だから、Yくんの自宅学習の成果がそのまま小テストの成績に反映されるのです。

自宅でも塾でも、Yくんがこのテストを実施するときの約束事があります。
それは、必ず発音しながら書くことです。
こうすることで、
(1)自分が発音した音は、当然ながら自分の耳に入る。(話す+聞く)
(2)自分が書いた文字は、当然ながら自分の目に入る。(書く+読む)
が同時進行で学習できます。
つまり、Yくんは、英語の4技能を同時に鍛える訓練を毎日積むのです。

人間の脳は、多くの感覚器を同時に使うと活性化します。
新しいことを覚えやすく、かつ忘れにくくなるのです。
英語の4技能=聞く+話す+読む+書く=耳+口+目+手。
4つの器官を同時に使って学習効率upです。

Yくんの次回の登塾日が、記念すべき第1回英語小テストの日です。
Yくんがどんなスタートダッシュを見せてくれるのか、今から塾長は楽しみにしています。

2023-12-15

QED進学塾の中学1年生(E)~失敗から学ぶこと

QED進学塾の中学1年生のEくんは、塾で習ったばかりの「時差の計算問題」を家で練習するために、塾の蔵書から『My Juck(マイジュック)社会のまとめ 』を借りて帰りました。
そして、同問題集の『別冊解答』を失くしてしまいました。
解答なしの問題集を持参して登塾してきたEくんは「もっと怒られると思った。」
塾長はEくんの失敗を責めずに、以下のように教え諭しました。

だれかがEくんに物を貸してくれるのは100%厚意。
それを失くしてしまうのは恩を仇で返す行為。
決してやってはいけないこと。
大事なのはここから何を学ぶか。
「今後気を付けよう。」は対策ではない。
具体的な対策案が必要。
問題集の解答は本体に貼り付けること。
(貼り方の例を3種類提示。)

それから、さらに発展させます。

小さいものは大きいものと一体化させると失くさない。・・・(1)
一つの失敗から、その対策だけでなく(1)のように拡張できるとなお良い。
それが、失敗を今後に最大限生かす道。

今回授業の冒頭に塾長は、以上のような話をEくんにしました。
今後の教訓としてほしいところです。
次回授業でEくんが、持っている問題集の全冊にそれぞれの解答を貼り付けて持ってきてくれることを、塾長は期待しています。

2023-12-14

QED進学塾の高校2年生(S)~3日間連続開催の学校行事(勉強会)

QED進学塾の高校2年生のSくんの通う学校では、3日間連続開催の学校行事(勉強会)が今週開催されました。
そのため、Sくんは今週の塾の授業を1回お休みしました。
勉強会と言っても、塾や予備校の勉強合宿のようなものではなく自宅からの通学です。
それでもSくんが塾をお休みしたい旨を事前に伝えてきたところを見ると、おそらく相当な勉強量であることが容易に予想されます。
Sくんが次回の登塾日に何を持ち帰ってくるのか塾長は楽しみに待ちたいと思います。
これまでのSくんの勉強ぶりを振り返ると、いつも具体的な学習目標を設定して計画的な学習ができていました。
塾の授業の冒頭に塾長が「何を勉強したい?」とSくんに尋ねると、必ず明確で詳細な答えが返ってきます。

【返答例その1】
「(高校2年生で履修する)化学がよく分からなくなっている。その原因はどうも(高校1年生で履修した)化学基礎にあると自己分析している。だから、高1の復習(化学基礎)をしながら、今学校で習っている化学の勉強をできないだろうか。」

【返答例その2】
「来月受検予定の英検の過去問を解いてみた。すると、大問の3番と4番で得点できていなかった。前回(英検の)同級の受検に失敗したときにも、やはり大問3.4.で点数を落としていた。だから、この2つの大問に絞って英検対策授業をしてほしい。」

(そして、Sくんは英検の同級の1次試験(筆記試験)に見事合格しました。)

これだけしっかりしているSくんのことですから、たとえ3日間の学習量がどれだけ膨大なものであったとしても、その大きな山の中から自分にとって喫緊の学習課題(たからもの)を見つけ出して、「塾長、これを教えてほしい!」と言うに決まっています。
前述の【返答例その1】や【返答例その2】のように、今回も非常に詳しい内容を述べてくれることでしょう。
塾長は、それに全力で応えるのみです。

Sくんが塾に持ってきてくれる「たからもの」は、そのまま冬期講習会の学習テーマとなります。
それ以上に優先されることがあるとすれば、英検の同級の2次試験(面接試験)の対策授業くらいしか、塾長の頭には思い浮かびません。
いずれにしろ、Sくんが明確な学習目標を持ってこの冬の勉強に取り組み、その結果として充実した冬期講習会となることは、まず間違いありません。
そんなSくんの帰還を楽しみに待つ塾長です。

2023-12-13

QED進学塾の中学1年生(E)~小学4年生の復習から中学2年生の予習まで

QED進学塾の中学1年生のEくんの通う学校では、2学期期末試験の答案返却が既に先週で完了しています。
今塾でEくんは、返却された答案を見ながらテスト反省をしている最中です。
そして、目下のところ数学の「関数」がターゲットです。
翻って、テスト答案返却直前の塾の授業では、Eくんは中学1年生の地理の「時差の計算問題」を2時間みっちり勉強しました。
今回の授業でEくんは、「時差の計算問題」と「関数」を繋げて学習しました。
期末試験の関数の問題には面積に関する設問があり、そこで出題された問題を残念ながら正答できなかったEくんに、塾長はEくんが小学校で習った「面積公式」の小テストを課しました。
結果、面積公式の積み残しが発見されました。
早速、小学校の復習です。
算数の教科書に「面積」という言葉が初登場する小学4年生の学習内容から小学6年生のそれまで、「円」を除いた面積公式の総復習を行ったのです。
そのうえで、Eくんは、中学2年生で習う「1次関数」の増加量の計算の予習まで範囲を広げて学習しました。
なんと5つの学年の大縦断です。
これだけの学習内容を断片的に学べば莫大な時間と労力がかかるところですが、すべての学習項目がきれいに繋がっていれば話は違います。
学問体系に沿って無理なく学習して行けば、「労少なくして、功多し。」が可能なのです。
ただし、「労少なく」には限度があります。
たとえば今回授業で学んだ内容ならば、その全内容を2時間の授業時間時間内にEくんが、自分の頭の中に完全に入れ切ることはまず不可能でしょう。
そうするには少なくとも3日間の復習が必要であると判断した塾長は、その旨をE君に伝え、具体的にどんな勉強をすればよいか指示を出しました。
それをEくんが完遂したとしても習熟度100%となる保証はありません。
ですが、習熟度の不足分がたとえあったとしても、それは次回授業で補えばよいだけの話です。

Eくんが1つの学習項目のみを1時間かけて学習したときに得られる学習効果を仮に1単位としましょう。
1つの学習項目を3時間かけて学習した結果、関連する5つの学習項目をも学ぶことができ、しかもその5つが密接に結びついてEくんの頭の中で整理できたとき、得られる学習効果はその倍の10単位もしくはそれ以上と推定されます。
つまり、時間をかけて丁寧に勉強した分の元を回収するどころか、時間効率的に3.3倍以上の得をしている計算です。

楽しく学びながら学力を伸長させ続けること。
QED進学塾のこの教育理念を実現するためには、「時間投下は大きいけれども得られる学習効果はそれ以上に大きい」学習を継続して行くよりないと、塾長はそのように考えています。
そして、その路線に喜んで飛び乗ってくれているのがEくんです。
これからのEくんの成長が塾長は楽しみで仕方ありません。

2023-12-12

QED進学塾の塾長~半年ごとに歯科検診

QED進学塾の塾長は半年ごとに歯科検診を受診しています。
検診は歯のクリーニングとセットになっていて、定期的なプラークコントロールができるので大変助かっています。
年に2日の検診日のうちの1日が今日でした。
虫歯の1本もなく、歯茎の異常もなく、とりあえず一安心の塾長でした。
また、同日にはブラッシングの指導もしてくれます。
毎日の歯のお手入れが何よりも大切だからです。
塾長は、
1.歯間ブラシ。
2.デンタルフロス。
3.電動歯ブラシ。
の順番で毎日お手入れを実施しています。
上記の1.に関しては歯茎にやさしいゴム製のものを使用しているのですが、ブラシの軸が直線のため、歯の表側からの操作は用意です。
ただ、裏側からブラシを入れることは、持ち手の構造の問題で難しく、その結果として葉の裏側に取りこぼしが生じていたのです。
そのことを指摘された塾長は、「歯間ブラシをL字型のものに代えたほうが良いですか?」と質問しました。
すると、その必要はないとのこと。
上記の2.の角度を工夫するだけで歯の裏側のケアができることを教えてもらいました。
歯の健康は体全体の健康に大きく影響します。
塾長は、年に2回の「歯科検診+クリーニング+お手入れ指導」に漏れなく参加して、歯はもちろんのこと全身の健康を維持しています。
当然これからもそれを続けます。
いつまでも教壇に立ち続け、教鞭を執り続けるために。
目指せ生涯現役です。

2023-12-11

QED進学塾の教室~この師走に模様替え(2)

QED日誌の2023年12月2日の記事のつづきです。

追加で注文していた2台のメタルラックが塾に一昨日届きました。
一足先に教室で活躍している、既存の2台と合わせて計4台になりました。
これで教室のお片付け・整理整頓がより一層進行すること間違いなしです。
学習環境が少しずつ改善されていくのは大変気分の良いものです。
きっと塾生もそう感じているでしょう。
まあ児童・生徒は塾長ほどには喜んではいないかもしれませんが。
それでも塾長が前にも増してご機嫌で授業をするのですから、塾生にとっても悪かろうはずはありません。
メタルラック4台の収納力は4立方メートル!
これだけの容積があれば片付かないほうがおかしいくらいです。
ただそれだけの大物を導入するとなると、その他の物を移動させる必要がどうしても出てきます。
そこは塾長が得意とするパズルを解くように何とかするよりありません。
早速、黒板下のデッドスペースだった場所に、隣の部屋にあった小型の棚を1台移動させました。
丁度その黒板下のスペースが勉強机に近かったこともあり、筆記具やノートやプリントなどの置き場として、移籍してきたばかりの棚がもう既に大活躍してくれています。
他にもいろいろなもの(主として小型の収納具など)が続々と民族大移動中です。
来週はダスキンさんの来る週(隔週の定期便)なのでその助力を得て、3台目と4台目の計2台のメタルラックの組み立てから、その2台に物を収納するところまでを一気に片付ける算段の塾長です。
来週中に大物ラック4台が収まれば、再来週中にはその他の細々とした物の移動や片付けを塾長一人でもできます。
準備万端で新年を迎える準備は着々と進行中です。
来年は今年以上に良い年にしたいものですね。

2023-12-10

QED進学塾の小学5年生(Y)~日常生活が学びの場

QED日誌の昨日の記事のつづきです。

机に向かって勉強する時間を確保することはもちろん大切です。
ですが、その時間だけが勉強時間ではありません。
日々の生活の中から学べることは多いものです。
今回Yくんは、塾のおやつの時間に食べるオムレツの材料(Eくんが差し入れてくれたcoopの卵)のパッケージに印字された「産直」を詳細に学びました。

【産直とは、生産地から直接送られてくること。また、その商品を指す言葉。】

Yくんは、「産直」という言葉を、上記のような文章で理解しました。
そして、それをすらすら言えるまで練習しました。
そのあとで、「生『産地』から『直』接『送』られてくる。」から『産地直送。』
その短縮形(略語=省略した言葉)が「産直。」
この一連の流れで「産直」を説明できるようになったYくんでした。

筋道を立てて物事を説明する能力が身に着くと、併せて論理的な思考力も身に着きます。
この思考力は、算数・数学はもちろんのこと、他の教科の勉強でも強力な武器となります。
また、何かを人に説明することで、そのことに対する自分自身の理解度を高めることもできます。
さらに、説明することを「楽しい」と感じられるようになれば、学習意欲が自然と湧いてきて、結果勉強するようになり、学力が向上するわけです。
しかも、身に着けた論理的思考力によって、単位時間当たりの学習量も増えます。
端的に言えば、学習の質が上がるということです。
学習の量も質もupするので、その積(かけ算した答え)は非常に大きくなります。
学力が飛躍的に伸びる子の中では、往々にしてこんなことが起こっているものなのです。

昨日の『QED日誌』に塾長は、「Yくんが軌道に乗り始めたところ」と書きました。
Yくんが軌道の周回を重ねるたびに成長し、今日の『QED日誌』に書いたような発展を遂げてくれることを塾長は願い、またYくんならば近い将来そうなってくれると信じています。

2023-12-09

QED進学塾の小学5年生(Y)~学力の基盤は国語力

QED進学塾の小学5年生のYくんは、食べることが大好きです。
今回はおやつの時間に学びがありました。
塾には30種類以上のおやつが常備されています。
その中からYくんが選んだのは「丸美屋のオムレツ(カップ)」と「きのこの山」でした。
中学1年生のEくんがたまごを差し入れてくれたおかげさまで、レンジでオムレツが作れます。
感謝感謝です。
その卵はcoopで『産直』とパックの表面に印字されています。

Yくん「せいちょく?」
塾長「うーん、それは間違っているけど、いい間違いよ。」

Yくんは、産直の産の字に「生」が含まれていることに着目して、「せいちょく」と読んだのでした。
漢字の大半は形声文字です。
形声の形は「意味」で、声は「音読み」を表します。
この2つの合体によって、多くの漢字が構成されているというわけです。

Yくんは、ずいぶん前に塾で習った「形声文字」を覚えていて、読めない漢字(産)を何とか読もうと頑張ったのです。
Yくんがせっかく「生」を見つけて「せい」と読んだのに、それは残念ながら正解ではありませんでした。
それでも、Yくんが採った「読めない漢字の一部に注目して、『音読み』を推測する。」という作戦は、成功率の高い作戦です。
また、この作戦を常用していれば、自然と「一部」に目を向ける習慣が身に着き、その結果として新出漢字を学ぶのに同習慣が役に立つという、嬉しい副産物もついてきます。

すべての教科・科目の試験問題は、国語で書かれています。
たとえ英語のテストであっても、問題文は国語なのです。
また、論理的な思考をするときの頭の中は国語が駆け巡っています。
だから、学力を支える基盤は国語力であると言えるのです。

その国語力を支えるのが文字力すなわち漢字の力です。
文字力が増せば、自ずと語彙力もupします。
すると、文章が読めるようになり、国語力が向上します。
その国語力は、他の教科の勉強にも生きてきます。
結果、総合的な学力向上が達成できるのです。

そして、Yくんは既にその軌道に乗りつつあります。
今後の伸びが大いに期待できるというものです。

2023-12-08

QED進学塾の中学1年生(E)~1年1学期の地理の復習(4=最終回)

QED日誌の昨日の記事のつづきです。

すると、塾生は、社会科を学びながら同時に理科や算数・数学をも学んだりすることができます。
そのような学習を日々重ね続けた子は、5教科の成績が総合的に伸びて行く素地が自然と出来上がってくるのです。

そうです。
もうひとつの理由は「総合的学力の伸長」なのです。
特に、高校入試においては「5教科の総得点+内申点」の和が、合格点に到達しているかどうかで合否が決まります。
だからこそ、塾長は塾生の5教科の学力を総じて底上げすることを、どの教科・科目の授業であっても常に念頭に置いて、毎日の授業を組み立てているのです。

Eくんが質問したのは、地理の「時差の計算問題」でした。
そして、Eくんが2時間授業の中で解いた、同計算問題はたった1問だけでした。
その1問からEくんは、経度の基準となる地点や日本標準時子午線といった「地理」の勉強はもとより、理科(地学)の地球の自転と公転を学び、算数・数学の比例式の解法までも習得することができました。

もしも3時間授業だったら(授業時間がもう1時間長ければ)、
塾長は、大航海時代から産業革命に至るまでの「歴史」の授業をしたでしょう。
なぜならば、その歴史を学ぶことで「どうしてイギリスのロンドンの旧グリニッジ天文台が経度0度なのか。」をEくんが理解することができるからです。

もしも4時間授業だったら(授業時間がもう2時間長ければ)、
塾長は、地図の様々な図法の美点と欠点とを教えます。
「歴史」からもう1周回って「地理」に戻ってきましたね(笑)
すると、Eくんは、大航海時代の船乗りの地図がどうしてメルカトル図法だったのか、どうして経度0度が「天文台」だったのか、それらの理由を知るところとなるでしょう。

「なぜ」「どうして」の疑問が次々と解き明かされていく授業は、授業を行う先生も、それを受講する生徒も、双方が楽しめるものです。
楽しく学びながら、学力が総合的に伸びて行く。
これがQED進学塾の目指すところです。

Eくんは、授業を楽しんでいて、学力も順調に伸びています。
塾生全員がそうなってくれることが、塾長の願いであり、これからの努力目標でもあり、もっと厳しい目で見れば「義務」であると言えるでしょう。

2023-12-07

QED進学塾の中学1年生(E)~1年1学期の地理の復習(3)

QED日誌の昨日の記事のつづきです。

Eくんは「時差の計算問題」というたった一つのテーマで2時間みっちりと勉強しました。
その間に解いた問題はわずか1問。
この1問の類題の2問は宿題にしました。

1問を解くのに2時間?
と不思議に思った人もいるでしょう。
それは「解くだけ」ではないからです。

解き方を学び、類題演習を数多く解く、この反復によって同タイプの問題が試験に出題されたときに確実に得点できるようにするのが「パターン学習」です。
この学習法の有効性はよく知られていて、これを主軸としている塾が多いのが現状です。
特に、塾生の志望校が上位校であるような進学塾において。

しかしながら、QED進学塾ではこれを多用しません。
塾長は、塾生に宿題などで最低限の演習量こそ課すものの、その量は決して多くはないのです。
その理由は、大きく分けて2つ。

ひとつは、塾生に変化球への対応力を身に着けてほしいからです。
パターン学習に終始している生徒は、ほぼ同型の問題が試験に出題されたときはいいのですが、変わった切り口から試験問題を作成されたり、設問の質問のしかたを変えられたり、そんな少しの変化で急に問題が解けなくなってしまうのです。

その問題はを学ぶための問題なのかという、根源的な問いに答えられる児童・生徒は、直球も変化球も何でも打てる子になれるのです。
だからこそ、塾長は問題の根本である法則性や仕組みと言った、問題背景から丁寧に学ぶ授業をいつも心がけています。

つづく

2023-12-06

QED進学塾の中学1年生(E)~1年1学期の地理の復習(2)

QED日誌の昨日の記事のつづきです。

Eくんの言う「時間の計算」とは時差の問題のことで、たとえば下記のような問題が学校の定期試験や『北辰テスト 』(埼玉県の中3生の9割が受験する公開会場模試。70年以上の歴史がある。)の試験問題としてよく出題されます。

【問題】
今ロンドンは2023年の12月31日の午後6時です。
東京は何年何月何日の何時ですか。
「午前」または「午後」のいずれかを付けて答えなさい。

【答え】
2024年1月1日の午前3時。

塾長が上記のような問題を即興で作って、「こんな感じの問題のこと?」とEくんに尋ねると、Eくんは「うんうん。」と大きく頷きました。

Eくんが言うには「(上記問題の類題が)1学期の中間試験に出題されて、手も足も出なくて悔しかった。」のだそうです。
そんな気持ちを持ち続けていたEくんだからこそ、塾長の「もっと前の復習でもいいよ。」に対して、「時間の計算」と即答できたのです。

この「できなくて悔しい。」気持ちは、学力向上のための大きな原動力となってくれます。
逆に言えば、「問題が難しいからできなくて普通。」「できなくてもまあ仕方ないよね。」のような考え方をする癖の付いている子は、なかなか学力が伸びて行きません。
学習に対する姿勢・態度・考え方は、学力向上に大きく影響するのです。
解法のテクニックを学ぶなどの技術面も大切ですが、それ以上に学習に取り組む姿勢などの精神面のほうが学力・成績を左右すると、四半世紀も児童・生徒を見続けてきた塾長は感じています。

Eくんの学習姿勢は素晴らしいです。
技術の習得に対する熱意があり、そのため吸収力も抜群です。
伸びる要素が満載です。
もちろん塾長はEくんに大きな期待をしています。

しかしながら、ひとたびそれがEくんのプレッシャーになってしまえば、今後の勉強に悪影響が出ます。
肩の力を抜いて、いつも笑顔で、それでいてやるべきことはきちんとやる。
そんな学習をこの先もずっと継続して行けば、結果は自ずとついてくると信じて疑わない塾長です。

つづく

2023-12-05

QED進学塾の中学1年生(E)~1年1学期の地理の復習(1)

QED進学塾の中学1年生のEくんの1年1学期の地理の復習です。

いつもEくんは、その日の学習テーマを自分で設定してから登塾して来ます。
学習意欲満点です。
このような学習姿勢が、Eくんの学習効果を高めるのに大いに役立っていることは間違いありません。
毎授業の冒頭に塾長は「Eくん、今日は何から勉強したい?」と尋ねます。
すると、Eくんは「今日は英語の現在分詞を勉強したい。」などと明確に答えてくれます。
さらに、「この英文のこの部分がどうしてそうなるか分からない。」のように、質問の内容も非常に具体的です。
Eくんの授業は、毎回こんな感じで始まるのです。
これで学力が向上しないわけがありません。
Eくんは「The優等生」と言えるほど模範的な生徒なのです。

そんなEくんが、塾長の「今日は何の勉強をしたい?」の問いに対して、今回だけは珍しく「うーん、何を勉強しようか。」と答えました。
折しも2学期期末試験が終わったばかりのタイミングだったのですが、それでも塾長は「テストが終わってEくんの気が抜けている。」とは露ほどにも思いませんでした。
常日頃のEくんの学習態度・姿勢が素晴らしいので、自然とそうなったのでしょう。

そこで、塾長はEくんに「予習か復習か迷ったの?」と尋ねました。
すると、Eくんは「うん。」と肯定し、さらにこう続けました。
「テスト範囲の復習は、答案返却を待ってからのほうが勉強しやすい。」
「今週の学校授業はおそらくテスト反省一色だろうから、学校の予習をするタイミングでもない。」
なるほど、よく考えられています。

塾長は、こう提案しました。
「もっと前に習ったことの復習でもいいよ。」
「(1年生の)1学期に習ったことでもいいし、小学校の復習でもいい。」
それを聞いたEくんの目が輝きました。
「(1学期に習った社会科=地理の)時間の計算を教えてほしい!」
塾長は「よし、今日は(授業時間の)2時間全部それを勉強するよ。」と弾んだ声で答えました。

つづく

2023-12-04

QED進学塾の中学2年生(U)~2学期期末試験の答案を総点検

QED進学塾の中学2年生のUくんの2学期期末試験の答案が今週出揃います。
というわけで、今週は答案の総点検ウイークです。
Uくんは、テスト前の体調があまり優れませんでした。
そのような状況下にあっても、Uくんは一生懸命に勉強しました。
Uくんは、自らの体調不十分を承知の上で登塾し、「1時間だけでも。」と短縮授業を受講して帰宅した日もありました。
その努力は必ずや報われます。
Uくんの答案返却を心待ちにしている塾長です。
Uくんがテスト直前の2回の授業で教えてほしいと指名した教科は、英語と数学でした。
どちらもUくんの納得の行くまで勉強できたようです。
この2教科では、特に試験直前に勉強した単元の試験問題に注目して、塾長はUくんの答案を精読したいと思います。
直前授業でUくんは「必ずテストに出る」問題を勉強したので、Uくんが該当問題の答案をどのように書き上げているのかを塾長が精査して、今回のテスト反省と次回の学年末試験のテスト勉強とに生かしたいところです。

2023-12-03

QED進学塾の小学5年生(Y)~よく学び、よく遊べ。

QED進学塾の小学5年生のYくんは、塾の休み時間にいつもたくさんお話をしてくれます。
今回の話題は曜日についてでした。
Yくんは、なんと「日曜日が嫌い。」だと言うのです。
「学校がある日のほうが楽しいから。」だそうです。
学校が楽しいのは大変良いことです。
塾長がYくんに楽しい理由を尋ねると、「大勢の友達と一緒に遊べるから。」
さらに、塾長が学校授業はどうなのかを聞くと、「授業はなくてもいい。」との返答。
Yくんは、学校授業があまり面白くないそうです。
それを聞いた塾長は、Yくんがそんなに勉強が嫌いなのかと心配になって、「○曜日(Yくんの通塾日)は?」と尋ねたところ、Yくんの返事は「○曜日はないと困る。」とのこと。
その理由は「塾があるから。」だそうです。
なんて嬉しいことを言ってくれるのでしょう。
Yくんは、続けて「塾の勉強は楽しいけど、休み時間はもっと楽しい。」
特に後半は本音でしょう(笑)
明朗快活なところがYくんの最大の美点だと塾長は思っています。
よく学び、よく遊べ。
Yくんが勉強も遊びも全力で取り組んで、活力に満ち溢れた日々を日常としてくれることを塾長は願い、それを心から応援するものであります。

2023-12-02

QED進学塾の教室~この師走に模様替え

QED進学塾の教室を隔週でダスキンさんが清掃してくれています。
おかげさまで年末の大掃除をしなくて済みます。
ありがたい限りです。

教室の美化に関しては、掃除の必要は全くありませんが、整理整頓の必要はありそうです。
塾長は、もっともっとすっきりと片付けたいのです。
というわけで、収納力に富んだスチールラックを2台購入しました。
このタイミングに合わせて、教室の模様替えもしました。

スチールラックは、横幅1.2m×高さ1.8m×奥行0.45m×2台=約2立方メートル。
これだけ大きな体積のものを新たに導入したにもかかわらず、教室の広さはむしろ導入前よりも広く見えるというのですから不思議です。
塾長の目の錯覚ではありません。
塾生も「広い。」と言っていたのですから。
おそらく整理整頓されている部屋は、そうでない部屋よりも広く見えるということなのでしょう。

これに気を良くした塾長は、同型のラックをもう2台注文しました。
来週末にはその2台が教室に届く予定です。
すっきりと片付いていて、掃除も行き届いている、そんな美しい教室で新年を迎えるための準備が、着々と進行中のこの師走です。

2023-12-01

QED進学塾の中学1年生(E)~今回の臨時授業(2学期期末試験の対策授業)

QED進学塾の中学1年生のEくんの今回の臨時授業(2学期期末試験の対策授業)です。

Eくんの通う学校では、本日が2学期期末試験の最終日です
試験が終わったその日はゆっくりしたいのが人情というもの。
同日に勉強しても身が入らないのが普通です。
というわけで、昨日はEくんの通塾予定を1日繰り上げての臨時授業を行いました。
当然のことながら臨時授業の学習内容は、その翌日(試験最終日=本日)のテスト勉強です。
授業の冒頭に塾長がEくんの勉強したい科目を尋ねたところ、Eくんは即答で「英語。」と言いました。
そして、塾長がEくんの机を見ると、既にEくんは『定期テスト対策ワーク (栄光ワーク)』を開いており、「『ed』(過去形)を勉強したい。」とリクエストしてきました。
それに即応して塾長は、開かれたページの「基本文」から授業を開始しました。
Eくんが「基本文」を理解する速度は驚くほど速かったです。
これは、Eくんのやる気のなせる業でしょう。
Eくんは、塾に来る前から「今日塾でどうしてもこれを習得する。」と心に決めていたのですから、学習意欲満点で登塾していることは自明です。
なればこその高速学習だったということです。
塾長は、Eくんのやる気に全力で応えるべく、即興で3問の英作文を自作してEくんに出題しました。
テキストの「練習問題」には目もくれず。
Eくんが英作文を勉強する目的の第1は、翌日の試験に英作文が出題されることを想定してのテスト対策にあるわけですが、単にそれだけならばテキストの英作文問題を解けばよいのです。
それなのにわざわざ塾長が問題作成したのは、Eくんが英文法を丁寧に学習することで、さまざまな出題形式への対応力を身に着けてほしいと考えたからです。
そして、分からないところは塾長にヒントをもらいながらも、塾長の自作問題を全力で解き切ったEくんは、たった3問の英作文問題から非常に多くを学ぶことができました。
本当によく頑張りました。
このEくんの頑張りが本日の試験に生かされることを、塾長は信じて疑いません。
果報は寝て待て。
Eくんの答案返却を楽しみに待っている塾長です。