Q.E.D.進学塾の小学4年生のFちゃんは国語・社会・算数の3教科をこの順で毎日学習しています。今Fちゃんが苦戦しているのが、3けた÷2けたのわり算です。
【問題】231÷38
【答え】6あまり3
【解法の手順】
(1)商を立てる位を見つける。
2の中に38は入らない。
23の中に38は入らない。
231の中に38は入る。
よって商を立てるのは一の位。
(2)立てる商の見当をつける。概数計算。
23(0)の中に4(0)は□回入る。
4(0)×5=20(0)
(3)上記(2)が正しいか実験する。
38×5=190
231-190=41
余りの41がわる数の38よりも大きいので正しくない。
(4)余りが大きすぎたので立てる商を1増やす。
(もし引けなくなったときは立てる商を1減らす。)
38×6=228
231-228=3
成功。
【手順終わり】
Fちゃんは上記をひとつひとつ調べるのに必死です。これが381÷23になると、『(1)商を立てる位を見つける。』→『商を立てるのは十の位。』に変わるのですが、Fちゃんはこの(1)を調べることを忘れて一の位に商を立てたりします。Fちゃんにとって全てを漏れなく調べることは至難なのです。
Fちゃん「38の中に23は入るよ。」
塾長「『23の中に38は入らない。』が正しいのよ。」
Fちゃん「そうだった。」
塾長「じゃあ割る数(38)の下に一文字『は』を書くことを習慣にしよう。」
Fちゃん「うん。」
塾長は知恵を絞ります。
『4(0)×5=20(0)』のように表記して計算しやすくするとともに計算の行数を減らしたり、『は』のたった一文字でわる数とわられる数の取り違えを防止したり、あの手この手です。
1.できるだけ見やすく分かりやすく。
2.なるべく書く量を少なく。
3.消しゴムを使わないように。
塾長がいつも考えているのはこの3つです。
塾長も頭を使いますが、Fちゃんの頭からは煙が出ています。昨日と一昨日の授業では1問ずつ解くのが限界でした。
それでもよいのです。雑に解いて悪いフォームを身に着けてしまうのが最もいけないことで、それより1問を完璧なフォームで解いたほうが数段優れているのですから。
Fちゃんが3けた÷2けたのわり算を十問でも二十問でもさらさらと解ける日は必ず来ます。その日まで少しずつ練習を積み重ねて行きたいものです。
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