2023-03-31

QED進学塾の新高校2年生(S)~英語の長文読解

QED進学塾の新高校2年生のSくんの英語の長文読解です。

来月Sくんは『英検準2級』を受検予定です。
英検の全問題のなかで、Sくんがいつも苦戦しているのが長文読解です。
そんなSくんの希望により、QED進学塾の英語の時間は長文読解の演習をするのが常となっています。

「読解力を鍛える。」と一言で言っても、何をどう勉強すればよいのか分からない生徒も多いことでしょうから、読解力を3つに細分化して見ていきましょう。

1.語彙力。(英単語・英熟語)
大学受験に必要な単語数は、最大6000語(東大・京大)と言われています。
早慶(早稲田大・慶応大)ならばその半分以下の2500語程度、日東駒専(日大・東洋大・駒沢大・専修大)ならば4分の1以下の1400語程度でも十分戦えます。

しかしながら、生徒にとって1400語は「ものすごく大きい数」であり、決して与し易しとは言えません。
そこで、ターゲットを絞り込んだ学習が必要なのです。

(1)基本的な動詞=50語。
(2)前置詞=44語。
(3)=(1)+(2)=94語。
まずは、これだけ勉強しましょう。

塾長の大好きな「英語ユーチューバー」に「イングリッシュおさる」という人がいます。
おさる氏の作る動画は、いつも解説が大変分かりやすく、しかも本質をついていて、塾長は塾生に視聴することをいつも推奨しています。

おさる氏の作品はどれも素晴らしいのですが、中でも秀逸なのが「動詞50語」と「前置詞44語」の2本です。
これが、前述の(1)(2)を塾長が推挙する理由の「1つ」です。
(2つ目の理由は後述します。)

2.文法力。
読解力を支えるもう一つの要素が英文法です。
大学受験の大手予備校の有名講師のS先生が「文法力を読解力に」結びつけるための、中学生向けの問題集を出版していますが、そんな本が出るくらいの大きな影響を、文法力は読解力与えるということです。

長文読解問題の文章中に、たとえSくんの知らない単語があったとしても、
「文法的にここは○○詞が入るはず。」
「前後の文から考えて、その○○詞はおそらくこんな意味だろう。」
こんなふうにして、未知の単語の意味を推し量ることだってできるのです。

英文法を勉強すれば、文法問題に明るくなるのはもちろんのこと、読解問題においても上記のような得があります。
塾長が文法重視の授業をするのは、このような理由があってのことなのです。

つづく

2023-03-30

QED進学塾の新中学2年生(U,A)~2023年度版の5教科6科目の教材を配布

QED進学塾の新中学2年生のUくんとAくんの2023年度版の5教科6科目の教材を配布しました。
社会科が『地理2』と『歴史2』の2冊に分かれているので6科目です。

配布直後に両名は、『定期テスト対策ワーク (栄光ワーク)』の問題集・解答解説・確認テストの3冊×6科目+社会科の資料集2冊=18冊に記名しました。
そののち、塾長は、上記のどのページのどの問題をどのように勉強するのかを、板書解説しました。

【地理2】【歴史2】【理科(計算なし)】
両名は、『栄光ワーク』の『確認問題』を勉強します。
同問題は、主として1問1答式問題で構成されています。

両名は、塾の授業の「次の次の回」でテストするページを自宅で音読します。
そして、読めない漢字と、読めるけれども意味の分からない語句に下線を引いて、問題集を塾に持参します。
塾長は、それらの漢字・語句を授業解説します。
意味不明の言葉がなくなった両名は、塾の授業の「次回」の小テストの勉強を家庭学習することができます。
そして、塾の授業の「今回」に小テスト(主として口頭試問)を受けるのです。

このようにして、両名は社会科と理科(計算問題を除く)の知識を蓄えて行くのです。
学校の定期試験の前に、両名は塾でテストしたページをもう一度テストして、忘れてしまっているところがあればそこを再学習→再テストします。
これで「覚えもの」の対策は万全です。

【理科(計算あり)】
理科の計算問題の勉強のし方は上記と異なります。
定期テスト対策ワーク (栄光ワーク)』の理科には、『計算のトレーニング』というページがあります。
これは、計算問題の解き方を学ぶための特設コーナーです。
両名は、いの一番に『計算のトレーニング』を演習します。
ここさえ完璧に勉強しておけば、学校の定期試験で理科の計算問題に困ることはないでしょう。

しかしながら、『北辰テスト』対策としては、これだけでは不十分です。
同模試の前には『栄光ワーク』の練習問題を解いて、理科の計算問題の北辰対策を行いましょう。

【国語(文法以外)】
定期テスト対策ワーク (栄光ワーク)』の国語には、『漢字の読み書き』と『重要な語句』のコーナーあります。
両名は、同コーナーを【地理2】【歴史2】【理科(計算なし)】と同様にして勉強します。
「漢字」と「語句」ですから、前述のとおりの勉強法が分かりやすいでしょう。

【国語(文法)】
中学2年生の国語では、文法を学ぶ機会が3度あります。
国語の教科書には、『文法1』『文法2』『文法3』のような書き方がしてあるので、一目見て分かりやすいでしょう。
この3回については、塾で文法の授業を行います。

両名は、『栄光ワーク』の文法問題のほか【塾長の自作問題】を勉強します。
これで学校の定期試験の国語の文法問題は十二分に解けます。
また、『北辰テスト』の文法問題(2点×2問=4点が出題される)の対策も十分です。

つづく

2023-03-29

QED進学塾の採択教材2023年度版~全教材が今到着

QED進学塾の採択教材2023年度版の全教材が今到着したばかりです。
今回の『QED日誌』は、その中の1冊である『栄光ワーク 小学英語(教科書準拠版教材)』についてです。

英語の4技能とは「聞く」「話す」「読む」「書く」の4つの技能です。
『栄光ワーク』は、同書の紹介文に『4技能をバランスよく学習』と謳っているとおり、上記の「聞く」「話す」「読む」「書く」の順番通りにスムーズに学習を進められる内容となっています。

QED進学塾では、同書の各単元の第1ページ目の「基本文」と「たしかめよう」を学習します。
そして、次の授業の冒頭に同ページの小テストを行います。
さらに、児童に余力があるようならば第2ページ目の「基本問題」を宿題にします。
その先の「練習問題」は自由課題です。
児童の興味関心の趣くままに学習すればよいでしょう。

翻って、文部科学省。
同省は、『英語の4技能に関する現状・課題・今後の方向性』の「資料5-1」に『中学1年生の約8割が、小学校で「英単語・文を読む」「英単語・文を書く」ことをもっとしておきかったと回答。 【H26年度小学校外国語 活動実施状況調査】』と書いています。

塾長は、この8割という数字を重く受け止めながらも、だからと言って単純に「読む」「書く」の学習時間を増やせばよいとは考えていません。
「聞く」「話す」の2技能との連携の中で、「読む」「書く」の2技能を鍛えて行くべきだと考えているのです。

そのための手段として有効性が高いと塾長が考えているのが、「フォニックス」と「英作文」の学習です。

前者は、文字と発音の相関について学ぶものです。
日本人が日本語を話すとき、無意識のうちに文字も同時に思い浮かべていることが頻繁にあります。
英語でも同様の現象が起きるまで習熟度を上げましょう。
そうすれば、自ずと「聞く」「話す」「読む」「書く」の4技能を同時に訓練していることになります。
「母国語を超える第2言語はない。」という説があります。
塾長もこれに賛同します。
ですが、母国語に近づけることは可能ではないでしょうか。
先ほど塾長は「英語でも同様の現象」と書きましたが、日本語でできることが英語でも同じレベルでできるとまでは考えていません。
それでも「近づける」努力は続けて行きたいものです。

後者は、英文法の力が要求されます。
生徒が英作文を発音しながら書けば、それは文法の復習をしながら「話す」「書く」の訓練をしていることになります。
英語の総合力を上げるのに、英作文はもってこいなのです。
大学受験予備校の英語で有名なY先生は、中学生向けに「文法力を読解力に結びつける。」ための塾専用教材を出版していらっしゃいます。
だから、英文法・英作文の勉強ばかりしていると長文読解が疎かになるという説を信じていません。
むしろ、「読解を鍛えたければまずは文法から始めなさい。」と言いたいくらいです。

さて、ここまで塾長は英語の技能面について書いてきました。
しかしながら、技術論以上に大切なのは「楽しく学ぶこと」です。
児童が「英語が楽しい。」と思えば学習意欲も沸くし、学習効果も上がります。
逆もまた然りで、「英語は嫌いだ。」と思えば、覚えるられるものも覚えられなくなってしまいます。
だから塾長は「英語の楽しさ。」を教えることを、何よりも最優先にしたいと考えているのです。

2023-03-28

QED進学塾の採択教材2023年度版~全教材が明日到着予定

QED進学塾の採択教材の2023年度版の全てが明日一斉に到着する予定です。
(QED日誌の昨日の記事のつづきは、また日を改めて掲載いたします。)

毎年QED進学塾では、新年度の教材が届くたびに決まってやることがあります。

その初手は「記名」です。
教材を配布された塾生は、直ぐに教材に自分の名前を記入します。
塾生は、主教材・単元テスト・解答解説のひとつひとつに名前を書き込みながら、自分がこれから学習する教材の確認作業を行うのです。
たったこれだけのことで「自分はこれを勉強するんだ。」という意識付けができるのですから、やらない手はありません。

次の一手は「ターゲットの明示」です。
全生徒が5教科の全教材の全ページを余すところなく勉強する、これが理想であることに間違いありませんが、これはどう考えても非現実的です。
誰も全部なんてやれるわけがない、まずはこれを大前提として、話を進めるのが現実的です。

数学と英語を最優先で勉強すること、数学は「例題」と「練習」を、英語は「基本文」と「英作文」を、それぞれ解くこと。
国語は「漢字」と「文法」を解くこと。
地理と歴史と理科(計算なし)は「1問1答」を解くこと。
理科(計算あり)は計算問題の専用ページの問題を解くこと。
以上が「ターゲット」です。

とある生徒が、塾に通い始めて2回目のテスト(1学期期末試験)で、上記の「ターゲット」を勉強しないで別のページを勉強した教科があります。
その教科の試験結果は惨憺たるもので、同生徒は勉強の「的」が如何に重要であるかを、身を以て理解したのでした。
何事にも段階・手順があります。
まずは「ターゲット」を勉強する、余力があればその先も勉強する、この順番を間違えないようにしましょう。

どのページが「ターゲット」なのか、そこをどう勉強するのか、家庭学習と塾の勉強の振り分けはどうするのか、塾長は塾生にこれらのことを事細かに説明します。
せっかくの新教材です。
これから1年間ずっと学び続ける教材です。
その教材をフル活用するために、テキスト配布当日の授業時間を教材説明に割くのは、極めて有効な時間投資であると塾長は考えています。

2023-03-27

QED進学塾の新小学5年生(Y)~最小公倍数と最大公約数

QED進学塾の新小学5年生のYくんは、『計算の級別トレーニング 』の6級「分数の加法・減法」を学習中です。
昨日のQED日誌の記事タイトルは『通分と約分』でした。
通分は分母と分母の最小公倍数で、約分は分母と分子の最大公約数なので、本日のQED日誌の記事タイトルは『最小公倍数と最大公約数』です。

最小公倍数・最大公約数を求める方法として「互除法」があります。
もちろんQED進学塾でも同解法を教えます。
たとえば、9と12の最大公約数は「3」で最小公倍数は「3×3×4=36」です。
Yくんがこれらを「互除法」で求めることを覚えたとします。
すると、『計算の級別トレーニング 』の6級の問題で、Yくんが次回授業で解く予定の「分母が9と12の分数の通分」ができるようになります。

これで一件落着と思われますが、ここで終わらせてしまうのは勿体ないことです。
この機に発展学習をしない手はないのです。
前述の「3×3×4=36」をもう一度見てください。
この3つのかけ算を前から順番にかけて行くと「9×4=36」であり、後ろから順番にかけて行くと「3×12=36」です。
そして、互除法で解いたときの「9の対角線に4」が、「12の対角線に3」がいるのです。
ここで、Yくんは対角線のかけ算がそのまま最小公倍数になっていることを学びます。
さらに、Yくんは対角線を結んでいる斜め線の2本が、ちょうど演算記号の「×」になっていることに気付きます。

ここまでくれば大成功です。
これで、Yくんが小学6年生で習う「比例」と「比例式」を学ぶための素地ができました。
比例・比例式では、ななめ(\)をかけた数とななめ(/)をかけた数が等しくなります。
おまけに、(\)と(/)が重なるので、ちょうど「×」の記号に見えます。
つまり、「かけざん」することが視覚的にも分かりやすいのです。

また、Yくんは「互除法」とは別に地道に調べる方法も学びます。
前述の「9と12」を例に取ると、
【最大公約数】
9の約数=1,3,9。
12の約数=1,2,3,4,6,12。
(1×12=12。2×6=12。3×4=12。)
よって、最大公約数は3。

【最小公倍数】
9の倍数=9,18,27,36,45,54,・・・。
12の倍数=12,24,36,48,60,・・・。
よって、最小公倍数は36。

もうひとつ発展学習があります。
Yくんがせっかく12の倍数を学んだのですから、このタイミングで「ダース」と「グロス」を教えない手はありません。

12の倍数=ダース。(12,24,36,48,60,・・・,144=グロス。)
15の倍数=時計の長針(分)。(15,30,45,60分=1時間。)
25の倍数=25mプール(m)。(25,50,75,100m。)

ここまでをYくんが習得すれば、算数の種々の計算が以前よりも速く・楽に・正確に解けること間違いなしです。
そして、Yくんが今学んだ知識・技能が、中学生・高校生になっても数学や理科の計算問題で大活躍してくれることも請け合いです。

(1)目の前の1問を全力で解く。
これは何の勉強でも基本中の基本です。
そして、1問を完答したとき、その勢いのまま次の問題、また次の問題と解き進めるのもよい勉強法です。
この演習量と反復で学んだことが身に着くからです。

(2)目の前の1問を全力で解く。
さらに、解けただけで満足しないで、そこに隠された法則性などを深く考察・研究する。
それによって、Yくんの習熟度が大きく向上するだけでなく、Yくんがこの先に学ぶこと(前述の例ならば「比例」「比例式」)への先行投資となる。

上記(1)が数多くの問題を解く「量」の勉強ならば、(2)は1問を骨までしゃぶり尽くす、徹底的に味わい尽くす「質」の勉強です。
そして、(1)は生徒の自力のみで、すなわち家庭学習で学ぶことが可能ですが、(2)を独学でできる生徒は少なく、これは塾で学ぶよりありません。

つづく。

2023-03-26

QED進学塾の新小学5年生(Y)~通分と約分

QED進学塾の新小学5年生のYくんは、『計算の級別トレーニング 』の6級「分数の加法・減法」を学習中です。
今回授業では、Yくんの通分と約分に特筆すべき進歩が見られました。
学習に対する素晴らしい集中力によって、大きな飛躍を遂げたYくんを褒めたたえるべく、塾長は「ベビースターラーメン」(セブンイレブンの期間限定商品)を2種2袋プレゼントしました。
Yくんは大喜びです。
喜びの中にも誇らし気な実にいい顔をしていました。

塾長は、Yくんが塾で習ったことを家庭学習で定着化させるために、直近の2回連続で「日割り」の宿題を出してきました。
そして2回とも、Yくんがどうしても解けない問題が発生してしまいました。
せっかYくんが一生懸命宿題を解いてきているのに、解けない悔しさを味合わせたくはありません。
そこで、塾長は宿題の出し方を工夫しました。

1.「日割り」の問題数にメリハリをつける。
これまで、塾長はYくんの宿題を毎日2問ずつ出題してきました。
ですが、「定着化」という宿題の目的を達成するには不十分でした。
そこで今回塾長は、前半は質より量、後半は量より質、という2段構えで「日割り」の宿題を出題しています。
これが奏功すれば、来週以降も継続します。

2.Yくんが宿題を調べながら解けるようにする。
今回の授業中にYくんは『計算の級別トレーニング 』にて問題演習を行いました。
中にはYくんの解けない問題もありましたが、Yくんはその前の問題の「解法の手引き」を見ながら、その問題を最後まで解き切ることができました。

Yくんが塾で習ったことをよく覚えて理解して、その結果として家で宿題がすらすら解ける、
これが理想であることは言うまでもありません。
しかしながら、いつもいつもそう上手く行くはずもありません。
そんなときに、Yくんが授業ノートを自力で「調べて」解くことができれば、これもまた最善手に近いと言えるでしょう。

今回授業では「Yくんが自力で調べる。」ことが本当に可能なのかどうかを、授業中の演習問題で「実験」して、「調べられた。」という結果を得ました。
これならば、もしYくんが宿題で解けない問題があっても、家で自分で調べながら解ける保証があります。
塾長は、Yくんの宿題の効果を最大化したいと思っています。
そう思うのであれば、やはりここまで「実験」して確かめる必要があるのでしょう。

宿題をやらないのは、児童・生徒が悪いです。
ですが、Yくんのように「一生懸命にやる。」子が、それでも問題が解けないのは塾長が悪いのです。
学習意欲満点のYくんが、宿題を「全部まるだったよ♪」と笑顔で毎回登塾できるよう、塾長は全力を尽くします。

2023-03-25

QED進学塾の新中学1年生(E)~国文法と英文法

QED進学塾の新中学1年生のEくんは、今回の授業で英語を1時間40分、数学を20分間勉強しました。

【数学】(20分間)
Eくんは、前回授業の復習と次回授業の予習とを行いました。

復習は括弧の外し方。
Eくんは、「(」と「)」の前者を中心とする「3人1組」で、「ー」の回数を数えて符号を決め、そして括弧を外すという解法をおさらいしました。
Eくんが習ったことをよく覚えていたので、塾長は『計算の級別トレーニング 』13級(正負の数=加法・減法)のA問題とB問題の計20問を宿題に出しました。

予習は引き算。
Eくんの兄弟で新高校1年生のRくんは、高校の数学1を予習中です。
Rくんの因数分解の問題で「a-b」を「-(b-a)」に直して解く問題がありました。
この式変形は「反対にひくと符号が変わる。」ことを表わしています。

Eくんは、お兄ちゃんの勉強に便乗して、
5-7=ー(7-5)=ー2。
を解くことに成功しました。

さらに、Eくんは、
「+軍」が5名いて、「ー軍」が7名いるから、「ー軍」が2名多い。
だから、答えは「ー2。」
という、言語による理解にも成功しました。

「数式は言葉だ。計算じゃない。」
これは、とある予備校のテレビCMでの物理の先生の発言です。
塾長もこれに大賛成です。

Eくんは、「5-7=ー(7-5)」を数式でも言葉でも理解することができました。
Eくんがこのような勉強を続けて行けば、数学の成績が向上すること間違いなしです。
ぜひこの調子で頑張ってほしいと思います。

【英語】(1時間40分)
前回授業でフォニックスの全5行中2行を学習したEくんは、今回授業で残りの3行を学習しました。
次回授業でEくんは、通塾開始から初めての「小テスト」を受験します。
もちろん、その試験範囲は「フォニックス26文字」(口頭試問)です。
一発合格を目指して毎日練習しましょう。

前回授業で第3文型SVOを学習したEくんは、今回授業で第1文型SVと第2文型SVCとを学習しました。

塾長「『C』って何だと思う?」
Eくん「修飾語。」
塾長「惜しい。補語です。数学の『=』と考えると分かりやすいよ。」

大変良い間違え方でした。
というのは、小学国語で「主語」「述語」「修飾語」を習い、Eくんがそれをちゃんと覚えていて、なおかつ塾で習った「S=主語」と「V=述語動詞」とを両方覚えていて、それらの知識を併せ考えた結果、「残るは『修飾語』しかない。」という、Eくんの知識と思考回路とが顕現した答えだったからです。

答えが合っているとか間違っているとかの結果論よりも、Eくんが上記のような知識の蓄積と、それらの知識を複数組み合わせての思考ができた点に、塾長は最高評価を与えたいと思います。

まだ6年生のEくんが「知識→組み合わせ→思考」という、どんな教科を勉強するにも最強の武器となる習慣を、既に身に着けていることは大変すばらしいことです。
ぜひ中学でもこの武器をフル活用してほしいと思います。
そうすればEくんの学力がどれだけ伸びるのか、塾長は今から楽しみで仕方ありません。

2023-03-24

QED進学塾の採択教材~2023年度版を昨夜発注

QED進学塾の採択教材の2023年度版を昨夜発注しました。

【新中学2年生】(5教科6科目=6冊)
数学・理科・英語・国語・地理2・歴史2

【新中学1年生】(5教科6科目=6冊)
数学・理科・英語・国語・地理1・歴史1

【新小学5年生】(3教科3科目=3冊)
算数・国語
英語

新中学2年生のUくんの社会科教材は、今回発注していません。
なぜならば、Uくんが中1のときに「地理1・歴史1・地理2・歴史2」の4冊を既に発注しているからです。
(送料を0円にするため)
というわけで、Uくんのみ「4教科4科目=4冊」です。

新小学5年生のYくんの2023年度教材は、当初2教科(算数・国語)を発注する予定でした。
そのため、塾長はYくんとその保護者さまに「2冊」とお伝えしていたのですが、英語を追加して「3冊」に変更しました。
小学英語(5年生・6年生)の学習内容の拡充が変更理由です。
塾長が5・6年生の英語の教材を調べれば調べるほど、「これは塾でも教えたほうがいい。」と考えるようになりました。
塾長は、その旨を明日Yくんとその保護者さまにご説明するつもりです。
小学5年生の英語の教材費を12か月で割り算すると、1か月あたり121円(税込み)です。
これを塾長は「お値段以上」の価値があるものと考えています。
英語教材を1冊追加したことに対しての保護者さまのご理解を得られれば幸いです。

2023-03-23

QED進学塾の新中学2年生(A)~連立方程式の解法(代入法)

QED進学塾の新中学2年生のAくんは、先週から連立方程式の解法を学んでいます。
Aくんは、先週に等置法を、今週に代入法を学習しました。

連立方程式は、2年1学期の中間試験の数学のテスト範囲の中心となる単元です。
同試験で高得点を取るために、今のうちから演習を積んでおきたいところです。
定期試験の連立方程式の計算は、問題文に「次の連立方程式を解きなさい。」と書かれていても、「次の連立方程式を『○○法で』解きなさい。」とは書いてくれません。
ですから、どんな解法で解くべきかを瞬時に判別する能力が求められるのです。

というわけで、Aくんは、連立方程式を解く前に、
【連立方程式の3解法の判別】
「x=」(または「y=」)が、
2個→等置法。(易しい)
1個→代入法。(中くらい)
0個→加減法。(難しい)
【判別終わり】
を学習しました。

今回Aくんは『計算の級別トレーニング 』の6級「連立方程式」のA問題の10問の解法判別を演習しました。

(例)「〇1番=代入法」「〇2番=加減法」「〇3番=等置法」・・・以下略。

Aくんは、(例)のようにして、A1番からA10番までの解法を答えて行きます。
この口頭試問でAくんは、10問中10問を見事正解しました。
大変よくできました。

翻って、英文法。
英語の5文型のうち、中学1年生で習うのは、
1.第1文型SV
2.第2文型SVC
3.第3文型SVO
の3つです。

そして、中学2年生で、
4.第4文型SVOOを学び、

最後に、中学3年生で、
5.第5文型SVOCを学んで、5文型が全て出揃います。

今回、Aくんは、第4文型SVOO(中2)の予習をしました。

第4文型SVOOの2つのOは、前のO(間接目的語)が「だれに」で、後ろのO(直接目的語)が「なにを」です。

第4文型を「S」「V」「に」「を」の順番だと理解したAくんは、
連立方程式の説明文に「〇2『に』〇3『を』代入する。」と書くことも、
併せて理解することができました。

ここまで、Aくんは連立方程式を大変順調に学習しています。
来週は、いよいよ連立方程式の3解法の3つ目の「加減法」を学習します。
学校教科書には、「加減法」の説明として『x,yのいずれかを消去する。』という文言が掲載されています。
その前の段階として、Aくんは「x,yのいずれでもなく、ただの整数。」を練習します。

【練習問題】各組の和が0になるように、□に入る数字を決めなさい。
(1,□),(□,2),(-3,□),(□,-4)
【問題終わり】

不得意教科の学習ほど「スモールステップ」が有効です。
1段1段の階段の段差を小さくして、少しずつ少しずつ昇って行きましょう。

2023-03-22

QED進学塾の中1生~『北辰テスト』の結果を受けて

QED進学塾の中1生たちは、2023年3月5日(日)に生まれて初めての『北辰テスト 』(中1北辰スタート号)を受験しました。
その結果を受けて、塾長は塾の通常授業の進め方に微修正を加えることとしました。

QED進学塾の国語の授業時数は、他塾に比べて非常に少ないです。
そして、その数少ない国語の授業は文法学習の時間です。
つまり、長文読解の時間は皆無ということです。

QED進学塾の直近の高校受験生の5名の北辰偏差値は、5教科の中で国語がもっと偏差値の高い子が4名、2番目位に高い子が1名でした。
塾で読解の勉強をしないにもかかわらず、これだけ国語の成績が良いのは理由があります。
他の4教科の時間に「質疑応答」をふんだんに取り入れているからです。
これにより、塾生の国語力が培われているのです。
もちろん、塾長は今後もこれを継続して行く所存です。

しかしながら、今回の『中1北辰スタート号』の北辰偏差値で、5教科中で国語が最も偏差値の低い塾生がいました。
授業中の「質疑応答」の中で、塾長は同塾生の国語力を鍛える必要があることを感じてはいたのですが、従来通りのやり方で国語力は増強できるだろうと甘く考えていました。
でもそうではありませんでした。
塾長は、国語の偏差値という動かぬ証拠を突き付けられたのです。

残念ながらそうなってしまった原因を、塾長はよくよく考えてみました。
そして「語彙力不足」という結論に至りました。
「質疑応答」を多用する授業で、塾生の国語力が鍛えられることに疑いの余地はありません。
もう一歩だけ踏み込んで、その国語力を細分化して考えると、「文章力」の向上は大いに図れるものの、「語彙力」はそれほどでもなかったということなのでしょう。

語彙(ボキャブラリー)を増やすには、より多くの単語の入出力を繰り返すことが有効です。
そこで、塾長は、通常授業の「質疑応答」に「生徒による言い換え」をプラスすることとしました。
生徒が説明文を別の表現(単語)で言い換えることによって、生徒の語彙力増強を図ろうというのです。

この新たな試みが奏功するか否かは、3か月後の『北辰テスト 』の結果が教えてくれることでしょう。
上手く行けばもちろんこれを継続しますし、そうでなければまた別の方法を考えなくてはなりません。
幸いなことに、塾長の知人には国語が専門の先生もいらっしゃいます。
塾長は専門家の意見をよく聞いて、改善策を練りたいと思います。

2023-03-21

QED進学塾の休塾日~本日は春分の日

QED進学塾の休塾日は日曜日と国民の祝日です。
本日は春分の日のためお休みでした。
塾長は、朝8時からWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)の準決勝を観戦していました。
日本の準決勝の相手はメキシコでした。
日本は、9回に村上選手のサヨナラ適時打で明日の決勝へ進出しました。
この勢いのまま優勝してくれることを期待しています。

塾長は、午後からフィットネスクラブに行き、パーソナルトレーニング(筋トレ)で1時間ほど気持ちの良い汗をかきました。
午前中に日本が劇的な勝ち方をしてくれたおかげでアドレナリンが出ていたのでしょうか。
ジムの脚筋力を鍛えるマシン(開閉の2種類)で、塾長は開と閉の両方とも「105㎏×10回×3セット」に成功しました(^^)

話をWBCに戻します。
栗山監督は、3打席連続3振の村上選手を途中交代させませんでした。
同選手を最後まで信じて使い続けたのです。
そして、村上選手は最後の最後にサヨナラ打という最高の形で、監督の信頼に応えたのでした。

塾長は、過去のWBCで中日のクローザー(勝ち試合の最終回に登板する投手)の岩瀬投手が、使われ方が酷かったせいもあって極度の不振で、心に深い傷を負ったことを思い出していました。
そのため、塾長は「村上選手の心がぼろぼろになる前に代えてあげればいいのに。そのほうが村上選手のためにもチームのためにもなるのに。」などと考えていました。
塾長は、同選手を交代させない栗山監督に「どうして?」という気持ちだったのです。

結果論かもしれませんが、栗山監督は正しかったと言えるでしょう。
信じる者は救われる。
塾長は真っ先にこの言葉を思い浮かべました。

そして、卒塾生のSちゃんのことを思い出しました。
Sちゃんは、内申点が不足していても、『北辰テスト』の合否判定が悪くても、学校の先生が志望変更を促しても、決して第1志望校を変えることはありませんでした。
塾長は、受験戦線の最終盤でSちゃんの伸びを感じていました。
「これにSちゃんの鉄の意志が加われば、合格の目は十分にある。」と判断しました。
そして、塾長はSくんに言いました。
「(第1志望校を)受けましょう。」
この言葉を聞いたSちゃんの目の輝きを、塾長は今でも昨日のことのように思い出すことができます。

信じる者は救われる。

Sちゃんを含めて、学校の先生に志望校の変更を勧められた塾生は、QED進学塾が開校してからの16年間で計3名います。
(特に状況が厳しかったのがSちゃんでした。)
それでも頑として第1志望を曲げなかった3名は、3名ともが第1志望校に合格しています。

生徒の強い意志。
それを支持する塾長。
この2つの条件だけで、合格可能性は飛躍的に向上しているのだと、塾長は考えています。
そうでなければ、3名とも合格したことの説明が付きません。
これからの進路指導もかくありたい、塾長はそう思うのです。

2023-03-20

QED進学塾の新高校1年生(R)~高校数学の因数分解

QED進学塾の新高校1年生のRくんの高校数学の因数分解です。

Rくんは、『高校新演習 ベーシック 数学1』にて因数分解を学習中です。
今回は、「(ax+b)(px+q)」型を、すなわち昔から「たすきがけ」と呼ばれている因数分解を学びました。

中2までのRくんは、「なぜそうなるのか」が理解できないときに、そこで手が完全停止してしまうことが多々ありました。
しかし、中3からのRくんは大きく進化しました。

1.手を動かす。(板書を写す。)
2.結論を覚える。
3.理由を考える。
これが自然にできるように進化を遂げたのです。

十分に理解したうえで覚える、何の教科の勉強であってもこれができれば言うことなしです。
しかしながら、いつもいつも納得・理解できる保証はありません。
「どうしてもここが納得できない。」
「やっぱりここが分からない。」
そんなことがしばしば起こりえます。
だからと言って、それが起こるたびに勉強をストップさせていたのでは、いつまで経っても先へ進めず、このことが学習の障壁となってしまいます。

Rくんは「覚える」→「考える」の手順を身に着けています。

『子曰く、学びて思わざれば則ち罔し、思いて学ばざればすなわち殆し。(あやうし)』(論語)
これは、「学ぶ」こと(まねをすること・覚えること)と「思う」こと(学んだことをもとに考えること)とは学問の両輪で、どちらが欠けてもいけないということを言っています。

今回Rくんが学習した「(ax+b)(px+q)」型の因数分解(たすきがけ)は、展開式を降べきの順に並べたときに、第2項(xの項)と第3項(定数項)の順番が入れ替わる点が特徴的です。

Rくんも「え?どうして入れ替わるの?」という反応を見せました。
それでも、Rくんは板書を写す手を止めません。
そんなRくんに塾長は、「なぜそうなるのか。」を板書解説しました。
Rくんは、それを理解して納得の表情です。

しかし、それで終わらないのがRくんです。
Rくんは、「本当にそれで間違いないのか。」を確認するために、自分の手を動かして実験をしていました。
そして、Rくんは「確かに正しい。」と納得して、実に晴れやかな顔を見せてくれたのでした。

Rくんは、実によく勉強しました。
Rくんは、受験勉強を通して、非常に多くの知識・理解・技能を習得しました。
それは、これからRくんが高校の勉強をするのに、大いに役立ってくれるでしょう。

今回の授業でRくんがやったことは、
「覚える」→「考える」→「実験」→「確認」→「納得。」
です。
これをRくんは、塾長に言われるまでもなく、自ら進んで行っていました。

Rくんがこのような「学び方」を学んだことが、そしてそれを誰に言われなくても自然にできるまでに身に着けたことが、Rくんの習得した「知識・理解・技能」以上に、実は最も大きな財産なのではないか、塾長はそう考えています。

Rくんが高校に行ってもこの学習姿勢を貫いて、学んだことを自らの血肉としてくれることを、塾長は大いに期待しています。

2023-03-19

QED進学塾の新中学1年生(E)~正負の数・フォニックス・第3文型

QED進学塾の新中学1年生のEくんは、今月から通塾を開始しました。
この3月に限った話ですが、Eくんは新高校1年生の兄のRくんといっしょに通塾しています。
Eくんは、早くも塾に慣れたようで、4月からの1人での通塾も何ら心配なさそうです。
今Eくんが塾で勉強しているのは、数学と英語の予習です。

【数学】(正負の数=加法・減法)
(例題1)
1-(+2)-(-3)+(-4)+(+5)-6
=1-2+3-4+5-6
=(1+3+5)-(2+4+6)
=9-12
=-3

(解法) ・・・・・・・・・・・・・(部分点)

step0. 問題をノートに写す。・・・・・・ 1点

step1. ()を外す。・・・・・・・・・・・ 1点

step2. 正の項を□、負の項を○で囲む。・ 2点

step3. (正の項の和)-(負の項の和)。 ・・ 2点

step4. A-B。 ・・・・・・・・・・・・・ 2点

step5. 答え。・・・・・・・・・・・・・ 2点

計 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・10点

今回Eくんは、上記のstep1.までを学習しました。

そして、おまけに理科も勉強しました。
「(」が「C」で「Chiっちゃくなーる。」だから「下弦の月。」
「)」が「D」で「Deっかくなーる。」だから「下弦の月。」

Eくんは、むしろ「おまけ」のほうを楽しんでいました(笑)
Eくんは、ずっと一つのことを勉強するよりも、短時間で目先の変わる勉強をするほうが、飽きが来なくて楽しそうです。
塾長は、これからのEくんの授業の組み立てを変化に富んだものにするのも手だと思いました。
いいヒントをもらいました。

【英語】(フォニックス)
Eくんは、『フォニックス』のプリントの5行中2行目までを学習しました。
日本語にはない、英語特有の発音に興味津々の様子でした。
フォニックスを知っているだけで、英単語の見方が変わります。
英単語を謎の文字列ではなく、法則性のある並びとして捉えられるようになるからです。
Eくんは、次の授業で3行目と4行目を、次の次の授業で5行目+1行目から5行目までの通し練習を、それぞれ行って「1文字のフォニックス」を履修完了する予定です。
そして、4月からは「2文字セットのフォニックス」を履修開始です。

【英語】(第3文型SVO)
Eくんは、国語の作文の書き方の、
「いつ」「どこで」「だれが」「なにを」「どのように・どのくらい」「どうする。」
英語の作文の並び順に直す勉強をしています。

Eくんは、その手始めとして、
「だれが」「なにを」「どうする。」
の第3文型SVOを学習しました。
Eくんは国語力が高いので、英語の文型もすんなりと理解することができました。

英単語の見方を変えるのが「フォニックス」ならば、英文の見方を変えるのが「5文型」です。
「フォニックス」と「5文型」を学んだEくんは、中学英語の勉強の第1ページ目から、同学年の他の生徒に比べアドヴァンテージを得られること請け合いです。
そして、その有利さはEくんが英語を勉強する度に常について回ります。
張り切って勉強しましょう。

2023-03-18

QED進学塾の新中2生(U,A)・新中1生(E)~2023年度の『北辰テスト』

QED進学塾の新中学2年生のUくん・Aくんの両名と、新中学1年生のEくんと、合わせて3名の2023年度の『北辰テスト』です。

本日、QED進学塾に北辰図書から『2023年度 北辰テスト 参加申し込み基準書一式』が郵送されました。
同基準書のトップページには、今年度の模試の日程が掲載されています。

2023年6月18日(日)2年1回。
2024年3月3日(日)2年2回。
2024年3月3日(日)中1北辰スタート号。

(補足説明)
2024年の同号が「3月3日」となっていて、日付けが「2日早く」なっているのは、2024年がうるう年だからです。
「1日早く」なるのが通常ですので、不思議に思った人がいるかもしれないと、「2日早く」なった理由を書きました。
(説明終わり)

2週間前の2023年3月5日(日)に、UくんとAくんは『中1北辰スタート号』を受験しました。
そして、次の『北辰テスト』の実施日は、今日からちょうど3か月後の6月18日です。
塾長がつい昨日までの『QED日誌』の記事に書いたように、Uくん・Aくんの『北辰スタート号』の成績表から、両名の英数の強化ポイントは明確化されました。
これからの3か月間、腰を据えて補強に取り組みましょう。
そして、その勉強の成果を6月18日の『北辰テスト』にて存分に発揮しましょう。
成果が目に見えて分かれば、今後の勉強に何よりの励みとなりますよ。

一方、Eくんは『北辰テスト』のイメージが全くありません。
まだ6年生なのですから当然です。
Eくんの1学年上の新中2生たちが、6月の『北辰テスト』を受験するタイミングに便乗して、Eくんが『北辰テスト』の存在を知り、受験する意義を理解してほしいところです。
もちろん、塾長はそうなるように誘導します。
今Eくんは、中1の英数の予習をはじめたばかりです。
Eくんの勉強がもう少し進んだ段階で、『北辰テスト』にどんな問題が出題されるのかを、塾長は塾の通常授業の中でEくんに少しずつ教えて行くつもりです。

最後にもう一つ大事なこと。
2023年度の『北辰テスト』の受験料は、2022年度と同じく4,730円です。
物価が上昇傾向にあるこのご時世ですから、塾長は正直なところ受験料の値上げを心配していました。
受験料が据え置きでほっとしました。

とは言え、5千円近い高額な受験料です。
塾長は『北辰テスト』をフル活用する気満々です。
「お値段以上」の価値を見出さなければなりません。

年間の『北辰テスト』の受験回数は、新中1生が1回、新中2生が2回です。
保護者さまにとって痛い出費であることはお察しいたしますが、どうかご協力のほどよろしくお願いいたします。

2023-03-17

QED進学塾の新中学2年生(U,A)~『中1北辰スタート号』の成績表が昨日到着(4)

QED日誌の本日の記事のつづきです。

Aくんは、『計算の級別トレーニング 』を学習します。
今回の『北辰テスト』の成績表が塾に届く直前の授業で、Aくんは同書の「6級」(連立方程式)を予習しました。
また、その連立方程式(6級)と同時並行で、『北辰テスト』で正答できなかった計算問題も復習しましょう。

今回のAくんの『北辰テスト』の数学の成績表を塾長が見たところ、
「11級」(正負の数の四則混合計算で、分数・小数・累乗を含む)
「9級」(式の計算1)
「7級」(式の計算2)
以上の3つの級の計算演習が必要と思われます。
いっしょに頑張って行きましょう。

今回の連立方程式の予習の授業で、Aくんは「手順」を大切にすることを覚えました。

「x=」(または「y=」)が、
2個→等置法。(易しい)
1個→代入法。(中くらい)
0個→加減法。(難しい)

連立方程式の解き方は、上記の3つがあります。
その3つの解法のうち、どれが最適であるかを一瞬で見抜く方法が、上記の「2個」「1個」「0個」による識別法なのです。
数学の計算問題をどう解くか迷っている間に時間をロスしてしまうので、解法を直ぐに見分けられる判別法は強い味方です。
ぜひこれを習得しましょう。

Aくんは、連立方程式の初回授業で、「2個→等置法。(易しい)」を学習しました。
その過程でAくんは、
式に「〇1」「〇2」などの番号を振ること、
計算の途中で「〇2に〇3を代入する。」などの文章説明を入れること、
を学びました。

このようにして、番号や短い文章を適宜に利用することで、計算問題は見やすく分かりやすくなります。
Aくんが、普段の計算演習で「番号」「文章」「記号」を当たり前のように書く習慣を、ぜひとも身に着けてほしいところです。
毎日毎日計算演習をして、計算力を日々向上させて行きましょう。

QED進学塾の新中学2年生(U,A)~『中1北辰スタート号』の成績表が昨日到着(3)

QED日誌の本日の記事のつづきです。

今回の『北辰テスト』で、数学が好成績で英語が振るわなかったUくん、英語が好成績で数学が振るわなかったAくん、両者の数英の傾向は真逆でした。
Uくんは英語に、Aくんは数学に、それぞれより力を入れて勉強しましょう。

Uくんは、『みるみるわかる ステップ式英語 』の巻末の英作文を演習します。
ノートの左のページに日本語を、右のページに英語を書く方式が、すっかりUくんに定着しました。
これをさらに深化させましょう。

日本語をさらに英訳しやすい日本語に書き直したり、書き直した日本語に「SVOC」などの記号をこまめに書き込みましょう。
なんとこれだけで英文法の力が向上します。
言葉を整理整頓する能力が身に着くからです。
英語を学ぶにはまず国語から。
そのような心構えで英語を学んでほしいと思います。

英語のページも詳しく書いてみましょう。
たとえば「疑問詞のある疑問文。」
1.普通文。(平叙文・肯定文)
2.疑問詞のない疑問文。
3.疑問詞のある疑問文。
この3stepを順を追って学習すれば、英文の仕組みがよく分かります。
このような丁寧な学習が英文法の力を養って行くのです。

QED進学塾の新中学2年生(U,A)~『中1北辰スタート号』の成績表が昨日到着(2)

QED日誌の昨日の記事のつづきです。

北辰テスト』の成績表には、前回記事にて紹介した「第1志望内順位」のほかに、「第1志望の正答率」という欄もあります。
同欄は、今回の『北辰テスト』の受験生のうち、その高校・学科を第1志望校とした生徒の各小問の正答率を、高いほうから順番に並べて、さらに自分がその問題に正答できたかを「〇×」で示した欄です。

この欄にも、両者に共通する特長がありました。

今回、Uくんが最も好成績を修めた教科は、数学でした。
同欄の「正答率50%以上」の問題を、Uくんは何と全問正解していました。
これは、今回の『北辰テスト』でUくんと同じ高校・学科を第1志望校とした、受験生の過半数が正答できた問題を、Uくんも同じように正答できていたということを示します。

1.Uくんが得点を取るべき問題で確実に得点できていた。
2.Uくんの基礎学力が、Uくんと同じ高校・学科を第1志望校としている受験生との比較で、全く見劣りしていないことが証明された。
3.よって、Uくんの志望校の設定が非常に高いものではあるけれども、決して無謀な挑戦ではないことも証明された。
4.だから、3か月後の『北辰テスト』においても、Uくんが今回と同じ第1志望校を堂々と書いてほしい。

塾長は、このように考えています。

翻って、Aくん。
今回、Aくんが最も好成績を修めた教科は、英語でした。
同欄の「正答率50%以上」の問題を、Aくんは全問正解こそできなかったものの、間違えた問題はわずか1問のみでした。
つまり、Aくんにおいても、上記の1.から4.まで、Uくんと同じことが言えるのです。

3か月後の『北辰テスト』にて、両名が今回よりも更に成長した姿を見せてくれることを、塾長は大いに期待しています。
いっしょに頑張って行きましょう。

では、具体的に何をどう頑張ればよいのか。
それは、『QED日誌』の次の記事にて。

2023-03-16

QED進学塾の新中学2年生(U,A)~『中1北辰スタート号』の成績表が本日到着

QED進学塾の新中学2年生のUくんとAくんは、3月5日の日曜日に『中1北辰スタート号』を受験しました。
『スタート号』という模試名の示すとおり、両名にとって初めての『北辰テスト』(公開会場模試)でした。
その成績表が本日塾に到着しました。

同表の中で最も塾長の目を引いたのは、両名の第1志望校の高さでした。
両名ともがかなり高い志望校設定をしていたからです。

その意気やよし!

目標を高く持つのは良いことです。
高みを目指してこそ、毎日毎日の勉強を頑張れるというものです。

次回の『北辰テスト』は約3か月後です。
そのときも「第1志望校」の欄に今回と同じ高校名を書いてみましょう。
3か月間、自分がどれだけ勉強したかを推し量ることができます。
また、そこで納得の行く成績を取りたいという気持ちが、日々の学習に積極的に取り組む原動力となります。

『北辰テスト』の成績表の上部の目立つところに「第1志望内順位」という欄があります。
同欄は、今回の『北辰テスト』の受験生のうち、その高校・学科を第1志望校とした生徒が何人いて、その中で自分の北辰偏差値(5教科)が何番目だったかを示す欄です。

個人情報の観点から、両名のそれぞれの第1志望校がどこの高校なのかをここに掲載することはできません。
ですが、順位だけならば差支えのない範囲で書き記すことができます。

前述したように、両名の第1志望校の設定は非常に強気です。
今回の「第1志望内順位」において、Uくんより成績が下位の子は1名だけでした。
志望する高校は異なりますが、「第1志望内順位」でAくんより成績が下位の子は2名だけでした。

塾長は、両名に拍手を送りたい気持ちです。

両名は、あまりにも高すぎる志望校(浦和高校・浦和一女など)を記入したわけではありません。
現実とかけ離れた志望校を書いても、それは何の意味も持ちません。

今回の両名の第1志望校は、
「今の自分の実力では、その高校に手が届かないかもしれない。」
「それでも、毎日毎日こつこつと勉強を積み重ねて行けば、きっと手の届く日が来る。」
そんな高校でした。

塾長が両名を褒めたいのは、両名が高い理想を、それも現段階でぎりぎり実現可能な理想を自ら設定し、そこを目指したいという意思を示したところです。

必ず手が届く!
塾長はそう信じています。
だから、両名も自分を信じて毎日毎日勉強しましょう。
毎日毎日、目の前に小さな目標を設定して、それを日々クリアして行きましょう。
それが「第1志望校合格」という大目標に到達するいちばんの近道です。

千里の道も一歩から。

2年後の栄冠を掴むためには、充実した「今日」を毎日積み重ねていくことです。
いっしょに頑張って行きましょう。

2023-03-15

QED進学塾の新中学2年生(K)~新学年でも引き続き学校教材(2)

QED日誌の昨日の記事のつづきです。

まずは「読み方」の補足から。

【昨日の記事から(再掲)】
たとえば、昨年11月1日に第1志望の大学・学部への合格を決めた、Yくんの国語の授業の読解問題の第1行目に「光あれ。」という言葉がありました。
【再掲終わり】

昨日は、問題文の先を「予測」する話でしたが、「予測」するのは問題文に限ったことではありません。
「設問」も十二分に「予測」の材料足りえるからです。

当たり前のことですが、試験時間には限りがあります。
その時間内に如何に効率よく問題を解くことができるか、その時間配分や解き順の巧拙によって試験の得点は大きく左右されます。

国語の試験問題の問題文(本文)と設問とを比較すると、圧倒的に設問のほうが文字数が少ないです。
つまり、本文より先に設問を読むという作戦は有効です。
より短時間で本文の趣旨を「予測」できるからです。

これが万人にベストな作戦とは言い切れないのですが、次のような方法もあります。

1.設問を読む。
2.本文の内容を「予測」する。
3.本文を読む。(もちろん「予測」を入れながら)
4.本文の設問個所に差し掛かったタイミングで設問の「選択肢」を読む。
5.再び2.に戻る。
6.以下繰り返し。

現代文の読解問題が解けない→もっと正答率を上げたい。
あるいは、何とか解けるけれども時間がかかりすぎる→もっと時短したい。
このような生徒は、一度1.から6.を試してみてはどうでしょうか。

さて、ここまでは読解の技術論について書きました。
ここからは、もっと本質的な話です。

塾長が昨日の『QED日誌』に書いた、国語の大学入試対策問題集に掲載されていた問題を解くにあたって、キリスト教の聖書や宇宙誕生に関する宇宙物理学の知識がある受験生に有利であることは明らかです。

国語が得意な子の特長を端的に言えば「博学才穎」(物知りで才能に恵まれている)ではないかと塾長は考えています。
「才穎」はさておき、「博学」は後天的に作ることができます。
本を読めばよいのです。

特定の分野の本しか読まない「偏読」であっても、読書量を積めば積むほどに文章読解力が自ずと身に着いてきます。
好きなジャンルの本ばかり読むのですから、いくらでも読めます。
なので、読書量を確保したければ「偏読」は有効な手段と言えるでしょう。

幅広いジャンルの本を読めれば、なおよいでしょう。
先の例の「宗教」と「宇宙物理学」の両方の知識を持つ子は、その2分野だけを読んでいるのではなく、もっと広範なジャンルの本を読んでいるはずです。
よって、いろいろなことに興味を持って幅の広い読書をする子は、「偏読」の子よりもさらに有利と言えます。

読書の薦め。
これは、学力upの有効な手段として昔から言われ続けてきました。
そして、今も有効な手段であることに変わりありません。
本が「好きな」子は、できるだけ幅広いジャンルの本をどんどん読んでほしい、これが塾長の本音です。
質・量ともに申し分のない読書のできている子は、国語力はもちろんのこと、他の教科の成績も上昇する傾向にあります。

では、読書が「嫌いな」子はどうすればよいのか。
塾長が今まさに塾で行っている授業が、そんな子の対策です。
今、本嫌いな子向けの授業を塾長がしているという事実から、「子どもの本離れ」がどれだけ進んでいるかを察していただければと思います。

時代が変われば子どもも変わります。
それに合わせて、塾長も変わらなければなりません。
今でも読書の有効性は変わっていませんが、それだけでは上手く行かない時代であると塾長は認識しています。
にもかかわらず、塾長が「読書の薦め」一辺倒の指導をしたとすれば、それはもう「老害」以外の何物でもありません。

ならば、塾長は具体的にどのような授業を日常的に行っているのか。
それについては、また後日に記事にまとめたいと思います。
その記事は、今回の『QED日誌』記事の続編ではなく、一本の独立した記事として書きます。
できれば1週間以内に。
ほんの少しだけお待ちいただければ幸いです。

2023-03-14

QED進学塾の新中学2年生(K)~新学年でも引き続き学校教材

QED進学塾の新中学2年生のKくんは、私立中学校に通っています。
Kくんは、中1の2学期から通塾していて、これまでずっと塾でも学校教材を学習してきました。
そして、塾長がKくんの教材に不足を感じたことは、この半年間ほとんどありません。
ごくたまにはあるのですが、そんなときは【塾長の自作問題】が活躍してくれていました。
というわけで、Kくんの新学年の塾教材の発注はしません。
Kくんは、新学年でも引き続き学校教材を学習します。

さて、今回の数学です。
Kくんは、学校プリントにて「1次関数」を学習しました。
その中でKくんが最も苦戦したのは、大問1問の行数が10行を超える長文問題でした。
(小問の行数も含む)
同問題の最終行に『点Pが点Cに一致するとき』という記述があったのを、Kくんが見落としていたのが大苦戦の主因です。
たしかに、図を見ると点Pと点Cは別の位置にあるので、Kくんが勘違いしてしまったのも致し方のないところかもしれません。
しかしながら、点Pや点Qが「動点」である問題も多いため、図を見ただけで判断するのは早計というものです。
「動点」ならば、最初の図と別なところに点が移動していても当然だからです。
ということで、Kくんは、今回の苦戦の原因を「問題をよく読もう。」だけでは済ませませんでした。

数学に限ったことではないですが、問題を読み進めて行くのに「予測」は重要な意味を持ちます。
たとえば、昨年11月1日に第1志望の大学・学部への合格を決めた、Yくんの国語の授業の読解問題の第1行目に「光あれ。」という言葉がありました。
これは、聖書の有名な言葉ですから、1.キリスト教、2.天地創造、3.福音書、4.ビッグバン、5.宇宙の誕生、などのキーワードがこれから文中に登場することが「予測」されます。
塾長が、Yくんにこの「予測」を説明したところ、Yくんは聖書や宇宙物理学に関する質問を山のようにぶつけてきました。
この質疑応答だけでも、この文章を勉強した甲斐があるというものです。

実際に、1.から5.までのキーワードが全て文中に登場し、Yくんはそのことに驚いていました。
塾長が数学の問題集を読む機会はいくらでもありますが、国語の問題集となるとそれはほとんどありません。
なので、塾長にとってYくんの国語の問題集はもちろん初見です。
それでも、キーワードの5単語くらいは「予測」できるのです。

「予測」とは大きく違うことが記述されていたならば、その部分が問題の肝となる部分であったりすることが数多くあります。
ですから、「予測」が外れたとしても何ら害はなく、むしろその部分に目が行くという利すらあるのです。
もちろん、「予測」が当たれば当たるほど、文章をすいすいと読み進めて行けるわけですから、やはり「予測」することには利しかありません。

話を数学に戻します。
Kくんが前述の「P」「Q」を見た瞬間に「動点かもしれない。」という「予測」を自然にできるようになってほしいと塾長は願うのです。

ここまで、塾長は数学の問題文の読み方について、言い換えれば「数文解釈」のコツについて記述してきました。

もうひとつ、書き方のコツにも触れておきたいと思います。
これも換言するなら「数学表現」のコツでしょうか。
文章が長くなってしまったので、「書き方」については、また明日の『QED日誌』に記事を書きます。
記事タイトルは『読み方と書き方』(仮)です。
今日の記事の「読み方」の補足もあります。
どうぞお楽しみに(^^)/

2023-03-13

QED進学塾の新高校1年生(R)~高校数学の予習

QED進学塾の新高校1年生のRくんの高校数学の予習です。

Rくんは、今月いっぱいで卒塾の予定です。
Rくんは、高校入学直前の1か月間を、すなわちこの3月を、中学英語の復習と高校数学の予習とに充当します。
その間に、Rくんが英数の学力を向上させて、1学期の好スタートを切ってほしいものです。

Rくんは、埼玉県公立高校入試の数学大問1の計算問題を全問正解しました。
お見事でした。
先週の授業で、Rくんとその弟妹のEくんが席を並べていました。
そのとき、塾長は「(全問正解は)Rくんの実力なら当然そうなると思っていた。」と言いました。
Rくんは頷いていましたが、Eくんは驚いていました。
塾長は、兄の面子が立って良かったと思いました。

さて、今回の数学です。
Rくんは、4月から学習する「数学1」の「乗法公式」を学習しました。

【中3数学】
(a+b)2=a2+2ab+b2・・・(1)

【高校数学1】
(a+b+c)2=a2+b2+c2+2ab+2bc+2ca・・・(2)

Rくんが中3で習った、上記(1)の乗法公式の結果の第2項と第3項とを入れ替えれば、
(a+b)2=a2+b2+2ab
です。

この式をよく見ると、Rくんがこれから高1で習う、(2)の乗法公式と同じ形をしていることが分かります。
つまり、形は同じで数が違うだけなのです。

数の違いの詳細は、
(1)の2乗の「矢印」が2本なのに対して、(2)は3本。
(1)の「3人のかけ算」の組み合わせが1通りなのに対して、(2)は3通り。

Rくんは、(1)と(2)の両公式が同じ「仕組み」でできていることを瞬時に理解することができました。
そして、Rくんは、「矢印」や「3人のかけ算」といった教科書に出てこない言葉を塾で教わったのは、高校数学を勉強しやすくするために「仕組まれて」いたのだと知りました。

Rくんが高校に入学してから、「仕組まれて」いたことを知る機会はまだまだたくさんあると思います。
それを、映画の伏線を回収するかのようにRくんが楽しみながら、高校の勉強を進めて行ってくれれば幸いです。

追記。

Rくんは、(2)式が「ca」で終わっていることに気付きました。
そして、なぜ「ac」ではないのか疑問を持ちました。
もし、アルファベット順の原則に従うのならば「ac」となるはずですから。

その答えは「輪環の順」です。
abcの順にきれいに「1周」するには、
「a→b」「b→c」「c→a」の順でなければならないのです。

この考え方は、大学数学で複数のテンソル(添え字)をくるくる回すときにも、大いに役立ちます。
まだ気が早いですが、Rくんが大学に入学してから「仕組まれて」いたことを知る機会は少しあると思います。
学問体系という言葉があるくらいですから、そういうものなのかもしれません。
勉強は一生続きます。

2023-03-12

QED進学塾の新小学5年生(Y)~日割りの宿題

QED進学塾の新小学5年生のYくんの日割りの宿題です。

現在Yくんは「分数のたし算・ひき算」を鋭意学習中です。
塾長は、Yくんの宿題の出し方の「日割り」への変更を、今回の授業から試してみることとしました。
これが奏功すれば、そのまま「日割り」を継続します。

というのは、前回授業でYくんができていた「通分・約分」が、今回授業ではすっぽりと抜け落ちてしまっていたからです。

Yくんは、週に1回の通塾ですので、授業日に宿題を終えてしまえば、次回の授業日は1週間後です。
また、翌日の宿題完了だったとしても、次回登塾は6日後です。
ということで、登塾と登塾の間の日数が空きすぎているために、その間にせっかく覚えたことを忘れてしまっているようなのです。

今回の宿題は、計算問題が14問。
Yくんは、これを通塾日の夜に2問解きます。
翌日以降もYくんが毎日2問づつ解いて行くと、次回通塾日の前日に14問目を解き終わります。
Yくんが宿題完了後に就寝すれば、翌朝の起床時には記憶が定着していることを期待できるでしょう。
なぜならば、記憶は睡眠中に整理整頓されるからです。
この状態でYくんが登塾してくれれば、前回授業の確認テストに合格できるでしょう。
そして、合格後に新しい学習内容を履修するというわけです。

とはいえ、Yくんがつ離れしてからまだ2か月しか経過していません。
(9歳児が10歳児になることを「つ離れ」と言います。)
この年齢で宿題のスケジュール管理を完璧にやれというのは、あまりにも酷です。

そこで、塾長は、Yくんのお母さまに協力を要請しました。
1.宿題の内容は、見ても見なくてもよいので、
2.宿題の日付けが書き込まれているか、
3.宿題のページと問題番号も記入されているか、
を点検してほしいというお願いでした。

上記2.3.の「日付け・ページ・問題番号」を記入する習慣が身に着けば、それがYくんの宿題のペースメーカーとなってくれるのはもちろんのこと、宿題以外の日頃の学習をスムーズに進める手助けをしてくれること間違いなしです。

今回授業でYくんは新しい学習項目を履修することができませんでした。
残念ながら、学習の進度が一旦足踏みをしてしまいました。
ですが「災い転じて福となす。」と言うではありませんか。

Yくんの宿題が「日割り」になり、Yくんが「日付け・ページ・問題番号」を自然に書けるようになり、その結果として宿題も学校での学習も家庭学習も円滑に進むようになれば、わずか1日の失点など取り返してお釣りがくるというものです。

「失敗は成功のもと。」を拡大解釈すれば「小さな失敗は大成功のもと。」です。
これからもYくんと塾長とがともに成長して行けますように。
いっしょに頑張って行きましょう(^^)/

2023-03-11

QED進学塾の新入塾生(E)~記念すべき初授業

QED進学塾の新入塾生のEくんの記念すべき初授業です。

新中学1年生のEくんは、新高校1年生のRくんの弟妹で、この3月に新入塾したばかりです。
これから一緒に勉強を頑張って行きましょう。

Eくんは、中学校に入学前の3月の1か月間で英語と数学の予習をします。
そして、3月のEくんは、Rくんと同じ時間に授業を受講します。
Rくんが3月いっぱいで卒塾するので、4月からEくんは一人で登塾します。
Eくんが塾に慣れるまでの1か月間、兄であるRくんがいつも塾の隣の席で勉強してくれるのは、とても心強いことではないでしょうか。

そんな安心感もあってか、Eくんは、塾での初授業をのびのびと受講することができました。
好スタートを切ったEくんが、このまま順調に走り続けてくれることを、塾長は大いに期待しているところです。

Eくんの初授業の学習内容を一言で言えば、「国語から英語への橋渡し」でした。

Eくんは、漢字の読み方に音読みと訓読みの2種類があることを学びました。
さらに細分化すると、音読みには、漢音・呉音・唐音の3種類があり、中には(数は多くありませんが)その3つを全て持っている漢字もあります。
たとえば「行」という漢字がそれに該当し、「ギョウ」「コウ」「アン」と音読みできます。

Eくんは、まだ初回授業だったので「音読みと訓読みの2種類」だけを学習し、「漢音・呉音・唐音」の話は、また別の機会に学習してもらうことにしました。

漢字と同じように、英語の読み方にも複数あることをEくんは学習しました。
塾長が例に挙げたのは「U・u」です。

1.アルファベット読み=「ユー」(2割)
2.フォニックス読み=「ア」(8割)
3.ローマ字読み=「ウ」

Eくんは、1.と3.の読み方を一瞬で答えました。
これは、小学校履修内容がよく頭に入っている証拠で、大変素晴らしいことです。

次に、塾長が例に挙げたのは「dog」です。
これをアルファベット読みすると「ディー・オウ・ヂー」ですが、普通そんな読み方はしません。
フォニックス読みで「ドゥ+オ+グ」=「ドッグ」と読むのが普通です。

Eくんは、「dog」を学習して、
(1)英語の読み方はフォニックス読みが基本(8割)であること。
(2)母音(a i u e o)は、ひとつ前の子音(a i u e o以外)とたし算すること。
(3)既に日本語になっている英語が多いこと。
(4)上記(3)より、「読み」が分かれば「意味」も分かる英単語が多いこと。
(5)上記(1)と(4)より、フォニックスさえ覚えてしまえば、英語学習を相当有利に進められること。
以上のことを理解しました。

これが理解できればしめたもの。
なぜなら、初回授業で塾長がEくんに配布した「フォニックス」のプリントを、Eくんが意欲的に学習するための動機付けは、これで十分と言えるからです。

Eくんが中学入学直前の1か月間で、英語と数学の学習において大きなアドヴァンテージを得てほしいと、塾長は切に願っています。

つづく

2023-03-10

QED進学塾の中学1年生(A,U)~今回の理科・数学(2)

QED日誌の前回の記事のつづきです。

Uくんは、Aくんの学年末試験の理科の試験問題の「地震」の大問のコピーを持っています。
もちろん、UくんがAくんに便乗して「地震」の計算問題の解法をマスターするためです。
ところが、Uくんは「地震」の授業に参加することができませんでした。
なぜなら、Uくんの花粉アレルギーが学校を休まなければならないほど悪化してしまったからです。
塾長もアレルギーの病気を2つ(ぜんそくとアトピー)持っていて、毎月呼吸器内科と皮膚科の両方に通院しています。
だから、Uくんのつらさがよく分かります。
体調の悪いときは無理せず休んでほしいと思います。
休んだ分は、定期試験前のテスト勉強に振り替えればよいのですから。

Aくんが「地震」を勉強した次の日、塾長はUくんに「地震」の授業をする気満々でした。
ところが、Uくんが希望したのは「英作文」でした。
というわけで、時間割が急遽変更になりました。
理科から英語に差し替えです。

【英作文の作成手順】
1.問題文。(日本文)→文型の特定(5択)
2.日本文1.の並び替え。(英語の語順に並び替え)
3.日本文2.のうち、難しい言葉を易しい日本語に置き換える。
4.日本文3.をそのまま英語に直す。
5.「たしかめざん」(SVOCM)をして英作文が完成。
【手順終わり】

Uくんは、上記の手順に則って、英作文を書く演習をしました。
英作文の問題で簡単なものならば、上記の工程の一部を省いて解くことができます。
ですが、難しい問題では工程の省略はできません。

【塾長の自作問題】
いつ どこで  だれが なにを (どのように・どのくらい) どうする。
今日 中青木で 塾長が 物件を (穴が開くくらい) 見た。
【問題終わり】

Uくんが【自作問題】の英作文を作るのに最も苦労したのは、「3.」の工程でした。

物件を→部屋を。
穴が開くくらい→一生懸命。
この「置き換え」にUくんは苦戦していたのです。

それでも、Uくんは「3.」の難関を何とか越えることができました。
本当によく頑張りました。

いちばんおいしいところ、すなわち「4.」「5.」はUくんのために取っておきました。
つまり、今回の英語の宿題が「4.」「5.」なのです。
まるで、橋やトンネルの開通式のテープカットを「お偉いさん」のために取っておくように(笑)
きっと、Uくんはこの宿題を嬉々として解いて来ることでしょう。

勉強に楽しみは欠かせません。
「勉強」という言葉自体が「勉めて強いる」すなわち「嫌なことを無理やり頑張る」という意味ですから、そこに「楽しみ」を付加しないことには、生徒だって「やってられない。」となるはずです。
そうなってしまえば、覚えられるものも覚えられません。

塾生がひとつでもふたつでも「楽しみ」を見つけて、それを学習意欲の増進剤としてくれることを、塾長はいつも願っています。

2023-03-09

QED進学塾の中学1年生(A,U)~今回の理科・数学

QED進学塾の中学1年生のAくんとUくんの今回の理科・数学です。

Aくんは、登塾すると直ぐに学年末試験の理科の問題を机上に置いて、「地震の計算を教えて。」と言いました。
塾に来る前から、Aくんは同単元を勉強する気満々だったのです。
ただ何となく塾に来ている子と、「今日はこれを勉強する。」と心に決めて登塾している子には、雲泥の差があります。
学習意欲にしても、学習効果にしても、大違いなのです。
ですから、塾生が「ここを教えて。」「これを勉強したい。」と言ってくれれば、それだけで塾長は嬉しくなってしまいます。
塾生のその一言で、塾生がその日の学習内容を身に着けてくれることが約束されるようなものですから。

震源までの距離を求める有名な公式に「大森公式」があります。
授業開始直後の塾長は、Aくんにその公式を教えるつもりでした。
ところが、Aくんの授業への集中力が非常に高く、頭の回転も速かったので、塾長はもっと欲張ることにしました。
中2数学の2学期の履修単元である「1次関数」を教えることにしたのです。

(い)1次関数の式
  直線の式
  y=ax+b

(あ)a=傾き=↑/→=Δy/Δx=y2-y1/x2-x1=速さ=変化の割合

(う)b=y切片=y軸との交点(0,b)=定数
  b=y-ax

(え)平行=傾きが等しい

(お)交点=連立方程式

(発展1)
平行移動
x=x-x1
y=y-y1

(比例)
y=ax

(発展2)=(比例)+(発展1)
y-y1=a(x-x1)
y-y1=y2-y1/x2-x1(x-x1)

塾長が塾生に「1次関数」を教えるとき、まずは上記の(い)(あ)(う)(え)(お)を板書解説します。
余力のある子には、最後の(発展2)まで教えます。

今回Aくんは、上記のうちの(あ)だけに焦点を絞って勉強しました。

【(あ)改】
a=傾き=坂の急さ=↑/→=上/右=Δy/Δx=道のり/時間=速さ=道のりの差/時間の差。

そして、Aくんは、「1次関数」の(あ)を、地震の計算問題を解くのに適した【(あ)改】に改造した式を理解したうえで覚えることができました。

【(あ)改】の1行には「大森公式」を導くためのエッセンスが全て含まれているので、ただ単に同公式を勉強するよりも何倍も価値があります。

塾長は、Aくんが【(あ)改】を習得してくれたことを喜び、「欲張って良かった。」と心から思えました。

Aくんは、地震の勉強をしながら、小6算数(速さ)の復習も、中2数学(1次関数)の予習も、同時に勉強したのです。

Aくんが気分よく勉強して、学習意欲を高値安定に保って、今学校で習っている単元はもちろんのこと、同単元に関連した復習単元と予習単元をも学習する、そんな理想的な勉強ができました。

このような勉強を積み重ねて行けば、自ずと学力は身に着いてきます。
そして、これは「持続可能な」学習法です。
楽しいから長続きするのです。

継続は力なり。

塾長は、Aくんが毎日毎日「力」をつけて行ってくれることを期待しています。

2023-03-08

QED進学塾の中学1年生(U,K,L)~初めての『北辰テスト』(後編)

QED日誌の昨日の記事のつづきです。

さて、『北辰テスト』を「学力向上」にどう役立てるのでしょうか。

まずは『北辰テスト』の解き直しをしてみましょう。
と言っても、間違えた問題を全問解き直すのではありません。
(全教科90点以上得点できた子は、全問を解き直します。でもそんな子はごくごく少数派です。)

『北辰テスト』の成績表には、小問ごとに「正答率」が明示されています。
それをもとに、問題を2つに分けます。
話を分かりやすくするために、全教科の得点が平均点と同じ、すなわち全教科とも偏差値50の生徒がいたと仮定します。

1.正答率50%以上の問題。
2.正答率50%未満の問題

また、別の分け方で2つに分けます。
a. 数学・英語・国語の文法問題・理科の計算問題。
b. 上記以外の問題。

偏差値50の子ならば、2.はばっさり切り捨てて良いでしょう。
ですから、自分の正答できなかった問題のうちまず「1-a」を解き直しします。
一度解き直したくらいではまだまだ不十分ですから、手持ちの教材の問題にて類題演習を行います。
時間に余裕があれば、「1-b」についても「1-a」と同じことをすればよいのですが、現実的にそこまでできない子が多数派です。
「1-a」のみでOK、と思ってくれても何ら問題はありません。

上記の「1.」「2.」は、あくまでも目安です。
苦手な教科ならば、1.を「正答率70%以上の問題」に変更しても良いでしょう。
逆に得意教科ならば、「正答率40%以上の問題」としても良いのです。
いずれにしても自分が解き直しをするのに、無理のない設定にすることが大切です。

上記の「a.」「b.」の分類は、のちの単元を学習することを考慮してのことです。

数学の「方程式」が苦手な子ならば、「連立方程式」はもっと解けません。
英語の「be動詞の現在形」が分かっていない子が、「be動詞の過去形」を勉強すればもっと分からないでしょう。
国語の「文節」の知識が不十分な子は、「単語」の学習で大苦戦します。
理科の「てんとうむし」が使いこなせていない子は、次の単元の計算問題でも同じように「てんとうむし」で挫折することでしょう。

つまり、「a.」ができていない子は、関連する単元の学習にのちのち苦労することになるのです。
ですから、「a.」で積み残しを発生させないことが肝要です。

一方、「b.」ができていない子は、「a.」ほど重大な問題を抱えることはありません。
たとえば、歴史で「奈良時代」のことをさっぱり覚えていない子が、いきなり「明治時代」の勉強をすることは十分可能だからです。

というわけで、今回の『中1北辰スタート号』を受験した、Uくん・Kくん・Lくんの3名がまずは「1-a」に全力投球してほしい、塾長はそう考えています。

解き直しの問題数が多すぎるときは、正答率の基準となるパーセンテージを上げて、逆に少なすぎるときは下げて、各自にとって「ちょうどいい」ラインとなるよう調整してくれれば幸いです。

とは言え、中1生にその調整を「自力でやれ。」というのは酷なことです。
ですから、塾長は喜んで「ラインの上げ下げ」に協力します。

『北辰テスト』の受験料は、現在のところ4730円です。
これだけ出せば、ヤオコーでA5等級の和牛が500グラム以上買えます。
公開会場模試は、それほどの高額商品なのです。

それを知ってなお、塾長が塾生に『北辰テスト』を推奨するのは、お値段以上の価値があると信じているからです。
『北辰テスト』をおいしく食べて、骨までしゃぶり尽くしましょう。
「骨まで」とは、もちろん「解き直し+類題演習まで」という意味です。

2023-03-07

QED進学塾の中学1年生(U,K,L)~初めての『北辰テスト』(前編)

QED進学塾の中学1年生のUくん・Kくん・Lくんの3名は、一昨日の3月5日(日)に『中1北辰スタート号』を受験しました。
その名のとおり、3名にとって生まれて初めての『北辰テスト』でした。

Uくんの保護者さまがコンビニでコーヒーを入れていたとき、同じくコーヒーを買いに来た塾長とばったり出会いました。
そこで、塾長は、Uくんが『北辰テスト』を無事に受験できたかを尋ねました。
残念ながら、「無事」ではありませんでした。
Uくんは、川口駅で受験票を落としてしまったそうです。
運よく、同駅の交番のおまわりさんが受験票を試験会場に届けてくれて助かったとのこと。
これもUくんのいい薬になったことでしょう。

受験票は、チャックの付いた入れ物に入れておく必要があります。
そうすれば、入れ物ごと落としてしまわない限り、受験票を失くすことはありません。

話は逸れますが、フィギュアスケートの織田信成選手がズボンのチャックが全開のまま、それに気づかずに演技を最後まで終えてしまった出来事を、塾長は思い出しました。
それが国際大会だったので、世界中に放映されてしまいました。
しかも、そのプログラムの曲目が「チャップリン」だったため、「チャックリン」と言われてしまったのです。
喜劇王チャップリンも笑ってしまうくらい、できすぎたギャグでした(笑)

受験票の入れ物にチャックが付いていたとしても、閉め忘れてしまえば元も子もありません。

さて、話を『北辰テスト』に戻します。
同模試は、約半日かけて5教科を受験する試験時間割です。
半ドンですので、昼食休憩はありません。
それでも、今回が初めての『北辰テスト』となる3名には、長丁場の戦いだったのではないでしょうか。
おそらく、精神的にも体力的にもタフな戦いだったことでしょう。
(特に、受験票を落としたUくんは。)

これも「慣れ」です。
受験回数を重ねるごとに、だんだん平気になってきます。
何事も経験です。
先ほど、塾長は精神面(心)と体力面(体)について触れましたが、技術面(技)も経験値が増えるほどに強化されて行きます。
技術面の具体例を挙げれば、試験問題の解き順、試験時間の配分、解く問題と解かない問題の取捨選択、答案の見直しに時間を投入する問題とそうでない問題の識別などです。
受験生は、受験回数に比例して「試合巧者」ぶりに磨きがかかってくるのです。

以上のような「心技体」が整ってこそ、どんな試験でも普段通りの実力が出せるというものです。
持っている学力以上のものを試験で発揮しようとしても、それは無理な相談です。
しかしながら、実力通りのものを試験で発揮する訓練はできます。
そのための最も有力な手段が、数多くの試験を受けることなのです。
そして、その試験が大きなプレッシャーのかかる試験であればあるほど、その効果が大きいことに間違いありません。
ですから、塾長は塾生に『北辰テスト』を受験することを推奨しているのです。

1.毎日毎日の学習の積み重ねによって学力を高めること。
2.その学力を試験場で如何なく発揮すること。
この両方ができてこそ、成績が上がるというものです。

今回の『QED日誌』で塾長は、上記の2.の「発揮」にスポットを当てて記事を書きました。
明日の『QED日誌』では、1.の「学力」にスポットを当てて記事を書きます。
『北辰テスト』を「学力向上」にどう役立てるかという記事です。

後編につづく。

2023-03-06

QED進学塾の大家さん~ありがとうございました

QED進学塾の大家さんには、お世話になりっぱなしでした。
本当によくしていただきました。
塾長にとって大恩人です。
昨日、大家さんがお亡くなりになりました。
塾長は、その訃報を電話で奥様から聞きました。
本当に惜しい人を亡くしました。
今、大家さんと過ごした日々が思い出されます。
楽しかった思い出ばかりです。

千葉ロッテマリーンズの試合を見に幕張に行ったこと。
大家さんが食べ物を買いに行っている隙に、李承燁がホームランを打ったこと。
「間が悪い。」と大家さんがご立腹だったこと。
ひいきチームが打ったホームランなのに(笑)
17年前に塾長が相場で大損失(3日で4,000万円)を食らったとき、大家さんが全力で励ましてくれたこと。
そのおかげで塾長が直ぐに立ち直れたこと。
大家さんのお勤め先の公民館に塾長が放置自転車を取りに行ったこと。
それなのに自転車が当時の塾長の愛車(ウインダム3000㏄)のトランクに入りきらなかったこと。
大井競馬場に行ったこと。
その日に焼肉を食べたこと。
それで競馬に興味を持った大家さんが、塾長にディープインパクトの有馬記念の馬券を頼んだこと。
その馬券(馬番連勝式の勝ち馬投票券)が的中して、大家さんが喜んでいたこと。
別の日にしゃぶしゃぶを食べたこと。×2回。
横浜のショッピングモールに行ったこと。
その帰り道に、聘珍楼で晩御飯を食べたこと。
また別の日に同店に行ったこと。
ドン・キホーテに行ったこと。
そこで大家さんが奥さんに内緒で「釈お酌」(釈由美子のお酌マシン)を買ったこと。
それが奥さんにばれて大家さんが怒られていたこと。
16年間ずっと格安の家賃だったこと。
毎年、借家のお庭の草取りを大家さんがシルバー人材センターに頼んでくれて、費用負担してくれたこと。
しかも2回もリフォームしてくれたこと。
大家さんが「(塾長が)運転手をしてくれたから。」などと理由を付けて、いつもご飯をおごってくれたこと。
そして「自分だけ飲んで悪いね。」などと言いながら、いつも上機嫌で帰宅していたこと。
せめてものお礼にと、塾長が大家さんのお誕生日に毎年(コロナ前)ささやかなプレゼントをしていたこと。
そんなものの100倍も大家さんが塾長に何でもしてくれていたこと。

大家さんとの楽しかった思い出でいっぱいです。
思い出されるのは楽しいことばかりなのに、涙が溢れて止まりません。
こんないい人が行くところは天国に決まっています。
そこで安楽に過ごしてほしいと思います。
そして、大家さんは塾長の心の中にいつまでも生きています。
楽しかった思い出とともに。
だからお別れの言葉は言いません。
ありがとうございました。

2023-03-05

QED進学塾の中学1年生(K)~学年末試験を終えて

QED進学塾の中学1年生のKくんは、4日間6教科10科目の学年末試験を終えたばかりです。
長丁場の戦いをよく頑張り抜きました。
今週はテスト返却週間です。
塾長は、Kくんの試験結果を楽しみに待っています。

学年末試験の最終日に、Kくんは早速登塾してきました。
4連戦の疲れを見せることなく。
そして、英語のワークの試験範囲の最終ページの次のページ(2年生1学期中間試験のテスト範囲)を予習しました。
Kくんは、第4文型SVOOを学習し、更に第3文型SVOへの書き換えをも習得してしまいました。

2年生の授業開始まで約1か月あります。
Kくんは、その間に2年生の履修範囲の予習を進めたいと考えています。
塾長もそれに大賛成です。
これから1か月、Kくんは英数の学校ワークを学習します。

2023-03-04

QED進学塾の新高校1年生(R)~桜咲く

QED進学塾の新高校1年生のRくんが、ソメイヨシノの開花よりも一足早く、見事な桜を咲かせてくれました。
そうです。
昨日は埼玉県公立高校の合格発表の日だったのです。
発表は9時。
毎年のことですが、回線が混雑してなかなかネットに繋がりません。
それでも、9時20分に塾長はRくんのお母さまから「合格」の吉報を聞くことができました。
本当に安心しました。

Rくん、合格おめでとう。

Rくんの学習量は、中学2年生の3学期から大きく増大しました。
学習量に比例するように、Rくんの定期試験の学年順位も北辰偏差値も上昇一途でした。
QED進学塾が開校してから今までの16年間で、Rちゃん(卒塾生)とRくんは東西の横綱です。
学習量においても、学力の伸びにおいても、両名は抜きんでていました。
Rくんは、受かるべくして受かりました。
Rくんが主席合格でもおかしくないと塾長は思っています。

勉強のし方も勉強の習慣もすっかり身に着けたRくんのことですから、高校入学後のさらなる成長も大いに期待できます。
そのための準備は、もうすでに始まっています。
Rくんは、この3月も通塾を続けて4月の新入学に備えているのです。
Rくんの向学心に拍手です。

とはいえ、受験生として1年間、いえRくんの場合は1年1か月もの間、全力で勉強してきたわけですから、3月は少しだけ歩を緩めることも必要でしょう。
というわけで、Rくんは3月の通塾回数を減らします。
そして、3月末に晴れて卒塾です。
もし、Rくんが希望すれば、高校の定期試験のテスト勉強をしに登塾することもできます。

今は高校生になれることが確定した喜びに浸りましょう。
そして、楽しい高校生活に思いを馳せながら、Rくんが最も苦手としていた中学英語を少しだけ復習しておきましょう。
英語の補強が、Rくんの高校生活をさらに楽しくしてくれること請け合いです。

今までRくんが我慢してきたこと(たとえばゲームなどの趣味)があれば、この3月に目一杯楽しみましょう。
高校入学後は、また忙しくなるかもしれないので「今のうち」です(^^)

2023-03-03

QED進学塾の新教室~8月末までにお引越し

QED進学塾の新教室へのお引越しを8月末までにしなければならないことになりました。
なぜならば、現在の教室が取り壊しになるからです。
現教室は、築47年の木造建築です。
建物自体は2011年の大震災にもびくともしないほど丈夫なのですが、半世紀近い年月が経てば老朽化が進むのは致し方のないことで、いつかこの日が来ることを塾長は覚悟していました。

2月末に物件の管理会社の不動産屋さんから塾長に電話があり、「今すぐではないけれど、あと半年くらいで次の物件を見つけてくれないか。」と言われました。
これにより、遅くとも8月末までに新教室へのお引越しを余儀なくされたわけです。

塾長は、まだ半年あると思って悠長に構えているのではありません。
既に物件探しを開始していて、中青木にある1件の新築物件を来週内見します。
塾長は塾生の通塾を考慮して場所を選んだつもりですが、そこが本当に新教室の適地なのかは、塾生たちの意見を聞いてみないことには分かりません。
ぜひ意見を聞かせてほしいと思います。

そこで、この『QED日誌』の愛読者さまに塾長からお願いがございます。
新教室の物件情報をご提供いただけないでしょうか。
「場所はこの辺りがいい。」といったご要望から、「どこそこに建築中の物件がある。」や「既存物件でここはどうか。」といったピンポイントな情報まで、何でも塾長にお知らせいただければ幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。

追記。

教室の取り壊しが決まった経緯につきましては、ここに詳細を書き記すことができません。
その決定権があるのは大家さんですが、大家さんが自分の意志で取り壊しを決めたわけでもありません。
塾長は、ことの経緯を塾生とその保護者さまだけに説明します。
残念ながら、塾外生の『QED日誌』の愛読者さまにはお知らせできないことを、塾長はここにお詫びいたします。

2023-03-02

QED進学塾の中学1年生(U,A)~質問を抱えて登塾

QED進学塾の中学1年生のUくんとAくんは、学年末試験をついこの間終えたばかりです。
しかしながら、両名とも気の抜けたところは全く見られません。
それは、今回授業に両名が質問を抱えて登塾してきたところからよく分かります。

授業の冒頭で塾長はUくんに尋ねました。
「聞きたいことはある?」
Uくんは即答しました。
「疑問詞のある疑問文(英作文)の書き方を教えてほしい。」
Uくんが学校授業を聞いても、この疑問文の仕組みがよく分からなかったそうです。

一方、Aくんは、塾長が聞く前に学年末試験の「問題・答案・解答」の3点セットを塾長に提出しました。
そして、「地震の計算を教えて。」と言いました。

塾長がAくんの理科の学年末試験の問題を熟読すると、それはそれは素晴らしい良問揃いでした。
特に、「地震」の大問の後半の問題は、その問題がそのまんま「埼玉県公立高校入試」に出題されても不思議ではないほど、よく出来た問題でした。

一旦、話が逸れますが、「埼玉県公立高校入試」の合格発表は明日です。
今塾長は、そのことを書いているだけでドキドキしてきました(笑)

話を戻します。
塾長は、Uくんの数学の質問にも、Aくんの理科の質問にも、比較的短時間で答えることはできます。
短時間で問題の解法を覚えることは、一見すると効率的な学習とも思えます。
しかし、それは大きな間違いです。

最短時間の板書解説の2倍・3倍の時間がかかったとしても、4倍・5倍の学習効果を挙げることができれば、それに越したことはありません。
これぞ学習効率の最大化であると言えるでしょう。
そして、今まさに両名はそのような勉強ができています。

Uくんの質問した英語の「疑問詞のある疑問文」の授業を、Aくんも便乗して受講します。
Aくんの質問した理科の「地震に関する計算問題」の授業を、Uくんも便乗して受講します。
英語の授業では、1年生の1学期の復習から、2年生の1学期の予習までを。
理科の授業では、小学校5年生の3学期の「速さ」の復習から、中学校2年生の2学期の「1次関数」、さらには高校1年生の物理の「stグラフ」の一部の予習までを。
それぞれ両名は、今回授業で予習・復習することができました。

両名がここまで丁寧に学習するには、それ相応の時間が必要です。
それでも、両名は、かけた時間の何倍もの学習効果を得ることができます。
学問体系に沿って筋道を立てて学ぶことは、学習事項の連続性が担保され、そのため理解しやすく、それゆえに学ぶ過程が楽しく、しかも覚えたことが血肉となって、時間が経っても忘れません。
どこをどう見ても良いことずくめです。

塾生が質問を抱えて登塾します。
「これを学びたい。」と心に決めて登塾してくるわけですから、学習意欲は満点です。
学んだことの吸収力が自ずと向上します。

塾長が質問に全力で答えます。
ただ問題の解き方を教えるだけでなく、その問題を解くための基盤となっている復習事項や、この先に学ぶ履修内容への橋渡しとなる予習事項も含めて体系的に教えます。

塾生と塾長とが以上のような質疑応答を繰り返すことで、生徒の学力も塾長の教務力も同時に磨かれていくことを、塾長は信じて疑いません。
いっしょに成長し続けて行きましょう。

2023-03-01

QED進学塾の中学1年生(K)~4日間6教科10科目の学年末試験

QED進学塾の中学1年生のKくんの通う学校では、本日より学年末試験が始まります。
今日から4日間に渡って、6教科10科目の長い戦いが始まります。
その開幕戦の本日は、いきなり国語・数学・英語の主要3教科の揃い踏みです。
初戦からハードスケジュールで大変でしょうが、Kくんにはぜひ好スタートを切ってもらって、勢いをつけてほしいところです。

先週末にKくんは、塾長に学校配布問題集の1次関数の問題を質問しました。
それは、長方形の周上を2点の動点が移動する時間をx秒として、この2動点と1定点で囲まれる図形の面積をycm2としたとき、yをxの1次関数で表す問題でした。
この問題の動点Qは、動点Pの2倍の速さで移動するのですが、長方形の長辺と短編の比が「2:1」になっているがために、1次関数で表せるというからくりです。
(動点が2つある問題は2次関数が多い。そしてKくんは2次関数を未履修。)
また、このグラフは、3つの定義域に分けられて(3つとも1次関数なので直線が3本)、その場合分けも一切誘導がなく、自力で導き出さなければならないという難問でした。

この大問は、2つの小問で構成されていて、小問1が定義域と直線の式を、小問2が(小問1で求めたとおりの)グラフを、それぞれ書かせる問題でした。
このような大問は、まず小問1を確実に解いて、その延長線上に小問2が解ける、という構成が一般的です。
ですが、その最初のステップである小問1があまりにも難しく、Kくんはここで大苦戦を強いられていました。

そこで、塾長はKくんに「いきなり小問2のグラフ」を書く作戦を伝授しました。
このグラフ上の4点をプロットするのがさほど難しくなく、時間軸に沿って順に4点を定規で結べば3本の直線が引けます。
Kくんは、その小問2のグラフを見ながら、小問1を解き進めて行って、最終的には大問1つを完答することができました。

塾長は、この大問が学年末試験の「大問4」以降に出題される可能性が高いと判断しました。
これは勘ではなく、2学期にKくんが塾に持参してくれた定期試験の数学の問題を、塾長が見てそう判断したのです。

1.出題されやすい問題で、
2.しかも配点が高く、
3.まともに解けば試験時間を大きく削られるところを、
4.工夫次第で比較的容易に、
5.かつ短時間で解き終えることができる。
塾長は、「こんな問題を逃してなるものか。」という気持ちで、Kくんに極めて詳細に授業解説したのでした。

そして、上記の5つ以上に塾長が大切だと思ったのが、
6.今後のKくんの学習にこの問題の解法が生かせる。
ことでした。

最初Kくんは、塾長がいきなり小問2の解説を始めたことに驚いていました。
ところが、いざ問題を解き終えてみると、「小問2→小問1」の解き順のほうが分かりやすかったことに、Kくんは納得が行ったようです。

このような解法は、決してオーソドックスとは言えないものですが、Kくんの「問題を見る目」や「解法の柔軟性」を養ううえで、大いに有用であったと塾長は考えています。
こうして養われた能力は、数学に限らずどの教科の問題を解くにも生かされます。
そういう意味で、塾長は前述の「6.」を書いたのです。

塾長も人間ですから、塾生の試験が目前に迫り来ると、どうしても「今点数を取らせる。」ことに意識が向くのは仕方のないことだと思います。
そして、このことを「近視眼的」と批判する人も少ないでしょう。
ですが、そんな切羽詰まった状況でも、塾生の「その先」の勉強への先行投資が何かできないかを、塾長は50歳を過ぎてようやく考えられるようになってきました。
さすがに成長が遅すぎでしょうか(笑)

逆説的な言い方をすれば、成長が遅いからこそまだまだ伸びしろがある、とも言えます。
塾長の身長の伸びは33歳で止まってしまいましたが、勉強の伸びはこれからだと自分に言い聞かせて、精進して行きたいと思っています。
塾生と塾長とがともに成長し続ける環境・関係を築いていきたいものです。

その成長戦略のひとつが、
「魚をそのまま与える。」よりも「魚の取り方を教えたい。」
です。
そして、Kくんは弱冠中1にしてそのことを理解しています。
本当に素晴らしいと思います。

話を学年末試験に戻します。
この記事の締めくくりはあの常套句です。

武運を祈る!