2022-12-14

QED進学塾の高校受験生(R)~「思う」ためにはまず「学ぶ」

QED日誌の昨日の記事の続きです。

昨日塾長が同日誌に書いたように、Rくんは思考力に優れています。
「思う」素養は十分です。
しかしながら、「学ぶ」はRくんの苦手分野です。
Rくんは、せっかく思考力があるのに、それを生かすための材料をインプットすることにいつも苦戦してしまうのです。
これは実にもったいないことです。

「学ぶ」の語源は「まねぶ」です。
つまり、まねをするということ。
たとえ理屈が分からなくても、最初は「見よう見まね」でよいのです。
理論は後から身に着けてもよいのです。

とはいっても、まったく意味が分からないまま覚えるのは、「労多くして功少なし。」となってしまう恐れが多分にあります。
そこで、一工夫が必要です。

以前Rくんが1次関数の基礎知識を覚えたときの話です。

3行6個2行2個2個。
いあうえお。

いったい何の呪文かと思ったことでしょう。
これは、1次関数を学習するための知識の頭文字が「いあうえお」で、「い=3行・あ=6個・以下略」であることを表わしています。
つまり、謎の2行は、頭文字とそれに続くものが何行・何個あるのかをまとめた呪文だったのです。

この覚え方は、英語にも応用できます。

【step1】

【step2】
一般Vの
一般Vの
打ち消しnotくんを
主語Sの

【step3】
一般Vの否定文は、
一般Vのかげにかくれている助動詞doが、
打ち消しnotくんを連れて、
主語Sの前に出る。

Rくんは、覚えることに苦手意識があります。
前回授業では「一生できない。」という、負のパワーワードがRくんの口から飛び出しました。
特に、長い文を覚えることに対して、Rくんは強烈な苦手意識を持っています。

ですから、前述のように、
【step1】で頭文字だけを、
【step2】で各行の最初の文節だけを、
【step3】で全文を、
3段階のステップを踏んで覚えるという手もあります。
これは、階段の1段の上昇幅を細かく刻んで覚える作戦です。

中学英語で習うすべての否定文と疑問文は、上記のようにして4行で説明ができます。
4行×4パターン=16行。
この16行だけで否定文と疑問文が完全制覇できるのです。
ならば、これを覚えない手はありません。

「一生できない。」と言ったRくんが、「これならできそう。」と思える、そんな覚え方の工夫を、塾長はRくんと一緒に考えて行きたいと思うのです。

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