2023-08-26

QED進学塾の中学1年生(E)~今回の数学・算数(2)

QED日誌の昨日の記事のつづきです。

Eくんは、カレンダーの学習の続きで「うるう年」を勉強しました。
Eくんは、末尾が「00年」である年を除いて、4の倍数の年が「うるう年」であることを知ったのです。
そして、Eくんは今得たばかりの知識を生かして、「1年=365.25日」であることを、平均値の計算で求めました。
さらに、平均値を用いなくても、線分図を書いて「内分点」を求めれば、やはり「1年=365.25日」であることを確かめました。
(「内分点」は高校2年生の数学で習うのですが、それを塾長が中1でも分かる形に書き直して教えました。)

そして、塾長はEくんにこう言いました。
「分からないことは、何回でも聞いてね。」
「塾長は、同じことを何回教えても嫌にならないよ。」
「むしろ、(何回も質問するのは)今回の『「十」(じゅう)と「一」(いち)は、「+」(たす)と「一」(ひく)とそっくりさん』みたいに、新しい知識を得るチャンスだからね。」
「塾長は、同じ質問をされたら少し違った角度から答えたりするよ。今回の『そっくりさん』がそうだったでしょう。」
Eくんは、本当にうれしそうに「分かった。」と答えました。

塾生は、塾長の心の中を直ぐに見透かします。
塾長が口だけで「何度でも聞いてね。」「嫌じゃないよ。」と言って、実はそう思っていなかったとしたら、それはたちどころにばれてしまうでしょう。

塾長は、同じ質問を受けたとき「せっかく教えたのに。」とは思いません。
むしろ、「分かったふりをされなくてよかった。」と考えます。
たとえば、かけ算に重大な穴のある子が「分かったふり」をして、そのまま「わり算」の学習に進んだとします。
その子が「わり算」の単元でぼろぼろになってしまうことは、火を見るよりも明らかです。
だから、生徒が質問してくれることは「大きな危険を回避できた。」ということです。
生徒が質問しやすい環境を整えることは、塾長の仕事の中で1・2を争うほど重要なことなのです。

授業が終わって、Eくんをお迎えに来たお母さまがEくんに「充実した顔してる。」と言いました。
塾長にとって何よりうれしい一言でした。

Eくんは、今回こう思ったことでしょう。
「同じ問題を何回質問してもいいんだ。」
「塾長は嫌がるどころか、嬉々として答えてくれる。」
「そして、前回とは違う教え方をしたり、新しい知識を教えてくれたりする。」

同じ質問を同じ答えでばかり返していると、その繰り返しを「停滞」ととらえて、がっかりしてしまう生徒は多いです。
同じ問題を再度質問することで、その問題を違う視点で見る方法を知ったり、関連知識を新規に習得できたりすれば、それは生徒にとって嬉しい「おみやげ」になります。
生徒が質問するたびに、何か一つでもいいから「おみやげ」を持たしてあげられれば、生徒は質問することが楽しみになるのではないか、そう塾長は考えているのです。

Eくんは、大変気分よく帰宅して行きました。
これが、Eくんのその日の夜から次の登塾日までの家庭学習に、次回授業冒頭のスタートダッシュに、好影響を与えることは間違いありません。
これからもずっとご機嫌で、楽しく学びながら学力を伸ばし続けて行きましょう。

0 件のコメント:

コメントを投稿