2023-06-08

QED進学塾の塾長~小さな気付き・大きな進歩(2)

QED日誌の6月5日(月)の記事の続編です。

QED進学塾の小学5年生のYくんは、毎日フォニックスを音読していて、お母さまがそれを聞いてくれています。
その成果は如実に表れていて、今ではYくんは「a」から「z」までのアルファベット読みとフォニックス読みを一気に淀みなく言えるようになりました。
本当に素晴らしいことです。

直近のYくんの英語の授業でこんなことがありました。
塾長が「h」の1文字の発音をYくんに口頭試問したところ、Yくんはアルファベット読みの「エイチ」もフォニックス読みの「ハッ」も言えなかったのです。
つまり、Yくんは「a」から順を追って読み上げて行かないと、正解にたどり着けないということが判明しました。

塾長「それだと時間もかかるし、毎回『a』から読み上げるのは大変でしょう?」
Yくん「うん、大変。」
塾長「最後の『z』まで行ったら何文字たどることになる?」
Yくん「・・・・・」
塾長「そもそもアルファベットって何文字あったっけ?」
Yくん「うーん・・・・何人だっけ。」

授業中に以上のようなやりとりがあった直後、塾長は以下のような説明の仕方が閃きました。

1.アルファベットは26人クラスです。
2.クラスのお友達26人の顔と名前を覚えましょう。
3.表情は2種類、大文字と小文字があります。
4.「みょうじ」の読み方が「アルファベット読み」です。
5.「なまえ」の読み方が「フォニックス読み」です。
6.この4.の「みょうじ」と5.の「なまえ」とをつなげて「フルネーム」が言えるように練習しましょう。(毎日の音読)
7.イギリスにもアメリカにも、親しい人をファーストネーム(なまえ)で呼び合う習慣があります。
8.だから、お友達の呼び方は通常「フォニックス読み」(なまえ)です。(8割)
9.ですが、たまに「アルファベット読み」(みょうじ)で呼ぶこともあります。(2割)
10.「アルファベット読み」をしなさい、という命令を出す人がいて、その代表例が「英単語の最後の『e』」です。

塾長がYくんに1.~10.の説明をしたところ、Yくんの表情が明るくなりすっと腑に落ちた様子でした。

塾長は、これから入塾してくる新入会生にも、「フォニックス」のお手製プリントを今まで通り漏れなく配布します。
その配布時に上記の10.までを必ず説明することに決めました。

ものごとを説明するのに、分かりやすい「たとえ話」が聞き手の理解を促進することはよくあります。
塾長がアルファベットを擬人化して説明し、塾生がアルファベットを「26人学級のイメージ」で理解することが、今回Yくんにたまたま上手く行ったのではないと塾長は感じました。
だれに対しても一定の効果があるように思ったのです。

塾生は、塾長から多くのことを学びます。
一方、塾長が塾生から学ぶことも多いのです。

塾長「そもそもアルファベットって何文字あったっけ?」
Yくん「うーん・・・・何人だっけ。」

授業中のこんな何気ないやりとりから、塾長はアルファベットの擬人化を思いつき、即興で前述の10項目を授業説明しました。
Yくんの反応がすこぶるよかったので、塾長は10項目の説明を今後も欠かさず行うことを決めました。

どうすればもっと分かりやすい授業ができるのか。
塾長は、いつもそのことを考えています。
そして、たまにですが良案が浮かびます。
そのためのヒントをくれるのは、いつも塾生です。
だから、塾生は塾長の成長に欠かすことのできない存在なのです。

塾生の成長を促進することが塾長の仕事です。
逆に、塾長が生徒のおかげで成長できることも多いのです。
これからもいっしょに頑張って行きましょう。

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