2023-02-28

QED進学塾の中学1年生(A)~本日まで学年末試験

QED進学塾の中学1年生のAくんの通う学校では、昨日と今日の両日に学年末試験が実施されています。
既に昨日、国語・数学・英語の主要3教科の試験は終わっていて、本日これから理科・社会の試験があります。

Aくんは、先週の学年末試験対策講座の最終講をお休みしています。
その点だけが塾長の気懸かりです。
ですが、今はそんなことを言っている場合ではありません。
今できることを今やって、目の前の試験に挑むよりないのです。
というわけで、Aくんの理科・社会の試験勉強の最後の仕上げとして、塾長が「これを勉強してほしい。」と思うものを挙げます。
今回の学年末試験だけでなく、Aくんが中2に進級してからの定期試験でも参考にできる内容ですので、ぜひ読んでほしいところです。

【社会】
Aくんは、Uくんと相互に問題を出し合って「1問1答」を勉強してきました。
毎週の小テストは、両者ともにいつも満点で、本当によく勉強しています。
両名が塾で勉強していたのは地理の「1問1答」で、これは試験範囲の最後まで履修完了しています。
一方、歴史については塾で勉強する時間がありませんでした。
しかしながら、地理と歴史の問題集は同じ出版社の同じシリーズのものを採択しているので、歴史も地理と同様の勉強のし方で覚えることができます。
試験直前になって、あれこれやろうとしても時間が足りません。
そんなときこそ「1問1答」の1点にターゲットを絞り込んだテスト勉強をしましょう。
これが試験直前の最も時間効率の良い勉強法です。

【理科】
1.光。
2.音。
3.力。
4.火山。
5.地震。

上記の5つの単元は、Aくんの学年末試験の理科のテスト範囲です。
このうち、計算問題が出題されるのは、2.3.5.の3つの単元です。
中学理科の計算問題の99%は、「てんとうむし」と呼ばれる円図を活用して解くことができます。
Aくんが塾で「てんとうむし」の演習問題を最も多く解いたのは、数学の「関数」の「比例」「反比例」の単元でした。
Aくんが同単元で学んだことを、2.3.5.の計算問題にもぜひ生かしてほしいところです。

(1)言葉。
(2)単位。
(3)数字。
学年末試験の理科の計算問題は、上の3つの「てんとうむし」を並べて書くだけで解ける問題ばかりです。

計算のある問題は、上記(1)(2)(3)の方法で。
計算のない問題は、「1問1答」を社会科と同様の方法で。
この2本立てが、塾長のお薦めする理科の勉強法です。

Aくんが試験当日の今日、試験開始の直前の時間まで、本当に最後の最後までテスト勉強をして試験に臨んでくれることを、そしてその結果として1点でも多くの得点を獲得してくれることを、塾長は切に願っています。

武運を祈る!

2023-02-27

QED進学塾の中学1年生(A)~本日より学年末試験

QED進学塾の中学1年生のAくんの通う学校では、本日より学年末試験が始まります。
試験初日の今日は、国語・数学・英語の主要3教科の揃い踏みです。
いきなりのハードスケジュールですが頑張って行きましょう。

今回の数学のテスト範囲でAくんが目一杯勉強したのが「空間図形」です。
特に、円錐の展開図を書いて側面積(おうぎ形)、底面積(円)、その2つの和=表面積、これらを媒介変数Sで表す解法を、Aくんは見事に習得してこれを大得意としています。

おうぎ形(側面):円(底面)について、
1.半径の比 R:r
2.面積の比 R:r → RS:rS
3.中心角の比(上記2つの逆比) r:R
の関係が成り立ちます。

この関係を利用すると、
面積計算が最も容易である「円」(底面積)をもとにして、
面倒な側面積や表面積を簡単に求めたり、
比例式を解いて中心角を一瞬で求めたり、
楽に速く正確に問題を解くことができます。

たとえば、R:r=5:2のとき、
側面積5S=2S(円)×5/2
表面積7S=2S(円)×7/2
のようにして求められます。

学校教科書に掲載されている解法よりも「楽に速く正確に」解けるこの解法を、Aくんは完璧にマスターしています。
ただ一つ気がかりなのは、Aくんがこれを習得してから学年末試験を受験するまで、5日間という長い時間が経過していること。

学年末試験の教科数は、(学校によって差異はありますが)最大9教科です。
これだけ多くの教科のテスト勉強をしなければならないのですから、1度覚えたはずのことがいつの間にか消え去ってしまう恐れは十二分にあります。
せっかくマスターしたと思ったことが「忘却の彼方」では勿体なさすぎるので、1度「できた」だけで安心せず再度念入りに復習しておきましょう。

前述の円錐の問題は、学年末試験の頻出問題です。
どの学校でも毎年出題されていると言っても過言ではないほどに。
しかも、その配点が大きく、大問1つで10点満点ということも珍しくありません。

Aくんが「楽に速く正確に」10点を稼ぐことができれば、得点面でも時間面でも戦いを有利に進められます。
学年末試験の数学の問題は、どの学校でも計算量が多く、生徒は試験時間との戦いを強いられます。
そんな中で「短時間で確実に」10点という大きな得点を確保して、余った時間をほかの問題に投入できるのですから、そのアドヴァンテージは非常に大きいのです。

Aくんが塾で習ったことを「短時間で確実に」得点に結びつけられるように、試験前夜にもう一度復習・演習してくれることを、塾長は切に願っています。

武運を祈る!

2023-02-26

QED進学塾の小学4年生(Y)~2023年度採択教材のうち1冊を先行配布

QED進学塾の小学4年生のYくんの2023年度の採択教材のうち1冊を先行配布しました。
配布したのは『計算の級別トレーニング』です。

塾長がそのようにした理由は、
1.塾に同書の在庫が4冊あったこと。
2.Yくんがこれまで勉強してきた、通信添削の『チャレンジ』を5年生で継続しないこと。
3.『チャレンジ』に代わる教材を早く配布したいと塾長が思ったこと。
4.今Yくんが『チャレンジ』で勉強している、分数の加法・減法の発展問題をこれから学習するのに、同書の16級の問題がぴったりであること。
5.国語と算数の主教材は、他の塾生と同時に注文すること。
(送料を無料にしたいから。)
以上の5つです。

今回の授業でYくんは、帯分数の引き算(繰り下がりのある引き算)を学習しました。
それに合わせて「7分の1の位」という聞き慣れない言葉の意味も学習しました。
このことが、Yくんが次回授業で演習予定の同書の「16級」の勉強に役立ちます。

せっかくですから、国語の勉強(熟語の成り立ち)の勉強にも役立てたいと、塾長は目論んでいるところです。

「単」=1。
「位」=1。
よって、「単位」は同義語型の熟語。

温暖⇔寒冷。
これも同義語型の熟語。

寒暖計。温冷庫。
これらは対義語型。

戻って、「単位」の考え方を詳しく勉強すると、何と「通分」の意味がよく分かるようになるのです。

塾長は、Yくんの算数と国語の学力を同時に伸長させて行くにはどうすればよいのか、考える習慣が身に着いています。
そして、そのような授業を組み立てることが塾長の楽しみのひとつとなっています。

塾生が楽しく学びながら、学力を伸ばし続けること。
これが塾長の目指すところです。
その目的を達成するための必要十分条件は、塾長自身が授業を楽しんでいることであると考えています。

2023-02-25

QED進学塾の高校受験生(R)~埼玉県公立高校入試(学科試験・面接試験)が昨日終了

QED進学塾の高校受験生のRくんの埼玉県公立高校入試(学科試験・面接試験)が昨日終了しました。
よくぞ最後まで戦い抜きました。
まずはゆっくりと休んでほしいと思います。

昨夜、Rくんは疲れて眠ってしまったそうです。
Rくんが昨日の塾の授業に来られなくなるほど、消耗し切ってしまう恐れのあることは、塾長の予想の範囲内でした。
もしRくんが登塾できたとしても、塾長は授業をするつもりはなく、約1か月後に始まる高校生活についてお話をする予定でした。
また来週、Rくんが「桜咲く。」の吉報を持って、笑顔で登塾して来てくれることを、塾長は心待ちにしています。

果報は寝て待て。
1週間待てば果報が聞けることを、塾長は信じて疑いません。
塾長の本音を言えば「1日も早く!」ですが、待っている時間も楽しみの一つだと思うことにします。

あと3日で2月が終わります。
そして、3月もRくんは通塾を続けます。
3月に中学校の復習(主に英語)をして、4月からの高校の勉強に備えるためです。

3月の1か月間、Rくんの登塾日に合わせて、Rくんの弟妹で新中学1年生のEくんも一緒に登塾します。
兄弟でそれぞれ高校・中学の入学準備の勉強をする3月です。

一方、この4月からAくん(Rくんより2学年上の兄弟で、おととしの卒塾生)は新高校3年生、すなわち大学受験生です。
来週、Rくんのお母さまがご来塾の際に、Aくんの進路についてもお話を聞きたいと、塾長はそう思っています。

2023-02-24

QED進学塾の高校受験生(R)~本日は埼玉県公立高校入試の2日目(面接試験)

QED進学塾の高校受験生のRくんは、埼玉県公立高校入試を本日受験します。
同入試の2日目の今日は面接試験です。

塾長は、今月の『QED日誌』の記事のうちの一本に、兼好法師の『徒然草』の『高名の木登り』について書きました。
今のRくんは、上った木から降りてきて、地面がすぐ目の前に見えています。
あとは無事に着地するだけというところまできています。
兼好法師が『高名の木登り』で言わんとしているのは、「ゴールを目前にして『もう大丈夫。』と思って、気を抜いた瞬間が最も危険である。」ということです。

これまで、Rくんは、長い長い受験勉強というマラソンを黙々と走り続けてきました。
そして本日、いよいよゴールが目の前に見えてきました。
Rくんが最後の最後で、ラスト1mでもう一度気を引き締め直して、無事にゴールテープを切ってくれることを塾長は願っています。

追記。

昨夜、Rくんが本日の面接試験の『想定問答集』(Q&A)を作成して塾に持参しました。
A4用紙6枚に27問のQ&Aがびっしりと書き込まれていたので、塾長がそれを添削しました。
これでもう、Rくんは面接官に何を聞かれても大丈夫。
本日は自信を持って面接試験に臨んでほしいと思います。

Rくんは、面接試験の入室から退室までの所作について塾長に質問しました。
あまりにも細かいところまで覚えようとするとRくんの頭がパンクしてしまいます。
そこで、塾長はRくんに「落ち着いて、ゆっくり、丁寧に。」と指導しました。
これは、言動の両方に当てはまることです。
Rくんがこのような話し方を心がければ、面接官に自分の考えを余裕を持って伝えることができます。
また、Rくんがこのような動き方を心がければ、面接官に悪い印象を与える心配はありません。

受験勉強という長丁場の戦いがようやく今日終わります。
ここまで、Rくんは受験戦線を本当によく戦い抜いてきました。
そして、今日の面接試験が最終戦です。
Rくんが『高名の木登り』のように、最後の最後まで気を緩めず、無事に着地してくれることを塾長は願っています。

2023-02-23

QED進学塾の中学1年生(U,K,A)~学年末試験のテスト勉強

QED進学塾の中学1年生のUくん,Kくん,Aくんの3名は、それぞれ別の中学校に通っています。
よって、3名の学年末試験の日程も異なり、最も早いUくんの学校では、既に昨日から試験が始まっていて明日で終わります。
来週の頭にはAくんが、同週の後半にはKくんが、それぞれ学年末試験を受験します。
といわけで、3名の中1生は一心不乱にテスト勉強に励んでいるところです。

【英語】
Kくんの英文法の試験範囲に「不定詞」があります。
「不定詞」の学習に割いているページ数が教科書・ワークともに多いため、学年末試験で数多くの問題数が出題されることも、それに伴って配点が大きくなることも予想されます。
そこで、今回Kくんは「不定詞」を集中学習しました。

俳句・短歌・定型詩などがそうであるように、日本人の体には「5」や「7」のリズムが刻まれています。
ですから、日本人が覚えものをするときに、このリズムにさえ乗せておけば、頭に良く入ったり、悪れにくかったりするのです。

そこで、Kくんは「不定詞」を学ぶのに必要な文法用語を後回しにして、まずは日本語訳から覚えました。
7・5のリズムに乗せて「こと」「べき」「ための」(ここまで7音→ここから5音)「して」「ために」の12文字を覚えます。

次に、Kくんが通塾開始した直後に学習した「国語と英語の品詞判別法」の復習をしました。
「こと」の後ろには、「が」や「を」を付けることができるので、「こと」=名詞です。
よって、「こと」は不定詞の名詞的用法。

「べき」「ための」は、後ろに続く「名詞」(「が」や「を」を付けられる言葉)を修飾できるので、「べき」「ための」=形容詞です。
よって、「べき」「ための」は不定詞の形容詞的用法。

「して」は後ろの形容詞を、「ために」は後ろの動詞を、それぞれ修飾していること。
英語の用言は、動詞・形容詞・副詞(参考までに国語の用言は、動詞・形容詞・形容動詞。英語には形容動詞がありません。)
よって、「して」「ために」は連用修飾語になる。
ゆえに、「して」「ために」は不定詞の副詞的用法。

以上のようにして、Kくんは、不定詞の5つの日本語訳と3つの用法とを筋道立てて理解したうえで、完璧に覚えることができました。
これを忘れてしまったら、あまりにも勿体なさすぎます。
少なくとも3日間は毎日音読して、この知識をKくんの血肉としてほしいところです。

【数学】
一方、UくんとAくんは、両名に共通の試験範囲である「2.円錐の底面積・側面積・表面積」を学習しました。
既に塾で両名が学んだ「1.中心角の求め方」の復習も、両名がこれから学ぶ「3.回転体の表面積」の予習も、合わせて勉強することができました。
一連の流れで1.2.3.を学習すれば、この3つの学習項目がどういう理論で繋がっているのかがよく分かり、異なる3つの小単元を体系的に整理して覚えることができます。
いっぺんに3つ覚えられるのもお得ですし、そのうえに学問体系まで分かるのですから、言うことなしです。

両名は、円錐における側面と底面の「比」と「逆比」を納得したうえで覚えることができました。
「半径の比=面積の比=中心角の逆比」という関係を、両名が十分に使いこなすための演習も積めました。
さらに、両名が学んだことを定着させるのに、うってつけの問題を宿題にしました。
次回の授業で、定着したことを活用するために両名が解く「応用問題」も見つかりました。

今回授業で両名が学んだ「基礎問題」は、Uくんの質問を受けた塾長が、Aくんの『学校ワーク』から選んだ1問です。

両名が「基礎問題」を解くことで得た知識・技能は、次回授業で学ぶ「応用問題」に生かされます。
そして、その「応用問題」は、塾長がUくんの『学校ワーク』から選んだ1問です。

両名が別の学校に通っているおかげで、両名が塾に持参する『学校ワーク』も2種類となります。
塾長は、今回学習の「基礎問題」をAくんの『学校ワーク』から、次回学習の「応用問題」をUくんの『学校ワーク』から、それぞれ問題を選んでいます。
出版社の異なる『学校ワーク』が2冊あると、こんな工夫もできるのです。

創意工夫のある授業をすることは塾長にとって楽しいことで、その授業を受講している両名も楽しそうでした。
楽しく学ぶこと、それができただけでも学習効果は飛躍的に上昇します。
厳選された問題を解くこと、洗練された解法を学ぶこと、これらが加われば、その上昇幅は更に大きくなります。
こうして両名が得たものを確実に定着させるために、ぜひとも家庭学習での復習に注力してほしい、塾長はそう願わずにはいられません。

2023-02-22

QED進学塾の高校受験生(R)~本日は埼玉県公立高校入試の初日(学科試験)

QED進学塾の高校受験生のRくんは、埼玉県公立高校入試を本日受験します。
同入試の初日の今日は学科試験です。

今の塾長の心境を一言で語ればこれに尽きます。

武運を祈る。

Rくんの実力からすると、落ちることはまず考えられません。
Rくんは、公開会場模試の『北辰テスト』でずっとA判定を取り続けています。
それでもRくんは、決してそれに安心することなく、毎日毎日の受験勉強に必死に取り組んできました。
塾で勉強するRくんを塾長が見ていても、問題を解く速度も正答率も入試本番で十二分に通用するレベルです。

そして、Rくんが普段通りの学力を存分に発揮する確率は非常に高いと塾長は考えています。
なぜならば、Rくんは『北辰テスト』の皆勤賞だからです。
例年通り、今年は全8回の『北辰テスト』が実施されました。
それを8回とも受験しているRくんは、7回以下の受験回数の受験生よりも試験慣れしていることは間違いありません。

どんなスポーツでも、強豪校と言われる運動部は、練習試合を十分に重ねたのちに本大会に臨みます。
対戦相手と実力が伯仲していて差がないのならば、その実力を試合で如何に発揮できるかで勝負が決まります。
ここで経験値の差がものを言うのです。

勉強も同じです。
Rくんと同じ高校の同じ学科を受験する他の受験生たちに、Rくんよりも偏差値が格段に上の子も、逆に下の子もいません。
つまり、実力の近い者同士の戦いです。
試験慣れしているRくんは、その戦いを有利に進めることができるのです。

また、Rくんには心理面のアドヴァンテージもあります。
塾長が一昨日の『QED日誌』に記事を書いた『作文』を、昨夜Rくんは書いてから就寝していることでしょう。
ここまで条件が整えば、これはもうRくんが負けるはずがありません。

不安な点を無理やり探せば、唯一の心配事はRくんの体調面だけでしょう。
だから、塾長は、Rくんが健康な体で試験場に向かってくれることだけを祈っています。

Rくんの「心技体」の「心」は、模試の経験値や前夜の『作文』でまず大丈夫。
「技」すなわち学力も申し分なし。
となれば、気がかりは「体」のみです。

武運を祈る。

塾長は、入試当日にすなわち本日に、Rくんが「運悪く」体調不良にならないことを切に願っています。
普通に人並みの「運」さえあれば、Rくんの合格は約束されていると、塾長は信じて疑いません。

2023-02-21

QED進学塾の中学1年生(U,A)~2023年度の採択教材

QED進学塾の中学1年生のUくんとAくんの2023年度の採択教材です。

Uくんの通う学校では、学年末試験が今週実施されます。
Aくんの学校の学年末試験も今週ですが、Uくんとは実施日程が異なります。
そして、学年末試験が終われば、塾ではもう「2年生」扱いです。
というわけで、両名の次年度の学習の準備開始です。

その準備の第1歩目は、2023年度の採択教材を決定するところから始まります。
塾長は、『2023年度 塾専用教材カタログ』を、まずは学年末試験の終わる順番の早いAくんに、そして続いてUくんに、それぞれ見せながら採択教材の説明をします。
塾長が一方的に「この教材にしなさい。」と押し付けてはいけません。
生徒が十分に納得したうえで、新教材の学習をスタートさせることが大切なのです。

採択教材の決定にあたって、具体的にどのような手順を踏んで、塾長が生徒にどう説明をして、生徒がどんな納得のし方をして、といったことが『QED日誌』の一昨日の記事に掲載されていますので、重複を避けるために今日の記事では割愛いたします。

塾長は、教材が決定しても直ぐに発注しません。
念のため、昨年度教材の点検をするからです。
たとえば、塾長は、昨年度にUくんの社会科の教材の「地理1」「歴史1」「地理2」「歴史2」の4冊を発注しました。

それは、
1.Uくんが2年生になっても学校教科書が変わらないこと。
2.いつでも「地理2」「歴史2」の学習をスタートできること。
3.4冊まとめて発注することにより費用が節約(送料無料)できること。
以上3つの理由からです。

というわけで、今年は間違ってもUくんの「地理2」「歴史2」を注文しないように気を付けなくてはなりません。

昨年度教材を点検するのは、上記のような「重複発注」を回避するためと、昨年度と今年度の「学習の継続性・連続性」を担保するためと、2つの目的があってのことです。

採択教材の決定は迅速丁寧に、そして発注は慎重に、塾長は毎年そのように心がけています。

最後に、教材費についても触れておきます。
塾長は、毎年の年間教材費を12000円以内(税込み13200円以内)に抑えることを目標としています。
(国私立中学受験および公立中高一貫校受検の子は、この限りではありません。なぜならば、受験・受検の対策教材の1冊1冊の値段が高いからです。)
年間教材費を月額に換算すると、1000円以内(税込み1100円以内)です。
そして、過去16年間の95%以上の塾生について、上記の教材費の範囲内で収めることができています。

しかしながら、塾長は価格を第1に考えているわけではありません。
良書であることが1番目、そして書籍代は2番目と考えています。
価格を見ずに良書を採択し続けたら、結果的に書籍代も許容範囲に収まっていた、そんな16年間だったのです。

今年は、1冊あたり教材費がほんの少しだけですが上昇傾向にあります。
消費者物価指数が4%up、つまりいろいろな物やサービスの価格が上がっているわけですから、これも致し方のないところなのでしょう。

今のところ塾長の試算では、年間教材費が12000円(税込み13200円)の枠に収まる計算です。
万一、この枠を出ることがあるかもしれませんが、大きくはみ出すことはありません。
どうぞご安心ください。

2023-02-20

QED進学塾の高校受験生(R)~埼玉県公立高校入試の前々日

QED進学塾の高校受験生のRくんは、明後日の2月22日に埼玉県公立高校入試の学科試験を受験します。
今日はその前々日です。

QED進学塾には、すっかり恒例となった『作文』があります。
塾の歴代の高校受験生たちは、入試前夜に『作文』を書いてきました。
そして、明日はRくんの番です。

『作文』の書き方は、箇条書きでも何でも構いません。
とにかく受験生が今抱えている不安を、思いつく限り書き綴るのです。

「数学の試験の時間配分を失敗したらどうしよう。」といったものから、
「試験当日におなかが痛くなったらどうしよう。」といったものまで、
何でもいいから書きまくりましょう。

この『作文』は、単なる「おまじない」ではありません。
実験に基づく科学的根拠があります。
ただひとつ、実験を行ったのが日本ではなく米国の大学(シカゴ大学)という点だけが気懸かりなのですが、
その点については一旦置いておくこととして、また後述します。

その実験とはこうです。
大学生をAとBの2グループに分けます。
このとき、両グループに学力差が生じないように均等に分けます。

そして、両グループに共通の「試験範囲」を告知して、1週間後に試験を行います。
条件を同じにするために、両グループには同じ教室で同じ時間数の講義を受講してもらいます。

この試験に合格した学生には、通常なら1年かけて取れる大学のある単位を、わずか1週間で取れるという「ご褒美」が与えられます。
これで、学生が真剣に点数を取りに行く環境が整いました。

Aグループは、試験前夜に前述の『作文』を書きます。
一方、Bグループは同『作文』を書きません。

試験結果が優秀だったのは、Aグループでした。
100点満点の試験で、Aグループの平均点はBグループのそれを2点上回ったのです。
平均値以外にも、統計学上よく用いられる代表値として「中央値」や「最頻値」もありますが、その全てでAグループの勝利でした。

この実験の得点率の差は2%でした。
これをそのまま埼玉県公立高校入試(500点満点)に当てはめると、なんと10点の差がついてしまう計算です。
この差は、非常に大きいと言わざるを得ません。

さて、先ほど塾長が「後述する」と言っていた、日米の差異についても考察しておきましょう。

これは、つい10か月前の記事です。
遺伝子の解析は、ここまで進んでいます。

日本人は、世界でもトップクラスに「不安遺伝子」と呼ばれるものを多く持っています。
つまり、日本人は米国人以上に不安に対するアンテナが鋭敏なのです。
ということは、不安を書き綴る『作文』の効果も、日本人のほうがより大きいと推論できるのではないでしょうか。

ですから、塾長は受験生に『作文』を書いてもらうのです。

受験前夜ですから、集中して10分程度で『作文』を書き上げましょう。
この作文を人に見せる必要はありません。

なお、この『作文』に効果がある理由としては、
1.不安を書き出すことで、安心感が増すこと。
2.万一、不安材料が現実化しても落ち着いて対処できること。
などが挙げられています。

試験前夜の寝る直前の10分間を英単語の暗記に充当しても効果はあるでしょう。
ですが、入試の得点を10点押し上げる効果はなさそうです。

ならば、同じ10分間を『作文』に充当しましょう。
そのほうが、得点upに期待が持てます。

さて、ここまで塾長は科学的根拠のある「得点up法」を書きました。
ですが、受験生にはこれ以外の方法、たとえば科学的根拠のない「おまじない」でも、何でも試してほしいと思っています。
その「おまじない」のひとつが「合格お守り」だったりするわけで、それで受験生の心が落ち着くならば、「おまじない」でも「オカルト」でも使えるものは何でも使ってください。

最後に、入試前夜の『作文』は必ず書きましょう。
その効果は約束されていると思って。
少なくとも「おまじない」や「オカルト」よりは効くはずです。

2023-02-19

QED進学塾の小学4年生(Y)~2023年度の採択教材

QED進学塾の小学4年生のYくんの2023年度の採択教材です。

これまでYくんは、通信添削教材の『チャレンジ』学習してきました。
そして、分からないところを塾で質問していました。
同教材は、国語・算数・理科・社会の4教科がバランスよく配合されていて、各教科の問題の質も十分に良質で、大変良い教材でした。
しかしながら、Yくんの毎日の学習ペースからすると、分量過多という側面もあり、今後は同教材を継続学習しないこととなりました。
継続しないという判断は、塾長が保護者さまにそう働きかけた結果ではありません。
むしろ、塾長は、Yくんが同教材を無理なく消化する日が近く訪れる日を期待して、どちらかと言えば継続を望んでいたほうなのです。
それでも、Yくんのお母さまが『チャレンジ』の「打ち切り」を決断されたことは、100%自己判断であって、Yくんの家庭学習の様子を毎日見ているお母さまだからこそできた判断だと塾長は思うのです。

ですから、塾長の頭は一瞬で切り替わりました。
塾長は、Yくんより「『チャレンジ』打ち切り」の報を聞いた瞬間から、次年度のYくんの採択教材の選定に入りました。
そして、『栄光ワーク』が最善であるとの判断に至りました。
この段階で、2023年度にYくんが同教材を学習することはぼぼ確定です。

とは言え、塾長は「この教材で勉強しなさい。」と一方的に告知することはありませんでした。
正確に言えば、QED進学塾を開校してからの17年間で、一方的告知は一度もありません。
というのは、「塾生の学習意欲を如何に向上させるか」という観点で、生徒が「納得して」採択した教材であることが極めて重要なことであると、塾長は認識しているからなのです。

塾長は、Yくんに『2023年度 教材カタログ』を見せながら、以下のような話をしました。

塾長「この本はね、ほかの教材よりも易しい問題から勉強できる本なんだよ。」
Yくん「(グラフを見て)ほんとだ。」
塾長「でもね、すごく難しい問題もあるんだ。」
Yくん「(グラフを見ると)たしかに・・・」
塾長「易しい問題は必ず解くけれども、難しい問題はYくんが『やりたい』と思った時だけ解けばいいんだよ。」
Yくん「じゃあこの本にする!」

同カタログには、各教材の「難易度グラフ」が掲載されています。
そのグラフは、各教材に掲載されている問題のうち、最も易しい問題はどのレベルからなのか、最も易しい問題はどのレベルまでなのか、それが一目瞭然で分かるグラフなのです。

Yくんは、そのグラフを見て「自分の目で」教材の問題レベルを確認しました。
そして、その問題レベルが易しいほうにも難しいほうにも、両方に対応できている教材が『栄光ワーク』であることを理解することができました。
そのうえで塾長が「いちばん難しい問題は、Yくんがやりたいと思ったときだけやればいいよ。」と言っているのですから、Yくんが同書を選ばない理由はなくなりました。

かくして、Yくんは「この本で勉強したい。」と心から思うことができたのです。
これは、非常に大きなアドヴァンテージです。

児童・生徒が新教材を履修開始する際に、その教材に対するイメージがその後の学習を左右します。
塾生が「これならやれそう!」と思うのか、「これは難しそう。嫌だなあ。」と思うのか、その両者には雲泥の差がありあす。
前者は塾生のやる気を向上させ、後者は逆に減退させるからです。
つまり、塾生が教材の「第1ページ目」を見た時の印象が、その後の学習を大きく左右するのです。
Yくんは、新教材の1ページ目を履修開始する前段階、すなわち教材選択の段階の「0ページ目」から既にアドヴァンテージを得ているのです。

これでYくんは、「これが勉強したい。」と心から思えた教材で、5年生の勉強をスタートさせることができます。
このことは、「用意ドン」のスタートを切る前に、ほかのみんなは静止状態からスタートを切るのに、自分だけは助走をつけてスタートしているのと同じことです。
いきなり、リードした状態から競走を始められるのです。
さあ、もうすぐ5年生の始りです。
ロケットスタートで同級生に差をつけましょう。

2023-02-18

QED進学塾の高校受験生(R)~埼玉県公立高校入試まであと4日

QED進学塾の高校受験生のRくんは、2023年2月22日に埼玉県公立高校入試(学科試験)を受験します。
本日は入試の4日前です。
いよいよ受験勉強の最後の仕上げです。
Rくんがこれまでに学習してきた問題集の総点検をして、万全の状態で入試当日を迎えましょう。

『高校入試直前チェック』のようなタイトルの薄い問題集もありますが、総点検にこれを利用することはお薦めしません。
あくまでも「これまでに」学習してきた本で最後の仕上げをしてほしいのです。
なぜならば、「これまでに」解いたことのない問題集を開いても、いたずらに不安を増大させただけで、逆効果となってしまうケースが多々あるからです。

塾長は、受験勉強の最終盤における受験生心理をいやというほど知り尽くしています。
その苦しさを考えたくもないけれども、考えれば考えるほど自分の心まで苦しくなってしまうけれども、否が応でも分かってしまいます。
四半世紀もの長期間に渡って受験指導をしていれば、自ずとそうなってしまうのは仕方のないことなのです。

Rくんが今まで一生懸命に勉強してきた問題集には、Rくんがその問題を解いた「日付け」が記入されています。
塾長が「必ず日付けを記入しなさい。」と常日頃から指導してきたからです。
だから、Rくんの問題集には、いたるところに「日付け」が書き込まれているのです。

この「日付け」が、ちょっとしたことで不安になってしまいがちな受験生心理を、一転して「安心・自信」に変えてくれます。
Rくんの問題集にびっしりと書き込まれた「日付け」は、Rくんが毎日毎日受験勉強を頑張ってきたことの証明です。
誰が見ても分かる、動かぬ証拠です。
これを見たRくんは「自分は毎日こんなに頑張ってきたんだ!」と自認します。
これが「安心・自信」に繋がるのです。

受験勉強は長丁場の戦いです。
Rくんは、長い長い受験戦線をずっと最前線で戦い抜いてきました。
その序盤戦から打ってきた「日付け」という布石が、この終盤戦にきて、いや最終盤にきて輝きを放っています。

さて、最終盤の戦い方は、次回の『QED日誌』の記事に掲載します。
どうぞお楽しみに(^^)/

2023-02-17

QED進学塾の中学1年生(U)~学年末試験のテスト範囲表

QED進学塾の中学1年生のUくんの学年末試験のテスト範囲表です。

Uくんの通う学校では、2月22日の水曜日と24日の金曜日の両日に学年末試験が実施されます。
よって、本日は試験5日前です。
また、学年末試験初日の22日は、埼玉県公立高校入試の学科試験の実施日でもあります。

Uくんは、『学年末テストの範囲表』を塾に持参してくれました。
同表は、A3用紙の0.75枚分に見やすくまとめられていました。
早速、塾長はA4用紙2枚にコピーを撮って教室に掲示しました。
(塾のコピー機がA3用紙に対応していないのでA4用紙2枚)
最も見やすい掲示場所は、Uくんよりも持参した日が1日だけ早かったAくんの範囲表に占拠されていたので、Uくんの表はその隣に掲示しました。
AくんがSS席だとするとUくんはS席、十分に見やすい場所です。
なので、Uくんが塾にいるときにも随時範囲表を見て、同表に即した試験勉強をして行きましょう。
もちろん、Uくんの家庭学習時にも同表の熟読が必須です。
特に、学校提出物のまとめ欄をよく見ましょう。

というのは、今回の授業でこんなやり取りがあったからです。

塾長「Uくん、理科の提出物の欄に『もう締切日は過ぎています。』と書かれているよ。」
塾長「もう提出した?」
Uくん「うーん、ちょっと今は分からない・・・」
塾長「今日帰宅したら直ぐ調べよう。」
Uくん「はい。」

理科の提出物はレポートで、そのタイトルは『ばねののびと力の大きさ』でした。
塾長がこの主題から推察するに、これはどうも実験レポートではないでしょうか。
つまり、理科の先生が実験の終わったのち数日以内にレポートを提出する宿題を出し、残念ながら未提出者が数多くいて、仕方がないので締め切り後の提出を認めようということになって、そこで同提出物を『もう締切日は過ぎています。』との但し書きを付けて、『テスト範囲表』に掲載した、という流れでしょう。

これからレポートを提出する生徒は、期限内に提出した生徒よりはいくぶん減点されるものの、理科の先生は遅れての提出を認めてくれることと思われます。
もしUくんが未提出者のひとりならば、大急ぎでレポートを仕上げて提出してほしいところです。
提出物は平常点に加点され、平常点は内申点全体の30%を占めます。
この割合は決して小さくありません。

割合が最大なのは学校の定期試験で、内申点全体の30%を占めます。
この30%をさらに細分化すると、
1学期中間試験=5%。
1学期期末試験=5%。
2学期中間試験=5%。
2学期期末試験=5%。
学年末試験=10%。
このようになります。
3学期に実施される定期試験は「学年末試験」の1回だけ、だから同試験の比重が大きいのです。

学年末試験のわずか2日間で、1年分の内申点の1割が決まってしまいます。
Uくんが今回の試験がこれほどまでに重要であることをよく認識して、その試験勉強に全力で取り組んでくれることを、塾長は心から願わずにはいられません。

Uくんの振り替え授業は、全部で2回あります。
幸いなことに、その2回をテスト前に授業できる日程が組めました。

1.振替の授業時間は、2時間×2日分=小計4時間。
2.通常の授業時間も、2時間×2日分=小計4時間。
3.合計の授業時間は、1.+2.=8時間!

テスト直前にUくんがこれだけの時間数を受講することはなかなかありません。
このチャンスを必ず生かしてやろうという気構えで、目一杯テスト勉強を頑張りましょう。

2023-02-16

QED進学塾の中学1年生(A)~学年末試験のテスト範囲表

QED進学塾の中学1年生のAくんの学年末試験のテスト範囲表です。

Aくんの通う学校では、2月27日の月曜日と28日の火曜日の両日に学年末試験が実施されます。
よって、本日は試験11日前です。
Aくんは、学校で配布されて間もない『学年末テストの範囲表』を塾に持参してくれました。
しっかりした子です。
同表は、B5用紙の両面印刷でした。
その両面にびっしりと書き込まれた文字数は、明らかに他校のものよりも多かったです。
つまり、その分だけ詳しい説明が掲載されているということです。
これをフル活用しない手はありません。
早速、塾長はコピーを2枚(表面と裏面を各1枚ずつ)撮って教室に掲示しました。
最も見やすい場所に貼ったので、塾に来たときにも度々チェックして、範囲表に即した試験勉強をして行きましょう。
もちろん、Aくんの家庭学習時にも熟読が必須です。

前述したとおり、Aくんは大変しっかりした子です。
でも、たまにぽっかりとエアポケットにはまってしまうときもあります。
今回、Aくんは自転車のカギを紛失してしまいました。
このままでは、Aくんの通塾の足がありません。
そこで、Aくんは塾長に助けを求める電話をしました。
「30分間、ずっと探していても見つからない。」
こう話すAくんの口調からは切迫感が伝わってきます。
塾長は、努めてゆっくりと言いました。
「それは困ったね。でも大丈夫よ。これから迎えに行くから。」
それを聞いたAくんは「本当ですか?」と声を弾ませたのです。

塾長は二重の意味で喜びました。
ひとつはAくんの心が一気に軽くなったことが、もうひとつはAくんが塾に行きたいと思ってくれていることが、それぞれ明確に分かったからです。

塾長は、およそ10年前の塾生の話をAくんにしました。
その生徒が自宅や自転車のカギを複数回なくしていたこと。
その子が紐を首にかけて、それにいくつかのカギをぶら下げるようにしたところ、それ以降はカギを失くさなかったこと。
その紐がちょっとおしゃれなアクセサリーのようだったこと。

もし、Aくんが持つカギが自転車のカギのみだったのならば、別の作戦も考えられます。
それは、カギそのものを変えること。
たとえば、ダイヤル式のチェーンロックにする手もあります。
それだけでは不安だというのなら、複数個のロックを用意すればよいでしょう。
この方法ならば、小さくて紛失しやすいカギを持ち歩かなくても済みます。

「『次回から気を付けよう。』は対策になっていない。」
これは、塾長の口癖のひとつです。
そもそも、何か失敗したときの原因のほとんどは、そのことに対して注意が向かなかったことにあります。
そして、それは確率の低いことがたまたま起こった場合よりも、そうなりやすい要因が複数あって、失敗する確率が高かったから起こった場合のほうが、圧倒的に多いのです。
(このことは、数学の「事後確率」で証明ができます。)

よって、同じ失敗を繰り返さないための対策となり得るのは、
1.物理的に
2.手順的に
3.仕組み的に
の3つしかないと塾長は考えています。
少なくともこの3つのうちの1つを用いて、できれば2つまたは3つを組み合わせて、そうして作り上げた防止策が、本当に実効性のあるものとなるのではないでしょうか。
そして、その実効性は普段の生活でも学校の勉強でも場面を問わず担保されていると、塾長は考えています。

なぜ塾長がそう思うのかの説明は、また別の機会に。
メジャーリーガーの大谷選手の高校時代の監督の指導方針が、「実効性」に優れていたと塾長は考えているのですが、その説明文を書こうとすると文字数が多くなってしまいます。
なので、塾長は、またいつかQED日誌に別記事で書くこととします。

2023-02-15

QED進学塾の高校受験生(R)~埼玉県公立高校入試まで1週間

QED進学塾の高校受験生のRくんは、2023年2月22日に埼玉県公立高校入試(学科試験)を受験します。
本日は入試1週間前です。
いよいよ受験勉強の最後の追い込みです。

今塾でRくんは、数学の大問1と理科の計算問題を自ら進んで勉強しています。
Rくんは、理科・社会の覚えものは家庭学習で、計算ものは塾でという使い分けを自分で考えて、それを実践しています。
これに塾長は大賛成です。

もともと50点だった数学の「大問1」の配点が、65点に増やされたことで益々その重要性が増してきました。
そこで、Rくんは昨春から一貫して『埼玉県 予想問題 数学大問1』を学び続けて、今その総仕上げの段階です。

Rくんは、配点が極端に大きい「数学大問1」と、短期間でも得点の伸びが期待できる理科・社会とを、この年明けから集中的に学習しています。
入試直前の受験勉強としては、理にかなった勉強法と言えるでしょう。
だから、塾長は「大賛成」と前述したのです。

Rくんは、今年度の『北辰テスト』の全8回の「皆勤賞」です。
よく頑張りました。
そして、第1志望校の「A3判定」(合格可能性の最上位の判定)を連発しています。
それでも、Rくんに油断は全く見られません。

入試直前になると急に、不安な気持ちになる受験生が多発する傾向にあります。
これが受験生心理というもので、致し方のないところなのでしょう。
それでも、Rくんは落ち着いています。
受験勉強の最終盤に来て、腰を据えて受験勉強ができています。

塾長は、Rくんが落ちる要素は全くないと思っています。
おそらく、Rくんも第1志望校に受かる気満々でしょう。

兼好法師の『徒然草』に『高名の木登り』という有名な話があります。
木登りの名人が、自分の弟子が木から降りてきて、最後の1mというところで「気を付けろ。」と注意を促すという話です。

弟子が高いところにいるうちは気も張っていて集中力が保てているので安全、最後の最後に弟子が「もう大丈夫。」と気を抜いてしまえばその瞬間が最も危険、そう考えている木登りの名人が弟子に最終盤で注意したという話なのです。
今の言葉で言えば「帰るまでが遠足。」でしょうか。

塾長は、Rくんが最後に安全に着地してくれることを切に願っています。
そのために、最後の1m=入試前夜にRくんは「魔法の作文」を書きます。
これは、QED進学塾の歴代の受験生が、受験前夜に必ず書いてきた作文で、もはや塾の伝統です。
もちろん、この作文に科学的根拠はあります。
米国のとある大学の研究結果をもとに、塾長が同作文の採用を決めました。

そして、Rくんが作文を書いたら、塾長がいつもの「武運を祈る!」を唱えます。
これにて、Rくんの合格は約束されたも同然です。
また、このルーチンは心を落ち着ける効果も絶大です。

「魔法の作文」の詳細は、塾長が後日『QED日誌』に記事を書きます。
お楽しみに(^^)

2023-02-14

QED進学塾の三者面談~『野村ノート』が発見されて(最終回)

QED日誌の本日の記事のつづきです。

というわけで、QED進学塾では三者面談を随時受け付けています。
面と向かって話をしてこそ「伝わる」ものがあります。
面談では、表情、声のトーン、話すスピード、体の動きなどが全て分かります。
なので、よく伝わります。

文字だけだと間違って伝わる恐れもありますが、会って話せばその心配もありません。
口先だけで言っているのか、心からそう思っているのか、すべて伝わります。
自分のために言っているのか、生徒のために言っているのか、保護者さまのために言っているのか、すべて丸分かりです。

そして、塾長はこの3つの「ために」をすべて表に出したいのです。
「塾長は〇曜日にフィットネスクラブに行きたい。」など塾に関係なさそうなことも含めて。
塾長が手の内を隠しておきながら、塾生や保護者さまが本音で話してくれるとは思えないからです。
(塾長の考えていることがいつもバレバレなのは、そっと置いといてください。)

1.希望を語り合うこと。
野村氏が「指導とは」の第1項目にこの言葉を書き記したことに、塾長は納得が行きます。
そして、この「語り合う」は、互いの意図するところが伝わりやすい順に、
「会って」→「電話で」→「メールで」
と塾長は思うのです。

思うところを十分に伝えあった結果、最終的に合意に至らないこともあるでしょう。
しかし、それはあくまでも「結果」にすぎません。
コンセンサスを得ようとした「過程」は、決して無駄にはなりません。
その過程に「百利」はあっても「一害」はありません。

語り合った双方が「百利あって、一害なし。」となるための条件がひとつだけあります。
それは、両者が1%の悪意もなく、100%の善意であること。
言い換えれば、互いにwin-winの関係を築くことを目的としていること。
そこさえぶれることがなければ、「語り合う」ことには得るものしかないと、塾長は信じて疑わないのです。

QED進学塾の三者面談~『野村ノート』が発見されて(中編)

QED日誌の本日の記事のつづきです。

塾長が唯々諾々とSくんの言い分を聞き入れたのではないことは、同日誌の(前編)に書き記しました。
Sくんの希望通りにしたうえで、Sくんの目標達成が十分可能だから聞き入れたのです。
もし、それでは目標に到達しないと塾長が判断したならば、再度話し合いをしたことでしょう。
やはり、1.希望を語り合うこと。(再掲)
ここに尽きるのです。

2.自信を付けさせること。(再掲)
自信は、成功体験の積み重ねによって身に着きます。
しかしながら、失敗もまた必要です。

せっかく野村氏に登場してもらったので、野球の話をします。
野球では、実際にバットでボールを打ってもらって(打つ人をノッカーという)それをグローブで捕る練習をします。
野球選手の守備力は、この捕球練習(ノック)の積み重ねによって向上して行くのです。
守備の上達にノックは欠かせません。

楽に捕れるボールばかりでは上達を望めません。
捕れるか捕れないか、ぎりぎりのボールに何度も飛びついて行ってこそ、上手くなることができるのです。

最初は10球中2球しか捕れなかった(8球失敗)コースのボールが、つまり「捕れない」ことが当たり前だったボールが、最後に10球中8球捕れるようになったとき(2球失敗)、選手は「自分は捕れて当たり前」という、揺るぎない自信を身に着けることができるのです。

3.自分で気付かせること。(再掲)
プロ野球選手は、当たり前ですが「プロ」です。
ですから、自分で「気付く」力も相当なものです。
コーチもまた「プロ」ですから、選手に「気付かせる」ための指導ができます。

塾生は、勉強の「プロ」ではありません。
「学生」という字を「学業に生きる」と読めば、学生の仕事は勉強ですから一応「プロ」ではあるのでしょう。
ですが、技術的に高度なものを持っているかと言えば、真の「プロ」と言うには無理があります。
つまり、塾生は勉強の「プロ」ではありません。

だからこそ、指導者の「気付かせる」力がより必要になるのです。
塾長は、その点を肝に銘じて、決して忘れることのないようにと、自分に言い聞かせています。

つづく

QED進学塾の三者面談~『野村ノート』が発見されて(前編)

QED進学塾の三者面談をつい9日前に実施したばかりですが、塾長はつい先日『野村ノート』が発見されたとのニュースを耳にしました。
「それに何の関係が?」と思われた方も多いことでしょうから、順を追って説明します。

故・野村克也氏は、プロ野球選手としてもその監督としても超一流の実績を残した方です。
野球が好きな人ならば、野村氏を知らない人はいないと断言できるほどの名選手・名監督でした。
先日のニュースによると、野村氏の遺品整理の過程で『野村ノート』が発見されたそうです。

そのノートには、こう書かれていました。
箇条書きにまとめると、

指導とは、
1.希望を語り合うこと。
2.自信を付けさせること。
3.自分で気付かせること。

2月5日の三者面談は、高校1年生のSくんとお母さまと塾長の3名で実施され、その主題は進路面談でした。
Sくんには、自分が将来就きたい仕事があります。
そこにぶれはありません。
しかしながら、そこにたどり着くまでの過程についてSくんの思い悩んでいることがあり、そのための面談だったのです。

面談は大成功でした。
Sくんの迷いは消えました。
Sくんは、真っ直ぐ前を向くことができました。
そして、のちに塾長は、前述の1.2.3.が全て揃ったからこその大成功だったのだと、その理由を知るところとなるのでした。

上記1.2.3.にもうひとつ、
4.自ら学ぶ習慣を身に着けさせること。
これを加えれば、QED進学塾の指導方針とぴったり一致します。

言うは易し、行うは難し。
理想を持っていたとしても、それをそのまま実現するのは難しいのです。
しかしながら、実現するための努力はいつでもできます。
その努力が結実したのが、Sくんの面談であったと塾長は考えています。

この面談には後日談があります。
高い理想を掲げてそれに向かって進むことを決意したSくんでしたが、通塾回数を減らせないか塾長に相談してきました。
体力的にきついというのがその理由でした。

1.希望を語り合うこと。(再掲)

本音で語り合えばよいのです。
何度でも話し合えばよいのです。
最後には必ず納得の行く答えが出ます。

塾長は、Sくんの申し出を快諾しました。
それは、Sくんの思い描いている理想の自分(将来像)を実現するのに、回数を減らしても大丈夫だと塾長が判断したからです。
もちろん、塾長はそのことをSくんに伝えました。

つづく

QED進学塾の中学1年生(L)~本日は学年末試験の8日前(後編)

QED日誌の昨日の記事のつづきです。

【数学】
『学校ワーク』の問題を完璧にしましょう。
1.教科書やワークに掲載されている解法。
2.より洗練された別解。
この両方で解けるまで演習を重ねましょう。

今回の学年末試験もそうですが、定期試験の数学で「誘導形式」の問題が出題されることはよくあります。
よって、まずは1.を習得しましょう。

もちろん、フリーハンドの問題(誘導なし・白紙に最初から最後まで自力で解かせる問題)も、答えだけを書かせる問題もあります。
そのときは2.で解けばよいのです。

2.の活用法は、もう一つあります。
それは、(誘導によって)1.で解いた問題の「たしかめ算」としての活用法です。
ここまでやっておけば、計算間違いの心配は皆無です。

先週、Lくんが少しだけ学習した「半径の比=面積の比=中心角の逆比」が、まさにこの2.に相当します。
「知っている」と「解ける」は別物です。
スムーズに解くことができるまで反復演習しましょう。

【英語】
QED日誌の過去記事(2月12日)に書いた内容と重複するので、この記事では割愛します。

【社会科】
「1問1答」を徹底的に学習しましょう。
ここが完璧ならば、基本問題(学年末試験の易しい問題)は瞬殺できます。

さらに、余力があれば「1答1問」に挑戦しましょう。
「1答1問」とは、「1問1答」の「答え」の1単語を見て、その用語の説明文を書くことを指しています。
問題集に掲載されている文章と違っても、意味が合っていればOKです。
これは、記述式問題の対策です。

記述問題は、1問の配点が大きく「差がつく問題」と言えます。
先生によっては、学校ワークの記述式問題に掲載されていない用語の説明を求める問題を、定期試験で出題してくる場合もあります。
(たとえば「鉱産資源」など)
すると、その問題は「掲載されている」記述問題よりも、さらに差のつきやすい問題となります。
社会科の得意な生徒は、ぜひ「1答1問」にチャレンジしてください。

【理科】
Lくんの学校の『学年末テスト範囲表』には、理科の単元名が記されていません。
もし、計算問題が出題されるのならば、数学同様に2つの解法(前述の1.と2.)で解けるまで『学校ワーク』の問題を反復演習しましょう。
円図を活用したり、計算の工夫を何種類も演習したりすることで、理科の計算問題は楽に・速く・確実に解けるようになります。

2023-02-13

QED進学塾の中学1年生(L)~本日は学年末試験の9日前(中編)

QED日誌の昨日の記事のつづきです。

今回の授業でLくんは、登塾すると直ぐに「円錐の表面積・側面積」について質問をしました。
ここは、これから学校で習うところです。
Lくんが自分で予習をしようとして教科書の説明を読んだところ、よく分からなかったので質問したとのことでした。

続けて、Lくんはこう言いました。
「数学のワークを進めたいから(上記を)教えてほしい。」
この言葉を聞いただけで、Lくんが意欲的かつ計画的にテスト勉強を行っていることが分かります。

Lくんのテスト勉強の計画に、塾の授業をどう組み込んでいくのか、それにについて以下に記します。
と言っても、何が何でもこの通りに進めるという意味ではありません。
Lくんの計画性は前述のとおりで、Lくんは自分なりの学習計画を立てているに違いありません。
塾長は、Lくんが自分で立てた計画を最大限尊重します。
それでも、Lくんが学習計画を微修正する参考資料になればと思って、4教科について書き記します。

【国語】
学年末試験のテスト範囲表の国語欄の最後に『文法ワーク』と書かれていました。
国語の文法問題は即点問題とも言われます。
それは、短時間で(試験時間をさほど消費せずに)得点が取れるからです。
文法問題で素早く確実に得点を稼ぎ、浮いた試験時間を余裕を持って読解問題に回す、このような戦い方を塾長は塾生に推奨しています。

というわけで、次回の登塾日には『文法ワーク』を持参しましょう。
そして、簡単・明瞭・速攻・確実な解法を習得しましょう。
もともと国語力の高いLくんのことですから、塾での文法の授業がものの数分で終わってしまうことも十分考えられます。
それでも、塾でもう一度『文法ワーク』に目を通しておきたいところです。

つづく

2023-02-12

QED進学塾の中学1年生(L)~本日は学年末試験の10日前(前編)

QED進学塾の中学1年生のLくんの通う学校では、2月22日から学年末試験が実施されます。
また、その日は埼玉県公立高校入試の学科試験の実施日でもあります。
ということは、ちょうど2年後にLくんの番です。

2年も先のことですが、今からできることはいくらでもあります。
その中でも特に大切なことを簡潔に書けば、
1.Lくんが今学校で習っていることを着実に身に着けること。
2.それだけで満足せず「先行投資」をも同時に行うこと。
この2行です。

「先行投資」として何が有効なことなのか、それをLくんが考えることは難しいでしょう。
(それを考えるのは塾長の仕事です。)
しかしながら、Lくんが目の前の問題がただ「解ける」ことだけに満足せず、もう一歩だけ前に進もうとする「学習姿勢」を身に着けることはできます。
また、Lくんが「進取の気性に富む人間になりたい。」と考えることも、それを念頭に毎日の学習に取り組むこともできます。

もしLくんが上記のような勉強を毎日継続すれば、学力と成績の向上はもう約束されたようなものです。
そして、その上昇速度は、日を追うごとに加速度的に増加します。
早期に投資したものが時間が経てば経つほどに、複利の力で加速度的に増えて行くように。

学年末試験に話を戻します。
本日は、ちょうどテスト10日前です。
前述の2.の「先行投資」は一時休戦にして、1.の「今」に全力投球するときです。

英語を例に取りましょう。
学年末試験のテスト範囲表には「現在進行形」と明記されています。
同試験で出題される「3単元」「過去形」「現在進行形」の3つの英文法のうち、最もボリュームがあるのがこの「現在進行形」です。

Lくんは、既に先々週に2.の「先行投資」を終えています。
現在進行形の公式の一部である「現在分詞」は「形容詞的用法」ですが、Lくんはそれだけでなく「名詞的用法」(動名詞)をも学習しています。
さらに「過去分詞」についても「形容詞的用法」と「名詞的用法」の両方を学んでいます。

今Lくんがすべきことは、1.です。
具体的には、「現在進行形=be動詞+現在分詞Ving」の公式を確実に覚え、これを使いこなせるよう演習を重ねることです。

現在進行形の基本は、
(1)進行中の動作を表わす。「している」と訳す。
です。

ですが、高得点を狙うなら、
(2)近接未来を表わす。「するところ」と訳す。
も必須です。

さらに、どうしても満点を取りたいと思えば、
(3)動作の反復を表わす。「(いつも)してばかりいる」と訳す。
ここまで勉強しておく必要があるでしょう。

つづく

2023-02-11

QED進学塾の高校1年生(S)~今回の数学

QED進学塾の高校1年生のSくんの今回の数学です。

Sくんは、前回に引き続いて学校採択教材の『改訂版 クリアー数学I+A 数研出版』にて「三角比」を学習しました。

1.単位円の方程式は、x2+y2=1。
2.sinθ=y=高さ。
3.cosθ=x=右さ。
4.ピタゴラスの定理。a2+b2=c2
5.以上の4つから、sinθ2+cosθ2=1

Sくんは、三角関数の相互関係の公式の第1ページで習った「sinθ2+cosθ2=1」が
どうして成り立つのかを、上記のようにして理解しました。

上記5つは、中3数学の復習から、現在学習中の「数学1+A」(高1履修範囲)を経て、予習となる「数学2+B」(高1履修範囲)まで、3学年に渡っての履修内容を含みます。

Sくんがそれらを見事に関連付けて理解・習得したところに、今回授業の価値があります。
よく頑張りました。
授業時間中ずっと高い集中力を保ち続けたSくんに拍手です。

また、Sくんは、「y=f(θ)」の「定義域」(θの変域)から「値域」(yの変域)を求める問題にも挑戦しました。
Sくんが同問題を、
(1)最大値と最小値を求めて解く。
(2)不等式の性質をフル活用して解く。
この2つの解法で解き切ったことも価値が高いです。

今回の授業でSくんは、学年をまたがっての異なる単元での履修内容を組み合わせたり、1つの問題を複数の解法で解いたりすることにより、より深い理解を得ることができました。
Sくんがこのような学習を継続して行けば、Sくんの数学の学力が爆発的に向上することは間違いありません。
この調子で勉強を続けましょう。

2023-02-10

QED進学塾の開講・休講~本日は雪予報

QED進学塾の開講・休講について。

本日は雪予報が出ています。
降り始めが朝からとの予報。
積雪の恐れもあります。
塾の授業時間である夜には、相当積もっているかもしれません。

【高校受験生(R)=開講】
Rくんは、2月22日に埼玉県公立高校入試(学科試験)を受験します。
本日は、入試12日前です。
そして、Rくんの自宅から塾までは徒歩1分未満です。
というわけで、本日の授業を開講いたします。

本日は、前回Rくんが学習した理科の計算問題の続きを学習します。
また、他の教科の質問も受け付けます。
前回勉強した問題の復習と、次回問題(緑の付箋の問題)の予習をして登塾しましょう。
念のため、長靴を履くなどの雪対策をして登塾してきてください。

【受験学年でない塾生=自主休講も可】
前述のとおり、塾長は本日の授業を開講します。
しかしながら、受験生以外の塾生は、天候によって自主休講にしてください。
安全第一です。
路面状態が危険だと少しでも思ったら、迷わず塾をお休みしましょう。
お休みした授業の代わりとして、後日改めて振り替え授業を行います。

学年末試験が近づいています。
振り替え授業は、可能な限りテスト対策に活用しましょう。
そのような活用法を実現しやすくするために、塾長は「振り替え授業の専門曜日」を設けました。
なお、「専門曜日」は通常授業のない曜日です。
(いつだれが通塾しているのかの特定を避けるために、ここでは何曜日か明記しません。)

1.通常授業の曜日。
2.振り替え授業の専門曜日。
3.上記1.と2.の併用。
以上の3つから、最も都合の良いパターンを選択しましょう。

2023-02-09

QED進学塾の中学1年生(U,A)~今回の英作文・地理・北辰テスト

QED進学塾の中学1年生のUくんとAくんの今回の英作文・地理・北辰テストです。

【英作文】
UくんとAくんの両名は、『みるみるわかる ステップ式英語』の巻末の英作文を学習しました。
まずは先週の復習から。
両名は、お互いに問題を出し合いながら、先週勉強した4行の英作文を口頭試問+筆記試験しました。
そして、2人とも見事合格(^^)
ということで、晴れて両名は今回新たに3行の英作文を演習しました。

前回の4行はそれぞれが独立した英作文でしたが、今回の3行は意味の繋がった英作文でした。
1行目では第3文型の目的語Oだった「a dog」が、2行目では第2文型の補語Cの「the dog」に代わり、最後は3行目の第3文型の目的語Oの「this dog」になるという細かな使い分けを、両名は完璧に習得することができました。
この3行は、来週の英作文の小テストの試験範囲です。
今週に続いて両名とも満点が取れるよう、繰り返し復習しておきましょう。

【地理】
両名は、『中学 必修テキスト 地理1』の「1問1答」問題のうちの2問を、「1答1問」に代えてテストしました。
「1答1問」テストとは、「1問1答」の答えの1単語を見て、その意味を1行から2行程度の文章で説明するというテストです。
これも見事合格。
よく頑張りました。

来週の宿題にした「1問1答」のページまでが、おそらく両名の学年末試験の「地理1」のテスト範囲となることでしょう。
というわけで、両名は来週から同試験範囲の「歴史1」を勉強開始です。
歴史も地理と同じく「1問1答」を学習します。

【北辰テスト】
3月5日の日曜日に中1生対象の『北辰テスト』が実施されます。
同模試は『北辰テスト 中1スタート号』という名のとおり、中1生が生まれて初めて受験する『北辰テスト』です。

早速、Aくんが1番乗りで同模試の『受験申し込み書』を提出してくれました。
そして、Uくんも次回提出予定です。
受験準備は着々と進行中です。

学年末試験のテスト勉強が、そのまま北辰対策となります。
まずは学校の試験に全力投球しましょう。
学年末試験終了から北辰テスト受験までにわずかながら時間があります。
その時間は、学年末試験の範囲よりも前に習った単元の質疑応答の時間に充当します。
各自がいちばん苦手なところを質問してください。

2023-02-08

QED進学塾の高校受験生(R)~埼玉県公立高校入試の2週間前

QED進学塾の高校受験生のRくんは、2023年2月22日の水曜日に埼玉県公立高校入試(学科試験)を受験します。
本日は同試験の2週間前です。

Rくんは、毎日毎日5教科をバランスよく勉強しています。
そして、家庭学習で分からなかったところを塾で質問します。
先週から今週にかけて、Rくんが塾でよく質問しているのが『埼玉県公立高校入試 数学大問1予想問題』の「関数」の問題です。
特に、定義域と値域に関する問題が、Rくんの数学の時間の主題となっています。

y軸に平行な直線(縦線)は「x=k(定数)」と表すことができます。
Rくんは、これを「xは右さ」という耳慣れない言葉で理解しています。
そして、この「縦線」の1本または2本を用いて、「xの変域」すなわち「定義域」を図示することができます。

一方、x軸に平行な直線(横線)は「x=l(定数)」と表すことができます。
Rくんは、これを「yは高さ」という自然な日本語で理解しています。
そして、この「横線」の1本または2本を用いて、「yの変域」すなわち「値域」を図示することができます。

しかしながら、Rくんは上記の縦線と横線とをしばしば混同してしまいます。
そこで、今週はまた別の言葉でRくんの関数の学習を強化したいと塾長は考えています。

「定規」は「定木」とも書けます。
今ではプラスチック製品の「定規」が一般的ですが、同製品のない時代には木製の「定木」が使用されていました。
塾長は、木が真っ直ぐ上に伸びているイメージをRくんに持ってもらうことで、「定義域」を表わす縦線を「定木域」(造語)として覚えてもらおうと画策しています。

どの教科でもそうなのですが、特に数学では用語の正確な定義が重視されます。
数学は、明確に定義された用語や数式、あるいはグラフや図形などを用いて、計算をしたり証明をしたりする教科だと塾長は考えています。

それでも、塾長は、数学を勉強する際の補助の道具として、関係のないものでも何でも利用しようとする学習姿勢を「是」としています。
たとえば前述の「定義域」と「定木域」(造語)のように使えるものは何でも使って、それが数学の学習の手助けになるのならば、これもまた良しと考えているのです。

「定義域」と「値域」という言葉は、高校数学の用語です。
これらの用語を中学数学では、それぞれ「xの変域」と「yの変域」と習います。
そして、「変域」が教科書に初出するのは、中1の「関数」の単元です。

塾長は、履修学年にこだわりません。
必要とあらば何学年でも前に戻ってフィードバック学習をすれば良いし、逆に何学年も先の履修内容を予習することで今の勉強が分かりやすくなるのならば、積極的に予習するのも良いと思うからです。

というわけで、塾長は、中学1年生のLくんと高校受験生のRくんと高校1年生のSくんの3名のいる時間に、3名が共に学べる学習内容で「関数」の授業を行う予定です。
こうして、塾生ひとりひとりの顔を思い浮かべながら授業計画を練っている時間もまた、塾長の楽しみの一つとなっています。

2023-02-07

QED進学塾の中学1年生(L)~学年末試験のテスト範囲と今週の英語(2)

QED日誌の一昨日の記事のつづきです。

【前回記事の一部を再掲】
同表には、「3単現」「過去形」「進行形」といった、今回の試験に出題される英文法が明記されていました。
【再掲終わり】

今週Lくんは、「進行形」の公式から英文法を学習します。
(公式)進行形=be動詞+現在分詞Ving(形容詞的用法)。

先週Lくんは、現在分詞の2つの用法(形容詞的用法と名詞的用法)を学んだばかりです。
今週は、その続きで上記の(公式)を学びます。

Lくんがただそれだけを学ぶのは勿体ないので、これを機にLくんの英文法の知識をより深いものにしたいと塾長は考えています。

具体的には、
1.第2文型SVCのCが名詞の場合と形容詞の場合。
2.冠詞の有無。
3.形容詞の限定用法と叙述用法。
4.前置修飾と後置修飾。
5.分詞と分詞句。
を学習します。

上記を学習するために、
(例1)This is a red pen.  This pen is red.
(例2)a red pen , something white
(例3)an eaten zebra , eating lions
(例4)a zebra eaten by lions , lions eating zebra
の4つを例に取ります。

この英語の時間に、Lくんの隣の席には高校受験生のRくんがいます。
そのRくんも同授業に便乗します。
まだ中1のLくんには、難しすぎる内容も含んでいますが、分かる範囲で付いてきてほしいところです。

2023-02-06

QED進学塾の高校1年生(S)~三者面談を実施

QED進学塾の高校1年生のSくんの三者面談を実施しました。

QED進学塾が開校したのは、2007年3月9日のことでした。
ということは、塾はあと31日で満16歳なのですね。

その16年間で、日曜日に面談をしたのは初めての試みでした。
いざやってみると、静かな環境でお話をすることができました。
日曜日は授業がないので、ほかに登塾してくる生徒はいません。
これならば、むしろ平日より面談に集中できてよいとさえ思えました。

というわけで、今後も日曜日の面談を受け付けて行きます。
お仕事の都合等で日曜面談を希望される方は、どうぞ遠慮なくおっしゃってください。
喜んでお受けいたします。

さて、三者面談の内容は主として進路相談でした。
Sくんは、将来なりたい職業を既に決めています。
そして、そこに向かって進むために、大学進学についても真剣に考えています。
よって、面談では具体的で実のあるお話がたくさんできました。

学力は、毎日毎日の努力の積み重ねによってのみ向上します。
そして、その継続性を担保するのが、将来の目標であったり、勉強そのものの楽しさであったりするわけです。
さらに言えば、近い目標が目の前の定期試験であったり、遠い目標が入試であったり、さらに遠い目標が職業であったりします。

木を見て、森を見ず。
これは、細部に気を取られて全体を見ることができていないときに使う言葉です。
この言葉を広義に捉えれば、目の前のテストに追われて将来の見通しが立てられないときにも使えそうです。
つまり、時間軸で「木」や「森」見ているという意味で。

目の前のことに追われるばかりで息が詰まりそうになった時にこそ、「森」に目を向けてみるのが良いのかもしれません。
そして、再び目の前の「木」に全集中するのです。

木を見る、森を見る。
ぜひ両立させたいものです。

2023-02-05

QED進学塾の中学1年生(L)~学年末試験のテスト範囲と今回の英語

QED進学塾の中学1年生のLくんの通う学校では、2月22日の水曜日と翌23日の木曜日の両日に学年末試験が実施されます。
2月22日は、Lくんの2学年先輩のRくんが埼玉県公立高校入試の学科試験を受験する日でもあります。
よって、Lくんの学年末試験の日は、Lくんの第1志望校の入試日のちょうど2年前なのです。

塾長は、近くは学校の学年末試験を、また中くらいは2年生での履修内容を、そして遠くは公立高校入試を、それぞれにらみながらLくんの授業を組み立てています。
Lくんは、学校授業を十分に理解したうえで、なお余力を残していることが多いので、その余力を発展学習や未来への先行投資に充当しているところです。

今日は学年末試験の17日前です。
まだ2週間以上の期間があるこの時期ですが、Lくんの学校では学年末試験の『テスト範囲表』が既に配布されています。
これだけ早期に配布してくれると、塾長としても大助かりです。

Lくんは、学校配布物の範囲表を早速塾に持参してくれました。
もちろん、塾長は直ぐにコピーを取らせてもらい、教室に掲示しました。
同表には、「3単現」「過去形」「進行形」といった、今回の試験に出題される英文法が明記されていました。

Lくんは、登塾して直ぐに「(上記の)英文法を勉強したい。」と言いました。
毎回毎回、Lくんは「〇〇を勉強したい。」という目標を持って塾に来ているえらい子なのです。

今回の授業でLくんが学んだ述語動詞(V)は、規則動詞の「play」と不規則動詞の「eat」です。
1.原形=V。「する。」
2.現在形=V,Vs。「する。」
3.過去形=Ved。「した。」
4.過去分詞形=Ved。「された。(形容詞的用法)」「したこと。(名詞的用法)」
5.現在分詞形=Ving。「している。(形容詞的用法)」「すること。(名詞的用法=動名詞)」

Lくんは、わずか1時間半で上記の1.から5.までを学習することができました。
そして、授業終了時には何も質問することがないほどに理解することができました。
大変よく頑張りました。
Lくんの集中力に拍手です。

来週の英語の授業でLくんは、今週学んだことをさらに深化させたり、今週学んだことにまた新たな英文法を上積みしたり、『みるみるわかる ステップ式英語』のブラックページ(同書でいちばん難しい問題の掲載されているページ)の演習問題を解いたりする予定です。
来週の授業を実り多いものとするために、今週の授業をよく復習しておきましょう。

つづく

2023-02-04

QED進学塾の中学1年生(U,K,A)~今回の数英社と北辰テストの告知(3)

QED日誌の昨日の記事のつづきです。

【英語】
Uくんは、Aくんより半年早く入塾しています。
ですから、その分だけ英文法の学習にも先行の利があります。
そこで、今回授業ではUくんに先生役を、そしてAくんに生徒役を、それぞれ担当してもらって、英文法を勉強する時間を設けました。

この時間は、Uくんにとってこれ以上ないほどの英文法のアウトプットの絶好機です。
一方、Aくんは、普段の授業とは異なる形式で英文法を学べます。
そのため、新鮮な気持ちで学習に取り組むことができます。
また、「いつもと違う」勉強は、印象に残りやすい、すなわち学んだことが記憶に残りやすいのです。

また別の機会に、今度は逆にAくんがUくんに教える時間を設けたいと塾長は考えています。
折に触れて今回のような相互学習の時間を積極的に作って行きたいのです。
マンネリズムは、学習意欲を高値安定に保って学び続けることを阻害します。
そこかしこに新しい刺激を取り入れて、飽くことなく学習を継続して行きたいところです。
倦まず弛まずフレッシュな気持ちで学んでこそ、持続可能な学力の向上が望めるというものです。

【社会科】
QED日誌の過去記事で触れたことがありますが、社会科の勉強のし方を変更しました。
大まかに言うと、『1問1答』を、
1週目=家で予習→塾で勉強。
2週目=家で復習→塾でテスト。
このようにして、2週間に分けて覚える方式に変更したのです。

UくんとAくんは、通う学校が異なるため、学年末試験のテスト範囲も異なります。
しかしながら、社会科の地理に関しては、2名の試験範囲に共通部分が多いのです。
そこで、塾長は、前述の方法で地理を勉強することを両名に提案しました。
そして、両名はこれに納得して賛同してくれました。
よって、既に今週から新方式がスタートしています。
来週、両名がどこまで予習をしてくることができるのか、塾長は今から楽しみにしています。

【北辰テスト】
中1生たちは、3月5日の日曜日に実施される『北辰テスト中1スタート号』を受験します。
「スタート号」ですから、生まれて初めての『北辰テスト』受験です。
同号の受験申し込みの締め切り日は、今日から9日後の2月13日の月曜日です。

というわけで、塾では2月9日の木曜日まで、同号の受験申し込み書を受け付けています。
そして、同日の授業後に塾長が申し込み書を近くのポストに投函します。
すると、締め切り日ぴったりに申し込み書が北辰図書に届く予定です。

Uくんのご学友が同号の受験を希望しています。
塾長は、ご学友の分も一緒に申し込みします。

塾外生の受験申し込みは大歓迎です。
塾外生についても、2月9日の木曜日まで申し込みを受け付けています。
Uくん以外の中1生も、お友達を『北辰テスト中1スタート号』に誘ってくれたら幸いです。

2023-02-03

QED進学塾の中学1年生(U,K,A)~今回の数英社と北辰テストの告知(2)

QED日誌の昨日の記事のつづきです。

【数学】
Uくんの通う学校では、現在「ヒストグラム」と「代表値」を学習中です。
正確には、前者を履修完了したばかりで、後者の「平均値」「中央値」「最頻値」の3つの名前だけを教えてもらったところです。

Uくんは、登塾すると直ぐに『栄光ワーク』を机上に置き「今日はヒストグラムから勉強したい。」と言いました。
Uくんが自分の勉強したい単元をピンポイントで指名してくるのは、Uくんが当該単元の学校授業を聞いてもさっぱり分からなかったときと相場が決まっています。

それを知っている塾長は、その日の授業時間の2時間を全て数学に充当しました。
(正確には2時間18分)
もし、保護者さまがUくんのお迎えに来ていたのならば、お待たせしてしまったことをここにお詫び申し上げます。

Uくんは、「平均値」を「てんとうむし」の円図で理解しました。
Uくんは、「平均=合計÷人数」を学校の定期試験の数学の学年平均点を例にして、その意味を理解することができたのです。

また、Uくんは、2人の平均点を求める簡便法を覚えました。
たとえば、51点と54点の平均点ならば、両者の差が3点なので、その半分の1.5点を前者に足して(または後者から引いて)平均52.5点と計算できます。

Uくんは、「中央値」も数学の定期試験の学年平均点の例で習得しました。
Uくんの通う学校の1年生は、約270名が在籍しているそうです。
同テストの点数の最小値が1名、すなわち単独でビリが1名いたと仮定すると、その子の学年順位は270位です。
逆に、トップの子は当然1位です。

よって、真ん中の順位は、
(1+270)÷2=135.5位です。
しかしながら、現実にはその順位の生徒はいませんので、
135位の子の点数と136位の子の点数の平均値が、このテストにおける「中央値」となります。

もし、1学年が269名だったとすると、話はもっと簡単です。
真ん中の子の順位は、(1+269)÷2=135位ですから、135位の子の得点がそのまま「中央値」になるのです。

前述した3つの「代表値」の中で、Uくんが最も理解に苦しんだのがこの「中央値」です。
ここでの苦戦が響いて、授業時間が18分の延長戦となってしまったのです。
それでも、Uくんは最終的に粘り勝って、「中央値」を自分のものにすることができました。
よくがんばりました。

3つのうちの最後の「最頻値」は楽勝でした。
「最頻値=人数が最大である階級の真ん中の値(階級値)」
Uくんは、これを一瞬で理解しました。

「平均値」「中央値」「最頻値」の3つは、学校授業の予習です。
ですから、Uくんが学校で同単元の授業を聞けば、容易に理解することができるでしょう。
塾長は、Uくんがその授業で「統計学」に対する自信をつけてくれることを期待しています。

種明かしをすると、塾長がUくんに予習を頑張ってもらったのには理由があります。
それは、「ヒストグラム」の理解に苦しんだ子は「平均値」「中央値」「最頻値」でもっと苦労する、という傾向があるからです。
Uくんの次の数学の学校授業での「大苦戦」が既に予想されているのですから、何らかの手を先手で打っておかなければなりません。
だからこその「予習」だったのです。

最後にもう1度、Uくんの「今日はヒストグラムから勉強したい。」発言に戻ります。
Uくんがこのような発言をすることを、塾長は高く評価しています。

1.Uくんが「自分がどこが分からないか」を分かっている。
2.そのうえで、1.を何とか理解したいという学習意欲がある。
3.Uくんが「塾長に聞けば何とかなる。」と信頼してくれている。
4.さらに、塾長が宿題に出した同単元の演習問題を、Uくんは必ずやってくる。
5.その結果、Uくんの「分からない」が「よく分かる」に取って代わる。

塾長は、これからもUくんが「〇〇を勉強したい。」と積極的に発言してくれることを願っています。

つづく

2023-02-02

QED進学塾の中学1年生(U,K,A)~今回の数英社と北辰テストの告知

QED進学塾の中学1年生のUくんとKくんとAくんの今回の数英社と北辰テストの告知です。

【数学】
Kくんの通う学校では、今『1次関数』というタイトルの問題集を学習中です。
同書は、その名の通り「1次関数」専用の問題集です。
Kくんは、登塾すると直ぐに同書を机上に置いて「今日はこれを勉強したい。」と言いました。
何のために今日塾に行くのか、その目的意識が明確であればあるほど、勉強に身が入るというものです。
というわけで、Kくんは授業時間の1時間半を「1次関数」の学習に充当しました。

(い)1次関数の式
  直線の式
  y=ax+b

(あ)a=傾き=↑/→=Δy/Δx=y2-y1/x2-x1=速さ=変化の割合

(う)b=y切片=y軸との交点(0,b)=定数
  b=y-ax

(え)平行=傾きが等しい

(お)交点=連立方程式

(発展1)
平行移動
x=x-x1
y=y-y1

(比例)
y=ax

(発展2)=(比例)+(発展1)
y-y1=a(x-x1)
y-y1=y2-y1/x2-x1(x-x1)

Kくんが学習したのは、上記のとおりです。
Kくんは、「なぜそうなるのか。」を完全に理解したうえで上記を覚えました。
あとは演習あるのみです。
学校配布の問題集には、必要にして十分な演習問題が掲載されています。

【解法1】
(発展2)の2行の式のいずれか1つを用いて、
「公式→代入→計算」の順に解く。

【解法2】
(あ)の一部・・・a=y2-y1/x2-x1
(う)の一部・・・b=y-ax
との合わせ技で解く。

Kくんが学校問題集の全問を「2回ずつ」解いて、熟練度を上げてくれることを塾長は期待しています。
「2回ずつ」というのは、1問を【解法1】と【解法2】の両方で解いて、両者の答えが一致するまで解いてほしいという意味です。

「分かる」と「解ける」は別物です。
特に、数学ではその傾向が強いです。
1問を「2回ずつ」解いて、自信を持って「解ける」と言えるようになりましょう。

つづく

2023-02-01

QED進学塾の高校1年生(S)~日曜日に3者面談

QED進学塾の高校1年生のSくんの3者面談を日曜日に実施します。
その席にて実りあるお話ができれば幸いです。

QED進学塾では、日曜日と国民の祝日とを休講日としています。
カレンダーの赤い日がお休みです。

There is no rule without exceptions.
「例外のない規則はない。」

というわけで、日・祝にも各種面談(3者面談・2者面談・入会面談など)を受け付けています。
平日にはお休みの取れないお仕事の保護者さまも多いかと存じます。
ですから、どうぞご遠慮なく面談をお申込みいただければと思います。

ところで、大宮高校の理数科のように、最初から明確に「理系」の学校・学科もあります。
ですが、これは少数派です。
高校の公私を問わず、普通科に通う生徒の「文系」もしくは「理系」の進路を、高1から高2への進級時に選択させる学校が多数派なのです。

塾長は、生徒に文理選択について相談されたときに「迷ったら理系」をお薦めしています。
その理由は単純明快です。

大学受験生が志望する大学・学部を、途中で変更するのはよくあることです。
理系学部から文系学部への志望変更を「文転」と言ったり、逆に文系学部から理系学部への志望変更を「理転」と言ったりします。
そして、難易度が高いのは圧倒的に後者です。
だから、「迷ったら理系」なのです。

最初から文系志望の大学受験生よりも、「理転組」のほうがむしろ有利な場合もあります。
たとえば、私立大学の経済学部や経営学部などを志望する受験生の場合です。

同学部の入試科目でよくあるのが、「英国社」または「英国数」のいずれかを受験生に選択させるというパターンです。

そもそも、私立文系を志望する受験生には「数学が大の苦手・大嫌い」という子が多いのが実情です。
上記のパターンのように社会科と数学のいずれかを選択させる方式を採用している大学が、もし仮に数学の問題の難易度を高くしてしまったらどうなるでしょうか。
その答えは自明で「誰も数学を選択しない」という結果になります。

これでは、数社を選択にしている意味がなくなってしまいます。
だから、大学は数学の入試問題をあまり難しくできないのです。
つまり、「理転組」が入試科目に数学を選択すれば、高得点を稼ぎやすい、すなわち合格しやすいということになるのです。

さらに言えば、「理転組」の有利さは入学後も続きます。
大学の経済学部での履修科目である「経済数学」(大学によって呼び名の違いはありますが)では、微分・積分が当たり前のように、しかも頻繁に登場します。
そして、「数学が大の苦手・大嫌い」だった生徒は、ここで大変苦労します。
対して、「理転組」は苦も無く「経済数学」の単位を取得することができるでしょう。

もっと言えば、「理転組」の有利さは卒業後も続くかもしれません。
たとえば、塾長が初めて就職した会社の入社試験は「国数英」でした。
つまり、就職活動においても有利に働く可能性があるということです。

塾生が文理選択で「迷った」ときに、塾長が「迷わず」理系をお薦めするのは、以上のような理由によるものです。
ただし、これは「迷った」とき専用です。
「数学なんて死んでも勉強したくない。」という生徒は、「迷わず」文系を選択しましょう。

進路選択が人生の分岐点となることはままあります。
ですから、十分に納得できる選択をしたいものです。
重大な選択だからこそ、塾長は塾生やその保護者さまと共に熟考します。
そのための面談は大歓迎です。

進路相談に限ったことではないのですが、塾生やその保護者さまが何かに「迷った」ときには、「迷わず」塾長に面談を申し込んでいただければ幸いです。