2023-02-14

QED進学塾の三者面談~『野村ノート』が発見されて(中編)

QED日誌の本日の記事のつづきです。

塾長が唯々諾々とSくんの言い分を聞き入れたのではないことは、同日誌の(前編)に書き記しました。
Sくんの希望通りにしたうえで、Sくんの目標達成が十分可能だから聞き入れたのです。
もし、それでは目標に到達しないと塾長が判断したならば、再度話し合いをしたことでしょう。
やはり、1.希望を語り合うこと。(再掲)
ここに尽きるのです。

2.自信を付けさせること。(再掲)
自信は、成功体験の積み重ねによって身に着きます。
しかしながら、失敗もまた必要です。

せっかく野村氏に登場してもらったので、野球の話をします。
野球では、実際にバットでボールを打ってもらって(打つ人をノッカーという)それをグローブで捕る練習をします。
野球選手の守備力は、この捕球練習(ノック)の積み重ねによって向上して行くのです。
守備の上達にノックは欠かせません。

楽に捕れるボールばかりでは上達を望めません。
捕れるか捕れないか、ぎりぎりのボールに何度も飛びついて行ってこそ、上手くなることができるのです。

最初は10球中2球しか捕れなかった(8球失敗)コースのボールが、つまり「捕れない」ことが当たり前だったボールが、最後に10球中8球捕れるようになったとき(2球失敗)、選手は「自分は捕れて当たり前」という、揺るぎない自信を身に着けることができるのです。

3.自分で気付かせること。(再掲)
プロ野球選手は、当たり前ですが「プロ」です。
ですから、自分で「気付く」力も相当なものです。
コーチもまた「プロ」ですから、選手に「気付かせる」ための指導ができます。

塾生は、勉強の「プロ」ではありません。
「学生」という字を「学業に生きる」と読めば、学生の仕事は勉強ですから一応「プロ」ではあるのでしょう。
ですが、技術的に高度なものを持っているかと言えば、真の「プロ」と言うには無理があります。
つまり、塾生は勉強の「プロ」ではありません。

だからこそ、指導者の「気付かせる」力がより必要になるのです。
塾長は、その点を肝に銘じて、決して忘れることのないようにと、自分に言い聞かせています。

つづく

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