2023-09-17

QED進学塾の小中高生~算数・数学の文章問題と理科の計算問題(3/6)

QED日誌の昨日の記事のつづきです。

さて、塾長は、連載記事の第1回と第2回で「読解」に焦点を当てて話を進めてきましたが、連載3回目の今回は「表現」についてです。
生徒が題意を正確に把握できたとしても、それらを全て頭に入れたままで次の作業(立式や計算など)を進めて行くことは困難です。
(学年トップ10などのごく一部の生徒を除く)
よって、生徒は自分が題意把握した内容を「自分にとって」より見やすい形で「表現」する必要があります。
つまり、図や表などで「表現」することで視覚的に理解しやすくするわけです。

前回同様に「おいかけ算」の例で説明します。
この問題の基本となる式は、
1.道のり=速さ×時間。
2.速さ=道のり÷時間。
3.時間=道のり÷速さ。
の3つです。

ですが、これを3つともすらすら言える子は少数派ですし、また覚える必要もありません。
覚えるべきは以下の(1)(2)の2つなのです。

(1)てんとうむし(円図)
(2)縦書きの式(文字と数字の表)

上記の(1)は、縦棒をかけ算、横棒をわり算とすることで、1.2.3.の関係式を一目瞭然にしたものです。
また、(2)は、下から読むとかけ算、細い棒や太い棒を入れるだけでわり算、が表されてこれまた一目瞭然です。
生徒諸君は(1)(2)の両方を覚えて、問題によってどちらかを選択したり、「自分にとって」分かりやすいほうを選択したり、解法を「選べる」身分になってください。
これだけで問題がぐっと解きやすくなりますよ。

現実的には、「選べない」こともあります。
なぜならば、人間は忘却の生き物だからです。
生徒が自分では2つの解き方を「覚えた!」つもりでいても、いざ学校の定期試験本番となると「1つしか浮かばない。」ということはままあります。
つまり、もう1つを忘れてしまっているわけです。

それでもいいのです。
2つ覚えたからこそ、一方を忘れてしまってももう1つの解法で問題を解くことができるのです。
これが、1つ覚えて1つ忘れたとしたら・・・・
もうお手上げです。
こんな悲劇を未然に防ぐための「保険」としての役割も、「2つ覚える」作戦が担ってくれているのです。

【最善】
2つの解法を駆使できる。
問題によって最短最速の解法を選択できる。

【次善】
1つ忘れてしまっても、もう1つの解法で問題を解ける。

【最悪】
2つとも忘れてしまって、手も足も出ない( ノД`)シクシク…

せめて真ん中でとどめたいものですね。

つづく

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