2023-09-03

QED進学塾の小学5年生(Y)~珍しく英語の居残り勉強(2)

QED日誌の昨日の記事のつづきです。

Yくんが中1生のEくんと同じ時間に同じ教材で同じ授業を受けていると言っても、両者間には2学年の差があります。
ですから、塾長は学習のレベルに差をつけて授業をします。

Eくんは、
私は読書が好きです。
→私は本を読むことを好みます。
→I like reading books.
という手順を踏んで、英作文を完成させることに見事成功しました。

一方、Yくんは、
(あ)私は本を読むことを好みます。
(い)I like reading books.
の2行を見て、日本語と英語の対応を調べます。

日本語では、句点(。)が付いているのが述語。
(最後の文節が述語)
上記の(あ)ならば「好みます。」が述語。・・・・・(ア)

英語では、述語動詞Vが2番目。
なぜなら、「S+V=主語+述語動詞」の順番だから。
上記の(い)ならば「like」が述語動詞V。・・・・・(イ)

したがって、(ア)(イ)より、
「like=を好む」だと分かる。

このようにして、Yくんは「見つける」ことを頑張ります。
つまり、たとえYくんに語彙力がなくても(英単語を知らなくても)何とか調べられるように、塾長は日本語と英語を併記して授業しているのです。
そうすれば、YくんがEくんと同じ英文で勉強をすることができます。
と同時に、Yくんは英文法を勉強しながら国文法の勉強もできるのです。

Yくんは、英語が好きなので英語の勉強をしたがります。
Yくんは、Eくんが好きなので同じ教材で勉強をしたがります。
塾長は、Yくんが最も喜ぶ「Eくんと一緒に英語の授業」をします。
とは言え、両者には2学年の差があります。
塾長は、Eくんには「英作文」を課す一方で、YくんにはEくんの「英作文」と同じ日本文・英文を「比べるだけ」にレベルダウンさせたりして、2学年差のある両者が双方とも無理なく授業に付いて行けるよう工夫します。

このようにして、両者に求められるレベルに大きな差をつけても、それでもYくんが授業に付いて行けないとなると、もはや「一緒に」勉強することは不可能になります。
そうならないために、塾長はYくんの基礎知識の底上げを図るべく急遽「居残り」してもらうことにしたのです。
これは、「Eくんと一緒に英語を勉強するには、もっと家庭学習をがんばらなくちゃ。」とYくんに思ってほしいという、塾長からのメッセージでもあります。
言い換えれば、自分がやりたいことをするには、そのための準備や努力が必要だということに、早くYくんが気づいてほしいという塾長の願いです。

塾は勉強を教える場です。
英語を勉強した。→英語の学力が身に着いた。→英語の成績が上がった。
これはこれで成功と言えるでしょう。

でも、塾長は欲張りです。
教科の勉強を通して、勉強した教科の学力を伸ばすだけでなく、ほかにも多くのことを学んでほしいと常に願っています。
忘れ物をしない、提出物をきちんと出す、準備や努力を怠らない、こういった基本姿勢を身に着けてほしいのです。
これからも教科の勉強と、勉強によって学ぶことのできる様々な教訓と、その両方を貪欲に吸収して行きましょう。

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