2020-05-08

QED進学塾の塾長~「9月入学制」に賛成(2)

QED日誌の昨日の記事の続きです。

塾長が「9月入学制」に賛成する理由のその2は、今が国際標準に合わせる好機と考えるからです。
ただ、グローバル・スタンダードという視点からは、既に専門家の方々が意見を述べられているようですから、ここでは割愛します。

賛成の理由その3は、入試時期の変更によるメリットが大きいと塾長は考えるからです。
1月入試より6月入試のほうがよいという考え方です。

もう少し詳しく書きます。
大学入試を例にとりましょう。
これまで、大学入試センター試験は、例年1月中旬に実施されていました。
2021年度から大学入試センター試験は「大学入学共通テスト」に名称変更しますが、その実施予定日は現段階では「2021年1月16日・17日」となっており、入試時期に変更はありません。
(「9月入学制」の導入が決まれば変更もあり得ますが。)

その「1月中旬」という実施時期がよくないと、塾長はずっと思っていました。
1月は風邪をひきやすい時期であり、インフルエンザの流行期でもあります。
受験生がどれだけ気を付けていたとしても、罹患のリスクを完全に回避することはできず、体調不十分のまま試験を受けなければならない受験生は毎年発生します。

1月試験実施には、体調面だけでなく天候面のリスクもあります。
降雪です。
雪による交通機関の遅れによって、試験時間が遅れたことが何度あったでしょう。
この遅延による受験生の心理的・肉体的負担は大きく、試験を管理・実施する側の負担も大きいです。

さて、「9月入学制」を導入するとそれに伴って入試時期も変更になります。
入学が4月から9月に5か月遅くなれば、単純に入試も5か月ずれたとして、「共通テスト」の実施時期は6月中旬です。
これならば、体調面・天候面のリスクは大幅に軽減されます。

もっと細かい話をします。
塾長は、共通テストの実施時期は、今よりも4か月半おそい「5月末~6月初旬」がよいと思います。
台風のリスクを最小限にしたいからです。
かつて宮崎は「台風銀座」と言われていましたが、宮崎出身の塾長ならではの発想かもしれません。
気象庁発表の台風の平年値(1981年から2020年の30年平均)は、5月の接近数=0.6、6月の接近数=0.8です。
また、上陸数は、5月が0.0、6月が0.2です。
さらに、5月と6月の2か月の平均を取ると、接近数が0.7、上陸数が0.1です。
この数値ならば、台風のリスクは十分に小さいと言えるでしょう。
だから、塾長は共通テストを「5月末~6月初旬」に実施すべきと考えているのです。

0 件のコメント:

コメントを投稿