2020-05-28

QED進学塾の小学5年生~昨日の算数

QED進学塾の小学5年生は、昨日の算数の時間に新教材の『まるいち算』を学習開始しました。
同書は児童の保護者さまが書店で購入した本です。
昨日、それを児童が自ら進んで手に取って開いたのです。
塾長は、『まるいち算』の「ま」の字すら口にしておらず、本を開いたのは100%児童の意志です。
この機を逃す手はないと判断した塾長は、早速同書の最初の1問を授業で取り上げました。

塾長はQED日誌の過去記事に書きましたが、算数における絶対的基準と言える数は「1」です。
「1」は算数の単位元として最重要の数なのです。

昨日の1問は「倍数算」でした。

【問題】
AはBの3倍の貯金があります。(以下略)

塾長「貯金が少ないのはどっち?」
児童「A」
塾長「本当?」
(しばしの考慮時間)
児童「あ。Bが少ない!」
塾長「正解!」
塾長「少ないほうのBを○1と決めよう。」
塾長「そしたらAは?」
児童「○3」
塾長「ご名答!」

これが分かればあとはスムーズです。

2人の合計が2400円。
∴○4=2400円。
両辺を4で割って、
B=○1=600円。
両辺に3をかけて、
A=○3=1800円。・・・(答え)

塾長「○6はどうやって調べられる?」
児童「・・・」
塾長「ヒントは○1。」
児童「○1×6」
塾長「素晴らしい。」
塾長「じゃあ○10は?」
児童「○1×10」
塾長「〇100は?」
児童「○1×100」
塾長「完璧だね。」

この質疑応答を通じて、児童は「○1」の重要性を実感してくれました。

この問題は、少ないほうの「B=○1」と置くことから始まって、
「○1=600円」が求められた段階で事実上解き終わっています。
児童が「○1が全て」と認識してくれたことで、この日の授業目的は達成されました。

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