2021-09-15

QED進学塾の中2生(T)~一昨日の理科と明日の学習予定

QED進学塾の中2生のTちゃんの一昨日の理科と明日の学習予定です。

Tちゃんは、塾長が何も言わずとも自主的に『学校ワーク』を勉強します。
答えはワーク本体に書き込まず、ワークの別冊や家庭学習ノートに書き込みます。
「これだと何周もできるから。」
Tちゃんは、ワーク本体に書き込みをしない理由を塾長に教えてくれました。
Tちゃんが同じ問題を何周も解こうとする学習姿勢も、それを見越して直接書き込まない計画性も、とても素晴らしいと思います。

一昨日の塾の授業でTちゃんは『学校ワーク』を学習しました。
学習したのは、Tちゃんが家庭学習してきた問題で、光合成の対照実験に関する問題でした。
その問題には、pH試薬(ペーハーしやく=アルカリ性・酸性・中性を調べるための薬品)としてBTBが用いられていました。

1.リトマス試験紙。
歩行者用信号機が赤から青に変わったら、信号待ちをしていた人は歩き出します。
「青」になったら「歩」くから「アル」カリ性です。
その逆の「青→赤」なら酸性です。
中性ならば、赤色のリトマス試験紙と青色のリトマス試験紙の両方とも色の変化はありません。

2.BTB。
「青」が「アル」カリ性なのは、リトマス試験紙と同様です。
さて、先ほどは登場しなかった信号機の色、すなわち黄色がここで初登場します。
「黄色=酸性」です。

Tちゃんは美術部なので、絵の具の混合はお手のものです。
アルカリ性と酸性をちょうどよく混ぜ合わせると中性になります。(完全中和)
これを簡略化して「アルカリ性+酸性=中性」と書いてみます。
そして、これを絵の具に置き換えると「青+黄色=緑」です。
よって、「中性=緑色」なのです。

3.二酸化炭素CO2。
気体の二酸化炭素は中性ですが、水に溶けると酸性になります。
だから、BTBがもともと青色(アルカリ性)だった水溶液に、息(呼気=二酸化炭素を含んでいる)を吹き込むとやがて緑色(中性)になり、さらに吹き込み続けると黄色(酸性)
になるのです。

4.光合成。
オオカナダモの入った試験管(a)に光を当てると、オオカナダモは光合成をします。
そのときにオオカナダモが二酸化炭素を吸収するので、BTBの色は黄色(酸性)→緑色(中性)→青(アルカリ性)へと変化します。

5.対照実験。
上記の4.の色の変化が、オオカナダモの光合成のせいであることを確定するには、もう1本の試験管(b)を用意する必要があります。
試験管(b)が試験管(a)と異なる点はオオカナダモが入っていない点だけで、その他の条件は(a)も(b)も完全一致です。

「ただ一つの条件」だけを変えて、他の条件は一切変えないで実験をした結果、何らかの違いが発生したとします。
すると、その違いを生んだ理由は「ただ一つの条件」のせいであると断定できます。
つまり、犯人が一人に特定できるのです。
このようにして、犯人を特定するための実験方法を「対照実験」と呼びます。

一昨日Tちゃんは、以上のことをわずか30分足らずで学びました。
素晴らしい集中力・吸収力です。

さて、ここからが「明日の学習予定」です。

【数学】
「定義域と値域」(xの変域とyの変域)を学習します。
学習教材は教科書とアポロンです。
「縦線と横線」「黒丸と白丸」「以上・以下とより大きい・より小さい」などの図形・用語を学習して、グラフから「定義域と値域」を読み取る演習をします。

【理科】
Tちゃんに「光合成の仕組み」を説明してもらいます。
最初から全てを上手に説明するのは難しいですが、少しずつ上達して行ってほしいと思います。
「説明する」ことは、知識を整理整頓して頭に入れるために有効ですし、試験対策(記述式問題の対策)にもなります。

【英語】
「ブラックページ」を学習します。

【地理・歴史】
1問1答を学習します。
学習するページは学校授業に合わせます。

【全教科共通】
Tちゃんの家庭学習ノートとその質問が最優先です。

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