2023-08-10

QED進学塾の教科複合授業教材~山梨県産の赤ブドウ(2)

QED日誌の昨日の記事のつづきです。

このような総合的・包括的な学習の利点は大きく分けて2つあります。

ひとつは塾生の思考力が伸長されることです。
事実のみをそのまま覚えて勉強を終えるのではなく、「なぜそうなるのか。」を他の事象と結び付けて考える習慣を塾生が身に着けてくれさえすれば、塾長があれこれ策を弄せずとも、塾生の思考力は自ずと伸長して行くのです。
これは、塾長が以前『QED日誌』に書いた、「魚を与えるのではなく、魚の採り方を教える。」ほうがはるかに優れているという考え方と同値です。
「学び方」を知った塾生は、やがて塾長の手を離れたのちも自学自習で学び続けて成長し続けることができるのです。

もうひとつは学んだことが定着しやすくなることです。
人間の脳の構造的に断片的な知識よりもつながりのある知識のほうが「覚えやすく、忘れにくい」という特長があります。
この点からも教科の垣根を超えた複合学習の効果は大きいのです。

しかしながら、そのような総合学習がいつもいつもできるわけではありません。
たとえば、埼玉県の代表的な公開会場模試である『北辰テスト』や、学校の定期試験などの直前には、試験対策に追われて総合的学習どころではないでしょうし、塾生が「学校授業で全く分からないところがある。」と訴えていれば、その単元の学習に専念するよりほかないでしょう。

幸いなことに今は夏休み。
北辰テストもなければ、学校の定期試験も授業もありません。
まさに複合学習の絶好機なのです。

昨日塾長はヤオコーで山梨県産の赤ブドウを購入しました。
そんな高価なものが定価で買えるはずもないので(笑)、もちろん半額の見切り品です。
これが本日の「おやつ」兼「教材」です。

経済(社会科・公民)、光合成(理科・生物)、フルクトース=果糖(理科・化学)、比熱(理科・物理)、甲府盆地(社会科・地理)、日較差・年較差(地理と物理の合わせ技)などを、塾生は一粒のブドウから学びます。
一粒から多くのことを学ぶ今日は、知識の「一粒万倍日」です(笑)
本日が登塾日の塾生たちは、赤ブドウの「おやつ」と「勉強」との両方を楽しみにして来てくださいね。

追記。
みんな大好き「柏餅」もあります。
「つぶあん」「こしあん」「よもぎ」の三役揃い踏みです。

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