今回もYくんは『高校英語救急演習』の問題を解き進めてきました。
塾長が宿題を出さなくても、自分から問題集を進めるのは、Yくんの学習意欲の表れです。
大変よく頑張っています。
欲を言うならば、「自己診断テスト」を毎日実施してくれればと思います。
塾で習ったことを正確に覚えられているかを毎日テストするのです。
このテストが3日連続で満点になったら免許皆伝です。
Yくんが前回学習した「分詞」(もとは動詞『V』、今は形容詞または名詞『Ving,Ved』)を、今回はさらに深く学習すべく「形容詞の叙述用法」「形容詞の限定用法」と絡めて学習しました。
そのことにより、Yくんは、「進行形の公式=be動詞+現在分詞Ving」も「受動態の公式=be動詞+過去分詞Ved」も、どちらも「形容詞の叙述用法」と同じ構成の公式であることを、今回初めて理解することができました。
次回は、今回学んだことをYくんがどれだけ覚えているのかを口頭試問したのち、次の学習単元である「現在完了形」を履修開始する予定です。
さて、ここで「自己診断テスト」の話に戻ります。
Yくんは、前回授業と今回授業で学んだこととを繋ぎ合わせて、その学習内容を白紙のノートに書き出せるかを「自己診断テスト」します。
間違えたところは赤で直して、欠落したところは赤で加筆します。
そして「覚え直し」をしてから再テストします。
再テストの反復の行き着く先は「満点」です。
しかしながら、1回の満点で安心してはいけません。
「3日連続満点」になるまでテストを繰り返すのです。
ここまでテストして初めて知識が定着したと言えます。
それでも、まだまだ道のりは続きます。
その知識を活用できるかは、また別の問題だからです。
今回授業で、Yくんは「分詞」のほかに「if」も学習しました。
(1)「if」には、「もし~ならば」と「かどうか」の2つの意味がある。
(2)前者は動詞を修飾するので副詞節、後者は「を」がつけられるので名詞節である。
(3)「とき」や「条件」を表す副詞節では、未来のことであっても現在形を用いる。
Yくんは、(1)(2)(3)を覚えることができました。
そこで、塾長は、この3つの知識を組み合わせた【塾長の自作問題】を即興で作成し、それをYくんに解いてもらいました。
すると、Yくんは同問題を解くことができませんでした。
このことから、テストで点を取る(試験問題が解ける)ことは、2つの段階に分割できることが分かります。
1.複数の知識を「正確に」覚える。
(知識を「だいたい」で覚えた子が必ず間違えるように作られている試験問題は非常に多いです。)
2.「正確に」覚えた知識が、試験問題に適用できる訓練(演習)を積む。
この2つの段階をクリアして初めて「試験問題を解く」ことができるのです。
今回の授業でYくんが得た最大の収穫は、問題を解くには上記の2段階を経なければならないことに、気付かされたことなのです。
この「気付き」を忘れないでほしいのです。
すると、Yくんが今後の受験勉強で何をしなければならないかが見えてきます。
先ずは、Yくんが塾で習ったことを自宅で確実に覚えてくること。
その「覚えた」の基準は、自己診断テストの「3日連続満点」です。
ここまでがYくんが家庭学習ですべきことです。
Yくんは「覚えた」状態で登塾して来ます。
塾では塾長が、Yくんが「覚えてきた」ことを使って解く【塾長の自作問題】を作成します。
Yくんは、その問題を解いて「知識を用いて入試問題を解く」訓練(演習)をします。
このようにして、Yくんは入試問題を解く能力を養って行くのです。
現在Yくんの塾の授業時間は週1回(2時間)です。
どう考えてもこれだけで足りるはずもなく、家庭学習で「覚える」ことが不可欠です。
6月から週2回(4時間)に増やそうかという相談もしています。
それが実現したとしても、週4時間だけの受験勉強で大学受験の英語がどうなるものでもなく、家庭学習の「覚える」は必須です。
塾長は、Yくんがこの「QED日誌」の記事を読んで、「3日連続満点」になるまで家庭学習を頑張ってくれることを切に願います。
Little by little, one goes far.
「千里の道も一歩から。」
Rome was not build in a day.
「ローマは1日にして成らず。」
この2つの英語の諺(ことわざ)からも分かるように、毎日毎日の家庭学習を頑張り続けることが、大学合格への唯一の道です。
Yくんが地道な努力を日々積み重ねてくれることを、塾長は願わずにはいられません。
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