2023-02-23

QED進学塾の中学1年生(U,K,A)~学年末試験のテスト勉強

QED進学塾の中学1年生のUくん,Kくん,Aくんの3名は、それぞれ別の中学校に通っています。
よって、3名の学年末試験の日程も異なり、最も早いUくんの学校では、既に昨日から試験が始まっていて明日で終わります。
来週の頭にはAくんが、同週の後半にはKくんが、それぞれ学年末試験を受験します。
といわけで、3名の中1生は一心不乱にテスト勉強に励んでいるところです。

【英語】
Kくんの英文法の試験範囲に「不定詞」があります。
「不定詞」の学習に割いているページ数が教科書・ワークともに多いため、学年末試験で数多くの問題数が出題されることも、それに伴って配点が大きくなることも予想されます。
そこで、今回Kくんは「不定詞」を集中学習しました。

俳句・短歌・定型詩などがそうであるように、日本人の体には「5」や「7」のリズムが刻まれています。
ですから、日本人が覚えものをするときに、このリズムにさえ乗せておけば、頭に良く入ったり、悪れにくかったりするのです。

そこで、Kくんは「不定詞」を学ぶのに必要な文法用語を後回しにして、まずは日本語訳から覚えました。
7・5のリズムに乗せて「こと」「べき」「ための」(ここまで7音→ここから5音)「して」「ために」の12文字を覚えます。

次に、Kくんが通塾開始した直後に学習した「国語と英語の品詞判別法」の復習をしました。
「こと」の後ろには、「が」や「を」を付けることができるので、「こと」=名詞です。
よって、「こと」は不定詞の名詞的用法。

「べき」「ための」は、後ろに続く「名詞」(「が」や「を」を付けられる言葉)を修飾できるので、「べき」「ための」=形容詞です。
よって、「べき」「ための」は不定詞の形容詞的用法。

「して」は後ろの形容詞を、「ために」は後ろの動詞を、それぞれ修飾していること。
英語の用言は、動詞・形容詞・副詞(参考までに国語の用言は、動詞・形容詞・形容動詞。英語には形容動詞がありません。)
よって、「して」「ために」は連用修飾語になる。
ゆえに、「して」「ために」は不定詞の副詞的用法。

以上のようにして、Kくんは、不定詞の5つの日本語訳と3つの用法とを筋道立てて理解したうえで、完璧に覚えることができました。
これを忘れてしまったら、あまりにも勿体なさすぎます。
少なくとも3日間は毎日音読して、この知識をKくんの血肉としてほしいところです。

【数学】
一方、UくんとAくんは、両名に共通の試験範囲である「2.円錐の底面積・側面積・表面積」を学習しました。
既に塾で両名が学んだ「1.中心角の求め方」の復習も、両名がこれから学ぶ「3.回転体の表面積」の予習も、合わせて勉強することができました。
一連の流れで1.2.3.を学習すれば、この3つの学習項目がどういう理論で繋がっているのかがよく分かり、異なる3つの小単元を体系的に整理して覚えることができます。
いっぺんに3つ覚えられるのもお得ですし、そのうえに学問体系まで分かるのですから、言うことなしです。

両名は、円錐における側面と底面の「比」と「逆比」を納得したうえで覚えることができました。
「半径の比=面積の比=中心角の逆比」という関係を、両名が十分に使いこなすための演習も積めました。
さらに、両名が学んだことを定着させるのに、うってつけの問題を宿題にしました。
次回の授業で、定着したことを活用するために両名が解く「応用問題」も見つかりました。

今回授業で両名が学んだ「基礎問題」は、Uくんの質問を受けた塾長が、Aくんの『学校ワーク』から選んだ1問です。

両名が「基礎問題」を解くことで得た知識・技能は、次回授業で学ぶ「応用問題」に生かされます。
そして、その「応用問題」は、塾長がUくんの『学校ワーク』から選んだ1問です。

両名が別の学校に通っているおかげで、両名が塾に持参する『学校ワーク』も2種類となります。
塾長は、今回学習の「基礎問題」をAくんの『学校ワーク』から、次回学習の「応用問題」をUくんの『学校ワーク』から、それぞれ問題を選んでいます。
出版社の異なる『学校ワーク』が2冊あると、こんな工夫もできるのです。

創意工夫のある授業をすることは塾長にとって楽しいことで、その授業を受講している両名も楽しそうでした。
楽しく学ぶこと、それができただけでも学習効果は飛躍的に上昇します。
厳選された問題を解くこと、洗練された解法を学ぶこと、これらが加われば、その上昇幅は更に大きくなります。
こうして両名が得たものを確実に定着させるために、ぜひとも家庭学習での復習に注力してほしい、塾長はそう願わずにはいられません。

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