2014-03-08

Q.E.D.進学塾の高校受験生~埼玉県公立高校入試(学科試験)を終えて(3)

Q.E.D.日誌の昨日の記事の続きです。

【理科】昨年同様やや易しめの問題レベルです。
ただし答えのみならず、その導出過程の説明を記述させる問題が2問出題されていました。昨年度入試では、導出過程を要求する問題の出題が1問もなかったため、今年の2問出題が想定外だった受験生もいたことでしょう。

理科や数学における記述問題の「・・・を説明しなさい。」は、解答の自由度が大きいのです。解答に文章表現だけでなく、式・グラフ・図表をも活用できるからです。「どんな表現方法でも良いからとにかく書く。」練習を日ごろから積んでおきたいものです。

化学では履修学年をまたいだ問題が出題されました。3年生での履修事項である電離・電気分解・イオンの知識と、1年生での履修事項である気体・金属の知識とが総合的に問われる問題でした。

塾長はこのような出題を予想して授業展開していたわけではありません。しかし、学年にとらわれず、学問体系を重視した授業を日常的に行っていることが、学年をまたいだ出題への対策として結果的に有効だったのではないかと考えているところです。

【英語】昨年と同等、もしくは僅かに易しい問題レベルでした。
記述式・選択式で解答を求める問題の配点がそれぞれ58点・42点でした。昨年以上に記述式解答を要求する問題の配点が増えました。

この記述重視の傾向は来年度以降も続くであろうと思われます。文部科学省の学習指導要領に「書く力」と明記されているのですから。来年度入試の記述問題の配点はさらに増え、6割に達するのではないかと塾長は考えているところです。

書く力を養うには日頃から「書く」練習をしておくことが大切なのはもちろんですが、それだけでは不十分です。読めないのに書けることはありませんから、「書く」ことと合せて「読む」練習も不可欠です。

塾では英語の時間に必ず塾生に英文の音読をしてもらっています。音読は口・耳・目といった感覚器官を同時に使用します。複数の感覚器官を働かせることで、記憶は定着しやすくなるのです。塾生の「読み・書き」の力を総合的に伸長し、入試における記述の配点増に対応したいものです。

もうひとつ塾長が注目したのは英作文です。
今年の英作文も例年どおり5文を書く問題でした。その1文目と2文目が文法問題です。接続詞のif「もし・・・ならば」(条件を表す副詞節)と、have+過去分詞「今までに・・・したことがある」(現在完了形の経験用法)との2つの文法知識が問われました。

3・4・5文目は例年通りの頻出問題だったので、受験生にとって書き易かったことでしょう。やはり差が付くのは1・2文目の英文法の力を問われる英作文なのです。Q.E.D.の採択している英文法教材の『みるみるわかる ステップ式 英語』をフル活用して、塾生の文法力を養って行きたいものです。

(つづく)

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