2021-07-17

QED進学塾の中2生(R)~昨日の数英

QED進学塾の中2生のRくんの昨日の数英です。

【数学】
前回授業に引き続いて、1学期期末試験のRくんの答案の見直しを行いました。

1.試験時間の配分。
2.計算速度の向上。
3.記述式問題における部分点の取り方。
4.正攻法で解けない問題の答えの書き方。
5.定期試験に直結する毎日の自己診断テストのやり方。
6.塾長に5.のノートを毎回提出すること。

Rくんは、以上のことを学びました。

特に、3.については、Rくんの思うところがあったようです。
1学期期末試験には、配点が6点の記述式問題が出題されていました。
この問題の完答には、およそ10行を要します。
採点基準も明記されていました。

(1)何をx,yと置いたかが明記されている。(2点)
(2)(1)によって立てた連立方程式が解けている。(2点)
(3)題意に適した答えが書けている。(2点)

Rくんの目が輝いたのは(1)です。
「はじめに持っていた鉛筆は、Aくんがx本、Bくんがy本だったとする。」
このたった1行で6点中の2点がもらえるのです。
10行で6点の問題のはじめの1行が書けただけで2点!

Rくんは、この問題が1学期期末試験の数学の最終問題だったため、これは解けないとあっさり諦めてしまったようです。
あとになって「2点」の可能性があったことに気付いたRくんは、今後の定期試験で部分点を拾いに行く姿勢を見せてくれることでしょう。

a. 最終問題は一番難しい問題、自分には解けないに決まっている。さっさと捨てよう。
b. 最終問題は一番難しい問題、完答は無理だろうが何とか部分点を取りに行く。
マインドがa.からb.へと変化するだけで、テストの得点は大幅に上昇します。

試合に勝つ気のないチームが勝てる道理がありません。
同様に、点数を取る気がない生徒の得点が伸びる道理もないのです。
気持ちの問題は最重要事項です。

ただ「気合を入れよう。」と思うだけでは実効性に乏しいです。
「何をどれだけ頑張るか。」という具体性が必要です。

昨日の授業で塾長は、相当踏み込んだ話をRくんにしました。
Rくんの数学の答案を見ながら。

計算問題は努力だけで何とかなる問題。
自宅学習で計算の実戦練習を毎日積み重ねよう。
定期試験の制限時間が50分と決まっているのだから、自宅でテストするときも毎日計時しよう。これがより実戦的な練習となる。
途中式をつぶさに見ながら丸付けをするのも大事な勉強、その段階で自分の弱点に気付くことは多い。
毎日計時・丸付けをしたノートを塾長に毎回提出しよう。
悪い習慣(さぼりぐせ)を身に着けてはならない。
良い習慣(毎日やるのが当たり前。たとえば歯磨きのように。)を身に着ければ、やらないことが気持ち悪い、落ち着かないと思えるようになる。

計算問題以外の問題(文章題や図形の証明など)は完答が難しい問題。
1点でも2点でも部分点を拾って行こう。

計算問題を確実な得点源とすること。
それ以外の問題は必死で部分点を稼ぐこと。
この両輪を常に回し続ければ自ずと得点力は向上します。

この話はRくんの心に響いたようです。
毎日の自学ノート(時間を計ってテストして丸付けもする)を塾長に毎回提出してくれると約束してくれました。
塾長はRくんが有言実行してくれると信じています。

昨日塾長はRくんに、定期試験のみならず埼玉県公立高校入試の話もしました。
2023年の3月の第1週に同入試が実施されること。
その時点でどれだけ多くのこと(知識・理解・技能・表現力・細かく点を拾う実戦的な技術など)を覚えているかが勝負を分けること。
Rくんはこれを真剣に聞いていました。

Rくんは、1学期期末試験のテスト範囲である、連立方程式の計算問題にターゲットを絞り込んで勉強しました。
にもかかわらず計算問題で得点を挙げることができませんでした。
これは大失敗です。

しかしながら、Rくんがその大失敗をバネに一念発起して、日々の学習(勉強時間・勉強の仕方・心構えなど)を改めるのならば、大成功への一歩だったと言える日が必ず来ることでしょう。

Rくんが第1志望校合格の栄冠を勝ち取るまでは、まだまだ長い日程です。
その栄冠が大目標であることに疑いの余地はありません。
大目標達成のための近道はありません。
倦まず弛まず、毎日の愚直な努力の積み重ねより他に道はないのです。

試験問題の解法に近道はあります。
教科書に載っている模範解答よりも楽に速く問題を解く方法を塾長は数多く知っていますし、それを教えるのが仕事です。
どの問題に重点を置いて勉強すればいいかを教えるのも仕事です。

ただ、塾長は毎日付きっ切りで生徒の勉強を見ることはできません。
それでも、「毎日この勉強をこのようにしてやりなさい。」と教えることはできます。
ですが、生徒を無理やり机に縛り付けておくことはできません。
教えられた通りに自宅学習をやるかやらないかはすべて生徒の実行力にかかっているのです。

実行しましょう。
そしてそれを毎日続けましょう。
継続は力なり。
この言葉を胸に刻んで地道に努力を続けてほしいと思います。

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