2023-04-15

QED進学塾の中学2年生(U)~今回の数学

QED進学塾の中学2年生のUくんの今回の数学です。

現在Uくんは『計算の級別トレーニング』6級(連立方程式)を学習中です。
前回の数学の時間に同書で最も難しいH問題の10番を解き切ったUくんですが、今回はH9番→H8番→H7番→・・・・・のように逆順で問題番号を遡りながら演習を重ねています。

前回授業の分数に引き続いて、今回授業では小数が登場しました。
塾長「小数のまま計算するのは嫌だよね。どうする?」
Uくん「10をかける。」
塾長「正解!」
Uくんは、基本をよく分かっています。

今回Uくんが学んだのは、上記の応用編です。
「×10」が分かっているUくんは、他の問題で「×100」「×1000」・・・・・のように「10のn乗倍」すればよいことも理解できました。

さらに、ここからが発展学習です。
(1)「×10」→「×2」「×5」
(2)「×100」→「×4」「×25」
(3)「×1000」→「×8」「×125」
Uくんは、上記のようにして「10のn乗倍」を分解する技を覚えました。

今回の『計算の級別トレーニング』の演習問題には、「1.5」「4.5」のように小数部分が「.5」である数が連続で登場しました。
前述の口頭試問では「10をかける。」と自信満々に答えて見事正解したUくんは、上記の(1)を学んだ直後に「10をかける。」でもいいけど「2をかける。」ならもっといい、と気づくことができました。

翻って、理科の計算問題です。
中学2年生の理科でUくんはこれから「電気回路」を履修します。
この回路の計算には「÷0.4」のように小数の割り算が頻出です。
そのたびに筆算で割り算するのは、間違いやすいし、疲れるし、何問も解けば解くほど嫌になってくるし、何もいいことがありません。

そんなときこそ、前述の(2)を活用するのです。
「÷0.4」を「/0.4」にして分数で表すのは、Uくんの得意技です。
その技に(2)の技を組み合わせます。
つまり、分母と分子にそれぞれ「25」をかけるのです。
すると、たちどころに分母が「10」になってくれて計算が非常に楽になるのです。
分母が「10」ならば、分子の小数点をひとつ左に動かすだけなのですから。

Uくんは、多種多様な技を着々と身に着けて行っています。
Uくんがそれらの技を複数組み合わせて用いること、すなわち「合わせ技」を駆使することも、このところよく見られるようになってきました。
計算の熟練度が向上して、「楽に」「速く」「正確に」計算できれば、数学・理科の計算問題を進んで勉強したくなるというものです。
事実、今回の授業の冒頭に塾長が「Uくん、今日は何をいちばん勉強したい?」と尋ねたところ、即答で「数学!」と返って来ました。

いろいろな技を覚えて、それらを駆使できるように訓練を積むことには、部活動のような楽しみがあります。
計算問題をただ機械的にこなして、計算の速度と正確さを上げるだけのつまらない作業としてしまうのか、それとも部活のように楽しみながら計算力を向上させて行くのか、その差はとてつもなく大きいのです。
そして、もちろんUくんは後者に該当します。

今後も塾長はUくんに新技を教え続けます。
Uくんはそれを楽しみながら貪欲に吸収し、計算力を向上させ続けます。
計算を「苦行」ではなく「楽しみ」とすることで、「続ける」ことが可能になるのです。
これぞまさしく「SDGs」です(笑)
これからもいっしょに頑張って行きましょう。

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