2023-03-13

QED進学塾の新高校1年生(R)~高校数学の予習

QED進学塾の新高校1年生のRくんの高校数学の予習です。

Rくんは、今月いっぱいで卒塾の予定です。
Rくんは、高校入学直前の1か月間を、すなわちこの3月を、中学英語の復習と高校数学の予習とに充当します。
その間に、Rくんが英数の学力を向上させて、1学期の好スタートを切ってほしいものです。

Rくんは、埼玉県公立高校入試の数学大問1の計算問題を全問正解しました。
お見事でした。
先週の授業で、Rくんとその弟妹のEくんが席を並べていました。
そのとき、塾長は「(全問正解は)Rくんの実力なら当然そうなると思っていた。」と言いました。
Rくんは頷いていましたが、Eくんは驚いていました。
塾長は、兄の面子が立って良かったと思いました。

さて、今回の数学です。
Rくんは、4月から学習する「数学1」の「乗法公式」を学習しました。

【中3数学】
(a+b)2=a2+2ab+b2・・・(1)

【高校数学1】
(a+b+c)2=a2+b2+c2+2ab+2bc+2ca・・・(2)

Rくんが中3で習った、上記(1)の乗法公式の結果の第2項と第3項とを入れ替えれば、
(a+b)2=a2+b2+2ab
です。

この式をよく見ると、Rくんがこれから高1で習う、(2)の乗法公式と同じ形をしていることが分かります。
つまり、形は同じで数が違うだけなのです。

数の違いの詳細は、
(1)の2乗の「矢印」が2本なのに対して、(2)は3本。
(1)の「3人のかけ算」の組み合わせが1通りなのに対して、(2)は3通り。

Rくんは、(1)と(2)の両公式が同じ「仕組み」でできていることを瞬時に理解することができました。
そして、Rくんは、「矢印」や「3人のかけ算」といった教科書に出てこない言葉を塾で教わったのは、高校数学を勉強しやすくするために「仕組まれて」いたのだと知りました。

Rくんが高校に入学してから、「仕組まれて」いたことを知る機会はまだまだたくさんあると思います。
それを、映画の伏線を回収するかのようにRくんが楽しみながら、高校の勉強を進めて行ってくれれば幸いです。

追記。

Rくんは、(2)式が「ca」で終わっていることに気付きました。
そして、なぜ「ac」ではないのか疑問を持ちました。
もし、アルファベット順の原則に従うのならば「ac」となるはずですから。

その答えは「輪環の順」です。
abcの順にきれいに「1周」するには、
「a→b」「b→c」「c→a」の順でなければならないのです。

この考え方は、大学数学で複数のテンソル(添え字)をくるくる回すときにも、大いに役立ちます。
まだ気が早いですが、Rくんが大学に入学してから「仕組まれて」いたことを知る機会は少しあると思います。
学問体系という言葉があるくらいですから、そういうものなのかもしれません。
勉強は一生続きます。

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