2014-12-28

Q.E.D.進学塾の授業の一コマ~教科の垣根を越えて

Q.E.D.日誌: Q.E.D.進学塾の中学1年生~大学入試が一変(5日前の12月23日の記事)に塾長は、中学1年生のAyちゃんの学年から、大学入試センター試験に代わる新試験が導入されると書きました。

新試験には『複数の教科にまたがる問題』が出題されます。その試験対策を意識してのことではありませんが、Q.E.D.進学塾では平素から「複数の教科にまたがる授業」を展開しています。

その一例として高校1年生のMiちゃんの英語の授業を取り上げます。

Miちゃんは先週の木曜日に「never V without Ving」構文を学習しました。訳は「Vすれば必ずVingする。」です。

Miちゃん「どうしてこんな訳になるの?」
塾長「不思議だよね。じゃあ数学の論理を勉強しよう。」

塾長はそう言って数学の授業を始めました。

もとの命題=「川口市民ならば埼玉県民である。」 (川口→埼玉。)
対偶の命題=「埼玉県民でなければ川口市民ではない。」  (not埼玉→not川口)

川口と埼玉を入れ替えて(命題の逆)、それぞれにnotを付ければ(命題の裏)、命題の対偶ができ上がります。元の命題が真(正しい)ならば、対偶もまた真(正しい)なのです。

さて、上記を逆順で辿ってみます。

もとの命題=(not Ving→not V。) 訳「Vingすることなしに、決してVしない。」 
対偶の命題=(V→Ving。) 訳「Vすれば必ずVingする。」

Miちゃん「納得。」
塾長「でしょ。」
こうしてMiちゃんの中で「意味不明な訳」は「至極当然な訳」へと変わったのでした。

教科は英語・数学と分化していても、考える頭は一つです。このように関連性を持って学習すれば、細切れに学習するよりも理解が深くなり、また忘れにくくもなるのです。

頭の良し悪しは脳細胞の数ではなく、脳細胞同士の連携によって決まると言われています。これは脳細胞の連絡網が密になるほど脳の働きがよくなることを意味します。

常日頃から教科の垣根を越えた学習を繰り返し、学力を総合的に伸長したいものです。

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