2023-09-24

QED進学塾の塾長~7回目のワクチン接種を前に

QED進学塾の塾長は、2023年5月15日に新型コロナウイルスのmRNAワクチンの6回目を接種しました。
(6回ともファイザー)
そして、来週が7回目の接種で、既に塾長はその予約を済ませています。
ところが、つい先日に塾長は37度1分の微熱を出してしまいました。
塾長は、もしかしたらワクチン接種の目前で感染してしまったのではないかと思い、大事を取って1日お休みをしました。
その日に授業のあった、小学5年生のYくんと中学1年生のEくんの両名には、臨時休講というご迷惑をおかけしてしまい大変申し訳ないことです。
塾長の熱は1番寝たら直ぐに平熱に戻りました。
大変なご心配をおかけしましたことをお詫び申し上げます。
2007年の3月にQED進学塾が川口に開校してから、早いもので16年半の年月が経過しました。
その間に、塾長は5回熱を出しています。(ワクチンの副反応を含めると10回)
おおよそ3年に1度発熱している計算で、塾長の日頃の体調管理の甘さを今猛省しているところです。
ついこの間までの厳しい残暑から打って変わって、ここ数日は気温が大幅に下がっています。
季節の変わり目は皆さん体調を崩しやすい時期ですので、くれぐれもご自愛くださいますようお願い申し上げます。

2023-09-23

QED進学塾の中学1年生(E)~今回の英語

QED進学塾の中学1年生のEくんの今回の英語です。

Eくんは、助動詞の慣用表現を学習しました。

1.助動詞の現在形を用いた慣用表現。
2.助動詞の過去形を用いた慣用表現。

上記の1.では、『定期テスト対策ワーク (栄光ワーク) 』の基本文に「Can I ?」が登場しました。
これを直訳すると「私は○○できますか?」です。
たとえば「Can I have ・・・?」ならば、「食べることができますか?」となるわけです。
しかしながら、この文は、食べることが物理的に可能かどうかを尋ねているのではありません。
この文の真意は「できれば食べたい。」という意思表示なのです。
国語が得意なEくんは、これをすんなりと納得・理解することができました。

上記の2.では、『定期テスト対策ワーク (栄光ワーク) 』の基本文に「You would like 名詞.」が登場しました。
この「would」は、助動詞「will」の過去形ですが、意味は過去ではなく現在です。

【助動詞の過去形は「過去」ではない!】
過去とは、現在から時間を遡ったもので、今とは「時間的距離」があります。
一方、助動詞の過去形が表すものは「心理的距離」あることです。
だから、助動詞の現在形よりも過去形のほうがより丁寧な表現となるわけです。
Eくんは、このことを「友達に話す場合」と「校長先生に話す場合」の言葉遣いの違いを例に理解することができました。

慣用表現とは、文字通り「慣用」なのですから、「こんなときは、このような言い回しをするものだ。」と丸暗記してしまっても、「今」は何の問題もありません。
しかしながら、Eくんの英語学習の「この先」を考えるのならば話は別です。
Eくんが「助動詞の過去形は時間的距離ではなく心理的距離」という本質を今のうちから理解しておくことで、これから習う英文法(中3で習う仮定法など)の理解がし易くなるのです。

(1)「今」学校で習っているところを理解すること。
(2)「この先」の勉強に「今」の勉強がより役立つための布石を打つこと。(先行投資)
この2つは両立可能です。
そして、塾長はいつも両立を意識して授業しています。
また、Eくんもそのことを熟知していて、塾長の授業が「今も今後も役に立つ。」と信じて、本当に熱心に授業を受講しています。
これからも一緒に頑張って行きましょう。

2023-09-22

QED進学塾の中学1年生(E)~お楽しみは総合学習の時間

QED進学塾の中学1年生のEくんは、いつも楽しんで塾の授業を受講しています。
いや、授業を「受講」するという、受動的なイメージの言葉が似つかわしくないほど、能動的・積極的に授業に「参加」しています。
中でもEくんのお楽しみは総合学習の時間です。
QED進学塾における総合学習の時間とは、教科の垣根を超えた学習の時間を指します。
いつも熱心な学習姿勢のEくんが、さらに集中力を増すのがこの時間なのです。

早速、直近の総合学習の時間を例に取りましょう。
その日、Eくんは、小学5年生のYくんと席を並べて授業を受講(授業参加)していました。
Yくんが学校の家庭科で「炭水化物」が「熱や力のもとになるもの」であることを習いました。
Eくんは、「炭水化物は『炭』素と『水』が『化』合した『物』質である。」と理解しました。
さらに、Eくんは原子番号1番から20番までを完全に覚えたその知識を生かして、「Cx(H2O)y」という化学式をも理解することができました。
そこから、連綿と発展していく学習事項を、Eくんは次々に習得して行きます。

小学校の家庭科の「栄養」、中学校の理科(生物)の「光合成」、高校の化学の「糖」、高校の物理の「比熱」、中学校の社会科(地理)の「甲府盆地」「特産物」「日較差」「年較差」、中学校の社会科(公民)の「経済」「農業の6次産業化」、高校の生物の「環境変異」、以上を1時間半の映画、すなわち繋がった一つの物語として、Eくんは味わい尽くすように勉強したのです。

その間じゅうずっと、Eくんの目は輝いていました。
Eくんは、熱心に板書を取り、塾長が板書せずに口答説明したことまでメモして、そのメモがあまりにも多いために塾長が授業進行を一時停止して待っていたり、とにかくEくんがのめりこむように授業に入り込んでいることは、十二分に塾長に伝わりました。
こうなると、授業している塾長も楽しくて仕方ない訳で、そんな塾長の気持ちが自然とEくんにも伝わって、その相乗効果によって教室の雰囲気は最高潮、学習効率も最大化、もうこれ以上望むものは何もないくらいの充実した時間となりました。
インターネット回線を通じた授業、とある予備校の「衛星」と呼ばれる授業、そんなものにはない「ライブ感」溢れる授業でした。

塾長は、授業の前日に授業計画を練ります。
ですが、その通りに授業が進行した例(ためし)がありません。
しかしながら、そのことを塾長が「無駄」と感じたことは一度もありません。
授業計画は、あくまでも「ガイドライン」と割り切っているからです。

そんな計画に縛られるよりも、塾長は「生徒の反応」をいちばんに考えて日々の授業をしています。
生徒の反応を見ながら自在に動く授業だから、塾長は「ライブ」と表現したのです。
そして、「ライブ」こそが塾生も塾長も共に楽しめて、その結果として学習効果を最大化できる授業であることに、塾長が気づいたのは教壇に立って10年目のことでした。

それから四半世紀が経ちました。
塾生も塾長も楽しい授業を日々積み重ねること、その積み重ねの先に継続的な学力の伸長があること、これを塾長は信じて疑いません。
だから「楽しく学びながら学力を伸ばし続けること」が、四半世紀ずっと変わることのないQED進学塾の「教育理念」となっているのです。
これからも一緒に学び続けて行きましょう。

2023-09-21

QED進学塾の小学5年生(Y)~今回の英語

QED進学塾の小学5年生のYくんの今回の英語です。

Yくんは、英作文に挑戦しました。
その問題は、先先週に中学1年生のEくんが書き上げた英作文と同一問題で、
『私は読書が好きです。』を英訳しなさいという英作文問題です。

Yくんは、この日本文を「私は本を読むことを好みます。」と和文和訳することに成功しました。
本当に素晴らしいです。

さらに、Yくんは、「を好む。」の「を」が「なにを」であることに即座に気付きました。
そして、間髪を入れず「第3文型SVO」と自信満々で言い切りました。
こんな芸当(日本文を見て瞬時に英語の5文型のどれに該当するかを見抜く芸当)ができる小学5年生が、そうそういるものではありません。
Yくんに英語を教えている塾長自身が驚いてしまうほど、Yくんは英文法の力を着々と身に着けています。

Yくんが非の打ちどころのない文法力を身に着けているのとは対照的に、語彙力(英単語・英熟語)はまだまだ不十分です。
しかしながら、今この段階で焦ってYくんの語彙力を強化しようとするのは得策ではない、そう塾長は判断しています。
その理由は、Yくんのフォニックスの定着度が未だ小さいことにあります。
まずは、英単語を覚えようとするよりも先に、英単語を構成する「部品」であるフォニックスを練習したほうがよいのです。

次回のYくんの英語の時間に塾長は、「部品」(1文字+2文字セット)を網羅した、塾長お手製のカードを、Yくんに手渡すつもりです。
(今日セブンイレブンで既に同カードをコピー済みで、あとはYくんに渡すだけ)
Yくんは、このカードをお母さんと一緒に遊びながら、

1.アルファベットの大文字と小文字の形と、それらの文字を書く位置。
2.1.の発音。
3.アルファベットの順番通りでなくても、1.と2.とが完全に一致すること。
4.2文字セットと1文字との発音の違い。(それぞれの発音)

以上の4つをこれから勉強して行きます。
1日も早く習得できるように、毎日の家庭学習を頑張って行きましょう。

2023-09-20

QED進学塾の中学1年生(E)~今まさに復習の絶好機

QED進学塾の中学1年生のEくんは、今まさに復習の絶好機を迎えています。
なぜならば、部活動の大会のために学校授業の進度が一時停止状態にあるからです。
とは言うものの、ただ漫然と復習しているだけでは芸がありません。
そこで、Eくんは、今まで通りの家庭学習を続けています。
Eくんが通常通りに新しい問題を解き進めて行く中で、塾長が即興で復習問題を作成します。
Eくんが塾長の自作問題を解きながら、自然と復習ができてしまう仕組みです。

今回の英語の時間にEくんは、一般動詞の3人称単数現在形の疑問文・否定文に登場する「does」「does not」を学習しました。
そして、一般動詞の3人称単数でない現在形の疑問文・否定文に登場する「do」「do not」を復習しました。
さらに、be動詞の現在形の疑問文・否定文の作り方を復習しました。

ここまでの学習・復習において、Eくんの頭の中でbe動詞と一般動詞とが混ざってしまっていることが判明しました。
その結果、Eくんは、be動詞と一般動詞とを1つの英文で同時に用いてしまう過ちを犯したり、be動詞にのみ通用する法則を一般動詞にも適用してしまったり、あるいはその逆の適用をしてしまったり、これらの間違いを複数回やってしまったのです。

ピンチはチャンス!
これは、Eくんがもう一度英文法の知識を再整理する好機なのです。
そこで、塾長はEくんに以下のような宿題を出しました。

1.be動詞の否定文の作り方。
2.be動詞の疑問文の作り方。
3.一般動詞の否定文の作り方。
4.一般動詞の疑問文の作り方。

以上の4つを日本文で説明する宿題です。

このような学習の仕方で復習したことは、今学校で学習していることと密接にリンクして、より定着度を増し、決して忘れない知識すなわち「血肉となった知識」と化すのです。

Eくんは、文化部に所属しています。
ですが、運動部が大会で忙しいがために学校授業がストップしている今、塾長はこの好機を最大限に活用したいと、そのための授業プランを練っています。
嬉しいことに、Eくんもそんな授業を楽しんでいます。

Eくんが今まで通りの家庭学習で問題を解き進めていたら、知らず知らずのうちに1学期の履修事項の総復習までできていた、塾長はそうなることを期待して、また是非そうしたいという強い意志を持って、部活の大会期間中の塾の授業を進めて行く所存です。

2023-09-19

QED進学塾の『QED日誌』~5日間の休載

QED進学塾の塾長は、『QED日誌』の記事を毎年360日以上書き続けることを、10年以上継続しています。
360本×10年=3600本。
また、それ以前にも記事を書いてきたわけですので、本日の時点での『QED日誌』の記事の本数は5115本です。
我ながら良く続けられていると思います。
塾長は、先週と先々週と2週間連続で大学病院に通院したことや、塾長にとって大切な恩師の運転手を務めたことなどもあり、やや疲れを感じていたためでしょうか、どうにも筆の進みが悪くなってしまいました。
そして、5日間連続での休載と相成ったわけです。
まあ、長くやっていればたまにはこんなこともあるのでしょう。
ともあれ、今日から執筆再開です。
休載した5日間分の記事は、日付けを遡って埋めて行くこととします。
これからも『QED日誌』をよろしくお願いいたします。

2023-09-18

QED進学塾の小中高生~算数・数学の文章問題と理科の計算問題(4/6)

QED日誌の昨日の記事のつづきです。

どのように「表現」するかは自由ですが、やはり自然な書き方のほうが分かりやすいでしょう。
たとえば、時間の流れは上から下、あるいは右から左へと流れて行くように書くのが自然ですし、中心角は円の中心に、円周角は円の演習に、それぞれ書き込むのが分かりやすいです。

自然で分かりやすい書き方を常日頃から心がけておくと、こんないいこともあります。
それは、中学1年生のEくんが塾で年齢算を学習した日のことです。
塾長は、表を書いてその左側に「さとるくん」を、右側に「父」を並べて書きました。
そして、塾長がEくんに「上の段と下の段に何を書くか分かる?」と質問したところ、Eくんは「現在と未来」と即答しました。
Eくんのレスポンスの速さに驚いた塾長は、Eくんに「どうして直ぐ分かったの?」と尋ねました。
すると、Eくんは「夏休みに化学反応式の計算問題の解き方を習ったときに、上段に『反応前』を書いて下段に『反応後』を書いたから。」と答えました。

自然な表現のパターンを覚えて、そのパターンを自分がより分かりやすいようにアレンジする、そしてそれを演習して定着化させる、これがEくんのいつもやっていることです。
このような習慣が身に着いているEくんだからこそ、化学で習ったことを瞬時に数学に応用できたのでしょう。

つづく

2023-09-17

QED進学塾の小中高生~算数・数学の文章問題と理科の計算問題(3/6)

QED日誌の昨日の記事のつづきです。

さて、塾長は、連載記事の第1回と第2回で「読解」に焦点を当てて話を進めてきましたが、連載3回目の今回は「表現」についてです。
生徒が題意を正確に把握できたとしても、それらを全て頭に入れたままで次の作業(立式や計算など)を進めて行くことは困難です。
(学年トップ10などのごく一部の生徒を除く)
よって、生徒は自分が題意把握した内容を「自分にとって」より見やすい形で「表現」する必要があります。
つまり、図や表などで「表現」することで視覚的に理解しやすくするわけです。

前回同様に「おいかけ算」の例で説明します。
この問題の基本となる式は、
1.道のり=速さ×時間。
2.速さ=道のり÷時間。
3.時間=道のり÷速さ。
の3つです。

ですが、これを3つともすらすら言える子は少数派ですし、また覚える必要もありません。
覚えるべきは以下の(1)(2)の2つなのです。

(1)てんとうむし(円図)
(2)縦書きの式(文字と数字の表)

上記の(1)は、縦棒をかけ算、横棒をわり算とすることで、1.2.3.の関係式を一目瞭然にしたものです。
また、(2)は、下から読むとかけ算、細い棒や太い棒を入れるだけでわり算、が表されてこれまた一目瞭然です。
生徒諸君は(1)(2)の両方を覚えて、問題によってどちらかを選択したり、「自分にとって」分かりやすいほうを選択したり、解法を「選べる」身分になってください。
これだけで問題がぐっと解きやすくなりますよ。

現実的には、「選べない」こともあります。
なぜならば、人間は忘却の生き物だからです。
生徒が自分では2つの解き方を「覚えた!」つもりでいても、いざ学校の定期試験本番となると「1つしか浮かばない。」ということはままあります。
つまり、もう1つを忘れてしまっているわけです。

それでもいいのです。
2つ覚えたからこそ、一方を忘れてしまってももう1つの解法で問題を解くことができるのです。
これが、1つ覚えて1つ忘れたとしたら・・・・
もうお手上げです。
こんな悲劇を未然に防ぐための「保険」としての役割も、「2つ覚える」作戦が担ってくれているのです。

【最善】
2つの解法を駆使できる。
問題によって最短最速の解法を選択できる。

【次善】
1つ忘れてしまっても、もう1つの解法で問題を解ける。

【最悪】
2つとも忘れてしまって、手も足も出ない( ノД`)シクシク…

せめて真ん中でとどめたいものですね。

つづく

2023-09-16

QED進学塾の小中高生~算数・数学の文章問題と理科の計算問題(2/6)

QED日誌の昨日の記事のつづきです。

学校の定期試験や入試等に出題される国語の読解問題には、説明文や論説文、物語文、随筆、詩歌など様々なジャンルがあります。
そして、それぞれのジャンルごとに目の付け所や読み方のコツのようなものがあって、それを知ることで読解の助けになったりします。

算数・数学の文章問題と理科の計算問題においても同様のことが言えます。
たとえば、中学1年生のEくんが今ちょうど勉強している「追いかけ算。」
先に家を出て徒歩で学校に向かった弟の忘れ物に「3分後に」気付いた兄が、それを届けようと自転車で追いかける問題、これをEくんは先週学びました。

【等しいもの】
(1)弟と兄の「道のり」
兄が弟に追いついたのが家から300m離れた地点だったとすると、
弟が兄に追いつかれたのも家から300m離れた地点です。
つまり、2人の動いた道のりは等しいのです。

(2)兄と弟の「時刻」
兄が弟に追いついたのが9時15分だったとすると、
弟が兄に追いつかれたのも9時15分です。
つまり、2人が出会ったのは当たり前のことですが同時刻なのです。

【等しくないもの】
(3)兄と弟の「時間」
出会った「時刻」は同じでも、動いた「時間」は同じではありません。
なぜならば、弟が家を出た「時刻」は、兄のそれよりも3分早いからです。
よって、兄の移動時間よりも、弟の移動時間のほうが「3分間」長いことになります。
したがって、両者の移動時間を「兄がx分」「弟がx+3分」と置くことができます。

【まとめ】
算数・数学の文章問題と理科の計算問題において、何が等しくて何が違うのかをまず把握することが肝要です。
そのうえで、等しいものを同じ文字で表したり、等号で結んだりします。
等しくないものは、その違いを明示(前述の「x分」と「x+3分」のように)します。
ここまでできれば、もう問題の過半を解き終わったも同然なのです。

つづく

2023-09-15

QED進学塾の小中高生~算数・数学の文章問題と理科の計算問題(1/6)

QED進学塾の塾生たちは、学校授業で算数・数学の文章問題や理科の計算問題を習います。
そのタイミングに合わせて塾でも同問題の授業をします。
この9月なら中学1年生のEくんが「方程式の利用」という単元で、今ちょうど数学の文章問題を履修中です。
「文章問題」と聞いただけで毛嫌いしてしまう児童・生徒の多い現状にあって、それを塾生たちがどう乗り越えて行くのか、また塾長がどのように指導して行くのか、それらに関する連載記事をこの『QED日誌』に掲載します。
今のところ塾長は、全6回の記事を予定していて、今回がその第1回目です。

算数・数学の文章問題でも、理科の計算問題でも、当たり前のことですが問題文は国語で書かれています。
「文章問題が苦手。」と言っている子の多くが、この国語を正しく理解することができなくて苦戦しているのです。
つまり、読解力を鍛えることが同問題を得意になるための第1歩です。

では、読解力を総合的に鍛えるには何が最適解なのでしょうか。
その答えは読書量。
この一言に尽きます。
ですから、積極的に本を読みましょう。
理想的には幅広いジャンルの本を読むことですが、現実的には自分の好きなジャンルの本を読み漁るのが良いでしょう。
そのほうが入り口に抵抗感がなく、また長続きもするからです。
以上読書の薦め、偏読の薦めでしたが、これは「遅攻法」です。
積み上げた読書量が読解力を育てるには時間がかかるのです。
次回の『QED日誌』のこの連載の第2回目では、「速攻法」について書きたいと思います。

つづく

2023-09-14

QED進学塾の小学5年生(Y)~今回の算数

QED進学塾の小学5年生のYくんの今回の算数です。

Yくんは『計算の級別トレーニング 』にて「分数のたし算・ひき算」を継続して学習中です。
Yくんが家庭学習と塾での勉強とをこつこつと積み重ねてきた結果、Yくんの計算力は着実に向上し、計算の工夫も随所に見られるようになってきました。
その工夫のひとつが「帯分数」の計算です。
「分数のたし算・ひき算」においては、仮分数よりも帯分数のほうが計算が分かりやすく、速く正確に計算することができます。
帯分数は、整数部分と真分数部分の和で構成されています。
つまり、整数と分数とが入り混じったたし算・ひき算を効率よく行うには、整数は整数同士、分数は分数同士、それぞれを別々に計算したほうがよいのです。
そして、その計算結果を最後に帯分数の形に書けば、最短最速で計算を終わらせることができます。
ところが、分数部分が「引けない」という問題がときとして発生します。
今回の授業でYくんが「家で解いたけど計算できなかった。」と言って塾長に質問してきたのが、まさにこの「引けない」タイプの問題でした。

ところで、整数の引き算の筆算でも「引けない」問題は発生します。
たとえば、「35-17=18」のような問題です。
なぜなら、1円玉5枚から7枚を引くことはできないからです。
このとき、3枚ある10円玉(10の位)のうちの1枚を、1円玉(1の位)10枚に両替してもらいます。
すると、10円玉が1枚減って2枚になる代わりに、1円玉が10枚増えて引くことができるようになるのです。
1円玉10枚から7枚を引いて3枚。
その3枚にもとからあった5枚をたして8枚。
だから、1の位は8になるのです。

Yくんが素晴らしかったのは、このひき算の筆算のシステムを、帯分数の計算に応用できたことです。
Yくんは、整数の「3」すなわち1円玉3枚を、現実には存在しないお金(6分の1円)6枚に、つまり6分の6に変換して、そのままでは引けなかった分数部分を、無事に引くことに成功したのです。
もちろん、塾長はYくんの機転を褒めちぎりました。
さらに、塾長は「中1の1学期に地理で習う『時差の計算』でも、今日Yくんが自力で気づいた計算のやり方は、大いに役立つよ。」と付け加えました。
それを聞いたYくんは、勝ち誇ったような自信満々の表情と、褒められすぎて少し照れたような表情とを浮かべていました。
Yくんは、とても嬉しそうにしていて、ご機嫌でおやつを食べていました。

次の塾の算数の時間に、Yくんは新単元の「速さ」を学びます。
これは、Yくんが学校でまだ習っていない単元です。
いつも机を並べて勉強している中1のEくんの「速さ」の授業に、Yくんも便乗してもらう算段です。
中1の授業に小学5年生のYくんがそのまま便乗するのは難しいのですが、そこを何とかするあの手この手を塾長は既に考えてあります。
分数の計算で自信を付けたYくんが、その勢いのままに新単元の「速さ」を習得してくれることを、塾長は大いに期待しています。

2023-09-13

QED進学塾の中学1年生(E)~今回の数学(2)

QED日誌の一昨日の記事のつづきです。

Eくんは、同問題を表を作成して解きました。
まず、1行目に登場人物の「かんた」くんと「父」を左右に並べて書きます。
そして、2行目に「現在」の年齢を、3行目に「x年後」の年齢を書きこみました。
ここで、2行目と3行目の縦幅を広くしておくのがみそです。
なぜなら、破線で上段と下段に分割するからです。
上段には文字を、下段には(分かり次第)数値を、それぞれ記入することで、視覚的にも分かりやすいうえに、たしかめ算も容易になります。

なんと、Eくんは塾長が表の書き方を説明している途中にもかかわらず、その先の表の書き方を知っていました。
Eくんは、夏期講習会の化学反応式の授業で同様の表の書き方を1度経験していたからです。

1行目の「かんた」くん=化学反応式の左辺。
1行目の「父」=化学反応式の右辺。
2行目の「現在」=反応前。
3行目の「x年後」=反応後。

以上のように置き換えると、Eくんが夏休みに勉強した化学反応式の表と、今回授業で学習した年齢算の表とが、きれいに対応しているのです。
その点を塾長が説明する前に、自分で気づいたEくんは立派です。
それだけEくんが塾の授業を真剣に聴講していることも、それを正しく理解していることも、さらには理解したことを家庭学習で定着化させていることも、この「気づき」が証拠となって説明が付きます。
塾長は、Eくんが現在の学習習慣を今後も継続して、学力を積み上げ続けてくれることを大いに期待し、またEくんがそれを何事もなかったようにやってのけることを信じて疑わないのです。

2023-09-12

QED進学塾の塾長~理学療法士と初顔合わせ

QED進学塾の塾長は、大学病院で股関節インピンジメント症候群の診察を受けたのち、同院内にあるリハビリテーション室にて理学療法士と初顔合わせしました。
塾長は、来年の1月に手術の予約をしています。
手術の前日から入院して手術日を迎え、そののち2週間程度の入院と3か月から半年のリハビリが必要であることを、主治医兼執刀医の先生から聞いています。
手術そのものに対する恐怖心はもちろんありますが、それ以上に生まれて初めての全身麻酔が心配です。

さて、リハビリに話を戻します。
塾長は1月の手術を前に、9・10.11・12月の4か月連続で月に1回のペースで大学病院に通院して、主治医兼執刀医の診察と今回初顔合わせの理学療法士のリハビリとを同日に連続で受けます。

1.月に1回の理学療法士とのリハビリ。
2.週に2回のトレーナーとのリハビリ。
3.毎朝毎晩の自宅でのリハビリ。
これがリハビリの3点セットです。

確率は低いものの、リハビリがものすごく上手く行けば手術を回避できる可能性もあるというお話を、塾長は主治医兼執刀医と理学療法士の両者から聞いて、俄然やる気になっています。
回避できなくとも、目一杯リハビリをすることで少しでも良好な状態で手術当日を迎えることはできると、塾長はそう自分に言い聞かせて120%の力でリハビリに取り組みます。
塾長は、体の心配を何もしないで、再びフルパワーで卓球にダンスに筋トレに打ち込める日が1日も早く来ることを、股関節を故障する前のようにへとへとになるまで全力で動き回っている自分の姿を、思い描きながらこれからの4か月間を頑張ります。

日常生活には困らないものの、激しい運動はできない。
上記の言葉、あるいはそれに類する表現を、塾長は何度も目にしたことがあります。
ですが、塾長はそのような表現に違和感を覚えます。
なぜならば、スポーツは塾長の日常生活の一部、いやそれ以上に「生活の半分」を占めるくらいの「大切な日常」だからです。
塾長が塾生に「文武両道」を推奨するのは、「若者よ頑張れ。」ではなく、「一緒に頑張ろう。」という意味なのです。

人は何かに執着する思いが強ければ強いほど、そのことに対して努力できるし、その結果としてうまく行くことも多くなる、塾長はそのように考えています。
塾長の「文武両道」に対する執着心が、必ずや好結果を生むことと信じて、塾長はリハビリに励みます。

2023-09-11

QED進学塾の中学1年生(E)~今回の数学

QED進学塾の中学1年生のEくんの今回の数学です。

今学校でEくんは、「方程式の計算」の小数を含む問題を履修中です。
方程式の分数・小数の計算を履修完了すれば、次なる学習単元は「方程式の利用」です。
同単元でEくんは、方程式を用いた文章問題の解き方を学びます。
また、Eくんは、家庭学習でも『計算の級別トレーニング 』の8級の「方程式の計算」の分数・小数を含む問題を毎日解いていて、学校の勉強には余裕で付いて行けているとのこと。
ならばとばかりに塾長は、Eくんの今回の塾の数学の時間から「文章題」の予習を始めたのでした。

さて、Eくんの方程式の文章問題の授業の第1回目の学習テーマは「年齢算」でした。
「年齢算」を解くうえで最も大切な知識は「年齢差はいつも一定」であること。
その基本をEくんに再認識してもらうために塾長は、あえて「x」を用いないでEくんに同問題をといてもらいました。
とはいっても、Eくんが小学校の「算数」で習った解き方をそのまま使っても面白くありません。
というわけで、Eくんは、「年齢差」をいきなり1行目から押し出す解法で、方程式を用いずに「算数」の範囲内で同問題を解いたのでした。
これで基本はばっちりです。

ところで、学校の定期試験で「方程式の利用」が出題されるとき、数学の先生は以下のような出題形式を取ることが多い傾向にあります。
『何をxと置いたかを1行目に書いてから解きなさい。』
文章形式がこの通りとは限りませんが、文意の同じ文章の但し書きがついていることが多いのです。
その定期試験対策として、塾長は次のような手順で授業を組み立て、Eくんはその流れに沿って同問題を解き進めました。

つづく

2023-09-10

QED進学塾の中学1年生(E)~今回の英語

QED進学塾の中学1年生のEくんの今回の英語です。

今回Eくんは、前回授業で学習した英作文の2行を、小学5年生のYくんに授業解説しました。
その2行は、現在分詞の名詞的用法(動名詞)と不定詞の名詞的用法とをそれぞれ用いて、同じ意味の英作文を書くというものでした。
どちらの英作文も第3文型SVOで、しかもOの中身が「v+o」(小さな述語動詞vと小さな目的語o)と言う細部まで完全一致しています。
Eくんは、Yくんに上記のような「英文法詳解」の授業をしたのでした。
授業時間は20分間と短めでしたが、Eくんは、文法用語が分からないところなどを塾長に聞きながら、無事に授業を終えることができました。

塾長から「英文法詳解」の授業をしてほしいと聞かされたEくんは、「うわー、ハードルを上げられた><」と言って重圧を感じていたようです。
つまり、Eくんがそれだけ真剣に授業していたということです。
Eくんは、塾長に聞いたところを120%の力で覚えて(インプット)、今覚えたばかりのことをYくんに分かりやすい表現に置き換えて授業説明して(アウトプット)、頭から煙を出しながら奮闘していました。
相当な知力・体力を消耗したことでしょう。
おそらく20分間がEくんの限界値であったように塾長は感じています。

Eくんにしてみれば、この20分間はものすごいハードトレーニングです。
短時間で大きく学力を向上させる効果が見込めます。
来週からも週1回ペースで、EくんはYくんに英語の授業(長くても20分間まで)をします。
その授業教材は『定期テスト対策ワーク (栄光ワーク)』の英作文問題で、Eくんは単に作文の書き方のみならず、同文で用いられている英文法の知識のすべてをYくんに教えます。
この勉強を通してEくんが、英語の表現力と文法力とを同時に磨いてくれることを、塾長は期待せずにはいられません。

2023-09-09

QED進学塾の小学5年生(Y)~中学1年生(E)に英語を教わる

QED進学塾の小学5年生のYくんは、今回授業の120分間のうちの20分間だけ、中学1年生のEくんに英語を教わりました。
(100分間は通常授業)
2学年ほど上級生のEくんが下級生のYくんに教える時間を、予め20分間用意しておいてから授業したのは今回が初めての試みでしたが、その結果は大成功でした。

大成功の要因は、
EくんがYくんを大変かわいがっていること。
YくんがEくんにものすごく懐いていること。
Yくんが塾長以外の授業を(Eくんの授業を)新鮮な気持ちで熱心に聴講していたこと。
Eくんが「アウトプット」専門の勉強時間を確保できたこと。
(口頭試問以外のアウトプットの時間は珍しい。)
1個230円の高級フルーツゼリー(実際は半額で115円)を食べながらの勉強で、先生役(Eくん)生徒役(Yくん)双方のテンションがアゲアゲだったこと。
Eくんが十分に説明できなかったこと=Eくんの理解度・習熟度が」不十分だったところを、塾長が補ったこと。
それを、Eくんが最大限の集中力で自分の頭にインプットしたこと。

上記のような様々な複合要因によって、もうこれ以上は何も望めないほど上手く行った、上級生による下級生への授業説明となったのです。
EくんとYくんの両者ともが、高い学習効果を得ることができて、しかも充実感・満足感をも得られて、塾長は本当にこの20分間の企画をしてよかったと、心から思うことができたのでした。
塾生が楽しく学びながら、学力と成績を伸長させ続けることが、QED進学塾の理想とする教育すなわち教育理念で、これは開学・開校当初から一貫して変わることがありません。
生徒がいつも笑顔でいることと、学期が終わるごとに生徒が学校通知表を誇らし気に塾に持参することと、この2つの両立こそが塾長の喜びであることも変わりません。

塾長は、科学技術の発達とともに、時代に合わせて授業内容を毎年変革して行っています。
たとえば、囲碁・将棋ソフトやチャットGPTに代表されるように、AIが急進的な発達を遂げている昨今、言語の自動翻訳機も急速な発展を遂げています。
それに呼応して塾長は、今年度から英語の授業を一部変更しました。

日本語→英語。(英作文)
英語→日本語。(和文英訳)
この2つを自動翻訳機が瞬時に、しかも正確に訳すことができたと仮定して、日本文と英文、あるいは英文を日本文とを併記したうえで、それぞれの言語のどの部分が他言語のどこに対応しているのか、塾生に考えさせる授業を今年から実施しています。
この授業は、生徒が「機械が翻訳してくれるから、英作文も和文英訳もテスト対策以外は必要ないんじゃね?」と思って思考停止するのではなくて、自動翻訳機の翻訳結果から「日本語と英語の仕組み」を学ぶという、AI全盛時代の今だからこそできる勉強法を生徒が自分の頭で考えながら構築して行って欲しいという、塾長の願いの込められた授業でもあるのです。
それは、時代から取り残された人間はやがて淘汰されて行くと、塾長がそのように考えていて、だからこそ塾生が将来「取り残される」側に回って欲しくないという、塾長の願いでもあります。

決して変わってはいけないもの=教育理念。
時代に適合して変わって行かなくてはならないもの=授業のあり方。
一見すると相反するようなこの両者を、ごく自然に共存させることができてこそ、塾長の理想とする教育ができるのだと、塾長はそう信じているのです。

2023-09-08

QED進学塾の中学1年生(E)~ノートのお手本

QED進学塾の中学1年生のEくんのノートは非の打ちどころがありません。
「これぞノートのお手本!」と言いたくなるようなノートなのです。
Eくんは、板書をノートに記録します。
そして、塾長が板書しないで口頭で説明したことも記録します。
これだけでも十分に素晴らしいのですが、更に特筆すべきは、Eくんが「自分の言葉」でノートを取っている点です。
次回のEくんの授業日には、小学5年生のYくんも同時間帯に机を並べて授業を受講します。
その時間に、塾長はEくんにYくんのノート指導をお願いする予定です。
Yくんは、Eくんにとてもよく懐いています。
大好きなEくんの指導であれば、Yくんが喜んで受けること間違いなしです。

良いノートとは、ただ単にきれいなノートのことではありません。
ノートを美しくデザインすることが趣味になっている子は、肝心の学力が身に着かないことが往々にしてあります。
それは、その子がノートをきれいに書いたことに満足してしまって、「覚える」「理解する」といった最も大切なことが疎かになってしまっていることが原因です。
良いノートとは、自分にとって勉強しやすいノート、すなわち「覚える」「理解する」に特化したノートのことなのです。

というわけで、塾長はEくんにYくんのノート指導をお願いします。
実は、ノート以外にも指導してほしいことがあるのですが、それは『QED日誌』の次回の記事に譲ります。
ところで、QED進学塾の授業時間は120分=2時間です。
塾長は、そのうちの20分を指導に、100分を通常授業に割り振るつもりです。
もちろん、その20分がEくんにとっても非常に有益な時間となるような仕掛けを塾長は用意しています。

2023-09-07

QED進学塾の中学2年生(U)~保護者さまとプチ面談

QED進学塾の中学2年生のUくんの保護者さまと塾長とでプチ面談を行いました。
面談は予定されていたものではなく、たまたまフィットネスクラブで塾長がUくんのお父さまとお会いしたり、同日にセブンイレブンでご両親とお会いしたり、こうした邂逅によるものでした。
ちょうど同日がUくんの登塾日だったこともあり、当日の塾でのUくんの様子も含めて、これからの学習や部活のことなど様々なお話ができました。
塾長がUくんのご両親とお話したのは、2回合わせても10分に満たないくらいの短時間でしたが、それでも密度の高いお話ができて幸いでした。

喫緊の課題があれば、塾長は保護者さまを塾にお招きして三者面談を行います。
保護者さまのほうから塾長に面談のお申込みをされることも大歓迎です。
ですが、保護者さまにそのようなご負担をおかけすることなく、今回のように「ジムのついで」や「お買い物のついで」にミニ面談ができればそれに越したことはありません。
児童・生徒とその保護者さまと塾長とが三位一体となって、可能な限り密に連絡を取り合いながら、塾生の学力と成績を順調に伸長させていきたいものですね。

さて、Uくんの今回の数学です。
Uくんは、登塾すると直ぐに「この問題」と指定して、1次関数の質問をしてきました。
「今日はこれを勉強したい。」という課題を持って登塾してくる生徒は、「ただ何となく。」塾に来ている生徒の何倍も、1日の勉強で得るものが大きいです。

授業の冒頭にいつも塾長は、「今日は何から勉強したい?」と生徒に尋ねます。
そこで明確な答えが返ってくると、それだけで塾長は喜んでしまいます。
「よし、今日は勝ち確♪」
塾長がそう思ってしまうのは、生徒が目的意識を持って登塾してくることで、その日の学習効果が大幅に向上することを知っているからです。

(い)1次関数の式
  直線の式
  y=ax+b
(あ)a=傾き=↑/→=Δy/Δx=y2-y1/x2-x1=速さ=変化の割合
(う)b=y切片=y軸との交点(0,b)=定数
  b=y-ax
(え)平行=傾きが等しい
(お)交点=連立方程式

今回のUくんの宿題は、1次関数の「いあうえお」の「いあう」までを覚えてくることです。
それをUくんが完璧に覚えて来て、次回授業に生かしてくれることを塾長は期待しています。

2023-09-06

QED進学塾の通塾時間~勉強と部活の両立

QED進学塾では「勉強と部活の両立」を推奨しています。
そのため、塾生の通塾時間のご相談には常に柔軟に対応しているのです。
塾長が今日の『QED日誌』の記事のテーマに何故「両立」を選んだかと言うと、昨夜に保護者さまから『部活で登塾が遅くなるけど塾長の時間の都合は大丈夫?』という旨のメールをいただいたからです。
それに対して塾長は「ゆっくり登塾してきてください。」と返信しました。
急いで来て事故にでもあったら元も子もありません。
部活で汗をかいたならひとっぷろ浴びてくるもよし、お腹が空いたならたくさん食べてくるもよしです。

ところで、川口市の場合、塾生の帰宅が夜の23時を回ってしまうと「補導対象」となってしまいます。
また、塾長がジムに行く時間が遅くなりすぎると「入館不可」となってしまい、お風呂に入れなくなってしまうのです。
そのような理由から、QED進学塾の授業の最終便は22時15分に設定してあります。
この時間に授業が終われば、補導もお風呂も心配ないからです。

「文武両道」には多くのメリットがあります。
運動をすると脳が活性化すること。
部活で鍛えた集中力や体力は、勉強にも大いに役立つこと。
特に、これらは受験戦線の最終盤戦の追い込みで威力を発揮します。
更に言うと、文化部に所属している生徒は、体力的には運動部ほどではないものの、集中力の点では全く引けを取らないので、やはり部活は勉強に役立つものだと塾長は考えています。
勉強に運動に文化活動にボランティアに、塾生たちが何でも精力的に行動してくれることを塾長は願っています。
その経験が一生の財産になるのですから。

2023-09-05

QED進学塾の小中高生~今週より2学期の学校授業開始

QED進学塾の小中高生は、先週が2学期の始業式で、今週より2学期の学校授業が始まります。
夏期講習会の期間中に塾生は、5教科の2学期の最初の単元の予習を済ませています。
そのため、塾長は塾生が2学期の好スタートを切ってくれることを大いに期待しているところです。
今週の塾の授業では、まずは塾生が今学校で習っている単元の習熟度の点検を行います。
塾長は、点検結果に不足があれば直ぐに補充し、なければ次の単元の予習と夏期講習会で「もう少し詳しく勉強したかった。」ことの復習と補足とを行うつもりです。
以上のような予定ではあるものの、塾生の質問が最優先事項であることは2学期も変わりません。
学校授業で習ったことを、習ったその日のうちに家庭学習で復習して、そこで発生した疑問点を塾で質問するという、「学校→家庭→塾」のサイクルは今まで通りです。
2学期も1学期同様に上記3つの好循環を回し続けて、学力を伸ばして行ってほしいものです。
一番近い目標は来月の2学期中間試験です。
1学期以上の好成績を挙げられるよう一緒に頑張って行きましょう。

2023-09-04

QED進学塾の塾長~手術日程が本日決定

QED進学塾の塾長の手術日程が本日決定しました。
2024年の年明け早々に大学病院で手術します。
まだ4か月以上先の話ですが、それでもこれが最短の日程でした。
手術の内容は、股関節インピンジメントの股関節鏡手術です。
手術の前日から入院して、手術後は2週間程度の入院が必要とのこと。
退院後のリハビリは、早くて3か月、長ければ半年かかることもあるそうです。
本日は、レントゲンを始めとする様々な検査に時間がかかってしまいました。
いずれも手術を視野に入れたもので、致し方のないところでしょう。

塾長が大学病院を出る時間が遅くなってしまったため、18時まで受付の呼吸器内科(喘息の治療で通院中)に行く時間が無くなってしまいました。
同医院には、先月受けた人間ドックの検査結果をもらい受けに行く予定だったのですが、また日を改めて行くこととします。
塾長は、おそらく「便潜血が陽性→後日に大腸内視鏡検査→即日大腸ポリープ切除手術」となるだろうと、結果を見る前から予期してしまいます。
塾長には痔の症状が全く見られないのに、便に血が混じっているのを何回も目撃しているからです。

この先の4か月間に2つの手術が待っていると思えば気が滅入りそうですが、実はそうではありません。
どちらも成功率の非常に高い手術で、術後の良化が大いに期待できるからです。
「もっと大事になる前に見つかってよかった。」
そう思えることが救いです。

塾長の体調のせいで生徒に迷惑をかけることは、決してあってはならないことです。
こまめに検査をする。
異常があればすぐに手を打つ。
考えられる予防策を全て打つ。
このような心構えを常に持っていれば、被害は皆無もしくは最小限にとどめられると、塾長は思うのです。

予防策と言えば、来月は新型コロナウイルスのワクチン接種があります。
塾長は、これが7回目の接種です。
(6回目は今年の5月15日)
塾長は、1回目こそ何の副反応もなかったものの、2・3・4・5・6回目は5回連続で40度近い高熱を出しています。
昼13時に接種→深夜23時過ぎに高熱→翌日16時に平熱。
このパターンが5回連続で発生しています。
来月もこのお決まりのパターンが予想されるので、塾長は、接種翌日の16時まで何も予定を入れないでおきます。
ということは、接種の当日も翌日も塾の授業に影響はありません(^o^)
いつも通りに通塾してきてくださいね。

2023-09-03

QED進学塾の小学5年生(Y)~珍しく英語の居残り勉強(2)

QED日誌の昨日の記事のつづきです。

Yくんが中1生のEくんと同じ時間に同じ教材で同じ授業を受けていると言っても、両者間には2学年の差があります。
ですから、塾長は学習のレベルに差をつけて授業をします。

Eくんは、
私は読書が好きです。
→私は本を読むことを好みます。
→I like reading books.
という手順を踏んで、英作文を完成させることに見事成功しました。

一方、Yくんは、
(あ)私は本を読むことを好みます。
(い)I like reading books.
の2行を見て、日本語と英語の対応を調べます。

日本語では、句点(。)が付いているのが述語。
(最後の文節が述語)
上記の(あ)ならば「好みます。」が述語。・・・・・(ア)

英語では、述語動詞Vが2番目。
なぜなら、「S+V=主語+述語動詞」の順番だから。
上記の(い)ならば「like」が述語動詞V。・・・・・(イ)

したがって、(ア)(イ)より、
「like=を好む」だと分かる。

このようにして、Yくんは「見つける」ことを頑張ります。
つまり、たとえYくんに語彙力がなくても(英単語を知らなくても)何とか調べられるように、塾長は日本語と英語を併記して授業しているのです。
そうすれば、YくんがEくんと同じ英文で勉強をすることができます。
と同時に、Yくんは英文法を勉強しながら国文法の勉強もできるのです。

Yくんは、英語が好きなので英語の勉強をしたがります。
Yくんは、Eくんが好きなので同じ教材で勉強をしたがります。
塾長は、Yくんが最も喜ぶ「Eくんと一緒に英語の授業」をします。
とは言え、両者には2学年の差があります。
塾長は、Eくんには「英作文」を課す一方で、YくんにはEくんの「英作文」と同じ日本文・英文を「比べるだけ」にレベルダウンさせたりして、2学年差のある両者が双方とも無理なく授業に付いて行けるよう工夫します。

このようにして、両者に求められるレベルに大きな差をつけても、それでもYくんが授業に付いて行けないとなると、もはや「一緒に」勉強することは不可能になります。
そうならないために、塾長はYくんの基礎知識の底上げを図るべく急遽「居残り」してもらうことにしたのです。
これは、「Eくんと一緒に英語を勉強するには、もっと家庭学習をがんばらなくちゃ。」とYくんに思ってほしいという、塾長からのメッセージでもあります。
言い換えれば、自分がやりたいことをするには、そのための準備や努力が必要だということに、早くYくんが気づいてほしいという塾長の願いです。

塾は勉強を教える場です。
英語を勉強した。→英語の学力が身に着いた。→英語の成績が上がった。
これはこれで成功と言えるでしょう。

でも、塾長は欲張りです。
教科の勉強を通して、勉強した教科の学力を伸ばすだけでなく、ほかにも多くのことを学んでほしいと常に願っています。
忘れ物をしない、提出物をきちんと出す、準備や努力を怠らない、こういった基本姿勢を身に着けてほしいのです。
これからも教科の勉強と、勉強によって学ぶことのできる様々な教訓と、その両方を貪欲に吸収して行きましょう。

2023-09-02

QED進学塾の小学5年生(Y)~珍しく英語の居残り勉強

QED進学塾の小学5年生のYくんは、珍しく英語の居残り勉強をしました。
おやつとコーラで元気を付けながらの勉強でした。
Yくんの英単語と英文法の基礎が、わずか1日で大幅に強化されました。

Yくんは、いつも塾に来ると直ぐに漢字を勉強します。
学校の宿題で漢字が大量に出題されるからです。
そして、塾長が「国語の次は何を勉強したい?」と尋ねると、Yくんはいつも判で押したように「英語。」と答えます。
決して「算数。」とは言わないのです。
このやり取りを中1生のEくんが、笑いながら聞いているのもすっかり日常になりました。

今回、Yくんは初めて算数の宿題を忘れて気ました。
Yくんは「家に置き忘れた。」と言います。
塾長は「勉強した証拠がないのはやってないのと一緒だよ。」と言って、それ以上の追及はしませんでした。
「よし、今日は英語をみっちり勉強しよう。」
塾長はそう言って、この日の授業時間のすべてを英語に充当したのでした。

【中1生のEくんの前回授業の英作文問題】
私は読書が好きです。

【同英作文問題の解法】
問題文の日本語を英作文の書きやすい日本語に書き換える。
→私は本を読むことを好みます。

文型を決める。
→「何を」があるので第3文型SVO。

決めた文型に当てはめてその順番通りに英語を書く。

【同英作文問題の答え】
(1)I like reading books.
(2)I like to read books.

さて、今回Yくんが勉強したのは(1)の文でした。

YくんはいつもEくんといっしょに机を並べて勉強しています。
そのため、塾長は、Yくんの授業教材にEくんと同じ英文を選んで、2人一緒に勉強してもらうことが多いのです。

つづく

2023-09-01

QED進学塾の塾生たち~本日は2学期の始業式

QED進学塾の塾生たちは、本日2学期の始業式を迎えます。
3学期制の学校で最も長い学期の始まりです。
昨日までの夏期講習会で塾生たちは、長距離を走り抜くだけの体力、すなわち基礎学力を身に着けました。
それにものを言わせて、長い2学期を元気に走り抜けてほしいところです。

夏休みが終わって2学期が始まると、塾の授業の進め方も変わります。
学校の授業進度に合わせて塾の授業を進める必要性があるからです。
今日からは、夏休みのようにテーマを絞り込んで深化学習をする余裕がなくなります。
それでも、複数教科の融合学習など、少しの余裕を見つけてはできる勉強もあります。
学校授業を塾の授業のペースメーカーとしながらも、ただ学校補習に追われるだけの授業になってしまっては面白くないので、常に「楽しいこと」を見つけながら勉強して行きたいものですね。

先取り学習は楽しいものですが、1学期の復習も大切です。
Eくんの数学の先生は、1学期の期末試験の一部の問題で、1学期の中間試験のテスト範囲の計算問題を出題しました。
塾長は、その先生の出題の意図を理解できます。
計算の基礎の基礎を疎かにしていては、その先の積み上げ学習がままならない、だから基礎を大切にしよう、学校の先生のそんなメッセージが込められた、期末試験の「計算問題」の出題だったと、塾長はそのように受け取ったのです。

英語についても同様のことが言えます。
英語も数学と同じく積み上げの教科だからです。
たとえば、be動詞の現在形のis,am,areの理解が不十分な子が、be動詞の過去形のwas,wereを勉強したらもっと分からなくなるように。
つまり、前段階のことが分からないと、その次はもっと分からないというわけです。

塾生が今学校で習っていることが分からなくなっているからと言って、「今」の勉強だけにフォーカスするのは得策ではありません。
先ほどのbe動詞の例のように「以前」習ったことが分からなくなっていることが、「今」分からない原因となっているかもしれないからです。

分からない原因がどこにあるのかを見つけるのは、塾長の仕事です。
塾生の仕事は、分からないことを「分からない。」と正直に言うことです。
だから、少しでも疑問を抱いたらどんどん質問してください。
学校授業と、塾での質疑応答と、それらを復習するための毎日の家庭学習と、この3つが上手く循環してこそ継続的な学力の伸長が望めるというものです。
この2学期もいっしょにがんばって行きましょう。