2021-08-17

QED進学塾の中2生(R)~昨日の三者面談

QED進学塾の中2生のRくんの昨日の三者面談です。

昨日、Rくんとそのお母さまと塾長とで三者面談を実施しました。
主な議題は、Rくんの家庭学習についてでした。
学力は、毎日の学習の繰り返しによって伸長して行きます。
もし勉強しなかった日があれば、その日の学力は伸長しないだけでなくむしろ後退してしまいます。
ですから「毎日」勉強することが必要不可欠なのです。

そうは言っても、毎日続けることが困難な子も多数います。
そんな子に「気合と根性」で頑張れと言っても、なかなかできるようにはなりません。
今までできなかったことができるようになるために必要なことは、精神論ではなく細分化の技術なのです。

哲学者のデカルトは「困難は分割せよ。」と言いました。
実業家のビル・ゲイツは「問題を切り分けろ。」と言いました。
この2人の発言の共通点を別の表現で書けば「難問を解決したければ細分化しろ。」ではないでしょうか。

昨日塾長はRくんに「細分化」する具体的な方法について話しました。
そして、細分化したものは記録に残さなければ意味をなさないことも。

毎日の家庭学習で変わらないものは、学習の手順です。
できるだけ早期に手順をルーチンワーク化しましょう。
朝ごはんを食べたら歯を磨くように、毎日同じことを繰り返しましょう。
そして、一連の流れが無意識にできるようになったとき、「習慣が身に着いた。」と言えるのです。
Rくんが1日でも早く「学習習慣」を身に着けてくれることを願うばかりです。

ただ願うだけでは実現しません。
実現するには方策が必要です。

1.毎日の学習手順を細分化して紙に書く。
2.その紙を嫌でも見える場所に貼る。
3.それを見ながら実行する。

まずは、1枚の紙を見ながら、その通りに実行する毎日を繰り返します。
すると、体がそれを覚えてきます。
逆に、それをしないと体が違和感を覚えて「なんだか気持ち悪い。落ち着かない。」と感じるようになります。
そうなればしめたもの、習慣が完全に定着した証拠です。

紙はもう1枚作ります。
学習内容を「細分化」した紙です。

英語の「代名詞格変化一覧表」を例に取ります。

Rくんは「代名詞」とだけメモを取りました。
そして、覚えてきたのは2行だけでした。

Rくんは「代名詞3行」とメモを取りました。
そして、覚えてきたのは3行でしたが、その覚え方が間違っていました。

Rくんは「代名詞3行=ひらがな1行+漢字1行+英語1行」とメモを取りました。
ようやく、Rくんはテスト問題に適合した答案を書くことができました。

それでも、答案そのものに間違いが複数発見されました。
Rくんは、正しい答えを赤で書き直しました。

これらより、紙は2枚必要だと分かります。
(1)変わらない紙が1枚=学習手順をこれ以上ないほど細分化して記したもの。
(2)学習進度によって変わる紙が1枚=答案の形式と内容をこれ以上ないほど細分化して記したもの。
この2枚を常に確認しながら、毎日の学習に取り組みましょう。

Rくんの毎日の学習課題は「テスト勉強」です。
塾で毎回実施している小テストの試験範囲を毎日学習するのです。

先週、Rくんが全試験範囲を学習するのに要した時間の最短記録は25分でした。
ところが、Rくんは、新記録を出したあと3日間連続で勉強をしませんでした。
そして、昨日小テストを実施しました。
解答時間は30分を超えました。
しかも、答案のあちこちに間違いが散見しました。
つまり、時間も点数も悪化してしまったのです。

毎日勉強していたらこうはなりません。
試験時間は短縮され、得点は増加します。

毎日勉強していれば、どんどん楽になってきます。
上達するに連れて、これまで25分かかっていたものが、20分、15分と短くなります。
1日の勉強時間が減るのです。
それは熟練度が上がった証拠です。
ということは、学習時間逓減と学習効果向上とが同時に成立していることになります。
言い換えれば、より質の高い勉強がより楽にできるようになったということです。

毎日勉強を続けるほどに楽になる、すいすい解けるから楽しくなる、それをRくんが早期に実感してくれることを塾長は願っています。
「好循環の螺旋階段」を上り続ける日が一刻も早く来てほしいものです。

0 件のコメント:

コメントを投稿