2021-08-13

QED進学塾の中2生(T)~昨日の数学

QED進学塾の中2生のTちゃんの昨日の数学です。

【学校の夏期課題】
Tちゃんは、学校の夏休みの宿題を1冊まるごと解いて、それを7月26日に塾に持って来てくれました。
宿題配布から僅か5日間、一気呵成の早業でした。
塾長は、Tちゃんを褒めちぎりました。
さらに素晴らしいことに、Tちゃんは宿題を仕上げたことに満足せず、間違えた問題の解き直しを始めました。
そして、解き直しは今も継続中です。
そんなTちゃんの努力し続ける姿に塾長は拍手を送っています。

昨日の授業でも、Tちゃんは毎日頑張っている家庭学習のノートを塾に持参しました。
夏休みの約半分が終わった現段階で、Tちゃんの家庭学習ノートは既に3冊目を終えて4冊目に突入せんとしています。
その学習量は称賛に値します。

Tちゃんは、学習量が多いうえに学習の質も高いです。
1問1問をよく考えて解き直しをしています。
それはTちゃんのノートを見れば一目瞭然です。
Tちゃんが問題を解いたときの思考過程が手に取るように分かるノートなのです。

塾長は、Tちゃんの思考過程をトレースして、それに合わせた授業を展開します。
よくある模範解答ではなく「Tちゃん流」にアレンジした解法を教えるのです。
昨日の授業でも「T流」の解法を数多く演習しました。

たとえば、Tちゃんは「文字式の計算」の問題を解くときに、式を丸ごと整数倍していました。
この解法からは「式から分数や小数をなくしたい。」というTちゃんの明確な意図が感じられて、Tちゃんが頭をひねって工夫しながら問題を解いていることが良く分かります。
しかし、これでは出た答えが大きくなりすぎて不正解となってしまいます。

そこで、塾長は一計を案じました。
「式から分数や小数をなくしたい。」と考えたTちゃんの意思を最大限に尊重し、そこは変えずに整数倍してもらいます。
そこに、以前学習した「T流」の「長い棒の分数式」を組み合わせます。
すると、答えが大きくなりすぎることはなく、適正な大きさの答えすなわち正答を導き出すことができます。
この解法はTちゃんにフィットしました。
Tちゃんは「計算が楽。」と言って、喜んでこの解法を採用してくれました。

この問題の類題をTちゃんにもう1問演習してもらう目的で、塾長は『塾長の自作問題』を即興で作成しました。
Tちゃんは、それを見事に解き切りました。
さらに塾長は「もしこの問題が理科の問題だったら」という追加課題を出題しましたが、Tちゃんはこれも見事に解いてくれました。

このような授業をするには時間がかかります。
しかしながら、たとえ2倍の時間がかかったとしても、Tちゃんが楽しみながら勉強をして学んだことを身に着けてくれるのならば、その学習効果は3倍にも4倍にもなります。
塾長は、ここにTちゃんの学力伸長の道があるように思えるのです。

【1次関数】
Tちゃんは、『Apollon(アポロン)中2数学 』の宿題を全問解き切って塾に持ってきました。
宿題の設問は各問題とも2つずつあり、1つは表に数値を記入する問題、もう1つは答えを文章で記述する問題でした。
Tちゃんのノートには、数値の根拠となる計算も文章記述も実に丁寧に書き込まれていました。
そのおかげで塾長は、Tちゃんが間違えた問題のどこをどう直せばよいのかを一瞬で知ることができ、その説明を聞いたTちゃんも直ぐに納得することができました。
良いノートは学習効果を最大化してくれます。

塾長は、前回の宿題と同じ問題を再度宿題にしました。
問題は同じでも、解き方は完全に別物です。
その別解を授業解説したうえで再度宿題にしたわけです。

1次関数の問題を解くためのアプローチは、大きく分けて2通りあります。
1つは代数学、もう1つは解析学です。
がりがりと計算をして答えを出すのが前者だとすれば、関数特有の考え方を駆使した解答が後者です。

関数が得意になる子は、後者の解答を好む傾向にあります。
後者の解法で問題を解くには、数式を言語化したり図式化したりする能力が要求されます。
そして、言語を理解する能力も図形を把握する能力も高いTちゃんには、後者の解法が適しているでしょう。

Tちゃんは、1次関数の宿題を前者の代数学的アプローチで解いてきました。
今回の宿題は、同じ問題ですが解析学的アプローチで解いてもらいます。
Tちゃんがこのような学習を積み重ねながら学力を伸ばし続けてほしいと塾長は願っています。

【休み時間】
Tちゃんは、塾長に勉強以外のこともよく話してくれます。
昨日の休み時間にTちゃんが話してくれたのは、お友達がお泊りに来てくれた話でした。
塾長は、Tちゃんのお話をいつも楽しみにしています。
授業中のTちゃんは、全集中の呼吸で頭をフル回転させていますから、息抜きの時間は必要不可欠です。
集中して勉強→楽しい話でリラックス→再度集中して勉強。
これがいちばん勉強がはかどる方法だと塾長は考えています。

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