2020-05-31

QED進学塾の塾長~本日は第87回東京優駿

QED進学塾の塾長は毎週末にJRA(日本中央競馬会)の主催する競馬を楽しんでいます。
本日は第87回東京優駿の日です。
東京優駿は5大クラシック競走の第4弾です。

【塾長の予想】
2020年5月31日(日曜) 2回東京12日
11R 15時40分 東京優駿GⅠ2,400m 芝 18頭
1着・・・12番サリオス
2着・・・16番マンオブスピリット
2着・・・17番ヴァルコス
3着・・・05番コントレイル

無傷の4連勝で皐月賞を制した05番コントレイル号は、本日の東京優駿で断トツの1番人気になっています。
前走の皐月賞が強い勝ち方でしたから、今走で単勝1倍台の圧倒的支持を集めているのも頷けます。
しかし、皐月賞でそのコントレイル号に0秒1差の2着に敗れた、12番サリオス号を塾長は本命に推します。
大本命のコントレイル号が追い込み届かずの3着入線という絵が、塾長の頭に浮かんでいます。

【塾長の購入馬券】
1.単勝・・・ 12番。
2.馬連・・・ 12番=16番、12番=17番。
3.3連単・・・12番→16番→05番、12番→17番→05番。
以上5点です。

2020-05-30

QED進学塾の小学5年生~水曜日の算数

QED進学塾の小学5年生は、水曜日の算数に「どうしてうるう年があるのか」という質問をしました。
その質問に塾長がどう回答したのかは、昨日のQED日誌の記事に書きました。
水曜日はそこからオリンピックの話に発展しました。

夏のオリンピックは「うるう年」に開催されますが、冬のオリンピックは「うるう年±2年」の年に開催されます。
そこから、さらに発展して合同式を教える流れになりました。
もちろん、実際に教えるときにはmodや≡(合同)といった言葉や記号は使っていません。
ですが、使ったほうが表記が楽なのでこの記事では使うことにします。

mod4(4で割ったあまり)
-1≡+3(mod4)・・・・・(★)

塾長は、これを「輪環図」で説明しました。
時計回りが正(余る)で、反時計回りが負(足りない)です。
すると、「1つ足りない」が「3つ余る」と合同であること(★)が、図で理解できるのです。

【実験】
15=12+3
15=16-1

児童は、(★)が正しいことを上記のような実験で確かめて納得してくれました。

塾長の年代はmodを大学で学習しましたが、今は高校の履修内容となっています。
ですが、塾長は小学校で「あまりのあるわり算」を習ったと同時に、modと同じ考え方を自然に使っていたものです。
そして、modの考え方は受験算数の整数問題を解くときに大活躍してくれたことを覚えています。

【4で割ったあまりについて考えると、3余ることと1足りないことは同じ。】
児童がこのことを至極当然のこととして考えられるように、今後もことあるごとにmodについて触れる機会を作っていきたいと、塾長は考えています。

2020-05-29

QED進学塾の小学5年生~一昨日の算数

QED進学塾の小学5年生は、一昨日の算数の時間に突然質問をしました。
それは、うるう年についての質問でした。

児童「どうして2月は28日までの年と29日までの年があるの?」
塾長「1年=365.25日だからだよ。」

塾長は「下一桁が00の年は例外(4の倍数なのに2月29日がない)」であることには触れずに質問の回答をしました。
塾長がそこまで詳しく説明してしまうと、児童の頭の整理が追い付かないと判断したからです。

 365.25×4
=(365+0.25)×4
=365×4+0.25×4 ← 分配法則
=365×4+1
=365×3+365+1 ← かけ算の分割
=365×3+366

上記のようにして、「4年でワンセット」(365日の年が3年と366日の年が1年)であることを児童は納得してくれました。

また、「うるう年」の学習には副次的効果もありました。
それは、児童が学校で習う計算法則を2つ(分配法則とかけ算の分割)復習できたことです。

さらに、「数式で説明する」ことの練習にもなりました。
小学生が上記の6行の数式を書ければ、それは証明問題を完璧に記述したことになるのです。

2020-05-28

QED進学塾の小学5年生~昨日の算数

QED進学塾の小学5年生は、昨日の算数の時間に新教材の『まるいち算』を学習開始しました。
同書は児童の保護者さまが書店で購入した本です。
昨日、それを児童が自ら進んで手に取って開いたのです。
塾長は、『まるいち算』の「ま」の字すら口にしておらず、本を開いたのは100%児童の意志です。
この機を逃す手はないと判断した塾長は、早速同書の最初の1問を授業で取り上げました。

塾長はQED日誌の過去記事に書きましたが、算数における絶対的基準と言える数は「1」です。
「1」は算数の単位元として最重要の数なのです。

昨日の1問は「倍数算」でした。

【問題】
AはBの3倍の貯金があります。(以下略)

塾長「貯金が少ないのはどっち?」
児童「A」
塾長「本当?」
(しばしの考慮時間)
児童「あ。Bが少ない!」
塾長「正解!」
塾長「少ないほうのBを○1と決めよう。」
塾長「そしたらAは?」
児童「○3」
塾長「ご名答!」

これが分かればあとはスムーズです。

2人の合計が2400円。
∴○4=2400円。
両辺を4で割って、
B=○1=600円。
両辺に3をかけて、
A=○3=1800円。・・・(答え)

塾長「○6はどうやって調べられる?」
児童「・・・」
塾長「ヒントは○1。」
児童「○1×6」
塾長「素晴らしい。」
塾長「じゃあ○10は?」
児童「○1×10」
塾長「〇100は?」
児童「○1×100」
塾長「完璧だね。」

この質疑応答を通じて、児童は「○1」の重要性を実感してくれました。

この問題は、少ないほうの「B=○1」と置くことから始まって、
「○1=600円」が求められた段階で事実上解き終わっています。
児童が「○1が全て」と認識してくれたことで、この日の授業目的は達成されました。

2020-05-27

QED進学塾の小学5年生~一昨日の算数

QED進学塾の小学5年生は一昨日に算数を25分間勉強しました。
授業時間の多くを国語に投入したために、算数の時間が短くなってしまいましたが、次回の授業日に調整したいと思います。

(1)1より大きい数「を」かけると増える。
(2)1より小さい数「を」かけると減る。
(3)1より大きい数「で」割ると減る。
(4)1より小さい数「で」割ると増える。

児童は、この4行を実際に計算して確かめました。
算数における「実験」は、数学の「証明」と同じ価値を持ちます。

児童の予想に反する計算結果となったのは(4)でした。
児童は「何となく減りそうな気がしたけど、実は増えた。」と驚いていました。

児童がことのほか苦戦していたのが「助詞」でした。

【練習】
2「を」かける = ×2。
3「で」割る = ÷3。
×4 = 4「を」かける。
÷5 = 5「で」割る。

児童は、上記のような練習を繰り返してだいぶ上達しましたが、すらすら言えるようになるにはもう少し練習する必要がありそうです。

人は算数の問題を解くときに「言語」で思考します。
数式を日本語化したり、逆に日本語を数式化したり、これらを得意になることは、算数上達の近道なのです。

話が横道に逸れますが、日本人が英語を学ぶより英国人が日本語を学ぶことのほうが、より難しいと言われます。
外国人の日本語学習を難しくしている要因のひとつに「助詞」があります。
日本人でも「助詞」の誤用は頻繁に見受けられるので、いわんや外国人おやなのでしょう。

昨日のQED日誌の記事に、「これは」の「は」(副助詞)が主格ではなく目的格を表している例を書きました。
そこに気付くかどうかが、題意を正確に把握できるかどうかの分かれ道になっていました。
また、前々回の国語の授業では、「だけ」と「ばかり」の2つの副助詞に着目することが、解法の糸口となっている問題を学習しました。
今後、接続助詞がキーになる問題も登場することでしょう。
このように、「助詞」は決して軽視できない品詞なのです。

日本語の助詞には「格助詞」「副助詞」「接続助詞」「終助詞」の4種があります。
それらを全て合わせても僅か50語しかありません。
なので、4種50語を全部覚えることも可能です。
ですが、入試での文法の配点の少なさを考えると、重要な助詞(読解問題など文法問題以外の問題を解くのに有用な助詞)のみを学習すれば必要十分でしょう。

話を算数に戻します。
算数の学力向上には、数的感覚を養うことも重要です。
「大きい」「小さい」「増える」「減る」、これらをイメージするだけで解きやすくなる問題は多いのです。

【問題】太郎君の歩いた平均の早さを求めなさい。
【誤答例】時速48㎞。
数字や単位の大きさを正しく理解している児童は、上記の解答が間違っていることに一瞬で気が付きます。
勘のいい子なら、正しい答えが「時速4.8㎞」であることや、誤答の原因が小数点の移動を間違えたせいであることをも察知することができるでしょう。
数や単位の大きさを把握している子は、明らかに間違った答えを平然と書いて×をもらうことはないのです。

入試頻出問題に「つるかめ算」という、古典的な問題があります。
さらっと「つるが増えたら足は減るよね。」と言える子は、「つるかめ算」の習得があっという間です。
大きさや増減を想像できることは、算数の問題を解くうえで強力な武器となるのです。

2020-05-26

QED進学塾の小学5年生~昨日の国語

QED進学塾の小学5年生は、昨日国語を1時間学習しました。
国語の授業時間は40分間の予定でしたが、学習すべき内容が予定よりも大幅に増えたため、1.5倍の60分間に急遽拡大したのです。

【本文からの抜粋】
これはもっとも、文学作品の中にも見いだすことができる。
【問題】
『これ』の指す内容を「A」という言葉を使って50字で書きなさい。

抜粋したたった1行の中に、児童にとって難しい言葉が2つ含まれていました。
その言葉は『文学作品』と『見いだす』の2語です。
児童は、この2単語の意味をまず学習しました。

もし、何十行もある文章中に知らない言葉が2つあったとしても、その2語のおおよその意味を前後の文章から推し量ることができれば、読解するのに差し支えはありません。
しかし、短文1行に分からない言葉が2つあれば話は別で、文意を理解することは困難です。
そのような状況を回避するためには、語彙力を増強するよりありませんが、それは一朝一夕にできることではなく、文章を読みこなすことを地道に積み重ねて行く必要があります。
読解力が読書量に比例するのは、昔も今も変わらないのです。
知らない言葉は辞書で調べたりしながら、やや難しめの文章を数多く読んでほしいところです。

語彙力増強には時間がかかりますが、文法力を養うことはそれより短時間でできます。
そして、文法力は読解問題を解くのに大きな助けとなってくれます。
とある予備校の英語講師が「英文法の力を長文読解に生かす」ための問題集を出版していますが、「文法→読解」は国語学習においても有効な作戦なのです。

児童は、この【問題】が何を要求しているのかを把握するのに苦労していました。
塾長は、児童が問題文の『これは』を主語だと勘違いしていることに気付きました。
苦戦の原因はそこにあったのです。

国語の小学4年生の履修範囲に「作文の書き方」という単元があります。
(例)いつ どこで だれが なにを どのように どうした。
児童はこのような形で文の構成要素を学びます。
また、「述語」「主語」「修飾語」といった文法用語も学びます。

児童は、昨日の授業で上記を復習したのち、抜粋文をもう一度読み返しました。
【本文からの抜粋】
これはもっとも、文学作品の中にも見いだすことができる。

述語=『できる』→だれが?なにが?→『見いだすことが』=主語。
述部=『見いだすことができる』→だれが?なにが?→「人が」=主語。

児童は、この2行を学習して気づきました。
『これは』は、主語ではなく、修飾語であることに。
『これは』は、「作文の書き方」の「なにを」に該当する言葉(目的語)であることに。

ここまで来れば、抜粋文の1行を理解することは簡単です。
『これは』→『これを』
人は『これを』見いだすことができる。

つまり、『これ』という指示語の内容が問われている本問は、「人は『なにを』見いだすのか具体的に答えなさい。」という問題だったのです。
見いだす=見つけ出す→「なにを」見つけ出すんだろう?
このように考えることができれば、解ける問題なのです。

「分からない」ことは悪ではありません。
ですが、「何が分からないのかが分からない」のは大問題です。

1.問題文や本文に用いられている単語そのものが分からない。
2.単語は分かるけれど、問題文が何を要求しているか(何を問われているか)が分からない。
3.何を問われている問題なのかは分かっても、その答えが本文中のどこに書かれているのかを見つけられない。
4.書かれている場所は見つけられたのに、それを答案にどう書けばいいのかが分からない。

国語の読解問題(記述式問題)の「分からない」を細分化したのが上記の4つです。
この4段階のうちのどこで躓いているのかを突きとめ、その原因をひとつひとつ解決していくこと、それこそが「学び」であると塾長は思うのです。

そのような学習を積み上げて行くには時間も労力もかかります。
しかしながら、そうやって積み上げた基礎学力は堅固な土台となり、容易に崩れることはありません。
逆に、学問の本質とは無縁の受験テクニックをいくら詰め込んだところで、それは砂上の楼閣に過ぎず、崩れる去るのは一瞬です。
どちらが学力伸長の近道かは自明です。

2020-05-25

QED進学塾の小学5年生~本日の学習予定(算数・国語)

QED進学塾の小学5年生の本日の学習予定(算数・国語)です。

1より大きい数をかけると増える。
1より小さい数をかけると減る。
を先週学習したのですが、

1より大きい数でわると減る。
1より小さい数でわると増える。
を本日学習予定です。

また、3つ以上の分数をかけたり割ったりする問題に本日初挑戦します。
長い棒を先に書いておいて、数字を片っ端から上下に振り分ける練習をします。

時間に余裕があれば、新単元「体積」の導入授業を行います。
1辺が1㎝の立方体を実際に作るところから学びます。
この立方体は、体積の単位元となる「1㎝3」に他なりません。
1㎝3の大きさを児童に実感してもらいます。

国語は、宿題の「30字で書きなさい。」を詳しく学習します。
目の着けどころ、本文の探し方、答案の書き方(特に字数調整)などを学びます。
そのうえで、次回宿題の問題を指定します。
塾長は、児童が宿題をぎりぎり解けるラインを見極めて、必要にして十分なヒントを出すつもりです。
ヒントが多すぎて児童が簡単に解けてしまっても、逆にヒントが少なすぎて児童が何も書けなくても、どちらも勉強になりません。
児童が「全力を出せば解けるかも。」と思えたときが、学習効果を最大化できたときなのです。

2020-05-24

QED進学塾の塾長~本日は第81回優駿牝馬

QED進学塾の塾長は毎週末にJRA(日本中央競馬会)の主催する競馬を楽しんでいます。
本日は第81回優駿牝馬の日です。
優駿牝馬は5大クラシック競走の第3弾です。

【塾長の予想】
2020年5月24日(日曜) 2回東京10日
11R 15時40分 優駿牝馬GⅠ2,400m 芝 18頭
1着・・・04番デアリングタクト
2着・・・03番アブレイズ
3着・・・01番デゼル

上記に挙げた3頭はいずれも無敗馬です。
04番が3戦3勝、03番と01番が2戦2勝です。
特に04番には人気が集中していて、断トツの1番人気です。
04番は5大クラシック競走の第1弾である「桜花賞」の勝ち馬で、同レースでの勝ちっぷりがあまりにも鮮やかだったので、人気が集中するのも当然です。
同馬が本日の優駿牝馬を勝てば2冠達成となり、それを期待している人は多いことでしょう。
塾長も同馬を1着予想していますが、馬券は別です。
塾長の購入する単勝馬券は、人気の04番ではなく、配当妙味のある03番です。

【塾長の購入馬券】
1.単勝・・・ 03番。
2.馬連・・・ 03番=04番。
3.3連単・・・04番→03番→01番。
5.ワイド・・・01番=03番・03番=04番。
以上5点です。

2020-05-23

QED進学塾の小学5年生~分数のわり算(2)

QED進学塾の小学5年生は、今週から「分数のわり算」を学習開始しました。
そして、児童は「逆数の定義」と「かけ算のきまり」を学習し、実際にわり算を行うところまで進みました。

(1)塾長は「わり算とは、逆数のかけ算である。」ことを教えるのに、次のような例を挙げました。
÷2=半分。
×1/2=半分。
児童は、以前に学習した上記の2行をよく覚えていて、直ぐに納得してくれました。

(2)さらに、塾長はミニカーを裏返しながら説明を続けました。
×を÷にするときに1度裏返し、□を1/□にする(逆数にする)ときにもう1度裏返したのです。
児童は、ミニカーが1回転して元の状態に戻るさまを見て、視覚的にも納得しました。

(3)授業時間の都合で説明を割愛したこともあります。
それをできるだけ詳細に書くと、
 2÷3/4
=2÷(3÷4)
=2÷3×4
=2×4÷3
=2×(4÷3)
=2×4/3。
上記は、「わり算は、どうして逆数のかけ算に直せるのか。」の小学校履修範囲内での証明です。
また、上記の学習はつい忘れてしまいがちな計算法則を再学習する好機でもあります。
時間の余裕のある日にぜひとも学習したいところです。

2020-05-22

QED進学塾の小学5年生~分数のわり算

QED進学塾の小学5年生は、一昨日の算数の時間に「分数のわり算」を初めて学習しました。

算数において最も重要な数は「1」です。
算数の「単位元」(E)として基準となっている数が「1」なのです。

単位元をE、Aの逆元をA^-1とすると、
A・A^-1=E。
□×(□の逆数)=1。

「逆数」は、これほど重要な「1」を学習するのに絶好の単元なのです。
そこで、一昨日は逆数について詳しく学習しました。

【逆数の定義】
逆数=かけて1になる数。(積が1。)

【かけ算と数の大小】
1よりも大きい数をかけると増える。
1よりも小さい数をかけると減る。

かけられる数が1より小さければ、それに1よりも大きい数をかけて(=増やして)1にする。
かけられる数が1より大きければ、それに1よりも小さい数をかけて(=増やして)1にする。

このことを式で書くと、
(1より小さい数)×(1より大きい数)=1。
(1より大きい数)×(1より小さい数)=1。

児童は、以上のことをまずは「言語」で理解しました。
そのためには60分の時間投資が必要でしたが、今後1年半でその何百倍ものリターンがあることは間違いありません。

次に、児童は実験をしました。
言語で理解したことを、実際にかけ算をして数字で確かめたのです。
最後に、児童は計算問題(分数のわり算)を解き見事完答しました。
実験開始から問題完答までに要した時間は、わずか10分でした。

これで、児童が分数の四則計算を毎日宿題で解くことが可能になりました。
塾長は、児童の宿題の出来を見ながら次のステップへと進むタイミングを計ります。
新教材『コア』にて新単元「体積」を学習開始する日は近そうです。

2020-05-21

QED進学塾の小学5年生~昨日の国語

QED進学塾の小学5年生の現在学習中の国語教材は『アインストーンPrimary』です。
児童は、同書の記述式問題に苦戦しながらも全力で答案を作成しています。
そして、解けなかった問題は塾長に質問します。
塾長は、答えそのものを教えることはありません。
その代わり少しずつヒントを与えます。

児童は、塾長の出すヒントを真剣に聞きます。
そして、児童は、そのヒントをもとに答案作成のイメージを思い描きます。
その時点で、答案を作成できないと児童が思えば、児童は塾長にそれを伝えます。
昨日、塾長が国語の宿題を出題したときもそうでした。
児童は「解けないかもしれない。」と正直に塾長に言ったのです。

その宿題は、指示語の内容を「30字以内で書きなさい。」という問題でした。
塾長は、いくつかのヒントを出しました。

1.指示語の内容は指示語よりも「前」に書いてあることが多い。
2.「前」を探すときは、指示語に近い行から順番に。
3.指示語の直下に「だけ」という副助詞がついている。
4.指示語の2行前に「ばかり」という副助詞がある。
5.「だけ」と「ばかり」は類義語である。
6.以上のことから、指示語の内容は、「ばかり」のすぐ上に書かれていると推測できる。
(ただし、「副助詞」の詳細には触れず。)
このヒントを聞いて児童は「(宿題が)できそう。」と嬉しそうに塾長に言いました。
児童の学習への取り組みはいつも素晴らしいです。
何とかして問題を解こうとする意気込みが伝わってきます。

(1)自力で問題を解く。
(2)解けなかった問題を質問する。
(3)答えそのものではなく、解法のヒントをもらう。
(4)それでも分からなければ、塾長に正直に言う。
(5)追加のヒントをもらう。
(6)解けなかった問題に再挑戦する。

児童がこのような勉強を続けていれば、国語の実力は自ずと身に着いてきます。
答案作成に全力を尽くす姿勢は成長の原動力です。

2020-05-20

QED進学塾の小学5年生~本日の学習予定(算数・国語)

QED進学塾の小学5年生の本日の学習予定(算数・国語)です。

児童は「分数の除法」を今日初めて学習します。
その一歩目は「逆数」です。

【定義】逆数とは「かけて1になる数」である。
2×□=1
1/3×□=1
4/5×□=1
1と2/3×□=1
まずは「かけて=1」を繰り返し練習します。
そして、
2←逆数→1/2
1/3←逆数→1/2
4/5←逆数→5/4
1と2/3←逆数→3/5
のような」表記法を学びます。

次に「かけ算の法則」を学習します。
1より大きい数をかけると増える。
1より小さい数をかけると減る。

これと対比して「わり算の法則」をも学習します。
1より大きい数でわると減る。
1より小さい数でわると増える。
「逆数」の学習は、上記を再学習する好機なのです。

【例題】
 2/3÷4/5
=2/3×5/4
=1/3×5/2
=5/6

この【例題】を通して、
(1)÷□=×(□の逆数)
(2)分数のかけ算は約分が先。
を学ぶのです。

国語は児童の質問を受け付けます。
そして、今日は国語の宿題を出題する日です。
塾長は、その宿題に何を選ぶかを児童の質問内容によって決める予定です。

2020-05-19

QED進学塾の小学5年生~新単元を学習開始

QED進学塾の小学5年生は昨日から新単元を学習開始しました。
新単元は「分数の乗法・除法」で『計算の級別トレーニング』の15級です。
昨日の導入授業で児童が学習したのは乗法のみ、除法の学習は次回授業のお楽しみです。
予定です。

分数の計算を楽に速く行うには、
「た」し算・ひき算=「た」い(帯)分数。まず通分。
「か」け算・わり算=「か」(仮)分数。まず約分。
が有利であることを、
塾長は上記のように教えました。
児童は、「た」と「か」の文字の一致に「すごい!」と目を輝かせていました。
そして、児童は実際に計算問題を上記の方針どおりに解いて「確かに楽だ。」と納得していました。

一方、国語は難問の宿題が出ていました。
それは「60字以内で書きなさい。」という記述問題です。
児童はこれを立派に仕上げてきました。
児童は「難しかった。お父さんに手伝ってもらった。」と正直に言いました。

児童が現在学習中の国語教材は『アインストーンPrimary』です。
同書の読解問題は本文に書かれている内容自体が難しいのですが、それに加えて設問に記述問題が多いことがさらに難易度を高くする要因になっています。
ですから塾長は児童に国語の宿題を出す日を、児童が曜日的に時間の余裕のある日に限定しているのです。

話を算数に戻します。
昨日から算数の宿題が1日2問に増えました。
1問目=分数の加法・減法(『計算級別』16級)C5
2問目=分数の乗法・除法(『計算級別』15級)C5
児童はこれから上記ような形で、分数の四則計算を毎日学習して行きます。
これならば、児童が15級までを履修完了したのち、14級の「分数の四則混合計算」への移行がスムーズです。

2020-05-18

QED進学塾の小学5年生~今日から新単元=分数の乗法・除法

QED進学塾の小学5年生は今日からいよいよ新単元を学習開始します。
新単元は「分数の乗法・除法」で、『計算の級別トレーニング』の15級です。
小学生の最終級は14級「分数の四則混合」ですから、計算のゴールが見えてきました。

1.分数の加法・減法・・・・・途中計算も答えも帯分数。
2.分数の乗法・除法・・・・・途中計算も答えも仮分数。
これが、小学生の分数計算のセオリーで、学校でもそう教えています。

塾長は、分数の加法・減法の最初の授業で1.2.を児童に教えています。
まずは1.2.の復習をしてから新単元を学習開始です。
新単元の一歩目は「帯分数を仮分数に直す」ための最速の方法を学ぶことです。

本日の学習予定です。
(1)分数の乗法・除法の導入。
(2)1と1/2=1.5を図示する。
(3)国語の読解問題(先週の宿題)。

この3つを学習する順番はこの通りとは限りません。
生徒の興味関心がどこに向くかによって、臨機応変に入れ替えるつもりです。

2020-05-17

QED進学塾の塾長~本日は第15回ビクトリアマイル

QED進学塾の塾長は毎週末にJRA(日本中央競馬会)の主催する競馬を楽しんでいます。
本日は第15回ビクトリアマイルの日です。

【塾長の予想】
2020年5月17日(日曜) 2回東京8日
11R 15時40分 Vマイル GⅠ1,600m 芝 18頭
1着・・・16番ノームコア
1着・・・05番プリモシーン
3着・・・07番ダノンファンタジー

塾長の本命馬は、今回珍しく2頭います。
それは、16番ノームコア号と05番プリモシーン号です。
この2頭は、昨年の第14回Vマイルの1着馬と2着馬です。
勝ったノームコア号はレコードタイム、0秒0差の2着に惜敗したプリモシーン号も同タイムですから能力に差はありません。

【塾長の購入馬券】
1.単勝・・・ 16番・05番。
2.馬連・・・ 05番=16番。
3.3連単・・・16番→05番→07番。
4.3連単・・・05番→16番→07番。
5.ワイド・・・05番=16番。
以上5点です。

2020-05-16

QED進学塾の小学5年生~数的感覚を磨く

QED進学塾の小学5年生は、ここ5か月半の間に随分と数的感覚が磨かれてきました。
特に、ここ1か月では「数の大きさを図で考える」ことが得意になってきたようです。

今週水曜日の国語の時間のことです。
記述問題の字数合わせの計算に「1.5倍」することを学びました。
ですが、児童はこの「1.5倍」が今ひとつピンと来てきない様子でした。
そこで、来週の授業の冒頭に「1.5倍」を児童が得意とする「ケーキの絵」で図示してしてもらう予定です。
児童の得意技を有効活用して「1.5倍」の理解を視覚的に深めるのが狙いです。

児童は、簡単な数字ならば図示しなくても数字の大きさを思い浮かべることができるようになってきました。
今週水曜日の算数の時間に児童が「ある数から19を引く」のに「20を引いてから1を足す」ほうが簡単であることに気付いたのも、数の大きさをイメージできている証拠です。
また、児童は「20を引いてから1を足す」ことを「引き過ぎた分をあとで返してあげる」と表現することができました。
言語による理解がここまで進めばもう完璧です。

「引き過ぎた分をあとで返す」ことの応用編が次の問題です。
【『計算級別』16級H4番】
  19/12-14/15
=7/12+1/15

まず1(=12/12)を引いてから、あとで引き過ぎた1/15を足すのです。
これを思いつくには、14/15が1に近い数(あと1/15で1になれる数)であることに気付く必要があります。
次回授業でこの問題を学習します。
児童の「気づき」があるか楽しみです。

その続きは簡単に解けてしまうことでしょう。
児童が「分母の12と15が60で通分できる」と一瞬で見抜くことを、塾長は確信しています。
それは、
「ダース」(12の倍数)=12,24,36,48,【60】,72,・・・・・
「時計」(15の倍数)=15,30,45,【60】,75,・・・・・
の2行を児童が覚えているからです。

2020-05-15

QED進学塾の小学5年生~一昨日の算数

QED進学塾の小学5年生は、『計算級別トレーニング』の16級(分数の加法・減法)を学習中です。
一昨日の授業では、3つの異なる分母を通分することを学習しました。
この日の最難関は、共通因数のない3つの分母(任意の1つと他の2つとが互いに素)を最小公倍数で通分することでした。
児童は、今週月曜日に習ったばかりの「3つの数の最小公倍数の求め方」を駆使して、見事この通分に成功しました。
「これにて16級は免許皆伝。」と言いたいところですが、まだまだ覚えるべき計算の工夫が16級には多数あります。
ですから、5月中は児童に16級をみっちり学習してもらって6月から15級(分数の加法・減法)へと進む授業計画を塾長は立てていました。

ところが、一昨日の授業の様子を見るに、児童は早く先へと進みたがっていることがありありと分かりました。
好奇心旺盛であることは良いことです。
知的好奇心は学習意欲に直結します。
そう考えれば、直ぐにでも15級へと進級するべきでしょう。
というわけで、早速来週から15級の学習を開始します。
児童を飽きさせないためにも、それが得策であると塾長は判断しました。
まだ学習不十分の16級は、15級と並行学習します。

2020-05-14

QED進学塾の小学5年生~昨日の国語

QED進学塾の小学5年生は、昨日国語と算数をそれぞれ40分ずつ学習しました。
国語の時間は記述問題の答案作成の手順を学びました。

【宿題】「A」と「B」の2語を用いて、・・・・・を60字以内で書きなさい。
前回の授業で、児童は書きたいことを4行の文にまとめました。
その4行を上手につないで、60字にまとめてくるのが今回の宿題でした。
児童は内容的に申し分のない答案を塾長に披露してくれました。
ただ、児童にとっての最難関は字数制限でした。

児童「どうしても60字を超えてしまう。」

そこで、塾長は2つの方法を教えました。
1.省略可能な文節を見つけてそれを消去する。
2.意味が同じで文字数の少ない言葉に置き換える。

児童「できた!」
塾長「素晴らしい。」

塾長が予想していた時間よりもはるかに短時間で、児童は60字ちょうどの答案を作成することに見事成功しました。

記述問題は、字数が少ないほうが実は難しかったりするのです。
もう四半世紀も昔の話になります。
塾長のいとこが都立大の史学科(日本史専攻)を受験したのですが、その受験勉強での苦労話を塾長に教えてくれました。
「『200字で書きなさい。』はすぐできるようになったけど、『50字で書きなさい。』がなかなかできないんだよね・・・・・」
書きたいことはたくさんあるのに、それを無理やり少ない字数に圧縮するのがいちばん大変だと、いとこはもらしていたのです。
塾長は「文系ならではの悩みなんだろうなあ。」と思いながら、この話を興味深く聞いていたものです。

さて、話を戻します。
児童は、字数オーバーの答案を短くして、制限字数内に収める方法を学びました。
どうにかして字数を短縮しなければいけない局面は、記述問題の答案を作成する際によく発生します。
ですから、「字短」の方法はぜひ知っておいてほしいことなのです。

それにも増して、記述問題の答案作成に有益なのは、「時短」すなわち「答案作成の時間短縮」の方法を覚えることです。

1.答案作成に使えそうな文節や文を本文中から探して傍線を引く。
2.1.に短い横線を入れて5文字ずつのブロックに区切る。
3.2.のブロック数を「正」の字を書きながら数える。
4.「ブロック数×5=制限字数×3分の2」程度になるようにブロック数を調整する。
5.4.を答案に書く順番を決める。
6.5.を上手につないで文章にする。

塾長は、児童に上記手順を教えました。
ただし、上記の4.については、
「ブロックの総字数の約1.5倍が答案の長さになるよ。」
という表現で説明しました。
児童は、「8ブロック(40字)+つなぎの言葉(20字)=答案(60字)」という理解の仕方で納得してくれました。

ブロックを8つに絞り込むことは、キーワードやキーとなる表現を「厳選40字」に絞り込んでいることに他なりません。
つまり、この段階で「答案に書くべきこと」がより明確化されていることになるのです。
そして、きつく絞り込んだおかげで、字数にはまだまだ余裕があります。
最大20字(60字の枠からはみ出すことが許される最後の句点を含めれば最大21字)がつなぎの言葉に使えるのです。

(1)長い答案をどうにかして短くすることに頭と時間を使う。
(2)ブロックを厳選することに頭と時間を使う。
この2つを比較すると、答案作成の簡便さ・スピード・完成度のすべてにおいて、(2)が(1)に勝ります。

ところで、記述問題の字数制限には、たとえ問題文には明記されていなくても「暗黙のルール」が存在します。
先ほど触れましたが「最後の句点ははみ出してもよい。」も暗黙のルールの一つです。
もうひとつ暗黙のルールは「制限字数の9割未満の答案は減点対象とする。」です。

では、これらのルールを「60字以内で書け。」に当てはめてみましょう。
答案の文字数が少なすぎることによる減点を回避するには、最後の句点を含めて最小でも54字を書かなければなりません。
このとき、自分の言葉で書くのは、54-40(8ブロック)=14文字です。
逆に、最大値は最後の句点を含めて61文字ですから、自分の言葉は61-40(8ブロック)=21文字です。

14×1.5=21。
つまり、最大・最小で1.5倍の開きがある計算です。
文字数にこれほどの弾力性があれば、答案作成に苦労しないのも頷けるでしょう。
前述の「(2)が(1)に勝る。」が、数字で証明された形です。

記事が長くなってしまいました。
最後に宿題について。
前回の宿題とした問題=昨日の国語の授業で詳しく学んだ問題は、『アインストーンPrimary』の19ページの(4)でした。
今回の宿題は(3)です。

(4)の問題は、「XについてAとBの2語を使って60字で書きなさい。」
(3)の問題は、「YについてBとCの2語を使って60字で書きなさい。」
この2問は、出題形式が完全一致します。
児童が、昨日学習したばかりの答案作成方法を早速宿題に活用して、どんな答案を書いてきてくれるのかを塾長は今から楽しみにしています。

2020-05-13

QED進学塾の小学5年生~前回の授業と本日の授業

QED進学塾の小学5年生は、算数の時間に分数の加法・減法を、国語の時間に長文読解を、それぞれ現在学習中です。

(1)前回の算数の授業では、分数の加法・減法(通分あり)を学習しました。
【前々回~前回の算数の宿題のうちの1問】
16級Cの5番=8/9+7/12
児童は、この問題の分母を72で通分していました。
塾長は、児童が「9×12=108」で通分しなかったことをまず褒めました。
少しでも分母を小さくしようとする、児童の工夫の跡が見て取れたからです。
そのうえで、塾長は児童に「先週学習した互除法を用いて9と12の最小公倍数を求めなさい。」という問題を出題しました。
児童は正答の「36」を導き出すことに成功しました。
そして、児童は同じ問題(16級Cの5番)を分母を36で通分して再度解き直しました。

塾長「分母を72で計算したときと、分母を36で計算したときでは、どっちが簡単だった?」
児童「36が楽だった。」

児童が「楽」と体感してくれれば、もうそれだけで課題クリアです。
それは、最小公倍数で通分することの簡便性と最小公倍数を求める互除法の有用性とを、児童が同時に実感できた証左となるのですから。

ここまでを理解して興が乗った児童は、自発的に16級の次のページをめくり、今後学習予定の問題を見始めました。
児童「小数が混じっている問題がある!どうやって解くんだろう?」
塾長は、算数の授業予定を大幅変更して「小数→分数」の変換方法に30分を投入しました。

(2)前回の国語の授業では、長文読解の記述問題における答案作成の手順を学習しました。
【問題】・・・(前略)を60字以内で書きなさい。
児童「そろそろちゃんとした答えを作りたい。」
塾長「よし!作ろう。」

ここで、塾長が答えを教えてしまっては学習効果半減、いやそれ以下になってしまいます。
あくまでも最終的な答案は児童に作成してもらうことが肝要なのです。

1.答案作成の素となる文章4行をノートに書き出す。
2.その4行とも「文頭から10文字」で区切る。
3.その4行の総文字数を数える。(52文字)
4.つなぎの言葉に何文字使えるか計算する。(60-52=8文字)
5.4行を上手くつないで答案を作成する。

上記の4.までを授業中に、最後の5.は宿題にしました。
最後の仕上げは児童の独力で!
この方針を貫くためです。

今は、児童が視覚的に理解しやすくするために、答案作成の素をノートに書き出しています。
しかし、将来的には児童がノートに書き出すことはしなくなります。

1.設問を読む。
2.1.に関連のある部分を本文中から探す。
3.2.の当該部分を5文字ずつに区切る。
4.3.の文字数を数える。
5.4.を基に要求される文字数の答案を作成する。
このような解法がより実戦的です。
なので、ゆくゆくは「ノートに書き出す」ことをしなくなるのです。

(3)前回授業では、算数の時間にも国語の時間にも、児童の学習に対する積極的な姿勢が見られたことを、塾長は嬉しく思いました。
算数の時間に塾長が何も言わなくても、児童が自ら進んで先の問題を見て「小数はどうするの?」と質問してきたこと。
国語の時間に塾長が先を急がせる姿勢を微塵も見せないのに、児童が自発的に記述問題の「答えを作りたい。」と言い出したこと。
児童のこの2つの発言に、塾長は児童の向学心の高さを感じました。
学習意欲は成績向上のための特効薬です。
児童が学習意欲を高値安定に保ったまま学習を継続できるようにしたい、塾長はいつもそう思います。
そして、それを実現するためには、児童の知的好奇心のベクトルの向く先を塾長が注視して、それに沿った学習指導をすることが必須であると考えています。

(4)本日の授業では、算数も国語も復習が中心となります。
どちらの教科も難所に差し掛かっていて、現在学習中の単元に2割から3割程度の積み残しが発生しているように見えるからです。
まずは、その積み残しを解消することが先決です。

復習を十分に行ったうえで、さらに今日の授業で新たなことを学習する余裕があるならば、
1.国語・・・・・(ノートに書き出さないで)本文中に5文字ずつの区切り線を書き込む練習をする。
2.算数・・・・・共通因数のない3つの分母(任意の1つと他の2つとが互いに素)を最小公倍数で通分する。

この2つを新出事項として学習予定です。

2020-05-12

QED進学塾の国語の授業~読解問題の解法

QED進学塾では、国語の読解問題において「設問を読んでから本文を読む」解法(後述の【解法2】)を推奨しています。

【解法1】
1.本文を読む。
2.設問を読む。
3.2.に関連する部分を本文から探す。
4.3.に印をつける。
5.4.を再読・精読する。
6.答案を作成する。

【解法2】
1.設問を読む。
2.1.に関連する部分を本文から探す。
3.2.に印をつけておく。
4.本文を読む。
5.3.を再読・精読する。
6.答案を作成する。

ごく一般的な解法は【解法1】でしょう。
ですが、塾長は【解法2】を推奨します。
【解法1】も【解法2】もステップ数は変わりません。
しかし、解法の手順に違いがあります。
【解法1】では最初に「本文を読む」のですが、
【解法2】で「本文を読む」のは4番目です。

易しい問題(本文が短い文章が多い)ならば【解法1】のほうが早く楽に解けます。
本文の内容を完全に把握してから、設問を読んでそれに答える、これが容易にできてしまうからです。

ところが、難しい問題(本文が長い文章が多い)では、そうは問屋が卸しません。
本文を読みこなすだけで四苦八苦してしまい、なかなかその先に進めないからです。
そこで、塾長が推奨するのが【解法2】です。
「本文を読む」ことを4番目に回して、最初に「設問を読む」のです。
そうすることで、2つの利点が生まれます。

(1)本文を理解しやすくなる。
まず、設問を読んで本文の内容を大まかに想像してみます。
たったこれだけで、本文を読むことのハードルが大幅に下がります。
それは、設問を読むことで本文の「予習」ができているからです。
本文の内容が難しければ難しいほど「予習」の効果は絶大です。
また、先に設問を読んでから本文を読む解法に習熟するほどに、何に力点を置いて本文を読み進めるべきかが分かるようになってきます。
このことが、さらに本文の内容理解を深める要因となるのです。

(2)答案作成の速度と完成度が向上する。
本文の内容理解が深まれば、答案の完成度が向上するのは当然です。
それだけではありません。
解答のスピードも大きく向上するのです。
【解法2】では、設問に関係する部分に予め印をつけてから本文を読みます。
すると、本文を読み進めて行く際に、同時に答案のおおまかな概形を作成する習慣が身に着きます。
この習慣を完全に身に着け、それを呼吸をするがごとく自然に実行できるようになった子は、たとえば記述問題ならば、本文を読むと同時に答案に書く文章の草案を作成することが容易にできるようになるのです。
こうなればしめたもので、答案作成時間の大幅短縮は約束されたようなものです。

2020-05-11

QED進学塾の小学5年生~本日の学習予定(算数・国語)

QED進学塾の小学5年生の本日の学習予定(算数・国語)です。

算数は16級H8番を学習します。
【16級H8番】
2と10/21-1と9/14(「と」は帯分数を表す)

この問題1問で、先週学習した、
1.分母の最小公倍数で通分すること。
2.分数の減法の筆算(繰り下がりあり)。
の2つが復習できます。
また、この問題に用いられている数字は、先週学習した問題のそれよりも難しい数字なので、さらなる強化学習ができます。

国語は記述問題に挑戦します。
1行でも2行でもよいので、とにかく書く練習をします。
記述問題の満点を最初から取ることは難しいかもしれませんが、まずは部分点を獲得することから練習です。

【問題】
作者が言いたかったことを、「ファーストネーム」「新しい世界」の2つの言葉を使って、60字以内で書きなさい。

ここで、「新しい世界」に注目します。
「新しい」という言葉のイメージから、これは「よい意味」で用いられている言葉だと推測できます。
であるならば、答案で使用が義務付けられている2つの言葉(必須2語)を、作者は肯定的に捉えていることになります。
ということは、この「必須2語」を実現するためにはどうすればよいか、どのような姿勢で臨むべきか、が作者の言いたいこと(本文の要旨)でしょう。
そのような観点で本文を読めば、問題で求められている「作者が言いたかったこと」が何であるかが見えてくるはずです。

今日の国語の授業目的の第一は、児童がこの理論を理解することにあります。
(それを理解したうえでの)第二は、児童が理論に沿った答案を1行でも2行でもいいから作成することにあります。
牛の歩みのよし遅くとも。
一歩一歩着実に歩みを進めて行きたいものです。

時間が許せば、上記に加えて塾長の自作問題を2問学習する予定です。
【塾長自作問題1】
作者が言いたかったことを、「地球温暖化」「環境破壊」の2つの言葉を使って、60字以内で書きなさい。

環境問題は公立中高一貫校の適性検査における頻出問題ですから、それに合わせて塾長が作った問題です。
この問題では、「破壊」という言葉のイメージから、先ほどの問題とは逆に、これは「悪い意味」で用いられている言葉だと推測できます。
であるならば、「必須2語」を作者は否定的に捉えているわけです。
ということは、この「必須2語」を回避するためにはどうすればよいか、どのような心構えが必要か、が作者の主張(本文の要旨)となるでしょう。
児童が【塾長自作問題1】をこのような観点で見ることができれば、本日の授業は大成功です。
さらに欲を言えば、児童がこの「必須2語」を用いて、自らの考えを短文で表現できれば最高です。

さらなる発展学習のための次の1問です。
【塾長自作問題2】
作者が言いたかったことを、「地球温暖化」「環境保全」の2つの言葉を使って、60字以内で書きなさい。

この問題では必須2語が異符号です。
「地球温暖化」が負、「環境保全」が正です。
このような「異符号」の問題は、先ほどの【塾長自作問題1】のような「同符号」の問題よりも難易度が上がります。
それでも、児童が先ほどと同様の短文を作成できれば、これはもう免許皆伝です。

さて、明日のQED日誌の記事の予告です。
「国語読解問題の解法」について書きます。

2020-05-10

QED進学塾の塾長~本日は第25回NHKマイルカップ

QED進学塾の塾長は毎週末にJRA(日本中央競馬会)の主催する競馬を楽しんでいます。
本日は第25回NHKマイルカップの日です。

【塾長の予想】
2020年5月10日(日曜) 2回東京6日
11R 15時40分 NHKマイルC GⅠ1,600m 芝 18頭
1着・・・14番ルフトシュトローム
2着・・・17番サトノインプレッサ
3着・・・03番レシステンシア
3着・・・16番ストーンリッジ

塾長の本命馬は、14番ルフトシュトローム号です。
このレースには3戦3勝の無敗馬が2頭出走します。
それは14番ルフトシュトローム号と17番サトノインプレッサ号です。
前者は4番人気で後者は1番人気です。(前日売り最終オッズ)
同馬は、デビュー戦から3戦目まで全てマイル戦(距離が1600mのレース)を走って3連勝中です。
この距離がピッタリの馬だと塾長は思います。
同じくデビューから3連勝中の17番馬が1番人気の支持を集めていますが、4番人気の14番馬のほうが距離適性が高いと見て、塾長は14番を本命に推したのです。

先週の天皇賞(春)を勝ったのは、塾長が本命にした14番フィエールマン号でした。
偶然の一致ですが今週も塾長の本命馬は14番。
同一番号の馬が2週連続でGⅠを制したことは過去に何度もあり、今回もそれを期待している塾長です。

勝ち馬投票券(馬券)は馬連(1着と2着を順不同で当てる馬券)を買います。
今年は3歳の重賞(G1・GⅡ・GⅢ)の馬連の配当金に5%のボーナスが上乗せされる年です。
塾長は、そのボーナスを取りに行きたいがために、馬単(1着と2着を順番通りに当てる馬券)ではなく馬連を買うことにしたのです。
ほかには、3連単(1着→2着→3着を順番通りに当てる馬券)を2点購入します。

【塾長の購入馬券】
1.単勝・・・ 14番。
2.馬連・・・ 14番=17番。
3.3連単・・・14番→17番→03番。
4.3連単・・・14番→17番→16番。
以上4点です。

2020-05-09

QED進学塾の小学5年生~最小公倍数と通分・最大公約数と約分

QED進学塾の小学5年生は昨日の算数の時間に、授業前の学習予定を超えて多くの内容を学習しました。
児童は、一昨日の宿題として16級Cの3番を解くべきところを、間違ってGの3番を解いてきました。
C問題→G問題ですから、レベルが一気に4段階upです。
これには、児童も違和感を感じたようで、昨夜の授業では「急に難しくなったと思ったんだ。」と言っていました。
Cの2番が分母が1けたの問題だったのに、次の問題(Gの3番)の分母にいきなり3けたの数字が登場すれば、びっくりするのも当然でしょう。
それでも、児童はGの3番を最後まで解き切っていました。
お見事でした。
塾長は児童を目一杯ほめちぎりました。
児童は得意顔です。
それを見た塾長は、これはチャンスだと思いました。
児童が解いたGの3番を例題にして、授業前の予定よりも難しいことに挑戦させてみようと思ったのです。
塾長にほめられて児童の気分が上がっている今ならば、行けそうだと塾長は判断したのです。
昨日児童は最大公約数と最小公倍数の求め方を初めて学習しました。
そして、児童は習ったばかりの最小公倍数を通分に利用し、最大公約数を約分に利用する技まで使いこなせるようになりました。
チャレンジ大成功です。

昨日の授業時間の99%を算数に投入してしまったため、国語を勉強する時間がなくなってしまいました。
児童は「国語はお父さんが教えてくれた。それでも難しかった。」と言っていました。
自力で解き切ることはもっと難しいでしょう。
解き切ることができなくても、国語の記述問題には必ず部分点が設定されています。
しかし、何も書かなければ1点ももらえません。
たとえば満点が8点の問題があったとします。
その問題で1点も取れなければ大打撃ですが、半分の4点でも部分点が取れていれば致命傷にはなりません。
ですから、まずは自分が分かる範囲で答案を書く練習から始めて行きたいと塾長は考えています。
早速次回授業から練習開始です。

2020-05-08

QED進学塾の塾長~「9月入学制」に賛成(2)

QED日誌の昨日の記事の続きです。

塾長が「9月入学制」に賛成する理由のその2は、今が国際標準に合わせる好機と考えるからです。
ただ、グローバル・スタンダードという視点からは、既に専門家の方々が意見を述べられているようですから、ここでは割愛します。

賛成の理由その3は、入試時期の変更によるメリットが大きいと塾長は考えるからです。
1月入試より6月入試のほうがよいという考え方です。

もう少し詳しく書きます。
大学入試を例にとりましょう。
これまで、大学入試センター試験は、例年1月中旬に実施されていました。
2021年度から大学入試センター試験は「大学入学共通テスト」に名称変更しますが、その実施予定日は現段階では「2021年1月16日・17日」となっており、入試時期に変更はありません。
(「9月入学制」の導入が決まれば変更もあり得ますが。)

その「1月中旬」という実施時期がよくないと、塾長はずっと思っていました。
1月は風邪をひきやすい時期であり、インフルエンザの流行期でもあります。
受験生がどれだけ気を付けていたとしても、罹患のリスクを完全に回避することはできず、体調不十分のまま試験を受けなければならない受験生は毎年発生します。

1月試験実施には、体調面だけでなく天候面のリスクもあります。
降雪です。
雪による交通機関の遅れによって、試験時間が遅れたことが何度あったでしょう。
この遅延による受験生の心理的・肉体的負担は大きく、試験を管理・実施する側の負担も大きいです。

さて、「9月入学制」を導入するとそれに伴って入試時期も変更になります。
入学が4月から9月に5か月遅くなれば、単純に入試も5か月ずれたとして、「共通テスト」の実施時期は6月中旬です。
これならば、体調面・天候面のリスクは大幅に軽減されます。

もっと細かい話をします。
塾長は、共通テストの実施時期は、今よりも4か月半おそい「5月末~6月初旬」がよいと思います。
台風のリスクを最小限にしたいからです。
かつて宮崎は「台風銀座」と言われていましたが、宮崎出身の塾長ならではの発想かもしれません。
気象庁発表の台風の平年値(1981年から2020年の30年平均)は、5月の接近数=0.6、6月の接近数=0.8です。
また、上陸数は、5月が0.0、6月が0.2です。
さらに、5月と6月の2か月の平均を取ると、接近数が0.7、上陸数が0.1です。
この数値ならば、台風のリスクは十分に小さいと言えるでしょう。
だから、塾長は共通テストを「5月末~6月初旬」に実施すべきと考えているのです。

2020-05-07

QED進学塾の塾長~「9月入学制」に賛成

QED進学塾の塾長は「9月入学制」に賛成します。
そして、その実施時期は来年度からがよいと考えています。
その理由を以下に書きます。

3・4・5月の計3か月間に渡って児童・生徒の登校の機会が失われることが、本日の時点で既に確定しています。
6月からは何とか登校が可能になることを塾長は願っていますが、新型コロナウイルスの感染拡大の状況によってはどうなるか分かりません。
つまり、現時点での登校の機会損失期間は、良くて3か月、悪くすると4か月以上に及ぶということです。
さて、来年1月には入試が始まります。
ということは、年内12月末までには例年通りの学習進度に追いついておく必要があります。
ですが、登校再開後の約半年間で機会損失期間のリカバリーをすることは、現実的に無理があります。
つまり、今年度は例年通りの学習が担保できない状況にあるのです。
そこで、今年度に限り「3月修業」ではなく「8月修業」とすると、5か月間の猶予が生まれます。
5か月あれば、どうにかリカバリーすることが可能ではないかと塾長は考えるのです。
今年度に限り、12か月間ではなく17か月間とする、柔軟な対応を塾長は望んでいます。
そして、9月入学制を実施するタイミングは、来年度からがよいでしょう。
そうすれば、これからまだ1年以上ありますから、十分な準備期間が取れると思うのです。
最後に、学費について。
今年度が5か月間延長されれば、それに伴ってかかる学費も増加します。
入学制度改革を行う際には、今年度の学費の増分を家計に負担させないための補償についてもセットで考えてほしいところです。

2020-05-05

QED進学塾の小学5年生~今週の授業予定(国語)

QED進学塾の小学5年生の今週の授業予定(国語)です。

【問題】
作者が言いたかったことを、「ファーストネーム」「新しい世界」の2つの言葉を使って、60字以内で書きなさい。

先週塾長は児童に国語の宿題を出しました。
その問題が上記ですが、この問題の答案を作成することが宿題ではありません。
塾長が児童に出した宿題は、下記の1.のみでした。

1.「新しい世界」に行くために越えなくてはならない「壁」がある。その「壁」とは具体的に何を指すか、わかる範囲で調べる。
2.その「壁」はどうしたら越えられるのか。
3.「ファーストネーム」というキーワードを使って、1.2.を説明する。
4.60字の9割は54字であることを理解する。
5.54字以上60字以内で答案を作る。

塾長が国語の宿題を出すのが珍しかったためか、児童は1.の宿題をやる気満々でした。
児童が張り切ってやってきた宿題を見るのを後回しにするほど罪なことはありませんから、塾長はこの宿題だけは必ず丁寧に見て直ぐに添削します。
評価即応の原則を遵守です。

本来ならば上記の5.まで一気に進みたいところですが、それをやってしまっては児童にとって過負荷となることは明らかです。
それくらい、設問も本文も長文で難易度の高い問題なのです。
ここは焦らずに少しずつ歩を進めて行きたいと思います。

算数の時間には、児童の頭から細い煙が出ています。
今学習中の計算ドリルには、児童がやや苦戦する問題がときどき登場します。
そのぐらいがちょうどいい歯ごたえがあって、児童の学習意欲が増す問題レベルだと塾長は見ています。

国語の時間には、児童の頭からもくもくと煙が立ち込めています。
歯ごたえと言うよりも、硬くて噛みちぎることができない問題レベルなのでしょう。
このレベルの問題を長時間勉強することは児童にとって苦痛でしかなく、学習意欲の面でも学習効率の面でもよくありません。
国語の難問はポイントを絞り込んで短時間集中で行うのがよいと塾長は考えています。

2020-05-04

QED進学塾の小学5年生~今週の授業予定(算数)

QED進学塾の小学5年生の今週の授業予定(算数)です。

児童は、先週「約分」を学習しました。
その際、「約=わる」を覚えました。
今週は、「約数と公約数」を学習予定です。

1.18の約数=1,2,3,6,9,18
2.12の約数=1,2,3,4,6,12
3.18と12の公約数=1,2,3,6
4.18と12の最大公約数=6
5.公約数=最大公約数の約数
6.最大公約数の見つけ方。(互除法)
7.たすきがけ。
8.7.を活用した通分の仕方。

上記の8.まで進めば、児童が先月から継続学習している「分数のたし算・ひき算」の通分に、「約数と公約数」の知識を生かすことができます。
また、上記7.の「たすきがけ」は、のちに「比」を学習した際に「比例式」を解くのに大活躍してくれます。(さらにのちには、大学受験の化学の計算問題でも大大活躍。)
上記1.~8.は、分数の加減法を学習しながら、他の関連の深い単元をも同時に学習する作戦です。
この作戦は、現在進行形で学習中の単元を様々な角度から深掘り学習しつつ、未来形で学習予定の単元への先行投資も兼ねているのです。

2020-05-03

QED進学塾の塾長~本日は第161回天皇賞(春)

QED進学塾の塾長は毎週末にJRA(日本中央競馬会)の主催する競馬を楽しんでいます。
本日は第161回天皇賞(春)の日です。

【塾長の予想】
2020年5月3日(日曜) 3回京都4日
11R 15時40分 天皇賞(春)GⅠ3,200m 芝 14頭
1着・・・14番フィエールマン
2着・・・04番ダンビュライト
3着・・・12番シルヴァンシャー

塾長の本命馬は、14番フィエールマン号です。
同馬は、昨年の天皇賞(春)の覇者で、ちょうど1年前に強い勝ち方を見せてくれたディフェンディングチャンピオンです。
同馬に不安点があるとすればレース間隔が空き過ぎたことです。
同馬の前走が昨年末12月22日の有馬記念ですから、それから5か月以上の間隔が空いている計算です。
レーストレースの間隔が3か月以上空くことを、競馬用語で「鉄砲」と言います。
近年の調教技術の進歩から、昔ほどは「鉄砲」を不安視しなくてもよいと塾長は考えているので、同馬の連覇を大いに期待しています。

2020-05-02

QED進学塾の小学5年生~国語の要約問題

QED進学塾の小学5年生は一昨日の国語の時間に要約問題を学習しました。

【問題】
作者が言いたかったことを、「ファーストネーム」「新しい世界」の2つの言葉を使って、60字以内で書きなさい。

これは、文章の趣旨(主旨・要旨)を理解して、それを要約することが求められている問題です。
ただし、また文章を一から読み直していたのでは、解答に時間がかかりすぎてしまいます。
要約問題を短時間で解くには、キーワードを手掛かりに、そこから効率的に解く方法を学ぶ必要があるのです。

前回の授業で児童は既に「ファーストネーム」を学習しているので、今回の授業では「新しい世界」に焦点を当てました。

1.まずは、「新しい世界」という言葉のある行とその前後の行を読みます。
2.すると、その直前の行に同義語の「未知の光景」という言葉が見つかります。
3.その直前、「未知の光景」と同一行に「壁の向こう」と書いてあります。
4.ここで「壁」とは実物の壁ではなく、「難関」という意味で用いられています。
5.つまり、「壁の向こう」とは「難関」を乗り越えて行くことを表しています。
6.では、その「難関」とは、具体的に何を指すのでしょうか。

児童は、上記の1.2.を一瞬で見つけました。
しかし、意外にも3.で苦戦しました。
塾長の「『新しい世界』『未知の光景』はどこにあるの?」という質問に、児童はなかなか答えられなかったのです。
その原因は、「向こう」が「場所」を表す言葉と気づかなかったことにありました。
「未知の光景」と「向こう」では、前者のほうが明らかに難しい言葉なのですが、難易度の低い言葉より高い言葉のほうを理解していることは、児童にままあることです。
児童が易しい言葉を分からなくても不問にし、難しい言葉を分かったら褒めちぎる、これでいいと塾長は思うのです。

児童は4.を直ぐに理解しました。
塾長の説明を待つまでもなく。
そして、児童は、塾長の僅かなヒントだけで5.も理解できました。
そこで、塾長は、6.を宿題にしました。
ただし、宿題は「60字で書く」ところまでは求めていません。
「わかる範囲で調べる。」のが宿題です。
児童が肩の力を抜いて考えてくれることを塾長は期待しています。
決められた字数で書くこと、すなわち表現力を磨く練習は、また次の時間です。

2020-05-01

QED進学塾の小学5年生~通分と約分

QED進学塾の小学5年生は昨日の算数の時間に通分と約分を学習しました。

2×3=6 → 「2『に』3『を』かけると6になる。」
6÷2=3 → 「6『を』2『で』わると3になる。」
上記の「に」「を」「で」は格助詞です。
児童は、これらの格助詞を正しく使えていなかったのですが、直ぐに使い方を習得し、さらに以下の1.2.3.4.ような文章に応用できるまでに習熟しました。
素晴らしい吸収力と活用力です。
それだけ学習に集中できている証拠でしょう。
塾長に褒めちぎられた児童は鼻高々でした。

1.わる数とわられる数に同じ数をかけても商は変わらない。
2.分母と分子に同じ数をかけても分数の大きさは変わらない。←【通分】

3.わる数とわられる数を同じ数でわっても商は変わらない。
4.分母と分子を同じ数でわっても分数の大きさは変わらない。←【約分】

算数の学力を支える基礎となるのは計算力です。
ですが、なぜそうなるのかを理解しないままに、機械的な計算技能だけを鍛えても、そこから先の発展性が期待できません。
計算技能とともに、言語によって意味を正しく理解し、表現できることが不可欠なのです。
言語による理解の得られた児童は、その知識を生かして関連する単元を学習することができます。
つまり、新単元をより早く、正確に、深く学べるのです。
ということは、学習が先に進むにつれて、スピードラーニング・ディープラーニングの両方が加速度的に向上して行きます。
今、上記1.2.3.4.のような学習に先行投資している時間は、これから何倍にもなって返ってくるのです。

児童は中高一貫校の適性検査を受検します。
検査では読み書きの力が問われます。
読解力と表現力が試される検査なのです。
しかも、読むのも書くのも長文です。
算数を言語によって理解する学習は、算数の学習に有利であるのみならず、国語の学習をも手助けする副次的効果があるのです。