2023-09-16

QED進学塾の小中高生~算数・数学の文章問題と理科の計算問題(2/6)

QED日誌の昨日の記事のつづきです。

学校の定期試験や入試等に出題される国語の読解問題には、説明文や論説文、物語文、随筆、詩歌など様々なジャンルがあります。
そして、それぞれのジャンルごとに目の付け所や読み方のコツのようなものがあって、それを知ることで読解の助けになったりします。

算数・数学の文章問題と理科の計算問題においても同様のことが言えます。
たとえば、中学1年生のEくんが今ちょうど勉強している「追いかけ算。」
先に家を出て徒歩で学校に向かった弟の忘れ物に「3分後に」気付いた兄が、それを届けようと自転車で追いかける問題、これをEくんは先週学びました。

【等しいもの】
(1)弟と兄の「道のり」
兄が弟に追いついたのが家から300m離れた地点だったとすると、
弟が兄に追いつかれたのも家から300m離れた地点です。
つまり、2人の動いた道のりは等しいのです。

(2)兄と弟の「時刻」
兄が弟に追いついたのが9時15分だったとすると、
弟が兄に追いつかれたのも9時15分です。
つまり、2人が出会ったのは当たり前のことですが同時刻なのです。

【等しくないもの】
(3)兄と弟の「時間」
出会った「時刻」は同じでも、動いた「時間」は同じではありません。
なぜならば、弟が家を出た「時刻」は、兄のそれよりも3分早いからです。
よって、兄の移動時間よりも、弟の移動時間のほうが「3分間」長いことになります。
したがって、両者の移動時間を「兄がx分」「弟がx+3分」と置くことができます。

【まとめ】
算数・数学の文章問題と理科の計算問題において、何が等しくて何が違うのかをまず把握することが肝要です。
そのうえで、等しいものを同じ文字で表したり、等号で結んだりします。
等しくないものは、その違いを明示(前述の「x分」と「x+3分」のように)します。
ここまでできれば、もう問題の過半を解き終わったも同然なのです。

つづく

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