QED進学塾の中2生のRくんの一昨日の数学です。
Rくんは、図形の証明問題を最初から最後まで自力で書き上げる練習に全力投球しているところです。
小学校で習った「作文の書き方」を思い出してください。
先ずは書きたい材料を短文で箇条書きにまとめ、次にその材料をどの順番で書くかの番号を振り、その番号を見ながら作文に書き起こしていく、このような流れで書くと良いと習ったはずです。
この「作文の書き方」は、図形の証明問題などの数学の論述にも有効です。
【短文】
仮定=「仮」、結論=「結」、平行な2直線=「>>」、平行線の錯角は等しい=「錯」
このように1文字または数学の記号を、証明したい図形に書き込みます。
【番号】
上記の文字や記号に番号を振ります。
その順番は、自分が気付いた順で構いません。
そのままの順番で証明を書いてもよいし、適宜に入れ替えて書くことも難しくありません。
【作文】
これも作文の場合と同じく【番号】の付いた【短文】のみを指針に論述します。
つまり、必要な「文字・記号・番号」の書き込まれた図だけを頼りに文章を書き進めて、証明を最初から最後まで書き上げることができるのです。
Rくんは、すっかりこの流れを身に着けました。
あとは演習を重ねて熟練・上達するだけです。
Rくんは、細かい技も身に着けました。
その一つが三角形の「書き順」です。
学校では、証明の冒頭の一文である、
「△(三角形)〇×▲と△(三角形)〇×▲において」
を前から順番に書き進めることを教えます。
Rくんがこの通りに論述を進めようとしたところ、一昨日の授業でもその前の授業でも、上記のような正しい順番(数学用語では「対応順」という)に書くことができませんでした。
そこで、塾長は一昨日の授業でRくんに初めて別の「書き順」を教えました。
「○○→××→▲▲」の順番で書くように指導したのです。
すると、Rくんは、初めて習った「書き順」だったにもかかわらず、実にスムーズに一文を書き上げて「一発正答」してみせたのです。
Rくんが2日間連続で間違えた「〇×▲→〇×▲」の「書き順」(学校で習った「書き順」)と、
Rくんが初めて習って一発正解した「○○→××→▲▲」の「書き順」と、
どちらがRくんに向いている「書き順」なのかは火を見るよりも明らかです。
RくんがRくんに向いているやり方だけを繰り返し練習して、学年末試験でも同じ「書き順」ですらすらと答案を書き上げてほしい、塾長はそう願ってやみません。
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