2021-09-11

QED進学塾の中2生(R)~一昨日の英語

QED進学塾の中2生のRくんの一昨日の英語です。

Rくんは、英語5文型+人称代名詞一覧表のテストとその復習をしたのち、英単語演習を行いました。
1.塾長が英単語を発音する。
2.塾長が1.のカタカナ表記を板書する。
(Rくんはまだ発音記号を習っていないので、その代用としてカタカナで表記。)
3.Rくんがノートに英単語を書く。

【演習問題の例】
塾長が「グゥレイプ」(ぶどう)と発音します。
(Rくんは、発音記号の[r]と[l]を、カタカナ表記で「ゥル」と「ル」で区別して覚えています。また、それらを正しく発音することもできます。)
すると、Rくんは、最初の文字「グ→g」と2番目の文字「ゥル→r」を綴ることができました。
さらに「ゥレイ」には二重母音の[ei]「エイ」が含まれているので、3番目の文字は「a」です。
4番目の文字は「プ→p」です。
さて、ここでRくんは次のようなルールを思い出しました。

「最後がeで終わる英単語は、最後のeを発音しないで、1つ前の母音(a i u e o)をアルファベット読みする。」

このルールを適用すると、3番目の文字「a」をフォニックス読みの「ェア」ではなくアルファベット読みの「エイ」と発音しなさいと命令しているのは、英単語の最後の文字「e」であることが分かります。
よって、5番目の文字(最後の文字)は「e」です。

以上のような手順を踏んで、Rくんは今までに一度も書いたことのない英単語の「grape」
を、一昨日に初めて綴ることができたのでした。

ところで、中学英語で必要不可欠な英単語数(埼玉県公立高校入試の英語に必要な英単語数)は600語です。
これらをただひたすら愚直に覚えて行くのも一手ですが、それはなかなか骨の折れることです。
ですから、英単語学習には何らかの工夫が必要です。

その工夫のひとつが英単語の「ルール」を覚えてそれを適用する演習をすることです。
ここで言う「ルール」とは、英単語の発音と綴り字の相関関係のルールを指します。

もうひとつの工夫は、英単語学習時に複数の感覚器官を同時に働かせることです。
口で発音したものは、自ずから耳に入ってきます。
つまり「話す」と「聞く」が同時にできます。
「話す」「聞く」とタイミングを同期させて手で「書く」、すると自ずと書いた文字を目で「見る」ことになります。
このようにして、感覚器官をフル活用して英単語学習をすれば、覚えやすくかつ忘れにくくなるのです。

「grape」という1単語だけを覚えればよいのなら、難しいことを考えずに愚直にそのまま覚えたほうが早いかもしれません。
たった5文字なのですから。

ですが、Rくんは600語を覚えなくてはならないのです。
その中には、もっと文字数の多い英単語も数多く含まれています。
その600語を「愚直にそのまま」覚えることは容易ではありません。

だから、丸暗記ではなく「ルール」に基づいて英単語を覚えて行くのです。
そうすれば、600語のうちの1割すなわち60語を覚える頃には、英単語の「ルール」が体に染みついてきます。
こうなればしめたものです。
残りの9割の英単語学習がうんと楽になります。

覚えることが大得意な子は、英単語をそのまま丸暗記する学習法でも、さしたる苦も無く覚えることができるかもしれません。
しかしながら、そんな子は少数派です。
大多数の生徒は英単語学習に苦労しています。
その苦行を大幅に軽減してくれるのが「ルール」なのです。

0 件のコメント:

コメントを投稿