2013-04-28

Q.E.D.進学塾の私立中学3年生~本日午後に塾に電話

Q.E.D.進学塾の私立中学3年生のMちゃんから塾に電話がありました。本日午後3時過ぎのことです。
Mちゃん「英語の宿題は単語帳を書いてくればいいの?」
塾長「そうだよ。Mちゃんが覚えやすいように書いてね。」
どうやらMちゃんは今回初めて書く英単語帳の書き方が心配だったようです。

Mちゃんの3連休の宿題は、『英検準2級総合対策教本-旺文社』『アポロン数学-中3』『みるみるわかる 理科の要点-中3』の3冊から出題されています。この3冊はMちゃんが塾で毎日学習している問題集です。連休中の宿題も同じ問題集から出題したのは学習の継続性を重視してのことです。理科は予習単元なので少なめに、英語と数学は復習なので普段通りの量を宿題にしました。

Mちゃんが英単語帳に書くのは先週の小テストで正答できなかった単語です。その単語数は全体の1割程度です。つまりMちゃんは1回目のテストで9割が正答だったのです。

先々週のことです。
塾長「英単語の小テストをするから覚えてきてね。」
Mちゃん「こんなにたくさん覚えられないよお。」
塾長「じゃあノートに1日1回ずつ全部の単語を書いておいで。そしたら覚えられなくても努力を認めるから。」
Mちゃん「わかった。」
塾長「自主学習ノートに書けば学校に提出できるから一石二鳥ね。」
Mちゃん「うん、そうする。」

そしてMちゃんは先週の小テストで9割を得点できました。ほんとうによく覚えていました。「書くだけ」の宿題でこれほどの高得点だったのです。Mちゃんにとって書くことは、覚えることとほぼ同義なのだと分かりました。 そこで残りの1割を「書く」ことを連休中の宿題にしたのです。

『英検対策教本』97ページに掲載の hardly と scarcely は、どちらも「ほとんどない」です。意味も用法も完全に一致する同義語です。一方99ページの seldom 「めったにない」は頻度を表す言葉なので前記の2単語とは用法が異なります。
しかしMちゃんはこの3つの単語を結び付けて覚えていました。3単語とも「ゼロに近い」という意味で共通だからです。意味の近い単語はまとめて覚えたほうが効率的です。それがさりげなくできてしまうのがMちゃんなのです。またMちゃんは新出単語を見てすぐに2ページ前に学習した単語を思い出しました。Mちゃんは言語感覚に優れた子です。それで塾長は英単語帳の書き方に細かな指示を出すことなく、「Mちゃんの覚えやすいように。」と言ったのです。言語学習のセンスのある子については、学習法を細かく規定するよりも大きな自由度を与えたほうが伸びるのです。

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