2023-03-14

QED進学塾の新中学2年生(K)~新学年でも引き続き学校教材

QED進学塾の新中学2年生のKくんは、私立中学校に通っています。
Kくんは、中1の2学期から通塾していて、これまでずっと塾でも学校教材を学習してきました。
そして、塾長がKくんの教材に不足を感じたことは、この半年間ほとんどありません。
ごくたまにはあるのですが、そんなときは【塾長の自作問題】が活躍してくれていました。
というわけで、Kくんの新学年の塾教材の発注はしません。
Kくんは、新学年でも引き続き学校教材を学習します。

さて、今回の数学です。
Kくんは、学校プリントにて「1次関数」を学習しました。
その中でKくんが最も苦戦したのは、大問1問の行数が10行を超える長文問題でした。
(小問の行数も含む)
同問題の最終行に『点Pが点Cに一致するとき』という記述があったのを、Kくんが見落としていたのが大苦戦の主因です。
たしかに、図を見ると点Pと点Cは別の位置にあるので、Kくんが勘違いしてしまったのも致し方のないところかもしれません。
しかしながら、点Pや点Qが「動点」である問題も多いため、図を見ただけで判断するのは早計というものです。
「動点」ならば、最初の図と別なところに点が移動していても当然だからです。
ということで、Kくんは、今回の苦戦の原因を「問題をよく読もう。」だけでは済ませませんでした。

数学に限ったことではないですが、問題を読み進めて行くのに「予測」は重要な意味を持ちます。
たとえば、昨年11月1日に第1志望の大学・学部への合格を決めた、Yくんの国語の授業の読解問題の第1行目に「光あれ。」という言葉がありました。
これは、聖書の有名な言葉ですから、1.キリスト教、2.天地創造、3.福音書、4.ビッグバン、5.宇宙の誕生、などのキーワードがこれから文中に登場することが「予測」されます。
塾長が、Yくんにこの「予測」を説明したところ、Yくんは聖書や宇宙物理学に関する質問を山のようにぶつけてきました。
この質疑応答だけでも、この文章を勉強した甲斐があるというものです。

実際に、1.から5.までのキーワードが全て文中に登場し、Yくんはそのことに驚いていました。
塾長が数学の問題集を読む機会はいくらでもありますが、国語の問題集となるとそれはほとんどありません。
なので、塾長にとってYくんの国語の問題集はもちろん初見です。
それでも、キーワードの5単語くらいは「予測」できるのです。

「予測」とは大きく違うことが記述されていたならば、その部分が問題の肝となる部分であったりすることが数多くあります。
ですから、「予測」が外れたとしても何ら害はなく、むしろその部分に目が行くという利すらあるのです。
もちろん、「予測」が当たれば当たるほど、文章をすいすいと読み進めて行けるわけですから、やはり「予測」することには利しかありません。

話を数学に戻します。
Kくんが前述の「P」「Q」を見た瞬間に「動点かもしれない。」という「予測」を自然にできるようになってほしいと塾長は願うのです。

ここまで、塾長は数学の問題文の読み方について、言い換えれば「数文解釈」のコツについて記述してきました。

もうひとつ、書き方のコツにも触れておきたいと思います。
これも換言するなら「数学表現」のコツでしょうか。
文章が長くなってしまったので、「書き方」については、また明日の『QED日誌』に記事を書きます。
記事タイトルは『読み方と書き方』(仮)です。
今日の記事の「読み方」の補足もあります。
どうぞお楽しみに(^^)/

0 件のコメント:

コメントを投稿