2022-12-25

QED進学塾の小学4年生(Y)~今回の算数

QED進学塾の小学4年生のYくんの今回の算数です。

Yくんは、先週に引き続き今週も「帯分数の引き算」(繰り下がりあり)を学習しました。
Yくんが今週に学んだのは、先週に習った解法の別解です。

先週Yくんは、引かれる帯分数の分数部分を「1以上2未満」の仮分数に変形することによって、引けない状態(引かれる数よりも引く数のほうが大きい状態)から、引ける状態(引かれる数よりも引く数のほうが小さい状態)へと直すことができました。

今週Yくんは、整数同士の引き算(繰り下がりあり)と完全に同じ筆算の形で、「帯分数の引き算」(繰り下がりあり)を実行する解法を新たに学びました。

「57-19」を筆算すると、10の位は「5-1=4」→「4-1=3」です。
1の位は、「10-9=1」→「1+7=8」です。
よって、差(引き算の答え)は、「38」です。

Yくんは、上記の1の位の計算を、
「上-下=差」→「差+中=和。」
このようにして、「言葉の式」に直すことに成功しました。

実は、以上のような「数式の言語化」ができる子は少ないのです。
Yくんが言語化できたのは、Yくんが式の意味を完璧に理解している証拠であり、Yくんの国語力の高さの証明でもあります。
本当によくがんばりました。

「10の位の1」は「10円玉1枚」に相当します。
これを1円玉に両替すると「1円玉10枚」です。
これが引き算の繰り下がりの仕組みなのです。

Yくんは、このことを理解したうえで、さらに帯分数に応用させることにも成功しました。
帯分数の「整数部分の1」は「5分の5」に両替できます。
この「5分の5」を帯分数の「分数部分」へと繰り下げて、
Yくんが整数の式で学んだばかりの「上-下=差」→「差+中=和。」を実行します。
かくして、Yくんは「分数の筆算」(繰り下がりのある引き算)を習得することができました。

幸いなことに、Yくんの学習教材の『チャレンジ』には、「分数の筆算」(繰り下がりのある引き算)の問題が数多く掲載されています。
この演習量の多さが、小学4年生にとっては難しい計算であることを物語っています。

Yくんが、同書の演習問題をテキストの解法と別解(筆算)の2通りで解いて、分数の引き算の達人になってくれることを、塾長は大いに期待しています。

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