2023-12-07

QED進学塾の中学1年生(E)~1年1学期の地理の復習(3)

QED日誌の昨日の記事のつづきです。

Eくんは「時差の計算問題」というたった一つのテーマで2時間みっちりと勉強しました。
その間に解いた問題はわずか1問。
この1問の類題の2問は宿題にしました。

1問を解くのに2時間?
と不思議に思った人もいるでしょう。
それは「解くだけ」ではないからです。

解き方を学び、類題演習を数多く解く、この反復によって同タイプの問題が試験に出題されたときに確実に得点できるようにするのが「パターン学習」です。
この学習法の有効性はよく知られていて、これを主軸としている塾が多いのが現状です。
特に、塾生の志望校が上位校であるような進学塾において。

しかしながら、QED進学塾ではこれを多用しません。
塾長は、塾生に宿題などで最低限の演習量こそ課すものの、その量は決して多くはないのです。
その理由は、大きく分けて2つ。

ひとつは、塾生に変化球への対応力を身に着けてほしいからです。
パターン学習に終始している生徒は、ほぼ同型の問題が試験に出題されたときはいいのですが、変わった切り口から試験問題を作成されたり、設問の質問のしかたを変えられたり、そんな少しの変化で急に問題が解けなくなってしまうのです。

その問題はを学ぶための問題なのかという、根源的な問いに答えられる児童・生徒は、直球も変化球も何でも打てる子になれるのです。
だからこそ、塾長は問題の根本である法則性や仕組みと言った、問題背景から丁寧に学ぶ授業をいつも心がけています。

つづく

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