2023-02-20

QED進学塾の高校受験生(R)~埼玉県公立高校入試の前々日

QED進学塾の高校受験生のRくんは、明後日の2月22日に埼玉県公立高校入試の学科試験を受験します。
今日はその前々日です。

QED進学塾には、すっかり恒例となった『作文』があります。
塾の歴代の高校受験生たちは、入試前夜に『作文』を書いてきました。
そして、明日はRくんの番です。

『作文』の書き方は、箇条書きでも何でも構いません。
とにかく受験生が今抱えている不安を、思いつく限り書き綴るのです。

「数学の試験の時間配分を失敗したらどうしよう。」といったものから、
「試験当日におなかが痛くなったらどうしよう。」といったものまで、
何でもいいから書きまくりましょう。

この『作文』は、単なる「おまじない」ではありません。
実験に基づく科学的根拠があります。
ただひとつ、実験を行ったのが日本ではなく米国の大学(シカゴ大学)という点だけが気懸かりなのですが、
その点については一旦置いておくこととして、また後述します。

その実験とはこうです。
大学生をAとBの2グループに分けます。
このとき、両グループに学力差が生じないように均等に分けます。

そして、両グループに共通の「試験範囲」を告知して、1週間後に試験を行います。
条件を同じにするために、両グループには同じ教室で同じ時間数の講義を受講してもらいます。

この試験に合格した学生には、通常なら1年かけて取れる大学のある単位を、わずか1週間で取れるという「ご褒美」が与えられます。
これで、学生が真剣に点数を取りに行く環境が整いました。

Aグループは、試験前夜に前述の『作文』を書きます。
一方、Bグループは同『作文』を書きません。

試験結果が優秀だったのは、Aグループでした。
100点満点の試験で、Aグループの平均点はBグループのそれを2点上回ったのです。
平均値以外にも、統計学上よく用いられる代表値として「中央値」や「最頻値」もありますが、その全てでAグループの勝利でした。

この実験の得点率の差は2%でした。
これをそのまま埼玉県公立高校入試(500点満点)に当てはめると、なんと10点の差がついてしまう計算です。
この差は、非常に大きいと言わざるを得ません。

さて、先ほど塾長が「後述する」と言っていた、日米の差異についても考察しておきましょう。

これは、つい10か月前の記事です。
遺伝子の解析は、ここまで進んでいます。

日本人は、世界でもトップクラスに「不安遺伝子」と呼ばれるものを多く持っています。
つまり、日本人は米国人以上に不安に対するアンテナが鋭敏なのです。
ということは、不安を書き綴る『作文』の効果も、日本人のほうがより大きいと推論できるのではないでしょうか。

ですから、塾長は受験生に『作文』を書いてもらうのです。

受験前夜ですから、集中して10分程度で『作文』を書き上げましょう。
この作文を人に見せる必要はありません。

なお、この『作文』に効果がある理由としては、
1.不安を書き出すことで、安心感が増すこと。
2.万一、不安材料が現実化しても落ち着いて対処できること。
などが挙げられています。

試験前夜の寝る直前の10分間を英単語の暗記に充当しても効果はあるでしょう。
ですが、入試の得点を10点押し上げる効果はなさそうです。

ならば、同じ10分間を『作文』に充当しましょう。
そのほうが、得点upに期待が持てます。

さて、ここまで塾長は科学的根拠のある「得点up法」を書きました。
ですが、受験生にはこれ以外の方法、たとえば科学的根拠のない「おまじない」でも、何でも試してほしいと思っています。
その「おまじない」のひとつが「合格お守り」だったりするわけで、それで受験生の心が落ち着くならば、「おまじない」でも「オカルト」でも使えるものは何でも使ってください。

最後に、入試前夜の『作文』は必ず書きましょう。
その効果は約束されていると思って。
少なくとも「おまじない」や「オカルト」よりは効くはずです。

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