2013-04-20

Q.E.D.進学塾の中学1年生~数学と社会科との複合学習

Q.E.D.進学塾の中学1年生のKちゃんは、5教科をバランスよく学習しています。主要3科(国語・数学・英語)は予習型の勉強です。国語は学校授業よりも少し先を、数学・英語ははるか先を学習中です。一方、理科・社会は学校で習ったことをその日のうちに塾で復習しています。自主学習ノートに理科・社会の復習をして学校に提出しているのです。
新単元を学習するときKちゃんは、新しいページを見て解けそうだと思えば「やってみる。」難しそうなら「授業してから。」と言います。Kちゃんの反応はとても分かり易いので塾長としては助かっています。『アポロン数学-中1』第4章の新単元「座標」のページを見たKちゃんは、後者の反応を示しました。「座標」を理解できないまま中2・中3になってしまう生徒が多いのが現状です。つまり「座標」は中1生には難関の単元と言えるでしょう。
一方、社会科は『オリジナルテキスト 1問1答社会』第1章の「緯度・経度」を学習中です。Kちゃんは、自主学習ノートにきれいに図を書き新出用語を覚えていました。社会科はKちゃんの得意科目です。木曜日と金曜日の授業でほぼ完全に習得できました。

週明けの月曜日からKちゃんは社会科と数学の複合学習をします。Kちゃんの得意な「緯度・経度」と苦手な「座標」を組み合わせて学習するのです。

【第Ⅰ象限】(x>0, y>0) x座標=東経、y座標=北緯
【第Ⅱ象限】(x<0, y>0) x座標=-西経、y座標=北緯
【第Ⅲ象限】(x<0, y<0) x座標=-西経、y座標=-南緯
【第Ⅰ象限】(x>0, y<0) x座標=東経、y座標=-南緯
以上のような対応をKちゃんに図で理解してもらう作戦です。

さらにはメルカトル図法を学習します。直交座標であるxy座標平面と、緯線と経線が直交するメルカトル図法は容易に同一視できるからです。

今回はたまたま数学の第4章「座標」と社会科の第1章「緯度・経度」の学習時期が一致したためにこのような授業を組むことができましたが、次年度からは意図的にこの2つの単元を組み合わせて授業したいと考えています。社会科で「緯度・経度」を学習した直後に「座標」を学習するのです。教科の垣根を超えた複合学習は、生徒の理解を深め記憶に刻まれます。また生徒の応用力をも伸長します。可能な限り複合学習の機会を多く設定する授業計画を立てたいものです。

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