2023-08-21

QED進学塾の中学1年生(E)~今回の数学(2)

QED日誌の昨日の記事のつづきです。

「塾長がどんな技を使ったのだろう。」
塾生がそんな興味関心を持ってくれれば、これでもう「つかみはOK」です。

ただ、塾長は塾長の思考回路をそのまま塾生に教えることはしません。
さらっと口述することはあっても、そのまま板書解説はしないのです。

塾長「1より大きい数で割ると、答えはもとの数(割られる数)より大きくなる?小さくなる?」
塾生「小さくなる。」

塾長「うーんと大きい数で割ったら、その答えは?」
塾生「ものすごく小さくなる。」

塾長「じゃあ、大きい数と小さい数はどっちが分かりやすい?」
塾生「小さい数。」

塾長「だったらなるべく大きい数で割ったほうが、一気に数字が小さくなってお得だよね。」
塾生「うんうん。」

このような質疑応答を経てから、1386をなるべく大きい数で割るにはどうした良いかを塾生に考えてもらうのです。

そのための基礎知識として、「倍数の見つけ方」を復習します。
今回の授業では、Eくんの隣の席が小学5年生のYくんで、Yくんがこの授業に興味津々だったため参加してもらいました。
「11の倍数」は小学生にはやや難しいので後回しにします。
(「11の倍数」は、あとでEくんにだけ教えました。)

【倍数の見つけ方(調べ方)】
(1)1の位だけ見て調べる。・・・・・2の倍数と5の倍数。
2の倍数は1の位が0,2,4,6,8。
5の倍数は1の位が0,5。

(2)各位の数をたし算して調べる。・・・・・3の倍数と9の倍数。
3の倍数は、各位の和が3の倍数。
9の倍数は、各位の和が9の倍数。

(3)1の位の数から順番に「+」「-」「+」「-」して調べる。・・・・・11の倍数。
「11の倍数」については、QED日誌の昨日の記事に詳述したので、ここでは割愛します。
【調べ方おわり】

今回の授業でYくんは(1)(2)を、Eくんは(1)(2)(3)を、それぞれ習得することができました。

ここで、塾長はEくんに問題を出しました。
Aは2の倍数である。
また、Aは3の倍数である。
よって、Aは(  )の倍数である。

この問題にEくんは即答で「6」と答えました。
「2×3=6」が直ぐ浮かんだようです。
これならば、Eくんが昨日塾長がQED日誌に書いた「99の倍数」を理解するのは難しくなさそうですし、さらに簡単にするために「100の倍数」に代えることもハードルが低そうです。
なので、次回の授業では、Eくんには昨日の「塾長の思考回路」のトレースに挑戦してもらいましょう。

Eくんがこうした訓練を積むことにより、いろいろな「技」を身に着けてほしい、さらに欲を言えばEくんが自分の頭で考えてオリジナルの「技」を編み出してほしい、そんな期待をいつもしてしまう塾長です。
これからも一緒に頑張って行きましょう。

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