2020-05-02

QED進学塾の小学5年生~国語の要約問題

QED進学塾の小学5年生は一昨日の国語の時間に要約問題を学習しました。

【問題】
作者が言いたかったことを、「ファーストネーム」「新しい世界」の2つの言葉を使って、60字以内で書きなさい。

これは、文章の趣旨(主旨・要旨)を理解して、それを要約することが求められている問題です。
ただし、また文章を一から読み直していたのでは、解答に時間がかかりすぎてしまいます。
要約問題を短時間で解くには、キーワードを手掛かりに、そこから効率的に解く方法を学ぶ必要があるのです。

前回の授業で児童は既に「ファーストネーム」を学習しているので、今回の授業では「新しい世界」に焦点を当てました。

1.まずは、「新しい世界」という言葉のある行とその前後の行を読みます。
2.すると、その直前の行に同義語の「未知の光景」という言葉が見つかります。
3.その直前、「未知の光景」と同一行に「壁の向こう」と書いてあります。
4.ここで「壁」とは実物の壁ではなく、「難関」という意味で用いられています。
5.つまり、「壁の向こう」とは「難関」を乗り越えて行くことを表しています。
6.では、その「難関」とは、具体的に何を指すのでしょうか。

児童は、上記の1.2.を一瞬で見つけました。
しかし、意外にも3.で苦戦しました。
塾長の「『新しい世界』『未知の光景』はどこにあるの?」という質問に、児童はなかなか答えられなかったのです。
その原因は、「向こう」が「場所」を表す言葉と気づかなかったことにありました。
「未知の光景」と「向こう」では、前者のほうが明らかに難しい言葉なのですが、難易度の低い言葉より高い言葉のほうを理解していることは、児童にままあることです。
児童が易しい言葉を分からなくても不問にし、難しい言葉を分かったら褒めちぎる、これでいいと塾長は思うのです。

児童は4.を直ぐに理解しました。
塾長の説明を待つまでもなく。
そして、児童は、塾長の僅かなヒントだけで5.も理解できました。
そこで、塾長は、6.を宿題にしました。
ただし、宿題は「60字で書く」ところまでは求めていません。
「わかる範囲で調べる。」のが宿題です。
児童が肩の力を抜いて考えてくれることを塾長は期待しています。
決められた字数で書くこと、すなわち表現力を磨く練習は、また次の時間です。

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