2023-08-29

QED進学塾の中学1年生(E)~今回の英作文(2)

QED日誌の昨日の記事のつづきです。

【昨日の英作文問題を再掲】
私は読書が好きです。
【再掲終わり】

同問題が初見のEくんは、じっと問題を見つめたまま手が動きません。
塾長が「どこで困ってる?」と尋ねます。
すると、Eくんは「『読書』という英単語を知らない。」と答えました。
塾長は、思わず「よかった!」と言ってしまいました。
心の中でガッツポーズをしていたのです。

そこで、塾長はEくんに問題文の「書き換え」を教えます。
「私は読書が好きです。」を、
「私は本を読むことが好きです。」に、
「書き換え」することを。

この書き換えをするには、Eくんが国語で勉強した「熟語の仕組み」の知識と、英語で勉強した「第3文型SVO」の知識と、その両方が役に立っています。

「読書」は、前が述語動詞で後ろが目的語、すなわち「VO」の形(漢文で言うところの「返り点」)の熟語であること。
ここで「書」は「書く」という意味ではなく、「書籍」すなわち「本」の意味であること。
「第3文型SVO」のOは、名詞または代名詞の目的格であること。

Eくんは、自分の持てる国語と英語の知識を総動員して、この難問を解決したのでした。
本当にお見事でした。

最後にもうひとつ、この英作文を書くにあたってEくんが大いに迷ったことがあります。
それは、「本」を「a book」にするか「books」にするかの選択です。
せっかくEくんが自分の頭で必死に考えているというのに、塾長が簡単に答えを教えてしまっては元も子もありません。
そこで、塾長はヒントを小出しにします。
3つ目のヒントの「本が好きな人が1冊読んで満足するかな?」を聞いたEくんは、「あ、これ絶対『books』だ!」と嬉しそうに言いました。
このような気づきと達成感とが勉強を楽しくするのです。
これからも英語を楽しく学びながら、英文法の確固たる土台を築いて行きましょう。

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