2023-03-09

QED進学塾の中学1年生(A,U)~今回の理科・数学

QED進学塾の中学1年生のAくんとUくんの今回の理科・数学です。

Aくんは、登塾すると直ぐに学年末試験の理科の問題を机上に置いて、「地震の計算を教えて。」と言いました。
塾に来る前から、Aくんは同単元を勉強する気満々だったのです。
ただ何となく塾に来ている子と、「今日はこれを勉強する。」と心に決めて登塾している子には、雲泥の差があります。
学習意欲にしても、学習効果にしても、大違いなのです。
ですから、塾生が「ここを教えて。」「これを勉強したい。」と言ってくれれば、それだけで塾長は嬉しくなってしまいます。
塾生のその一言で、塾生がその日の学習内容を身に着けてくれることが約束されるようなものですから。

震源までの距離を求める有名な公式に「大森公式」があります。
授業開始直後の塾長は、Aくんにその公式を教えるつもりでした。
ところが、Aくんの授業への集中力が非常に高く、頭の回転も速かったので、塾長はもっと欲張ることにしました。
中2数学の2学期の履修単元である「1次関数」を教えることにしたのです。

(い)1次関数の式
  直線の式
  y=ax+b

(あ)a=傾き=↑/→=Δy/Δx=y2-y1/x2-x1=速さ=変化の割合

(う)b=y切片=y軸との交点(0,b)=定数
  b=y-ax

(え)平行=傾きが等しい

(お)交点=連立方程式

(発展1)
平行移動
x=x-x1
y=y-y1

(比例)
y=ax

(発展2)=(比例)+(発展1)
y-y1=a(x-x1)
y-y1=y2-y1/x2-x1(x-x1)

塾長が塾生に「1次関数」を教えるとき、まずは上記の(い)(あ)(う)(え)(お)を板書解説します。
余力のある子には、最後の(発展2)まで教えます。

今回Aくんは、上記のうちの(あ)だけに焦点を絞って勉強しました。

【(あ)改】
a=傾き=坂の急さ=↑/→=上/右=Δy/Δx=道のり/時間=速さ=道のりの差/時間の差。

そして、Aくんは、「1次関数」の(あ)を、地震の計算問題を解くのに適した【(あ)改】に改造した式を理解したうえで覚えることができました。

【(あ)改】の1行には「大森公式」を導くためのエッセンスが全て含まれているので、ただ単に同公式を勉強するよりも何倍も価値があります。

塾長は、Aくんが【(あ)改】を習得してくれたことを喜び、「欲張って良かった。」と心から思えました。

Aくんは、地震の勉強をしながら、小6算数(速さ)の復習も、中2数学(1次関数)の予習も、同時に勉強したのです。

Aくんが気分よく勉強して、学習意欲を高値安定に保って、今学校で習っている単元はもちろんのこと、同単元に関連した復習単元と予習単元をも学習する、そんな理想的な勉強ができました。

このような勉強を積み重ねて行けば、自ずと学力は身に着いてきます。
そして、これは「持続可能な」学習法です。
楽しいから長続きするのです。

継続は力なり。

塾長は、Aくんが毎日毎日「力」をつけて行ってくれることを期待しています。

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