2013-06-23

Q.E.D.進学塾の言語教育~小学国語から中学英語へ

Q.E.D.進学塾では中学生に英語を教える際に小学校の国語に立ち返ることがよくあります。母国語を超える言語はないのですから、英語を理解する前にまず日本語の理解が必要なのです。

【英作文問題】カナダでは英語とフランス語が話されています。
【解答】 English  and  French  are  spoken  in  Canada.

この問題を解くのに苦労していた中学3年生は、Canada を主語にして英文を作ろうとしていました。正しい主語は「カナダでは」ではなく、「英語とフランス語が」なのです。その子は初手(主語)からつまずいていたために、英文の続きが書けなくて困っていたのです。

小学生児童は学校の国語で「主語・述語」の関係を習います。しかし「主語・述語」を正しく理解できない子が多いのが現実です。そこで簡便法として次のような教え方をする先生もいます。
1. 主語・・・・・「は」や「が」が付いている言葉。
2. 述語・・・・・文章の最後の言葉。
決して間違ってはいません。ただし上記の英作文問題のように「は」と「が」が混在する日本文では、主語を正しく捉えられないことがままあるのです。

そこでQ.E.D.進学塾では、2.述語 から 1.主語 を見つける方法を教えています。
【例文】塾長がおやつを食べた。
述語=「食べた。」
食べたのは「だれが・なにが」→塾長が
よって、主語=「塾長が」

述語に「たれが・なにが」をくっつけると主語が分かるというのがこの解き方です。

【英作文問題】カナダでは英語とフランス語が話されています。(再掲)
この問題に「だれが・なにが」による解法を当てはめてみます。
述語=「話されています。」
話されているのは「だれが・なにが」→英語とフランス語が
よって、主語=「英語とフランス語が」
だから英文の書き出しは English  and  French なのです。

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