2018-09-30

QED進学塾の教育理念・授業方針~QED日誌に連載記事(79)

QED進学塾の教育理念・授業方針についてQED日誌に連載記事を書きます。
今夜はその第79回目です。

テーマは中3生の受験勉強について(41)。

塾長は昨夜の記事にこう書きました。
「元は動詞、今は形容詞。」
まずは、品詞を明確にすることが「分詞」を学習する第1歩。

国語には「分詞」はない、とも書きました。
しかし、
「眠る。」=動詞。
「眠い。」=形容詞。
こんな例もあります。
これは、動詞から形容詞が派生したと考えるのが自然ですので、英語の分詞と同様と言えるでしょう。

国語の文法では、もっと知ってほしいことがあります。
「転成名詞」です。

動詞や形容詞の連用形がそのまま名詞になる。
【例文1】大谷選手はバットの振りがおそろしく速い。
この「振り」は名詞です。
格助詞の「が」がついているのが名詞である証拠です。

もともと「振る」という動詞だったのですが、
その連用形の「振り」は名詞として使われています。
よって「動詞→名詞」の転成名詞です。

【例文2】その時彼は遠くを見るような目をしていた。
この「遠く」は名詞です。
格助詞の「を」がついているのが名詞である証拠です。

もともと「遠い」という形容詞だったのですが、
その連用形の「遠く」は名詞として使われています。
よって「形容詞→名詞」の転成名詞です。

形容詞や形容動詞の語幹に「け」「さ」「み」がついて名詞になる。
【例文3】急に寒けがして熱を計った。
この「寒け」は名詞です。
格助詞の「が」がついているのが名詞である証拠です。

もともと「寒い」という形容詞だったのですが、
その語幹の「寒」に「け」がついた「寒け」は名詞として使われています。
よって「形容詞→名詞」の転成名詞です。

また、語幹の「寒」に「さ」がついた「寒さ」も名詞です。
「寒さが厳しい。」のように、格助詞の「が」がつけられるからです。
よって「寒さ」も「形容詞→名詞」の転成名詞です。

「頬に赤みが差す。」の「赤み」も同様の理由で「形容詞→名詞」の転成名詞です。
  【例文4】文法の大切さが分かった。
この「大切さ」は名詞です。
格助詞の「が」がついているのが名詞である証拠です。

もともと「大切だ」という形容詞だったのですが、
その語幹の「大切」に「さ」がついた「大切さ」は名詞として使われています。
よって「形容動詞→名詞」の転成名詞です。

2018-09-29

QED進学塾の教育理念・授業方針~QED日誌に連載記事(78)

QED進学塾の教育理念・授業方針についてQED日誌に連載記事を書きます。
今夜はその第78回目です。

テーマは中3生の受験勉強について(40)。

さて、ほとんどの生徒がちんぷんかんぷんの「分詞」ですが、塾長はこう説明しています。
「元は動詞、今は形容詞。」
まずは、品詞を明確にすることが「分詞」を学習する第1歩なのです。

これさえ頭に入っていれば、
I playing the guitar.
のような間違いは防げるのです。

この英文を正しいと考えている子はほぼ例外なく、
「I=S, playing=V」と思い込んでいます。
だから「I playing the guitar.」と書いて平然としていられるのです。

そんな子に対して塾長は、次のような英文を見せます。
This red.

さすがにこれはおかしいと、ほぼすべての生徒が言います。
そして、「This is red.」と正しい英文に修正してくれます。

生徒が修正してくれたのち、塾長は説明します。

redは形容詞です。述語動詞ではありません。
よって、完全な英文となるためには、述語動詞が必要です。
主語がthisなので、述語動詞にはbe動詞の「is」を書きます。

ここまでくれば、全ての生徒が、
「I am playing the guitar.」と、
先ほどの誤文訂正をすることができるのです。

英語が得意な生徒向けに、塾長はもう少し説明を加えます。
「This is red.」のように形容詞が補語Cとして用いられる用法を「叙述用法」と言います。
この英文は第2文型SVCですが、第5文型SVOCのCが形容詞である場合も「叙述用法」です。

2018-09-28

QED進学塾の教育理念・授業方針~QED日誌に連載記事(77)

QED進学塾の教育理念・授業方針についてQED日誌に連載記事を書きます。
今夜はその第77回目です。

テーマは中3生の受験勉強について(39)。

塾長は、中学生に国語の文法を「10品詞分類」で教えます。
学校教科書には、名詞と代名詞とを分けて「11品詞分類」本が多いのですが、
塾長は代名詞も名詞もひとくくりにして「名詞」を教えるので10品詞なのです。

10品詞分類と11品詞分類のどちらが正しくて、どちらが間違いということはありません。
なので塾長は、話を単純にするために10品詞分類を選択しているだけなのです。

さて、国語の品詞に「分詞」は存在しません。
ということは中3生が「分詞」という言葉を初めて耳にするのは、英語の授業なのです。

塾長「分詞とは何ですか。」
中3生A「・・・」
中3生B「『ing』がくっついてるやつ。」

この質問に何も答えられない中3生(A)が9割、正解とはいえないまでも凡そ合っている答えを返す中3生(B)が1割、毎年このくらいの比率です。

国語にはなく英語で初めて学ぶ「分詞」について、なんだかさっぱり分からない子が9割、何となくイメージはできるものの上手く説明できない子が1割、こう言い換えてもいいでしょう。

2018-09-27

QED進学塾のおやつ~大家さんがプレゼント

QED進学塾のおやつを昨日大家さんがプレゼントしてくれました。

一昨日に大家さんの娘さんが都内で行われた演劇祭に出演したのですが、ファンからもらったお菓子の一部を大家さんが持ってきてくれたのです。

金ゴマせんべい、抹茶せんべい、カボチャのマドレーヌ、トリュフケーキ、いちごクッキー、などなど大量にいただきました。

劇が終わった後、塾長は大家さんの娘さんに「一人では持って帰れないから手伝って。」と言われて、お菓子の入った大きな袋を一つ持ち帰ったのですが、お菓子の総量はその倍量あったようです。

ありがとうございました。

2018-09-26

QED進学塾の教育理念・授業方針~QED日誌に連載記事(76)

QED進学塾の教育理念・授業方針についてQED日誌に連載記事を書きます。
今夜はその第76回目です。

テーマは中3生の受験勉強について(38)。

生徒は、不定詞の学習を通して後置修飾を知ります。
後置修飾とは、後ろの語句が前の語句を修飾することです。

日本語の修飾は、全て前置修飾です。
後置修飾はありません。
ところが、英語の修飾は、前置修飾と後置修飾の両方があります。

日本人にとって馴染みのない後置修飾ですが、それが初めて登場するのが不定詞です。
生徒は、不定詞を履修完了した頃、ようやく後置修飾に慣れ始めたところなのです。

その感覚が失われないうちに学習しておきたい単元があります。
それが分詞です。

次回のQED日誌では、分詞の学び方について書き記します。

2018-09-25

QED進学塾の3連休~最終日に観劇へ

QED進学塾の休塾日はカレンダー通り、赤と青の日がお休みです。
昨日は3連休の最終日でした。

塾長は観劇へと出かけました。
大家さんの娘さんが出演するからです。

行ってよかった、心からそう思える演劇でした。
芸術は心を豊かにしてくれます。

来年は観る側ではなく、演じる側で参加したいと思う塾長です。

2018-09-24

QED進学塾の教育理念・授業方針~QED日誌に連載記事(75)

QED進学塾の教育理念・授業方針についてQED日誌に連載記事を書きます。
今夜はその第75回目です。

テーマは中3生の受験勉強について(37)。

「名詞」、名詞を修飾する「形容詞」、名詞の前に置く「前置詞」を学び、
「動詞」、動詞を修飾する「副詞」、動詞の原形の前に置く「前置詞to」を学んだ生徒は、
不定詞の学習を始めることができます。

不定詞の公式=to+動詞の原形(V)=to V。

不定詞の3用法と、toの5つの日本語訳。
1.名詞的用法 「こと」
2.形容詞的用法「べき」「ための」
3.副詞的用法 「して」「ために」

日本語訳は「こと・べき・ための・して・ために」とひらがな12文字を繋げて覚えると覚えやすいでしょう。

不定詞でないto(通常のto)の日本語訳は「に」です。
これも合わせて復習しておく必要があります。

2018-09-23

QED進学塾の教育理念・授業方針~QED日誌に連載記事(74)

QED進学塾の教育理念・授業方針についてQED日誌に連載記事を書きます。
今夜はその第74回目です。

テーマは中3生の受験勉強について(36)。

昨夜のQED日誌記事に塾長は、名詞と形容詞をセットで学ぶ話を書きました。

名詞=被修飾語。
形容詞=修飾語。
このような修飾・被修飾の関係が成り立ちます。

動詞=被修飾語。
副詞=修飾語。
ここでも修飾・被修飾の関係が成立します。

副詞が副詞を修飾したり、形容詞を修飾したりする場合もあります。
ですがそれはまた別の授業に回すことにしています。
話を簡略化するために。

【動詞】
1.be動詞「です」「ある」「いる」「なる」
2.一般動詞「する」


(ここでも話を簡略化するために、中3で学習する「3.have動詞」は後回しです。)

(例)食べる。
「する」の仲間です。

(例)寝る。
「寝てばかりで何もしない。」という表現もありますが、「寝る」も「する」 の仲間に入れます。

【副詞】
動詞を修飾(詳しく説明)する単語。

(例)急いで。
急いで食べる。

【前置詞toの特別な使い方】
前置詞は名詞の前に置くのが通常ですが、
動詞の原形の前に「前置詞to」を置くことができます。

さて、これで不定詞を学習するための準備が整いました。
次回記事の中心は、もちろん「不定詞」です。

2018-09-22

QED進学塾の教育理念・授業方針~QED日誌に連載記事(73)

QED進学塾の教育理念・授業方針についてQED日誌に連載記事を書きます。
今夜はその第73回目です。

テーマは中3生の受験勉強について(35)。

今夜から中3数学の記事を書く予定でしたが変更します。
もう少し中3英語を続けます。

英文法を学ぶ上で品詞を知ることは必須です。

【単語】
言葉の最小単位。
(例)鉛筆。
これを「鉛」と「筆」には分けられません。

【名詞】
「が」を付けられる単語。
「を」が付けられる単語。

(例)鉛筆。
鉛筆「が」折れた。
鉛筆「を」用意する。

【形容詞】
名詞を修飾(詳しく説明)する単語。
(例)赤い。
赤い鉛筆。

名詞と形容詞のように密接な関係にある単語はセットで覚えます。
このようにして少しずつ品詞を覚えて行きましょう。

英語の授業であっても、先生の説明は日本語です。
学校でも塾でもそうです。

たとえば学校で不定詞を習うとき、先生が「名詞的用法」や「形容詞的用法」と説明しても、そもそも「名詞」や「形容詞」が何であるかを知らない生徒に、それを理解することはできないでしょう。

つまり、先生の話を理解するためには、文法用語を知ることが不可欠なのです。
学校授業を真剣に聞くことはもちろん大切ですが、授業で説明に使われる「用語」を学ぶことも同様に大切なのです。

翌日(2018年9月23日)に加筆。
【前置詞】
名詞の「前」に「置」く言葉(詞)。
塾長は「名前置詞」(めいぜんちし)という造語で教えています。

2018-09-21

QED進学塾の大家さん~雨中に整形外科へ

QED進学塾の塾長は、昨日整形外科へ行ってきました。
大家さんを送迎するためです。

ついこないだまで猛暑だったかと思えば、昨日は冷たい雨が降っていて、こうも天候が変わっては、大家さんの足の関節が痛くなるのも致し方ありません。

病院で治療してもらって痛みが楽になった大家さんは、「冷えるねえ。あったかいものが食べたいわね。」

というわけで塾長は大家さんと一緒にお蕎麦屋さんに行きました。
大家さんはかきたまうどんを、塾長はかつ重を食べました。

帰りは雨が小止みになっていました。

2018-09-20

QED進学塾の教育理念・授業方針~QED日誌に連載記事(72)

QED進学塾の教育理念・授業方針についてQED日誌に連載記事を書きます。
今夜はその第72回目です。

テーマは中3生の受験勉強について(34)。

今回が英語の第5文型の最終回です。
中3英語の最終回でもあります。

let,make,haveなどの使役動詞も第5文型で使われます。
let 人 原形不定詞、make 人 原形不定詞、have 人 原形不定詞、これらはいずれも「させる」と訳せ、第5文型です。

「される」や「してもらう」の受け身の意味を表す「have 物 過去分詞」も第5文型です。
ここまで学習しておけば、私立高校の上位校の入試対策として十分でしょう。

さて、次回から教科が変わります。
中3数学についてです。

英語同様に長い連載記事となる予定です。
もちろんこのQED日誌に書いていきます。
飽きずに読み続けてくれれば幸いです。

2018-09-19

QED進学塾の塾長~昨夜は早寝

QED進学塾の塾長は、昨夜37度の熱を出し、慌てて早寝しました。
この記事の予約投稿を済ませて。

明日は彼岸の入りです。
季節の変わり目は体調を崩しやすい時期です。
みなさんどうぞお気を付けください。

塾長はかぜのひき始めに直ぐ寝ると、翌朝すっきり治っていることが、これまでに多々ありました。
そして今まさにそれを期待しているところです。

2018-09-18

QED進学塾の塾長~スポーツクラブの新店舗へ

QED進学塾の塾長は毎日スポーツクラブに通っています。
昨日は同店の休館日でした。

塾長は、同店の会員区分が「マスター会員」です。
マスター会員は、同店の系列店なら全国どこでも入館できます。

今月、塾の近くに系列店が新規開店しました。
そこで塾長は、昨日初めて新店舗に行ってみました。
新店舗とは言ってもいわゆる「居抜き」ですが、内装がきれいになっていて快適でした。

ついでに時間割(プログラム)ももらってきました。
塾長の大好きなZUNBA(ラテンをベースにした激しいダンス)のレッスンが多数あるので、今週から参加します。

2018-09-17

QED進学塾の教育理念・授業方針~QED日誌に連載記事(71)

QED進学塾の教育理念・授業方針についてQED日誌に連載記事を書きます。
今夜はその第71回目です。

テーマは中3生の受験勉強について(33)。

英語の文型は5つです。
つまり、全ての英文は5文型の何れかに分類されます。

I    want  him  to study hard.
S     V      O     C
私は、彼に一生懸命勉強してほしい。

この英文は第5文型です。
(ただし、第4文型あるいは第3文型とする説もあります。)

この文で勉強する「のは」彼です。私ではありません。

よって、OとCに「主語・述語」の関係が成り立つので第5文型です。

2018-09-16

QED進学塾の3連休~本日は中日

QED進学塾の休塾日はカレンダーどおりです。
よって、本日は3連休の中日です。

あいにく今日・明日はスポーツクラブが連休なので、自宅で最低限の筋トレだけして、あとはのんびり競馬をしたり、書類の整理をしたりして過ごす予定です。
月に2日くらいは完全休養日があってもよいでしょう。

と言いつつも、明日になればこのQED日誌に中3英語の記事を書いているかもしれませんが(笑)
それではおやすみなさい。

2018-09-15

QED進学塾の教育理念・授業方針~QED日誌に連載記事(70)

QED進学塾の教育理念・授業方針についてQED日誌に連載記事を書きます。
今夜はその第70回目です。

テーマは中3生の受験勉強について(32)。

英語の5文型の学習の最後は、第5文型SVOCです。

She calls him Pepe.
S     V      O     C
彼女は彼をペペと呼びます。

第5文型でも第2文型と同様に「なのは」または「のは」が活躍します。
ペペ「なのは」彼です。
彼女ではありません。

よって、第5文型ではO=Cが成り立ちます。
第2文型ではS=Cでしたが、それとの違いを明確にしておきましょう。

次回は、第5文型の応用編です。

2018-09-14

QED進学塾の教育理念・授業方針~QED日誌に連載記事(69)

QED進学塾の教育理念・授業方針についてQED日誌に連載記事を書きます。
今夜はその第69回目です。

テーマは中3生の受験勉強について(31)。

第1文型→第3文型→第4文型→第3・4文型の書き換え、このような順で文型を学んできた中3生が、次に学習するのは第2文型SVCです。

Cは補語です。
塾長は、「補語は数学の=。」と教えています。

He is Tom.
S   V   C

国語の「主語・述語」で学んだ「なのは」または「のは」が、ここでも活躍します。

Tom「なのは」Heです。
isではありません。

つまり、第2文型SVCのCは、Sと等しいことが分かります。
S=Cです。

さらに、知覚動詞のlook「見える」やsound「聞こえる・音がする」などが、第2文型で用いられることを学べば、第2文型の履修完了です。

2018-09-13

QED進学塾の教育理念・授業方針~QED日誌に連載記事(68)

QED進学塾の教育理念・授業方針についてQED日誌に連載記事を書きます。
今夜はその第68回目です。

テーマは中3生の受験勉強について(30)。

3.She gave a book to him.・・・第3文型SVO。
4.She gave him a book .・・・・第4文型SVOO。
第3文型と第4文型の書き換えは、高校入試の頻出問題です。

この種の書き換え問題には様々なパターンがあります。

最も易しいのは、3.から4.への書き換えです。
第4文型SVOOのOOが「(人)に(物)を」であることを知っていれば解けます。

その逆、すなわち4.から3.への書き換えになると、問題の難易度が上がります。
第3文型SVOのOが「(物)を」であることを知り、かつ「(人)に」の「に」にtoを用いることも知らなければ解けないからです。

さらに問題を難しくすることもできます。
上記例題の述語動詞の原形はgiveですが、これをmakeやbuyに代えると・・・
先ほど「(人)に」の「に」にtoを用いたところを、今度はforにしなければなりません。

第3文型と第4文型の書き換え問題は、題意が明確で、問題が作りやすく、複数の出題パターンがあり、難易度の調整も自在です。

これだけの条件が揃えば、この種の書き換え問題が問題作成者に愛され、入試の定番問題となっているのも当然と言えます。

入試頻出問題には、よく出題される「理由」があります。
「理由」が何なのかを研究し、その研究結果を入試対策に生かすこと、それが塾長の大切な仕事の一つなのです。

最後におまけです。
塾長は、前述したmakeやbuyの「for」を「バレンタインの本命チョコ」と教えます。
彼の「ために」(for)チョコを手間暇かけて作ってあげる(make)、貯金をはたいて買ってあげる(buy)と教えるのです。

学習事項に具体的なイメージを結び付けることで、習ったことが覚えやすく、かつ忘れにくくなるのです。

2018-09-12

QED進学塾の教育理念・授業方針~QED日誌に連載記事(67)

QED進学塾の教育理念・授業方針についてQED日誌に連載記事を書きます。
今夜はその第67回目です。

テーマは中3生の受験勉強について(29)。

She gave a book to him.・・・第3文型SVO。
She gave him a book .・・・・第4文型SVOO。
第3文型と第4文型の書き換えは、高校入試の頻出問題です。

ここで根源的な問いです。
入試頻出問題とは何でしょうか。

入試によく出る問題。
至極当然な答えです。

では、どうしてよく出るのか。
それは、差が着きやすい問題だからです。

全員が解ける問題や誰も解けない問題は、試験問題としての意味を持ちません。
解ける生徒がいて解けない生徒がいて、そこに得点の「差」が生まれるからこそ、「試験問題」と呼べるのです。

正答率が50%前後の問題を標準問題とするならば、5%以下は超難問、95%以上は非常にやさしい問題と言えるでしょう。
そして、さまざまな難易度の問題をバランスよく組み合わせて作られているのが、入試問題や模試の問題なのです。

第3・4文型の書き換え問題は、難易度を自在に操れる点で試験問題に適しているのです。
では、具体的にどうやって操るのか、それはまた次回です。

2018-09-11

QED進学塾の教育理念・授業方針~QED日誌に連載記事(66)

QED進学塾の教育理念・授業方針についてQED日誌に連載記事を書きます。
今夜はその第66回目です。

テーマは中3生の受験勉強について(28)。

【英作文例題その3】(英単語6つ)
 彼女は彼に1冊の本を与えました。
 【解答】
She gave a book to him.

例題その3は、第3文型SVOの復習です。

【英作文例題その4】(英単語5つ)
 彼女は彼に1冊の本を与えました。
 【解答】
She gave him a book .

例題その4は、新しく学ぶ第4文型SVOOです。
例題その3と並べてみれば違いは一目瞭然です。

中1からQED進学塾に通塾している生徒が、のちに第4文型を学習するのに備えて、塾長はある「仕込み」をしています。
人称代名詞を「は、の、に・を、のもの、自身」と教えているのです。
教科書には「を・に」の順で載っていますが、そこをわざと「に・を」と入れ替えています。

理由は、第4文型SVOOの「OO」が「を・に」なのか「に・を」なのか迷ってしまう生徒が、毎年少なからず発生してしまうからです。

もちろん塾長は、どうして 「に・を」が正しいのかを正攻法で説明します。
生徒は、それを聞いて納得してくれます。

それでも、1か月以上経ってから塾長が単語数を指定せずに「 『彼女は彼に1冊の本を与えました。』を第4文型で英作文しなさい。」という問題を出すと、生徒はまた迷い始めるのです。
一度でも迷った経験のある生徒は、ほぼ例外なくそうなってしまいます。

だから、塾長は人称代名詞の目的格を「に・を」の順で教えているのです。

遠い将来までを見越した布石を、中1英語の初手から打ちたいものだと、塾長は常々考えています。

2018-09-10

QED進学塾の教育理念・授業方針~QED日誌に連載記事(65)

QED進学塾の教育理念・授業方針についてQED日誌に連載記事を書きます。
今夜はその第65回目です。

テーマは中3生の受験勉強について(27)。

「あなたは何を(   )ますか? 」
こう聞くことができれば第3文型、できなければ第1文型。
塾長は20年間ずっとこのように教えてきました。

「『何を?』と聞いてみる。」
これは、とある予備校のTVコマーシャルです。

塾長は考えました。
短くできるのならそれに越したことはない。
今年の中3英語の授業では、『何を?』と教えてみよう。

ところが・・・・・・

生徒「先生、『公園を歩く。』って言うよね。『歩く。』は第3文型じゃないの?」
塾長「『公園を』は『何を』ではなく、『どこを』だよ。だから第1文型。」
生徒「そっかあ。」

塾長「『あなたは何を(歩き)ますか?』は正しい日本語かな?」
生徒「それは変。」

このようなやりとりがあって、塾長は従前の教え方に戻したのです。
「あなたは何を(   )ますか? 」
やはりこれが安全確実なようです。

さて、これで第1文型と第3文型の学習が完了しました。
次は、第3文型から第4文型への「つなぎ」です。

2018-09-09

QED進学塾の教育理念・授業方針~QED日誌に連載記事(64)

QED進学塾の教育理念・授業方針についてQED日誌に連載記事を書きます。
今夜はその第64回目です。

テーマは中3生の受験勉強について(26)。
昨日の続きで「文型の見分け方」です。

とある予備校のTVコマーシャルで、「『何を?』と聞き返せるかどうか」を文型の識別基準にする、というくだりがあります。
それを見た塾長は、「これは短くていい。」と思いました。

「あなたは何を(   )ますか? 」
これが塾長が何十年も教えてきた「文型の見分け方」です。
『何を?』の一言で済ますよりも文が長いです。

しかし、塾長は後者すなわち長いほうを選択することにしました。
その理由はまた次回に回すとして、今回は後者で文を書き進めます。

【英作文例題その1】【解答】
I went home quickly then.

【英作文例題その2】【解答】
I ate breakfast quickly this morning.

【その1】「あなたは何を(行き)ますか?」とは聞けません。
【その2】「あなたは何を(食べ)ますか?」とは聞けます。
こう聞くことができれば第3文型SVO、できなければ第1文型SVです。

よって、「行く」は第1文型です。
また、「食べる」は第3文型です。

「あなたは何を(   )ますか? 」と聞けるのは、実は第3文型に限ったことではなく、第4文型でも第5文型でも聞くことができます。
ですが第4・5文型については、また次々回以降に。

2018-09-08

QED進学塾の教育理念・授業方針~QED日誌に連載記事(63)

QED進学塾の教育理念・授業方針についてQED日誌に連載記事を書きます。
今夜はその第63回目です。

テーマは中3生の受験勉強について(25)。

【英作文例題その2】(英単語6つ)
私は今朝急いで朝食を食べました。

【解答】
I ate breakfast quickly this morning.

ここで、国語の作文の書き方をおさらいします。
1.いつ
2.どこで
3.だれが(S)
4.なにを(O)
5.どのように
6.どうした(V)

さて、これらを並べて表記してみましょう。

I        ate       breakfast  quickly    this morning.
3.     6.      4.        5.      1.
だれが(S) どうした(V) なにを(O)   どのように  いつ
私は    食べた    朝食を    急いで    今朝

たとえば、これが学校での会話なら、朝食を自宅で食べてきたことは言わずもがななので、「2.どこで」が省略されていても不思議ではありません。

しかし、「4.なにを(O)」を省略してはいけません。
省略しても意味は通じるかもしれませんが、正しい英文とは言えないのです。
この英文の本来の型である「第3文型SVO」が崩れてしまうからです。

さて、英作文例題その1に戻ります。
【解答】
I went home quickly then.

これは、「第1文型SV」です。
Oはありません。

では、第1文型SVと第3文型SVOは、どうやって識別すればよいのでしょうか。
それは、また次回に。

2018-09-07

QED進学塾の教育理念・授業方針~QED日誌に連載記事(62)

QED進学塾の教育理念・授業方針についてQED日誌に連載記事を書きます。
今夜はその第62回目です。

テーマは中3生の受験勉強について(24)。

英語の教科書で5文型のうち真っ先に登場するのは第2文型です。
しかし、中3生が文型の学習をするときに塾長が最初に教えるのは、第1文型です。

1→3→4→2→5。
この順が塾長の考える、中3生の文型学習の最適手順です。

【英作文例題の再掲】
私はそのとき急いで帰宅しました。
I went home quickly then.
【再掲終わり】

上記の例題は、塾長が中3生に出題する、最初の英作文の問題です。

1.この英文を何も見ずに書ける。
2.何故この語順になるのか説明できる。

以上2つの課題をクリアした生徒に、塾長は口頭試問します。

塾長「英語で最も大切なのは何詞ですか?」
生徒「述語動詞です。」

塾長「英作文例題の述語動詞は何ですか?」
生徒「wentです。」

塾長「国語の作文の書き方で習った、文の要素を6つ言いなさい。」
生徒「いつ、どこで、だれが、なにを、どのように、どうした。」

塾長「この6つのうち、英作文例題に欠けているものはどれですか?」
生徒「『なにを』です。」

ここまでできれば、次の第3文型に進めます。
どうして『なにを』が欠落していたのかの説明は、第3文型の学習後です。

2018-09-06

QED進学塾の授業再開~台風一過

QED進学塾は一昨夜台風のため臨時休講でした。
そして、台風一過の昨夜から授業再開です。

一昨日の関西では、関東よりも風雨が、特に風が強かったようです。
同地区在住の会社員に、出社→帰宅命令→交通機関停止→帰宅できず、このような悲劇が多発していたそうです。

一方、校長先生の判断で、台風がひどくなる前日の段階で「翌日休校」を決めた学校も複数あったようです。
休校を聞いた子どもたちが大喜びしている映像がニュースで流れていました。

悲喜こもごも。
それを分けたのは、判断の速さでした。

即断即決で適切な判断をしたいものですね。

2018-09-05

QED進学塾の教育理念・授業方針~QED日誌に連載記事(61)

QED進学塾の教育理念・授業方針についてQED日誌に連載記事を書きます。
今夜はその第61回目です。

テーマは中3生の受験勉強について(23)。

【第59回記事の例題】英作文(英単語5つ)
私はそのとき急いで帰宅しました。

【解答】I went home quickly then.

ここで、国語の作文の書き方をおさらいします。
1.いつ
2.どこで
3.だれが(S)
4.なにを(O)
5.どのように
6.どうした(V)

さて、これらを並べて表記してみましょう。

I         went    home  quickly    then.
3.     6.      2.   5.      1.
だれが(S) どうした(V) どこで どのように  いつ
私は    行った    家に  急いで    そのとき

すると、「4.なにを(O)」が欠落していることが分かります。
文の要素(1.~6.)は、そのすべてが常に揃っている訳ではないのです。

塾長が、英作文の問題を要素がひとつ欠けるように出題したのはわざとです。
このあとの「5文型」の学習につなげるためです。

それでは、「5文型」をどのように学んでいくのかを、次回からの連載記事に書いていくこととします。

2018-09-04

QED進学塾の算数教室~値引きは引き算か、掛け算か

QED進学塾の塾長は、昨日スーパーマーケットに買い物に行ってきました。
今日の台風に備えてです。

塾長は友人を誘って同店に行きました。
塾長が5%引きの葉書を持っていたので、それを友人の買い物にも活用しようと考えたからです。

塾長は、40%引きのデザートを見つけました。
定価は税込み540円。
普段なら高くて手が出ない品です。

塾長「40%引きの更に5%引きだから43%引きだもんね。よし、初めて買ってみよう。」
友人「うん、めちゃくちゃおいしそうね。」

それを近くで聞いていた小学校高学年とおぼしき子が、「え?」という顔で塾長のほうを見ていました。
おそらくその子は「40+5=45%引きでしょ。なんで43%引きなの?」と思ったのでしょう。

ここで、40%引きとはどういうことか、もう一度考えてみましょう。
40%=0.4
1-0.4=0.6
つまり、40%引きとは、定価に0.6を掛け算することなのです。
手順としては、まず引き算、次に掛け算をしています。

では、この考え方を教えるのにどちらを強調すべきかと言えば、文句なく「掛け算」です。

「〇〇引き」という言葉を聞けば、誰だって最初に引き算をイメージします。
だから、そこはさらっと教えてよいのです。

先ほどの不思議そうな顔をした小学生は、「引き算」の意識しかないために45%引きと勘違いしたのです。

定価を1とすると、5%引きの葉書を使えば、
1×5%=5%。
これは、まぎれもなく5%引きです。

ところが、40%引きの商品に同葉書を使えば、
0.6×5%=3%。
すなわち定価の3%引きに相当します。

よって、「40+3=43%引き」が正解なのです。

2018-09-03

QED進学塾の2学期~本日は始業式

QED進学塾の2学期が本日9月3日から始まります。
学校の2学期の始業式も本日です。
一昨日と昨日が土日だったため、例年より2日遅い2学期のスタートです。

別の言い方をすれば、今年の夏休みは例年より2日間長かったとも言えます。
この2日間が大きいのです。

夏休みの日数を40日間とすると、2日間はその5%に相当します。
こう書くと、2日間の大きさが分かると思います。

例年以上に長い長期休暇は、やる気のある生徒にとっての絶好機です。
1学期までの復習と2学期の予習に、まとまった時間数を投入できるからです。

反面、やる気のない生徒にとっては、だらだらと遊び惚ける時間が例年より5%増えただけの夏休みです。

この夏の学習量の多寡によって、学力にどれだけの差が着いたことでしょう。

夏は受験の天王山。
夏を制する者は受験を制す。

この言葉は、夏が如何に差の着きやすい時期であるかを示しています。
差をつける者か、差をつけられる者か、前者でありたいことは言うまでもありません。

夏休みに築いた学力の土台の上に、更に学力を積み上げて行きたい2学期です。

2018-09-02

QED進学塾の教育理念・授業方針~QED日誌に連載記事(60)

QED進学塾の教育理念・授業方針についてQED日誌に連載記事を書きます。
今夜はその第60回目です。

テーマは中3生の受験勉強について(22)。

QED日誌の連載記事の前回すなわち第59回の記事で、塾長は何の断りもなく「普通文」という表現を使いました。

それについて補足説明を加えます。

英文を学習するとき、肯定文・否定文・疑問文と3種類に分けて学習するのが常道です。
肯定文は平叙文や普通文とも呼ばれます。
『みるみるわかる ステップ式英語』には「普通文」と記されています。

その理由は、「肯定文」「平叙文」に比べて「普通文」のほうが平易な表現であるためと思われます。
QED日誌記事でも「普通文」と表記を統一することとします。

さて、話のついでに今日は「表現」についてもう少し書きます。

塾長は、できるだけ平易な国語で授業をしようと、いつも心がけています。
そして、どうしても外来語を使わなくてはならないときを除いて、日本の言葉で表現しようとしています。

「バス」を「乗合自動車」と言うと、かえって分かりにくくなるので「バス」と言うべきでしょう。
「パラグラフリーディング」を「意味のまとまり(句や節ごと)に区切って、少しずつ訳しながら読み進める。」と言うと、説明が長くなるので「パラグラフリーディング」と言うべきでしょう。

このような場合には外来語を使用すべきと塾長は考えます。
しかし、わざわざカタカナを使わなくても表現できることならば、使わないに越したことはないと思うのです。

すべての教科学習の基礎となるのは国語力です。
その国語力を鍛えるのに有効な手段のひとつが「極力カタカナを使わないこと」なのです。

2018-09-01

QED進学塾の塾長~大家さんと食事

QED進学塾の塾長は、昨日大家さんを浦和の病院に送迎しました。

その帰りに一緒に食事をしました。

久しぶりのステーキでした。

大家さんが気前よくおごってくださいました。

ごちそうさまでした。

ありがとうございました。

大家さんは、あと4か月で満90歳になりますが、サラダバーもスープバーもおかわりをして、見事な食べっぷりでした。

大家さんは、食事の席でもよく話し、車中ではしゃべりっ放しでした。

この調子でいつまでも元気でいてほしいです。