2023-03-15

QED進学塾の新中学2年生(K)~新学年でも引き続き学校教材(2)

QED日誌の昨日の記事のつづきです。

まずは「読み方」の補足から。

【昨日の記事から(再掲)】
たとえば、昨年11月1日に第1志望の大学・学部への合格を決めた、Yくんの国語の授業の読解問題の第1行目に「光あれ。」という言葉がありました。
【再掲終わり】

昨日は、問題文の先を「予測」する話でしたが、「予測」するのは問題文に限ったことではありません。
「設問」も十二分に「予測」の材料足りえるからです。

当たり前のことですが、試験時間には限りがあります。
その時間内に如何に効率よく問題を解くことができるか、その時間配分や解き順の巧拙によって試験の得点は大きく左右されます。

国語の試験問題の問題文(本文)と設問とを比較すると、圧倒的に設問のほうが文字数が少ないです。
つまり、本文より先に設問を読むという作戦は有効です。
より短時間で本文の趣旨を「予測」できるからです。

これが万人にベストな作戦とは言い切れないのですが、次のような方法もあります。

1.設問を読む。
2.本文の内容を「予測」する。
3.本文を読む。(もちろん「予測」を入れながら)
4.本文の設問個所に差し掛かったタイミングで設問の「選択肢」を読む。
5.再び2.に戻る。
6.以下繰り返し。

現代文の読解問題が解けない→もっと正答率を上げたい。
あるいは、何とか解けるけれども時間がかかりすぎる→もっと時短したい。
このような生徒は、一度1.から6.を試してみてはどうでしょうか。

さて、ここまでは読解の技術論について書きました。
ここからは、もっと本質的な話です。

塾長が昨日の『QED日誌』に書いた、国語の大学入試対策問題集に掲載されていた問題を解くにあたって、キリスト教の聖書や宇宙誕生に関する宇宙物理学の知識がある受験生に有利であることは明らかです。

国語が得意な子の特長を端的に言えば「博学才穎」(物知りで才能に恵まれている)ではないかと塾長は考えています。
「才穎」はさておき、「博学」は後天的に作ることができます。
本を読めばよいのです。

特定の分野の本しか読まない「偏読」であっても、読書量を積めば積むほどに文章読解力が自ずと身に着いてきます。
好きなジャンルの本ばかり読むのですから、いくらでも読めます。
なので、読書量を確保したければ「偏読」は有効な手段と言えるでしょう。

幅広いジャンルの本を読めれば、なおよいでしょう。
先の例の「宗教」と「宇宙物理学」の両方の知識を持つ子は、その2分野だけを読んでいるのではなく、もっと広範なジャンルの本を読んでいるはずです。
よって、いろいろなことに興味を持って幅の広い読書をする子は、「偏読」の子よりもさらに有利と言えます。

読書の薦め。
これは、学力upの有効な手段として昔から言われ続けてきました。
そして、今も有効な手段であることに変わりありません。
本が「好きな」子は、できるだけ幅広いジャンルの本をどんどん読んでほしい、これが塾長の本音です。
質・量ともに申し分のない読書のできている子は、国語力はもちろんのこと、他の教科の成績も上昇する傾向にあります。

では、読書が「嫌いな」子はどうすればよいのか。
塾長が今まさに塾で行っている授業が、そんな子の対策です。
今、本嫌いな子向けの授業を塾長がしているという事実から、「子どもの本離れ」がどれだけ進んでいるかを察していただければと思います。

時代が変われば子どもも変わります。
それに合わせて、塾長も変わらなければなりません。
今でも読書の有効性は変わっていませんが、それだけでは上手く行かない時代であると塾長は認識しています。
にもかかわらず、塾長が「読書の薦め」一辺倒の指導をしたとすれば、それはもう「老害」以外の何物でもありません。

ならば、塾長は具体的にどのような授業を日常的に行っているのか。
それについては、また後日に記事にまとめたいと思います。
その記事は、今回の『QED日誌』記事の続編ではなく、一本の独立した記事として書きます。
できれば1週間以内に。
ほんの少しだけお待ちいただければ幸いです。

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