2023-01-16

QED進学塾の高校1年生(S)~大学入学共通テストが昨日終了

QED進学塾の高校1年生のSくんに向けて、昨日終了したばかりの大学入学共通テストの「数学1A」と「数学2B」について、塾長の思うところを書き記します。

Sくんにとって共通テストは、まだ2年も先のことです。
ですから、今はあまりイメージがわかないかもしれません。
しかしながら、どのような出題傾向にあるかの凡そのところだけでも、せひ知っていてほしいと塾長は思うのです。
というわけで、【数学1A】と【数学2B】の2科目について簡単に触れておきましょう。

【数学1A】(2日目11:20-12:30=70分間)
毎年塾長が同科目の問題を解くのに、試験時間の3分の1(23分くらい)を要するのですが、昨年は様子が違いました。
昨年の同科目の問題は、計算量が膨大であったため、例年の倍の時間がかかってしまったのです。
案の定、試験時間内に問題を解き終わらない受験生も多発していました。
同科目の難易度があまりにも高すぎた昨年でした。

計算量が極端に多すぎた昨年の反省からでしょうか、今年は計算量が大きく減らされていて、問題の難易度も大幅に易化していました。
それでも、例年と比較して計算量は多いと言わざるを得ず、この傾向は来年以降も続くと塾長は予想しています。

その対策として、計算の速度を上げる訓練も必要でしょうし、計算の工夫も日頃の学習からふんだんに取り入れることも必要でしょう。

前者は、Sくんの家庭学習にかかっています。
塾の授業時間内に計算練習の時間を多く設けることは現実的ではありませんから、Sくんが自宅で問題演習をする際にタイムを計るなどして、スピードアップに努めてほしいと思います。

一方、後者は、塾の授業が頼りでしょうか。
生徒に自分で計算の工夫を考えろと言っても、数学がよほど得意な子ならばいざ知らず、大半の生徒はそれができないことが多いものです。

塾長は、単に計算の工夫を教えるだけでは不十分と考えます。
その工夫を思いつくのに、どのような発想や思考回路でそこに辿り着いたかを教える必要があると思うのです。
塾生がその「考え方」を知ってこそ、他の問題への応用が利くというものです。

最後に、【数学1A】の問題から塾長が1問をピックアップします。
それは、第4問「整数の性質」です。
同問題は、長方形を敷き詰めてできた長方形・正方形についての問題で、約数・倍数に関する知識と考察とが求められる問題でした。

同問題の文中には、数式がただの1行も与えられていません。
これは、その点で特徴的な問題と言えます。
題意を読み取る力、すなわち読解力と理解力とが試される問題でした。
国語力を要求する問題は、今後ますます増加傾向にあるのではないかと塾長は予想しています。

当然のことながら、どんな教科・科目でも問題文は日本語で書かれています。
(一部の大学・学部の英問英答の入試問題を除く)
ということは、国語力を増強すれば、それは全科目の得点を押し上げることに繋がります。

そして、その国語力の向上は、国語以外の教科の勉強でも図れると塾長は考えています。
塾長が授業中に質疑応答・口頭試問の時間を多く設けているのは、生徒の理解度を上げながら、同時に国語力をも向上させることが狙いなのです。

今のところ、この作戦は奏功しています。
塾の国語の授業では、文法・漢字・文学史などを勉強することはあっても、読解問題を解くことはほぼありません。

にもかかわず、5教科の中で国語の北辰偏差値が最も高い塾生が8割です。
(直近の高校受験生の5名中4名。)
このことが「国語の勉強以外でも国語力は養える」ことの証明になっているのではないかと、塾長は考えています。

塾長は、これまでも国語力の向上を常に念頭に置いて授業をしてきました。
数学の時間でも、英語の時間でも。
今後、塾長はその意識をさらに強化して授業を進めて行きます。

つづく

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