2022-12-28

QED進学塾の採択教材~塾教材の2023年度版『総合カタログ』(昨日の続編)

QED日誌の昨日の記事の続きです。

【受験学年以外の塾生】
QED進学塾が開校したのは、2007年3月9日のことでした。
それから13年後の2020年度まで、受験学年以外の塾生についても、受験学年に準ずる教材を採択してきました。
たとえば、中3生の英語の主教材がTM出版社のものであれば、中1・中2生の主教材も同社のものを採択してきたのです。
こうすることで、中1・中2生が高校受験生となったときに、使い慣れた出版社の使い慣れたシリーズの教材で勉強することができるからです。
また、この方法なら塾長が昨日の日誌の記事に書いたような「教科の専門性」も担保されます。

しかしながら、昨年度教材すなわち2021年度版の教材から、塾長はこの方針を一変させました。
5教科の主教材を全てEN出版社のもので統一したのです。
方針転換の理由は以下の通りです。

同社の教科書準拠教材は2020年度版以前も優秀でしたが、2021年度版の全面改訂で大幅に改良されました。
中1・中2生の定期試験対策を優先するならば、同書が最適であると塾長は判断したのです。

そして、5教科の主教材を1社で、しかも1シリーズで統一することにより、生徒は5教科をバランスよく勉強しやすくなります。
なぜならば、全教科の主教材の構成が同一のものとなるからです。

たとえば、同書にて社会科の地理を勉強する生徒を、仮に中1生のAくんとします。
Aくんは、学校で習ったばかりの単元を、同書の各単元の3ページ目の「確認問題」にて勉強します。
「確認問題」には、1問1答式問題などの基礎固めに適した問題が掲載されています。
3ページ目の問題でAくんの解けない問題があれば、Aくんは1・2ページ目の「要点の整理」を調べます。
すると、そのページのどこかに3ページ目の答えが書いてあります。
このようにして、自分で説明を読みながら正解を探す作業は、大変良い勉強になります。
少なくとも、分からない問題の答えを写すよりは100倍いい勉強法です。
また、同書には学校教科書の対応するページが必ず書いてあるので、Aくんが「今日学校で習ったページ」を同書のどの問題で勉強すればよいか迷うことはありません。
これならば、Aくんがストレスなく勉強できるというものです。
そして、Aくんは、社会科以外の4教科についても同様の方法で勉強します。
それができるのも、同シリーズの教材が全教科ともページ配列が同じだからです。

1.Aくんと同学年のUくんの両名が、3ページ目の「1問1答」問題を音読する。
2.難読漢字や難解用語などを塾長が板書解説する。
3.両名が家庭学習で2.を勉強してくる。(これが宿題0.5ページ分)
4.次回授業で両名がじゃんけんをする。
5.勝った人が1問目の問題を音読し、負けた人は1問目の答えを言う。
6.負けた人が2問目の問題を音読し、勝った人は2問目の答えを言う。
7.3問目以降も5.6.を繰り返す。(奇数係と偶数係で役割分担)
8.塾長が補足説明が必要と判断した事項を板書解説する。
9.毎週の授業ごとに1.から8.までを繰り返す。
このようにして、両名の社会科の勉強が毎週1単元ずつ進んでいきます。

この社会科の勉強法はまだ始まったばかりで、今週が第2回目です。
先週の第1回目のテストは、なんと両名とも満点!
しかも両名は楽しそうに勉強しています。
早くも軌道に乗った香りがいっぱいです。
塾長は、社会科以外の教科にも同様の勉強法を拡大して行こうと、その機会を虎視眈々と窺っています。
もちろん両名の無理のない範囲で。

塾長は、昨年度版(2021年度版)から、現在の方法で教材を採択しています。
そして、今年度版(2022年度版)で、この方法が上手く行っていると感じています。
そう感じる具体例のひとつが、前述の1.~9.です。
なので、先日塾に『総合カタログ』が届いたばかりの来年度版(2023年度版)でも、これを継続して行こうと考えています。

ですが、塾長は「これで安心」とは思っていません。
毎年毎年、塾教材の全面改訂や一部改訂、あるいは新規刊行などに目を光らせ、現行の教材よりもさらに良書が見つかれば、直ぐに採択教材の変更を行います。
(特に新刊は念入りにチェック。)

いつまでも進取の気象に富む人間であり続けたい、塾長はこのように考えています。
「進取」とは、新しいものを積極的に取り入れることです。
「気象」とは、お天気のことではなく、姿勢・精神・心意気のことです。
毎日勉強さえしていれば、情報は自然とアップデートされて行きます。
情報も気持ちも常にフレッシュな塾長で生徒に接し続けたいと思うのです。

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