Q.E.D.進学塾の小学4年生のKくんは、今夜8時過ぎまで居残って算数の質問をしました。
【問題】15ダースの鉛筆を5人で等しく分けます。一人何本ずつ分ければよいですか。一つの式に書いて求めましょう。
【解答】
15÷5=3
12×3=36
一つの式 12×(15÷5)=36
答え 36本
一行の式に書くのが難しいのなら、最初は二行に分けて書けばよいのです。そののち一行に統合するのです。
統合を容易にするために、式に記号を書き込みます。一行目の式の「15÷5」に()を、二行目の式の「3」に○を付けます。○に()を代入して、「一つの式」の完成です。
Kくんは今夜、居残り勉強をしてこの解き方を身に着けました。そして嬉しそうに帰途に着きました。
昨年の暮れのことです。
Kくんが例題の解き方を見よう見まねして問題を解く。
→しかしどうしてその解き方でよいのか理屈は分かっていない。
→だから直ぐに解き方を忘れる。その単元を勉強したことすら覚えていない。
→そして「習っていない。」と言い張る。
Kくんはこれをやって塾長に叱られました。
しかし今夜の授業でKくんは、自分の納得いくまで質問をしてきました。昨年暮れとは大違いです。この学習姿勢の変化にKくんの成長を感じた塾長でした。
もちろん塾長はKくんをほめちぎりました。今夜の授業はKくんにとって大きな成功体験となったことでしょう。
Kくんが今の気持ちを忘れずに学び続けてくれることを塾長は願っています。
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