2023-01-15

QED進学塾の小学4年生(Y)~今回の漢字・分数

QED進学塾の小学4年生のYくんの今回の漢字・分数です。

【漢字】
Yくんは、漢字を正確に覚えるには「書き順」と「形」の両方ともが大切だと知りました。
たとえば「悪」という漢字。
Yくんは、この字の「書き順」を正しく書くことができました。
ですが、どうもお手本と字の形が異なります。
そこで、塾長はYくんに「悪」の真ん中の部屋の数を数えてもらいました。

塾長「(Yくんが書いた「悪」の字に)部屋はいくつある?」
Yくん「2つ。」
塾長「じゃあ、お手本は?」
Yくん「あれ?(部屋が)3つある。」

ここで、Yくんは、自分が書いた「悪」の一番左の部屋が潰れてしまっていることに気付きます。
さらに、部屋を分割している壁(2本のたて棒)が部屋の天井も床も貫いていることにも気付きました。
こうして、Yくんは、字の形がお手本と合っているかどうかをチェックする術を覚えたのでした。

以前、Yくんが学習した「未」と「末」もそうでしたが、漢字は細部までよく見ないと正解にたどり着けないことが多々あります。
塾長は、Yくんがお手本の漢字を隅々まで観察する習慣を、少しずつでもいいから身に着けて行ってくれることを願っています。

【分数】
算数の勉強では、こんなことがよく起こります。

1ページ目が、よく分からない。
2ページ目は、もっと分からない。
3ページ目は、何語が書いてあるのかすら分からない。

積み上げの教科と言われる算数・数学・英語の学習においては、これは決して珍しい現象ではありません。
今回授業のYくんの身にも同様のことが起こっていました。

そこで、Yくんは、授業時間の最後の20分間で「分数の線分図(おび図)」に戻ってフィードバック学習をしました。
算数が時間割の最後になったのは、Yくんが算数の勉強をしたがらなかったから。
塾長が算数の学習時間を20分間に設定したのは、それがYくんの集中力が保てる最長時間だからです。

塾長は、Yくんに付きっ切りで、Yくんのペースに合わせて、Yくんの理解度をひとつひとつ確認しながら、ゆっくりゆっくり勉強を進めて行きます。
Yくんは、頭から煙を出しながらも、何とか理解が追い付いて行きます。
塾長も、Yくんが追い付くまでポイントポイントで待ちながら一緒に歩いて行きます。

そして、とうとうYくんは『チャレンジ』(問題集の名前)の分数の線分図のページの再学習、そして完全制覇に成功しました。
このとき、Yくんの顔は充実感に満ちていました。

Yくんは、つい先日10歳のお誕生日を迎えたばかりです。
年齢が少なければ少ないほど、一度嫌いになってしまった単元にそのあともずっと拒絶感を持ち続ける傾向があります。
塾長は、Yくんが分数を本気で嫌いになる前にリカバリーできたことに安堵していました。

しかしながら、安心するのはまだ早いです。
Yくんは、ひとりで分数の家庭学習を進められる段階には未だ至っていません。
来週の算数の時間も、今回と同様に最後の20分間で付きっ切りでの授業となることでしょう。
Yくんが分数を得意になるその日まで、2人3脚で、Yくんも塾長も笑顔のままで、一緒に分数の勉強を続けて行きましょう。

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