2023-09-22

QED進学塾の中学1年生(E)~お楽しみは総合学習の時間

QED進学塾の中学1年生のEくんは、いつも楽しんで塾の授業を受講しています。
いや、授業を「受講」するという、受動的なイメージの言葉が似つかわしくないほど、能動的・積極的に授業に「参加」しています。
中でもEくんのお楽しみは総合学習の時間です。
QED進学塾における総合学習の時間とは、教科の垣根を超えた学習の時間を指します。
いつも熱心な学習姿勢のEくんが、さらに集中力を増すのがこの時間なのです。

早速、直近の総合学習の時間を例に取りましょう。
その日、Eくんは、小学5年生のYくんと席を並べて授業を受講(授業参加)していました。
Yくんが学校の家庭科で「炭水化物」が「熱や力のもとになるもの」であることを習いました。
Eくんは、「炭水化物は『炭』素と『水』が『化』合した『物』質である。」と理解しました。
さらに、Eくんは原子番号1番から20番までを完全に覚えたその知識を生かして、「Cx(H2O)y」という化学式をも理解することができました。
そこから、連綿と発展していく学習事項を、Eくんは次々に習得して行きます。

小学校の家庭科の「栄養」、中学校の理科(生物)の「光合成」、高校の化学の「糖」、高校の物理の「比熱」、中学校の社会科(地理)の「甲府盆地」「特産物」「日較差」「年較差」、中学校の社会科(公民)の「経済」「農業の6次産業化」、高校の生物の「環境変異」、以上を1時間半の映画、すなわち繋がった一つの物語として、Eくんは味わい尽くすように勉強したのです。

その間じゅうずっと、Eくんの目は輝いていました。
Eくんは、熱心に板書を取り、塾長が板書せずに口答説明したことまでメモして、そのメモがあまりにも多いために塾長が授業進行を一時停止して待っていたり、とにかくEくんがのめりこむように授業に入り込んでいることは、十二分に塾長に伝わりました。
こうなると、授業している塾長も楽しくて仕方ない訳で、そんな塾長の気持ちが自然とEくんにも伝わって、その相乗効果によって教室の雰囲気は最高潮、学習効率も最大化、もうこれ以上望むものは何もないくらいの充実した時間となりました。
インターネット回線を通じた授業、とある予備校の「衛星」と呼ばれる授業、そんなものにはない「ライブ感」溢れる授業でした。

塾長は、授業の前日に授業計画を練ります。
ですが、その通りに授業が進行した例(ためし)がありません。
しかしながら、そのことを塾長が「無駄」と感じたことは一度もありません。
授業計画は、あくまでも「ガイドライン」と割り切っているからです。

そんな計画に縛られるよりも、塾長は「生徒の反応」をいちばんに考えて日々の授業をしています。
生徒の反応を見ながら自在に動く授業だから、塾長は「ライブ」と表現したのです。
そして、「ライブ」こそが塾生も塾長も共に楽しめて、その結果として学習効果を最大化できる授業であることに、塾長が気づいたのは教壇に立って10年目のことでした。

それから四半世紀が経ちました。
塾生も塾長も楽しい授業を日々積み重ねること、その積み重ねの先に継続的な学力の伸長があること、これを塾長は信じて疑いません。
だから「楽しく学びながら学力を伸ばし続けること」が、四半世紀ずっと変わることのないQED進学塾の「教育理念」となっているのです。
これからも一緒に学び続けて行きましょう。

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