2020-05-13

QED進学塾の小学5年生~前回の授業と本日の授業

QED進学塾の小学5年生は、算数の時間に分数の加法・減法を、国語の時間に長文読解を、それぞれ現在学習中です。

(1)前回の算数の授業では、分数の加法・減法(通分あり)を学習しました。
【前々回~前回の算数の宿題のうちの1問】
16級Cの5番=8/9+7/12
児童は、この問題の分母を72で通分していました。
塾長は、児童が「9×12=108」で通分しなかったことをまず褒めました。
少しでも分母を小さくしようとする、児童の工夫の跡が見て取れたからです。
そのうえで、塾長は児童に「先週学習した互除法を用いて9と12の最小公倍数を求めなさい。」という問題を出題しました。
児童は正答の「36」を導き出すことに成功しました。
そして、児童は同じ問題(16級Cの5番)を分母を36で通分して再度解き直しました。

塾長「分母を72で計算したときと、分母を36で計算したときでは、どっちが簡単だった?」
児童「36が楽だった。」

児童が「楽」と体感してくれれば、もうそれだけで課題クリアです。
それは、最小公倍数で通分することの簡便性と最小公倍数を求める互除法の有用性とを、児童が同時に実感できた証左となるのですから。

ここまでを理解して興が乗った児童は、自発的に16級の次のページをめくり、今後学習予定の問題を見始めました。
児童「小数が混じっている問題がある!どうやって解くんだろう?」
塾長は、算数の授業予定を大幅変更して「小数→分数」の変換方法に30分を投入しました。

(2)前回の国語の授業では、長文読解の記述問題における答案作成の手順を学習しました。
【問題】・・・(前略)を60字以内で書きなさい。
児童「そろそろちゃんとした答えを作りたい。」
塾長「よし!作ろう。」

ここで、塾長が答えを教えてしまっては学習効果半減、いやそれ以下になってしまいます。
あくまでも最終的な答案は児童に作成してもらうことが肝要なのです。

1.答案作成の素となる文章4行をノートに書き出す。
2.その4行とも「文頭から10文字」で区切る。
3.その4行の総文字数を数える。(52文字)
4.つなぎの言葉に何文字使えるか計算する。(60-52=8文字)
5.4行を上手くつないで答案を作成する。

上記の4.までを授業中に、最後の5.は宿題にしました。
最後の仕上げは児童の独力で!
この方針を貫くためです。

今は、児童が視覚的に理解しやすくするために、答案作成の素をノートに書き出しています。
しかし、将来的には児童がノートに書き出すことはしなくなります。

1.設問を読む。
2.1.に関連のある部分を本文中から探す。
3.2.の当該部分を5文字ずつに区切る。
4.3.の文字数を数える。
5.4.を基に要求される文字数の答案を作成する。
このような解法がより実戦的です。
なので、ゆくゆくは「ノートに書き出す」ことをしなくなるのです。

(3)前回授業では、算数の時間にも国語の時間にも、児童の学習に対する積極的な姿勢が見られたことを、塾長は嬉しく思いました。
算数の時間に塾長が何も言わなくても、児童が自ら進んで先の問題を見て「小数はどうするの?」と質問してきたこと。
国語の時間に塾長が先を急がせる姿勢を微塵も見せないのに、児童が自発的に記述問題の「答えを作りたい。」と言い出したこと。
児童のこの2つの発言に、塾長は児童の向学心の高さを感じました。
学習意欲は成績向上のための特効薬です。
児童が学習意欲を高値安定に保ったまま学習を継続できるようにしたい、塾長はいつもそう思います。
そして、それを実現するためには、児童の知的好奇心のベクトルの向く先を塾長が注視して、それに沿った学習指導をすることが必須であると考えています。

(4)本日の授業では、算数も国語も復習が中心となります。
どちらの教科も難所に差し掛かっていて、現在学習中の単元に2割から3割程度の積み残しが発生しているように見えるからです。
まずは、その積み残しを解消することが先決です。

復習を十分に行ったうえで、さらに今日の授業で新たなことを学習する余裕があるならば、
1.国語・・・・・(ノートに書き出さないで)本文中に5文字ずつの区切り線を書き込む練習をする。
2.算数・・・・・共通因数のない3つの分母(任意の1つと他の2つとが互いに素)を最小公倍数で通分する。

この2つを新出事項として学習予定です。

0 件のコメント:

コメントを投稿