2020-05-12

QED進学塾の国語の授業~読解問題の解法

QED進学塾では、国語の読解問題において「設問を読んでから本文を読む」解法(後述の【解法2】)を推奨しています。

【解法1】
1.本文を読む。
2.設問を読む。
3.2.に関連する部分を本文から探す。
4.3.に印をつける。
5.4.を再読・精読する。
6.答案を作成する。

【解法2】
1.設問を読む。
2.1.に関連する部分を本文から探す。
3.2.に印をつけておく。
4.本文を読む。
5.3.を再読・精読する。
6.答案を作成する。

ごく一般的な解法は【解法1】でしょう。
ですが、塾長は【解法2】を推奨します。
【解法1】も【解法2】もステップ数は変わりません。
しかし、解法の手順に違いがあります。
【解法1】では最初に「本文を読む」のですが、
【解法2】で「本文を読む」のは4番目です。

易しい問題(本文が短い文章が多い)ならば【解法1】のほうが早く楽に解けます。
本文の内容を完全に把握してから、設問を読んでそれに答える、これが容易にできてしまうからです。

ところが、難しい問題(本文が長い文章が多い)では、そうは問屋が卸しません。
本文を読みこなすだけで四苦八苦してしまい、なかなかその先に進めないからです。
そこで、塾長が推奨するのが【解法2】です。
「本文を読む」ことを4番目に回して、最初に「設問を読む」のです。
そうすることで、2つの利点が生まれます。

(1)本文を理解しやすくなる。
まず、設問を読んで本文の内容を大まかに想像してみます。
たったこれだけで、本文を読むことのハードルが大幅に下がります。
それは、設問を読むことで本文の「予習」ができているからです。
本文の内容が難しければ難しいほど「予習」の効果は絶大です。
また、先に設問を読んでから本文を読む解法に習熟するほどに、何に力点を置いて本文を読み進めるべきかが分かるようになってきます。
このことが、さらに本文の内容理解を深める要因となるのです。

(2)答案作成の速度と完成度が向上する。
本文の内容理解が深まれば、答案の完成度が向上するのは当然です。
それだけではありません。
解答のスピードも大きく向上するのです。
【解法2】では、設問に関係する部分に予め印をつけてから本文を読みます。
すると、本文を読み進めて行く際に、同時に答案のおおまかな概形を作成する習慣が身に着きます。
この習慣を完全に身に着け、それを呼吸をするがごとく自然に実行できるようになった子は、たとえば記述問題ならば、本文を読むと同時に答案に書く文章の草案を作成することが容易にできるようになるのです。
こうなればしめたもので、答案作成時間の大幅短縮は約束されたようなものです。

0 件のコメント:

コメントを投稿