Q.E.D.進学塾の小学2年生のYちゃんは国語も算数もよくできる子です。しかしときには苦手な問題に当たることもあります。昨日の土曜授業の算数の時間にYちゃんは塾長に自己申告してきました。
Yちゃん「これYの嫌いな問題だ。」
塾長「あらら。どうして?」
Yちゃん「難しいもん。」
塾長「じゃあいっしょに解こうね。」
その問題は4桁の整数の大小を比較する問題でした。塾長はYちゃんといっしょに数題を解いたのち「あとは自分でやってごらん。」と言いました。
Yちゃんの答案の誤答には共通する特徴があり、そこから塾長は「Yちゃんは位どりが正確にできていない。」と気づきました。早速練習です。
塾長「千の位の『八』を『八千』と読んでごらん。」
Yちゃん「八千。」
塾長「じゃあこれは?」
Yちゃん「五百。」
塾長「正解。」
塾長「どっちが大きい数でしょう。」
Yちゃん「八千五百。」
塾長「よくできました。」
Yちゃんは「どこがどう分からない。」と詳細に質問することができません。まだ小学2年生なので当然です。しかし「嫌いな問題。」「難しい。」と塾長に伝えてくれます。塾長はそれだけで大いに助かっています。
塾長はYちゃんの言う「難しい。」問題とYちゃんの答案とにらめっこです。そこからYちゃんのつまづきの原因を探り出します。Yちゃんが自己申告してくれるおかげでテーマを絞り込んだ授業が行えるのです。
Yちゃんが問題を解き始める前の自己申告と、解き終わったあとの答案は宝の山です。的確な指導を行うための参考資料がたくさん詰まっているからです。
「解いている途中」にも宝が埋まっています。漢字が正しい筆順で書けているか、音読みと訓読みが正しく読めているか、などを「解く途中」に見ることができるのです。
(Q.E.D.進学塾では、漢字の書き取り練習のときに、同時に発音(音読み+訓読み)することを推奨しています。)
小さい子の学習指導には、的確に質問のできる上級生以上に、細心の注意をはらいたいものです。
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